"自称"魔帝(ダークマスター)・禁書目録!!   作:ぬー(旧名:菊の花の様に)

5 / 8
神裂火織……腹がブラックな人

土御門舞花……間が悪い人(上条当麻目線)、バカ


第5話

《え…………》

 

「えっと、じゃあ、僕たちはこれで」

 

「はい、じゃあまた今度、お茶でも行きましょう」

 

「あぁ、それもいいね」

 

今、上条当麻たちは玄関にいた。

 

いるメンツは、上条当麻、神裂火織、ステイル、インデックスの四人だ。

 

「でも、なんで(・・・)この子は眠っているんでしょうね?」

 

と、神裂は不思議そうに小首を傾げながらそう言った。

 

 

そう、インデックスは今、ぐっすりと寝ていて、神裂に背負われているのだ。

 

 

だが、

 

(俺は、聞こえなかった)

 

上条当麻は思った。

 

(神裂の言うことをなかなか聞かないこの子が、いつの間にか糸が切れるように眠ってしまったのは、偶然なんだ)

 

ステイルは思った。

 

((絶対、眠る直前に神裂/あの人が消えて、インデックスの後ろに立った瞬間、きぜt……もとい眠ってしまったのは、たまたまなんだ))

 

二人は思った。

 

 

 

「いやぁ、疲れたんじゃないですかね?」

 

「そ、そうだよ、この子だって今日一日動きっぱなしだったんだ」

 

「まぁ、そうですよね」

 

 

美人が笑みを浮かべる。

 

 

そんな画も、二人にとっては、

 

((黒い笑み))

 

背後に黒いナニカが見えた、と後日二人は語った。

 

「あ」

 

そこで、神裂は声を上げた。

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、この子の帽子を置いてきてしまったみたいで」

 

「あ、なら取りに行きますよ」

 

と、上条当麻は部屋の中に入ろうとする。

 

神裂はそれについて行き、部屋から入る。

 

「どこだろうな……」

 

「多分、ここじゃ……」

 

と、神裂が言おうとした瞬間。

 

「あいたっ!!」

 

神裂がすっ転んだ。

 

「だ、大丈夫ですか?!」

 

いきなり転んだ神裂に戸惑う上条当麻。

 

「あ、いえ、大丈夫ですよ」

 

神裂は近場にあったクローゼットの取っ手(・・・・・・・・・・)をもって立ち上がるが、

 

「あっ!!」

 

神裂はまたもよろけてしまい、クローゼットを開けてしまう。

 

 

 

 

「「あぁっ!!!!」」

 

 

 

 

上条当麻と、玄関で代わりにインデックスを背負っていたステイルは声を上げた。

 

 

それは、

 

 

バラバラバラバラバラバラバラッ

 

 

そう、クローゼットの中から急いで押し込んだノートが出てきたからだ。

 

 

突然の事に上条当麻は戸惑い、狼狽えるが、神裂が落ちたノートを拾って開いたのを見て、我に返った。

 

「いやっ!!あのっ!!それはっ!!」

 

流石に女性から無理やり奪い取るのは忍びなく思い、なんとか言い訳を考える上条当麻だったが、

 

「あっ、あなたも……」

 

「え?」

 

神裂からは上条当麻の考える反応は返ってこなかった。

 

「あ、いや、こういうのはステイルも一緒だったので……」

 

「あ、そうでしたか……」

 

その場は何とか収まった。

 

 

 

 

 

 

 

「では、これで」

 

「いえいえ、全然」

 

と、再度玄関で挨拶を交わす三人。

 

「また会おう」

 

「おう」

 

と、同志たちは握手を交わす。

 

 

 

 

 

そして、見送った後、上条当麻は考えた。

 

(なんで、インデックスの帽子がベッドの下(・・・・・)から見つかったんだろう)

 

 

と。

 

 

 

 

 

 

その頃、道を歩く神裂は、

 

「ホーリーナイト、ですか」

 

笑みを浮かべていた。

 

その手には、インデックスの帽子が握られていた。

 

 

「え…………」

 

隣にいたステイルは、見た。

 

神裂の、腹黒い笑みを。

 

そして、

 

(見なかったことにしよう)

 

そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《補修に行く前に》

 

「やっぱり、捨てた方がいいよな」

 

上条当麻は、誰もいない部屋でつぶやいた。

 

「でもなぁ」

 

と、ため息をつく上条当麻。

 

と、しばらくの沈黙の後、

 

「よし、行くか!!」

 

と、立ち上がり、クローゼットの中の段ボール箱と、更に奥に隠されていたもう一つの重めの箱を取り出した。

 

「よし、ちゃんと曜日も間違ってないし」

 

と、上条当麻は、ブツブツ呟きながら、ドアを開け、外に出る。

 

 

 

 

(今日も、あいつが、来るのだろうか……)

 

 

 

 

「おい上条当麻」

 

「ウェイオゥス!!」

 

上条当麻がそう思った矢先、その本人は上条当麻の前にその姿を現した。

 

「やぁやぁ上条当麻。

 今日は一体段ボール箱を抱えてなにをしているんだい?」

 

その人物は、学園都市製掃除ロボット………まぁ、機から見れば動くゴミ箱のようなものだが、それの上に乗っていた。

 

容姿は幼く、小学生のように見えるのだが、これでもれっきとした中学生。

 

だが、彼女の特徴を示すのなら、それは彼女の服装を見た方がいいだろう。

 

彼女の服装は、俗世間でいうメイド服、それそのものだった。

 

彼女は土御門舞花、本人曰くメイド学校に通うメイド見習いなのだ。

 

「いや、今日は補修で急いでるんですよ、上条さんは。

 ってことでそれじゃあ」

 

上条当麻は自分でも下手くそと自覚しながらも、なんとか言い訳をし、この場からの離脱を図る。

 

「いやいや、上条当麻よ、嘘はいかんのだよ~」

 

だがそうは問屋が卸さなかった。

 

「カバンも持っていないし、サンダル履いてるところから見ると、違うのが分かるのであるけど」

 

そこで土御門舞花は上条当麻の持つ段ボール箱を指差し、

 

「そんなの持って学校に行くバカがどこにいるのだよ?」

 

(あはは、正論です)

 

常識人を恨んだ上条当麻は、もう吹っ切れ、

 

「あ!!あんなところにメイド服姿の金髪美少女が!!」

 

と、あらぬ方向を指差し叫んだ。

 

(あれ…………何やってんだろう)

 

自分でも何を言ってるのか分からなくなってきたが、

 

「え!!、どこなのだ?!」

 

と、土御門舞花は上条当麻の指差した方向を見ながらキョロキョロする。

 

その隙に、上条当麻は自分の部屋へと速攻で戻って行く最中、

 

 

 

(あぁ、バカって、素晴らしいな)

 

 

 

そんなことを考えていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。