ちなみに作者は投票数が予想より多くてびっくりしてました。
今日も元気にカフェインとってます
「ダンジョン探索ねぇ…」
「なんか冒険に出るって感じがするね!」
最下級ポーションを買った二人はダンジョンへと向かう。二人が目指すのは情報掲示板にて書いてあった【毒竜の迷宮】だ。
「名前的に毒耐性必要だけど、【毒耐性中】があるから大丈夫!だよね?」
「俺に至っては【ミュータントフォレストクインビーの指輪】の指輪もあるからな」
これから始まる冒険への期待を胸に二人は町を飛び出した。
森とは逆方向に二人は歩く。道中何度かモンスターと遭遇したが斯波のAGIに追いつけるモンスターがいなかったためすぐにあきらめていった。
幸いにも目撃者がいなかったため斯波の異常な敏捷は露見することはなかった。
しばらく歩くと、周りの木々が枯れ、寂れた風景へと変わって来た。
音を立てる沼を横目に斯波は楓を背負ったまま歩き続ける。
そうして歩く事4分。二人は地面が一部隆起して大きな穴が開いた場所を見つけたのだった。
「多分あれだな」
「そうみたいだね、じゃあ早速入ろ「ちょっと待ってくれ」え?」
「一旦俺を先に行かせてくれないか?内部の確認してくる」
「なんで?」
「ほら、メイプルってAGI0じゃん…。でもダンジョンの中だと背負うわけにもいかないからボス部屋までの最短ルートを探そうと思って…」
「本当?怒らないから正直に話してみて?」
楓が斯波に詰め寄る。
後に斯波は「この時のメイプルの笑顔は怖かった」と言っていた。
「…スキル入手の可能性もあるから一旦ソロで挑みたいと思ってました。でもボス部屋は入って情報集めて出るつもりです」
「別にそのくらいいいのに…」
「あ、いいのね。そんじゃ行ってきまーす」
楓の許可を得た斯波は早速ダンジョンへと突入したのだった。
(とにかく道中の戦闘はスルー!自分のスキルは連続で戦闘をするには向いてない!)
道中のスライムやトカゲは無視し、スキルを温存する。道中様々なオブジェクトもあったがそれも無視して最深部へと斯波はたどり着く。
目の前にあるのは斯波の背丈の3倍はあるであろう大きな扉。
油の切れたような音を鳴らすその扉を開いて斯波が見たのは…
レールに囲まれた巨大な
「は?」
ゲーム内の世界観を一気にぶち壊すその光景に斯波は自分の目を疑った。
だが何度目を擦って周囲を見ても景色は変わらない。
上の空だった斯波は自身が入ってきた扉が勢い良く閉まる音で現実に意識を戻す。
「隠しボスって事か…。道中無視したのが仇になったかな…」
斯波が警戒して武器を構えると目の前にある先ほど斯波が入った扉とは比べ物にならないほど大きい扉が開く。そしてそこから出てきたのは…
「列車?いや、砲身がついている。まさか!」
轟音。空気を振動させる大きな音が闘技場に鳴り響く。それに悪寒を覚えた斯波は全力でその場を離れる。
「列車砲かよ!世界観守れよ運営!」
今までとは数百年も文明レベルが違う敵に向かって斯波は叫ぶ。
先ほどまで斯波がいた場所の周辺には大きなクレーターが出来上がっていた。だがわずかな時間で元通りになる。
「大砲ならまだ避けられる…問題は…」
低い振動音が闘技場に鳴り響く。それと同時に列車が動き出す。
「来たか!」
闘技場の外側にを囲む線路の上を列車が走る。初めはゆっくりとした動きだったが徐々に素早くなり、ついには目にもとまらぬ速さで闘技場内を走りだした。
「速い!が、まだ俺ほどじゃないな」
斯波も全力で走る。ステータスをAGIに振ったステータスにものを言わせて列車と並行して走る。そして、
「勝負を仕掛けるか」
そうして斯波がとった行動は
列車とは反対の方向に逆走することだった
列車砲。いいよね。男のロマンが詰まってる感じがして。
爆走系登場予定だけどどのタイプがいい?
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やっぱバイクダルルォ?
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クルルァ(車)一択なんだよなぁ?
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