死にたくないので素早さに極振りします   作:叢雲草薙

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リアル編です。アンケートの締め切りは12日の予定です


同級生と同棲することになったんだがどうすればいい?

NWOがメンテナンスを行っているときのことである。

やることが無くて退屈な斯波は教員から渡されたレポートを読んでいた。

「退屈だなぁ…」

一人暮らしを始めてから癖となっている独り言が部屋の中に響く。

今日は何をしようか、と考えているとインターホンの音がリビングに鳴り響く。

「宅配便かな…」

判子をもって玄関のドアを開けるとそこにいたのは

「おはよう斯波君!」

「え?」

理沙の母親であった。

「やっほー斯波」

当然理沙の姿もある。

「それで、何の用でしょうか?」

「ちょっと頼みがあってね。最近旦那が世界一周のペアチケット当てたからしばらく理沙の面倒を見てもらおうかなー、って思ってて」

「は?」

余りにも唐突な話に斯波の思考は理解できずに一瞬停止する。少しして再起動すると

「い、いや。流石に理沙さんの方が了承するか分からないというか…」

「それならすでにオッケーだしてるけど」

「はぁ⁉」

「ね、斯波君。理沙もこう言ってるんだし。お願いね?それじゃあ、また今度~」

そう残して白峯母は去っていった。

余りにも唐突なことに斯波が固まっていると

「そんじゃ、お邪魔しまーす」

「おいちょっと待て」

理沙が家の中に入ろうとしたので全力で阻止する。

「ん?どうしたの?」

「いや、その…」

部屋に置いてあるエロ本を隠させてください、なんて言えないため斯波はどう言い訳するか悩む。そして、

「国家機密とかバリバリあるから、それ隠させて」

嘘は言っていない。国家機密といっても一般人は理解できない代物であることを伝えていないが。

「あ、そういう事ね」

何とか理沙を説得できて安堵した斯波は理沙を家の中に入れる。

「おじゃましまーす」

こうして斯波は押し付けられるような形で理沙としばらく一つ屋根の下で過ごす羽目になったのであった。

 

「結構整理されてるのね」

「ある程度整理した方が使いやすいからな」

「ふーん」

「あのー、理沙さん?何か企んでません?」

「なーんにも」

斯波の問いにそう答えながらも理沙の視線はベッドの下へ注がれている。

「ねぇ斯波。ちょっと甘いもの無い?」

「あー、あるぞ。とってこようか?」

「おねがーい」

計画通り、と理沙は微笑む。斯波がキッチンへと向かっている間にベットの下の探索を理沙は始めるのであった。

 

(計画通り!)

キッチンへと向かう途中で斯波は腹黒い笑みを浮かべる。

(ベッドの下はブラフだ!あそこには書類しか置いてない。本命はもっと別の場所に置いてある!)

自身の作戦にうまく引っかかった事で笑いそうになることを我慢しながら適当に菓子類をもってリビングへと向かう。

「ねぇ斯波、ベッドの下にあるこのファイルって何?」

「あー。それ仕事関係の書類。あんま見ないでくれると助かる」

「あ、そう。仕事関係だったのね。てっきりエッチな本でも隠してると思ったんだけど」

「変なこと言うなー理沙は。俺がそんなもの持ってるような奴に見えるか?」

「見える」

「即答⁉」

そんな会話を繰り広げながら斯波は心の中でガッツポーズをする。

だがしかし、突然理沙は部屋のロッカーへ向かい始めた。

「そうそう、ところでさっきからきになってたんだけど」

「何が?」

「あんたさっきからちらちらロッカーの方向を向いてる気がするんだけど気のせいかしら?」

「っ!き、気のせいじゃないか?」

(不味い!ばれたか!)

「そう、それじゃあ中身を拝見っと」

斯波の承諾を得ずに理沙はロッカーを開ける。しかし中には衣類などがしまってあるだけで特に不自然なものは存在しない。

「どうしたんだ?その中は洋服の類しか入って無いぞ」

「なーんだ、つまんない」

そういって理沙は「手洗い借りるわよ」といって部屋を出て行った。

(あっぶねぇ!危うくばれるところだった)

斯波はロッカーの扉をあけるとラッチを押し込みながらレバーハンドルを逆方向に傾ける。すると、

(ロッカーの中には確かに入ってない。入ってるのはドアの中だ!)

ドアが2つに分かれ、中に入っていたお宝(エロ同人)があらわになる。

「ふっふっふ。私の勝ちだ!」

「そうね、さすがに私もそこまでは想像してなかったわ」

「そうだろう。白峯理沙、破ったり!って、え?」

「まさかアンタがそこまで全力で隠してるとはね」

「まじっすか…」

油断大敵、そんな言葉が斯波の頭をよぎった。

「ふーん、そういうのが好みなのね…」

「あの…理沙さん?」

「あ、別に怒ってるわけじゃないから安心して?」

「えっ」

「ほら、男の子だってそういうのが気になる年頃ってのは私も聞いたことあるし」

「は、はぁ…」

斯波曰く、「この時の理沙は天使に見えた」そうだ、

「だから、楓にこの趣味ばらされたくなかたら、今後は服従。いいわね?」

と満面の笑み理沙は斯波にお願い(脅迫)したのだった。

斯波曰く、「この時は理沙は悪魔に見えた」と言っていたそうだ。




てなわけで斯波×理沙です。楓はピュアすぎて手を出すのは気が引ける…。
こんな感じでリアル編は斯波と理沙の絡みが多くなります。

シロップ枠の見た目は?

  • ステルス爆撃機
  • 爆撃機
  • 戦闘機
  • ヘリ
  • ドローン

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