命題、あの者の力の源(仮)   作:L・F

2 / 4
正直なことを言いますと、始めと終わりのところはしっかりと考えてたりメモをしてたりするのですが、その間となる話は考えてはいますが具体的な内容はまだ着手していなかったりします。
同日に2話投稿できたのはそういった理由で、恐らく途中からの投稿スピードはかなり遅めになると思われます。申し訳ない限りです…



第1節 観測

 

 

……

 

………

 

何か、声が聞こえてくるような気がする。

 

―――マスターよ

 

―――人類最後のマスターよ

 

―――聞こえているだろうか、そこにいるのだろうか

 

目を開けると、そこはいつもの真っ白なマイルームだった。しかし何かがおかしい、ここがマイルームであるのは分かるが部屋の中の配置に違和感を覚える。

 

ライトの配置とか、部屋に置かれている物とか、扉の近くに置かれている観葉植物とか、そういう細かなところに違いがある気がしてならない。

 

「ようやく、また会うことが出来た」

 

すると、目の前にダヴィンチちゃんやホームズ、ゴルドルフ所長などが顔を出す、あのいつもの通信モニターが現れる。だがそこには誰も映っておらず、声だけが聞こえてくる。

 

「人類最後のマスター、藤丸立香だな?」

 

自身のことを訊ねるその声に心当たりがないか考えるも、出てこない。声は女性のものなのだが、新しく召喚に応じてくれたサーヴァントだろうか?

 

→『藤丸立香です』

 『あなたは誰?』

 

声の問いに対して、立香は自身の名を告げる。モニターの声は「間違いない……」と呟く。

 

「聞きたいことは多くあるだろう、だがまずはこの場所の中心……そう、中央管理室だ。そこに来てほしい。」

 

立香はその声に対して疑うことなく、マイルームを後にする。そして出た先の廊下で、立香は先の違和感が気のせいではなかったと確信した。

 

→『ここって……!』

 『前の方のカルデア!?』

 

マイルームでは僅かな違いであった為に気付かなかったが、外の廊下の外観は明確に違いがあった為、そこで気付くことができた。ここは「彷徨海のノウム・カルデア」ではなく「人理継続保障機関フィニス・カルデア」だったのだ。

 

「……驚くのは理解できる、だが今は中央管理室へと来て欲しい」

 

今、目の前に広がっている思いもよらないこの場所に動きが止まってしまったが、声を聞いて再び動き始める。あのカルデアを離れて随分と経っているが、その構造は今もしっかりと覚えていた。正直、他の場所も見てみたいとも思ったが、それはぐっと堪えて中央管理室へと足を運ぶ。

 

そして辿り着いた中央管理室にはマシュが居た。しかしどうも雰囲気が違う。

 

「初めまして、と言うべきか。人類最後のマスター、藤丸立香よ」

 

中央管理室へやってきた立香を見て、マシュが口を開く。しかしその声は彼女の物ではなく、ここへ来るまでに聞いた声のものだ。一体彼女は何者なのだろうか、立香が思案する前に再び彼女が口を開く。

 

 

 

「我が名は、魔神柱ヴァプラ…ソロモン七十二柱が一柱、情報室を司るモノなり」

 

 

 

それは、立香にとってはおよそ信じられない内容だった。

 

→『え……?』

 『魔神、柱……?』

 

聞き違いでなければ、目の前に居る彼女は自身を魔神柱だと言った。しかし魔神柱は亜種特異点へと逃げたもののも含めて全て倒したはずだ。魔神柱がまだ残っていたとは、思いもしなかった。

 

「……あなたが我が名を聞き、困惑するのも無理はない。だがどうか今は、我の話を聞いて欲しいのだ」

 

彼女……魔神柱ヴァプラは、明らかに動揺している様子を見せている立香を見て、言葉を続ける。

 

「あなたは我ら魔神柱の存在が何であるか、我らの力がどれほどのものかを知っている。故に、ただ信じてほしいなどという言葉に何の意味も持たないのは当然の事だ。だから、まずは話そう…あなたが求めるものを。そうしてあなたとの対話を望んでいることが真であり、あなたに力を振るう意志を持たぬことを証明したいのだ」

 

どうやら彼女は立香との対話をすることを望んでいるようだ。しかし相手はかつての敵であった魔神柱であると打ち明けた。魔神柱の力は強大なもので、1体だけでも複数人のサーヴァントでようやくといったものであった。本当に彼女が魔神柱であるならば、今のこの状況は極めて危険であると言える。

 

「それが叶わぬならば、我はこのまま消え失せるとしよう。案ずることはない、あの宝具が開放された今、我は既に魔神柱としての力をほとんど失っている。例えここであなたから逃げ出したとしても、もはやただ消滅を待つ身でしかない」

 

彼女は話を続ける。あの宝具……彼女は明言しなかったがその宝具が何なのかは立香には忘れたくても忘れられない。あの宝具があったからこそ魔神柱は自壊し、時間神殿は崩壊を始め、ゲーティアに勝つことが出来たのだから。そしてその代償として立夏たちは彼を……。

 

「藤丸立香よ、答えを聞かせて欲しい……我は、あなたとの対話を望んでいる。どうか、応じてくれぬだろうか?」

 

彼女が立香に頭を下げる。

 

 

 

「…」

 

 

 

立香にとって今彼女がそうしている姿は、とてもあの敵対していた時の魔神柱のものとは思えなかった。

 

 

 

「……」

 

 

 

もしかすると罠かもしれない。

 

 

 

「………」

 

 

 

だが今こうして頭を下げて立香からの答えを待ち続けるその姿に、立香との対話を望んでいるという想いに嘘はないと立夏は感じ取った。

 

 

 

→『分かった』

 『対話に応じるよ』

 

 

 

だから立香は、彼女と対話することを受け入れた。

 




主人公である藤丸立香ですが、FGO原作と同じような感じにしようと思っています。
理由というのがぐだ男とすべきかぐだ子とすべきか、そして原作じゃほぼ喋らない主人公の口調をどうしたものか、そういった悩みから一旦後回しにしたものとしました。
でもこのハーメルンだとアンケート機能がありますので、ちょっと試験的に利用してみたいと思います。
主人公の性別を明確にするか、そして主人公は今回の様な選択肢を選んで喋るのか自発的に喋らせるのか。
いくらか結果が出ましたら今後の書き方に反映させるように頑張ってみます。

主人公の扱いはどうするべきか?

  • 今のままでいい
  • 喋らなくていいけど性別は明言してほしい
  • 性別を明確にして、かつ喋らせよう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。