「先手必勝!【旋風脚】!」
すさまじい速度で接近した斯波が龍の頭部に蹴りつける。
風船が破裂したような音とともに斯波の右足が叩き付けられる。
「大体5分ぐらいか?だとしたら列車砲は使わなくてもよさそうだな」
予想以上に龍のHPが減った事に斯波は驚く。
「しっかし買っておいてよかったな【蹴脚術】」
イベント前の特訓中にスキルショップで斯波は様々なスキルを購入していた。
その一つが【蹴脚術】であり、斯波が「使える」と判断したスキルの一つだ。
スキルの効果は名前の通り足技を集めたスキルであり、ゲーム内にある格闘系スキルの一つでもある。
だが、この格闘系スキルというのはかなりの曲者である。何せ射程が非常に短いのだ。そのため、NWO内では非常に使い勝手が悪いスキルとして有名だった。
その中でもひときわ異彩を放つのが【蹴脚術】である。なにせこのスキルは「STRをAGIに置き換えて計算する」という効果があり、このゲームではAGIに振るタイプのビルドはどれもHPが低いのだ。そのため接近してスキルを使用するリスクは高く、格闘系スキルの中でも特に人気のないスキルとして名をはせていた。しかし、
「【サマーソルト】!」
龍の喉元を斯波は蹴り上げる。すると先ほどの旋風脚以上に龍のHPが減る。
今度は龍も反撃してくるようで大きな爪をふるって斯波を攻撃する。しかし、
「【パリィ】!」
手に持った大盾を爪と自身の間に割り込ませて接触した瞬間にスキルを発動する。
斯波めがけて振るわれた龍の爪は大盾に受け流され、地面へ叩き付けられる。
「こいつは練習して置いて正解だったな…さて、残りHPは7割って所か、さっきのHPの減り方から見るに喉元が弱点みたいだな…【ハイキック】!」
再び龍の喉元に斯波の足が叩き付けられる。すると龍のHPが半分以下まで減り、龍が苦しそうなうめき声をあげる。そして背中の大きな翼を広げると空へと飛び立つが、
「残念ながら飛ぶのは一番ダメなんだよなぁ…【100cm焼弾】
どこからともなく飛来してきた砲弾が龍に直撃する。砲弾の中に入った薬品が龍の体に撒かれ、激しく炎上する。
「うっわ、えぐいな…」
どんどん減っていく龍のHPバーを見て斯波は呟く。状態異常判定にならない継続ダメージによって本来なら耐性があったであろう龍に哀れみの目線を向けると遂に龍のHPバーがすべて黒く染まる。草原へと墜落した龍はその巨体を輝く光に変えて爆散した。
「ふぅ…なんかあっさりと倒せてしまった…」
予想以上に楽に終わった戦闘に斯波は若干の虚しさを感じた。
「とりあえず、墜落した場所に何かないかチェックするか」
そう呟いて斯波は龍が墜落した地点へと向かう。
そこには装飾は無いものの大きめの宝箱があった。
「オープン!」
宝箱を開ける。
中に入っていたのは龍の爪を思わせる真っ赤な手甲鉤。
そして、銀色に輝くメダルが一枚だ。
「メダルはともかく装備はいらないな…」
装備できない手甲鉤をとりあえずインベントリにしまうと楓達と通信する。
「なんかボス倒した」
「お、奇遇だね!私たちもついさっきボス倒したよー」
「とりあえず合流しましょ。こっちは魔法陣に乗って草原に出たから」
「了解、目標は山岳地帯でいいか?」
「そうね、まずは合流しましょ」
そんな会話をして斯波は楓達が向かった方向へ走る。その後、二人と合流するした斯波は最初から見えていた高い山へ向かうのであった
やっぱ最初のボスだからあっさりとしてるのは、ね?
マルドクの武器変形先は?
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大鎌
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大鋏
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大剣
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アンカー
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斬馬刀