死にたくないので素早さに極振りします   作:叢雲草薙

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学園編はやっぱ書いててたのしいっす


居眠りしている人に悪戯は危険(遠い目)

「あ、そうそう。二人にいう事があるんだった…んっん…今日は重大な発表があるのだよ二人とも」

そう言って理沙が腰を曲げてずいっと楓に顔を近づけてくる。咳払いをしてわざわざ言い直して謎のキャラを作っている理沙に二人もも乗っかってあげる。

「むむっ…何だい理沙くん。今日はテンション高いね」

「なんとなく察したであります白峯閣下!」

悪ノリで敬礼した斯波のすねを蹴飛ばしつつ理沙は答える

「何と!ゲームをプレイする許可が下りたからなんですっ!」

楓がパチパチと小さく拍手をする。

相当勉強を頑張ったのだろう、とても嬉しそうにしているのが分かる。因みに斯波は未だに痛む脛を抱えてうずくまっている。

 

「と言うわけで、楓にゲーム押し付けただけになってたけど今日からやっとプレイ出来るよ〜」

「じゃあ、三人でパーティーが組めるね!」

「うん、そうそう。パーティーが組めるって…もしかしてコイツと組んでるの!?」

理沙は驚いたのか斯波を指さして大きな声でそう言った。教室にいるほかの生徒は若干驚いていたが斯波絡みだと気づくとすぐに納得した。そんな理不尽な納得をされた斯波は

 

「どういうことか説明してくれないかしら?」

「ちょっ!理沙!ストップ!ギブ!ヘルプ!」

アイアン・クローを理沙にかけられた斯波が必死に楓に助けを求める、が

「何レベルまで上げたの?それともアカウント作っただけ?」

「え、えっとぉ…その…に、20レベル」

理沙は一瞬ポカンとしていたが、楓の言った意味を理解したのかニヤニヤし始めた。

「ちょっ!スル―!?理沙もアイアン・クローからヘッドロックに移行するのヤメテ!」

こめかみを圧迫される激痛と顔に当たる柔らかい感触で二重に死にそうな斯波が悲痛な叫びをあげる。

「で、斯波は何レベルまで上げたの?」

何とか開放してもらえた斯波は理沙への質問に答える。

「まだ22。本来ならもっと行ってるんだが残念ながら素材集めで全然レベル上がらない」

「へぇ、二人はどんなキャラ育成してるの?」

二人は理沙に自分自身のスキルやステータスのことを全て話した。

因みに斯波は若干渋っていたが楓が包み隠さず言っていたのでアンフェアだと感じて自身もすべて言うことにしたようだ。

 

「二人とも中々濃いキャラ作ってるわね…。てか珍しいじゃん、斯波がそんなとがった構成にするなんて」

「初期ステゼロを知っていたらやってなかったよ…」

「にしても攻撃盾と防御盾かぁ…これは追いつくの大変そうだなぁ…」

「で、でも私と同じようにすれば…」

楓がそう言うと理沙は手を胸の前で交差させてバツ印を作って首を振る。

「楓は楓。私は私。楓の見つけたスキルを友達権限で掠めとる気は無いの!まあ…異常なスキルを手に入れる糸口は貰っちゃったけどね。それは仕方なかったってことで」

「それで、どうするんだ?」

「楓が防御特化のタンクだし、アンタは殴り盾でしょ普通なら魔法使いだけど…二人とパーティー組むのにそれは普通過ぎるよね。それに、それなら私いらないし」

むーっと唸りつつ考えごとをしていた理沙は何かを思いついたのかニヤリと笑った。

「よし!決めた!私は…『回避盾』になる」

「回避…盾?」

「うん!敵の攻撃を引きつけて回避することで攻撃を無力化するんだ」

「盾3枚とか普通に考えたら過剰なんだよなぁ…」

盾職3枚というあまりにも尖った構成に斯波は呟く。

「私たち三人のパーティーはどんな戦いに出てもノーダメージ!いつだって無傷!どう?格好良くない?」

その言葉を聞いて楓がその光景を想像したのか首をぶんぶんと縦に振った。興奮しすぎて手までぶんぶん振ってしまっている。

「そういうコンセプトでパーティーを組みたいと思ったから回避盾を目指す!」

「つまり俺達には極振りを続行しろってことだな」

「頑張って!私はもっと防御力上げるね!」

そして、今夜一緒にプレイする約束をして三人の話は終わった。理沙も自分の席に戻っていく。

 

「回避盾…難易度は最高クラス?でも、だからこそ燃えてくる…!」

小さな声で呟いたそれは楓の耳には届かなかった。

ゲーマーとしての性だろうか。

理沙は達成条件の難しいものを選択するのを好む傾向がある。

さっき理沙が言った、無傷の無敵パーティーのを実現するためには、まずは理沙が敵の攻撃を避け続けることが必須条件である。

「頑張れよ、理沙。俺に回避盾の枠奪われねぇようにな」

それに反応した斯波の声も耳には届いてないようで理沙は自身が攻撃を紙一重でよけて敵を倒す自分をイメージして。

「ゾクゾクするっ…!」

理沙は今日の授業が早く終わって欲しくて欲しくて仕方なかった。

 

オマケ ー授業にてー

午後の授業を迎えた頃、ぽかぽかとした陽気でクラスにいる何名かが眠たそうな顔をしている。

「すぅ…すぅ…」

斯波の目の前にいる理沙に至っては机に突っ伏して寝ているが。

(うーん、これは起こした方がいいのか?)

困った斯波は窓際の席にいる楓に目を向ける。

(お願い!理沙を起こして!)

そういわんばかりにこっちに手を合わせてきた。それに対して斯波は

(任セロリ)

そういわんばかりにサムズアップする。

(なんか使えそうなものあったっけ)

教師が板書を書き始めたすきを見て鞄をあさる。ちょうどよく昼のデザートを冷やすための保冷剤があったためそれを理沙の無防備なうなじに当てる、すると…

「ひゃあ!?」

突然の冷たい感触に理沙は驚いて飛び跳ねる。その衝撃で椅子から転げ落ちてしまった。

「どうしたんですか白峯さん?」

突然椅子から転げ落ちた理沙に驚いて教師が理沙に質問する。

ばっちりと目が覚めた理沙を見て満足げにうなずいた斯波は再び楓の方を見る。

しかし楓は顔色を悪くして若干震えていた。何故かわからない斯波は楓が指をさした先に目を向ける。そこには、

 

満面の笑みの理沙がいた。しかしどことなく黒く、漫画であればゴゴゴ、と背景がつくであろう笑みを。

 

放課後、屋上で理沙にバックブリーカーをされる斯波の姿があったとかなかったとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっと理沙さんが本編参加できます。
今後もちょくちょく3人のリアルでの絡みは書きたいな…

爆走系登場予定だけどどのタイプがいい?

  • やっぱバイクダルルォ?
  • クルルァ(車)一択なんだよなぁ?
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