「まさかこれほどとは…」
メイプルと町で別れた後、彼女から聞いた条件で斯波は【毒耐性中】を入手したのだが…
「毒を受けても疲労を感じるとは…」
しばらく検証して分かったことでゲーム内では歩いている間は疲労を感じないが走るとその時間に比例して疲労感を感じることに斯波は気づいていた。
「1000m走った時と同じぐらいか?まぁ、それは後で考えよう。今日はログアウトして明日考えるか」
検証を終えた斯波はそうして、町へと戻ってログアウトするのだった。
~翌日~
「おっはよーございまーす!」
昨日に引き続いてログインした二人は再び広場で会話していた
「うん、おはよう。今日はどうしようか」
「森に行きましょう!新しいスキルもほしいですし!」
「賛成。いろいろと試したいことあるし」
二人とも新しくスキルを手に入れたときの達成感に惹かれており、一種の楽しみとなっていた。
「では、お願いしますね、マルドクさん!」
「あ、やっぱり俺が背負っていくのね」
そうして、二人は町の外へ向かうのであった。
森の中を歩いている最中…
「ところでさ、メイプルちゃん」
「何ですか?」
「お互いに呼び方変えない?」
「あー、私もそれ言おうとしてたところなんですよ」
「やっぱり?」
お互いの呼び方に若干の壁を感じており、同級生で同じ友人を持つ仲なのでその壁をなくそうという試みであった。
「じゃあメイプルって呼ぶからそっちもマルドクって感じでどうかな?」
「そうしましょう!チームメイトって感じもしますし!」
「ん、じゃあ改めてよろしく、メイプル」
「こちらこそよろしく、マルドク」
二人の距離が、若干縮まるのであった。
しばらくして二人はスキル集めを始めた。
「さて、何をしようかな…」
メイプルがVIT極振りという事と自分のスキル構成から斯波は『攻撃盾』という立ち回りをすることを決めていた。
「挑発に、気配察知、後はAGI上昇系かな」
自身の持つスキル【爆進】の効果でAGIが実質STRの役割も果たすため、斯波はまず走る練習を始めるのだった。
そうして3時間後…
「ふぅ、あらかたスキルは手に入ったかな」
この3時間、斯波は様々な検証をしてスキルを入手していった。大盾を投げて遠くにいる敵にあてたりわざとトレインしたりと一般的に見たら『異常』と言われる行動をしていた。
「新しいので強力なのは【挑発】、【
一度メイプルへ合流するためにメイプルと別れた場所へ斯波は向かったのだが…
「え、あれ、大丈夫なのか?」
そこにはムカデや芋虫にまとわりつかれたメイプルが地面に座っている光景だった。
助けに行こうか、と斯波は悩んだがスキルの習得のためかもしれない、という風に考えたためしばらく放置することを決めた。
(今のうちに距離とっていつでも助けられるようにしとくか)
とも考え、一旦メイプルから離れることにした。
その後メイプルが自身にまとわりついてる生き物たちを見て絶叫したのは言うまでもないだろう。
その頃ネットのとある掲示板では
【NWO】やばい大盾使いを二人見つけた
1名前:名無しの大剣使い
やばい
2名前:名無しの槍使い
kwsk
3名前:名無しの魔法使い
どうやばいの
4名前:名無しの大剣使い
何か西の森で大ムカデとキャタピラー数十匹に取り囲まれてたのと歩いてトレインしてるやつがいた
5名前:名無しの槍使い
は?あり得なくね
普通死ぬだろwいくら大盾装備でも
もう片方も無理だろw歩いてトレインは草
6名前:名無しの弓使い
>1
強力な装備だったとか?そこんとこどうなん
7名前:名無しの大剣使い
見た感じは初期装備だった
思い出すだけでも気持ち悪くなるわ
何で芋虫とムカデの中で平然としてられるんですかね
もう片方は一応MPKしないように気を付けてたけどしばらくしたら盾使ってモンスター轢き殺してた
8名前:名無しの魔法使い
その状況で死なないのはダメージを無効化してる?としか…
もう片方は…うん、無理
9名前:名無しの槍使い
そんなこと出来るか?
10名前:名無しの弓使い
確かβテストの時の検証で防御を極振りにしても白兎の攻撃を耐えられるだけだったはず。敏捷も同じく歩きで白兎の速度と同じぐらい
11名前:名無しの槍使い
どっちもゴミじゃねぇか
12名前:名無しの大盾使い
俺多分そいつら知ってるわ
13名前:名無しの大剣使い
kwsk はよ
14名前:名無しの大盾使い
プレイヤーネームは両方知らんが片方が身長150無いくらいの美少女。もう片方は身長165ぐらいの美少女だった。
おんぶされてたことからからしてちっこい方はAGIはほぼゼロかと思われる。もう片方は歩く速度的にAGI特化の可能性が高い
因みに俺がちっこい方と同じことしたら一瞬で溶けますはい
15名前:名無しの魔法使い
なるほど美少女コンビか。やっぱ極振りか?まあ、でも隠しスキルでも見つけたとかかも知れん
16名前:名無しの槍使い
あーそれっぽいなって言うか女かそれも美少女か。しかも二人で
17名前:名無しの弓使い
ほうそこに目をつけましたか
俺もだ
18名前:名無しの魔法使い
こいつぁ臭ぇ!百合のニオイがプンプンするぜー!
19名前:名無しの大剣使い
んーまた追々情報集めるしか無いか
トッププレイヤーになるのなら自然と名前も上がってくるだろ
20名前:名無しの大盾使い
また何か見かけたら書き込むわ
21名前:名無しの槍使い
あざっす
いつの間にか話題になっている二人であった
ステータス
マルドク
Lv11
HP 40/40
MP 12/12
【STR 0〈+9〉】
【VIT 0〈+28〉】
【AGI 130〈+8〉】
【DEX 0】
【INT 0】
装備
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手 【初心者の短刀】
左手 【初心者の大盾】
足 【空欄】
靴 【空欄】
装飾品 【ミュータントフォレストクインビーの指輪】
【空欄】
【空欄】
スキル
【電光石火】【大物喰らい】【毒耐性中】【爆進】【挑発】【全力疾走】【シールドアタック】【根性】【気配察知】
【全力疾走】
発動中、自分の基礎AGIを0にする。そこから15秒間一歩移動するたびにAGIを自分の値の20%加算する。クールタイムは60秒。
取得条件
地面に手足を付けた状態から3秒以内に20m走る
【根性】
スキル以外で自分の行動がキャンセルされなくなる
取得条件
10回連続でスキルの発動を妨害される
着々とマルドクがやばくなっていく…
ボス戦の相手は?
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原作通り毒竜
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暴走特急だし列車系で
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バイクとかの爆走系
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騎士みたいな人型
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純粋に化け物