"自称"魔帝(ダークマスター)・禁書目録!!   作:ぬー(旧名:菊の花の様に)

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一方通行……普通の人、本作で一番の普通の人。

ラストオーダー(少女)……ツッコミとボケの両方できるハイスペックさん。


第6話

《まさるくん》

 

「はァ」

 

白髪の少年はため息をつく。

 

それはなんの理由もなく、意味もなく、必要性もない。

 

だが、

 

「はァ」

 

彼はため息をついた。

 

最近までは、暇がなかった。

 

まぁ別に暇があるからため息をついたわけ手間はないが、最近までは暇がなかった。

 

 

それもただ人を殺すことだったのだが、やはりやることがなくなると暇になる。

 

 

と、コンビニでコーヒーを買い占めながら考えていた。

 

 

(このコンビニの店員からの奇妙なもンを見る目にも飽きてきたなァ)

 

 

全てに飽きた。

 

満遍なく、平等に。

 

だから、

 

 

(音が、うるさい)

 

彼は、自身の能力で、音を聞こえないようにした。

 

 

 

彼の能力は、ベクトル操作……つまり、力の向きの操作だ。

 

 

聞くだけでは弱そうだが、その能力は、絶対的な力であった。

 

彼には何も届かない。

 

音も、力も、権力も、そして救いの手すらも。

 

 

 

 

と、彼が夜空を眺めながら歩いていると、

 

 

(ン、なンだこのガキ)

 

 

自分のまわりで変な身振り手振りをしている少女がいた。

その少女に見覚えがあったわけではない。

 

ただ、似ていた。

 

 

ほんの少し前まで自分が殺していた少女たちに。

 

(こいつは……)

 

興味本位だった。

 

ただの好奇心のみで、彼は能力を解除した。

 

そして、その少女の第一声は、

 

「ねぇ聞いてるまさるくん?ってミサカはミサカは真剣な表情をして聞いて見たりー」

 

「マサル?」

 

彼にただ一つ、届いたものは、ボケであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《三坂ちゃん》

 

「で、なンでガキがこんなところにいるんだよ」

 

こんな俺にも一応親切心はあるらしく、柄にもなく気にかけてしまった。

 

「そんなことより、あなたがなんでそんなに缶コーヒー買ってるのか気になるんだよ、ってミサカはミサカは可愛らしく首を傾げながら聞いてみたり」

 

…………

 

「とりあえず、家教えろ、連絡してやる」

 

「あ、もしかして髪の色を取り戻すため?、ってミサカはミサカはサルでもわかる冗談を言ってみたり」

 

………………

 

妹達(シスターズ)って、知ってるか?」

 

「うん、知ってるけどなに?、ミサカはミサカはサラッと大事なことを言ってみたり」

 

………………

 

「妹達と面識あるか?」

 

「うんあるよー、ってミサカはミサカはまたもさらっと重大なことを言ってみたり」

 

………………

 

「ミサカって、御坂って書くよな」

 

と、ケータイを取り出し、『御坂』と打って見せる。

 

「まさかこれでも疑ってるの?、ってミサカはミサカは軽蔑するような目で見たり」

 

だったら、だったら……

 

 

 

「お前の言ってる『ミサカ』はこっちの『三坂』だ……」

 

「え……………………」

 

ケータイを見た瞬間、ガキの動きが、止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《いや、そんなことないよってミサカはミサカは熱弁してみたり、ていうかその前にミサカっていうのは本当にその字なのか、いや、ミサカとはなんなのかっていうことを考えないといけないと思うんだよ、ってミサカはミサカは拳を握りしめて涙を浮かべながらどこぞの主人公みたいに思ってみたり》

 

 

「ねぇねぇそういえば、ってミサカはミサカは唐突に質問してみたり」

 

「あ、なンだ?」

 

結局このガキを追っ払うことができずに、仕方なく保護することにしたが、未だにこのガキの”ミサカ”が強制されねェ

 

「そういえば、なんでまさるくんはそんなに缶コーヒーを買ってるの?、ってミサカはミサカは袋の中を覗きながら言ってみたり」

 

「あ、あぁ、そのことか。

 

 それはな……」

 

「え、なになに、自分で聞いといてあれなんだけどそんなに深刻な理由なの?、ってミサカはミサカはちょっと後悔してみたり」

 

「その方がかっこいいからだ」

 

「ですよねー」

 

だって、なんか、かっこいいよな、コーヒー。

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