なんとしてでもアイクとエリンシアを.....   作:面心立方格子

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今回はアイク側目線で書いていきます。花嫁ミカヤ&婿サザですって。まぁとりあえず愛の祭りのエフィの勇者弓で落としてきます。


船上での出来事 前編

トハから旅立ってかなりら時間が経つ。俺たちはベグニオンを目指し、長い船路を行っている。だが.....あのトハで見た光景が昨日のように感じられる。なぜあそこまで豹変するんだ.....俺たちとあまり変わらないというのに。

 

アイク「.....」

 

ミスト「お兄ちゃん?」

 

「.......」

 

「どうしたの?船に乗ってからずっと元気ないね?」

 

「.....ちょっと、船酔いしたかもな。」

 

「うそだぁ。お兄ちゃんが、そんな繊細なわけないもん!」

 

「悪かったな。」

 

「.....ねぇ、話してよ。わたしだって....お兄ちゃんの力になりたいよ?」

 

「.....まあ、ちょっとな。港町トハでだ。」

 

「うんうん。」

 

「ライがラグズだとわかった途端.....周囲の態度がかわっただろ?それまではみんな、気のいい奴らだったのにな.....俺が想像していたより、ずっとベオクの....ラグズに対する偏見は強かった。どうして、あそこまで悪意を持てる?.....俺たちとライと、どこがそんなに違う?」

 

少なくとも納得出来なかった。エリンシアやエイリスは一切抵抗がないというのに....

 

「.....ん、とね。わたしも最初.....ちょっと怖かったかな。ラグズの人たちって.....“化身”とか.....わたしたち人げ.....じゃなくって、ベオクには、できないことができるから....」

 

「ミスト、おまえ.....」

 

「今はちがうよ!みんな.....すごくいい人。だけどね、それって.....いっしょにいることで.....いろんなところを見て、知って.....だから、そう思えるようになったんだよ。初めて会った時から平気でいられるほうが.....

特別なんだって.....わたしは…そう思うよ。」

 

「.....そうだな。きっと...俺やエイリスみたいに抵抗ない方が変わってるんだろうな....」

 

「できることなら、争いたくなんてたいのにね。みんな仲良く暮らせるといいのにね。でも、それは.....すっごくむずかしいことなのかもしれない.....」

 

ナーシル「そう、むずかしい問題だ。」

 

「ナーシルさん!やだ、聞いてたんですか?」

 

「船の旅はどうだい?気分が悪くなったりしていないかな?」

 

「だいじょうぶだ。それより、ナーシル.....あんたはベオクだろう?ベオクなら、どうしてラグズに協力している?」

 

「いや、私は正真正銘ラグズだ。」

 

「うそ!耳も尻尾もないよ?どこかにかくしてるの?」

 

「.....私は常にベオクの中で暮らしている。人目でラグズとばれないよう服装や習慣など、いろいろ工夫しているんだよ。」

 

「どうして、そんなことを?」

 

「ラグズはラグズだけで生きられず。ベオクもまた然り.....私は、両者の共存を望む者。何年も旅をしながら、その方法を模索している。」

 

「ラグズとベオクの共存?.....あそこまで迫害されて、よくそんなことが思えるな。」

 

「アイク、1つのことをその側面からだけ見ても.....少しも理解したことにならない。たしかにラグズはいま、ベオクたちに迫害されている。だが、長い歴史を振り返れば、その逆だった時代もあったんだ。」

 

「.....どんな時代があったとしても、いま、迫害を受けているのはラグズだ。その事実は変わらないだろう?」

 

「まっすぐな物の考え方だ。単純明快で、好ましいよ。ただ、それは.....君がまだ若く、知らないことが多いからこその強さ.....これから先、君の考えをくつがえすようなことだっていくつもおきるだろう。この旅の終わりに、君がどんな風に変わるのか.....絶望でないことを祈るばかりだ.....」

 

「.....あんたの話は、こむずかしいな。」

 

「.....いつか分かるよ。とにかく、きみたちを無事ベグニオンまで連れて行くのが私の役目だ。ライを通じて、ガリア王からも十分すぎる報酬をもらっているからね。失敗するわけにはいかない。」

 

「俺たちに海のことは何もわからないからな。あんただけが頼りだ、ナーシル。よろしく頼む。」

 

「できるかぎり協力させてもらうよ。.....ああそうだ。」

 

「ん?何か言いたいことがあるのか?」

 

「しばしば君たちの会話で出てくるエイリスというのは何者なんだ?私はクリミアの魔道騎士としては聞いたことがあるが人なりは分からないんだ。」

 

「エイリスさんは、私とあまんり変わらないくらいの人で.....」

 

「ああ、ミストとは対して歳が離れているようには見えない。あとは魔道に秀でているところだ。現に俺たちのしんがりを引き受けてくれたレベルだ。.....今どうなっているかは分からないがな。」

 

「.....その少年は、ラグズを見て何か変わっていたかい?」

 

「全くだ。ラグズと出会うのは初めてだったらしいが最初の反応は俺に近かった。」

 

「....そうか。」

 

そう言ってナーシルは船の操作に戻った。.....何か思うふしでもあるのか。

 

 

 

 

 

数刻後

 

ナーシル「あ、アイク!その子を捕まえてくれ!!」

 

 

「いったい、なんだ.....」

 

??「!!」

 

「.....さあ、もう逃げられないぞ。」

 

??「.......」

 

「ナーシル、誰だこいつ?」

 

「密航者だよ。どうやらトハで潜り込んだみたいだ。」

 

「なんの目的で、この船に?」

 

??「.........」

 

「だんまりか。だったら....」

 

俺はそのガキの頬を掴み、自分の顔の高さまで上げ、力を込めた。余裕はない。吐かないのであればこちらも強硬手段を取らせてもらう。

 

「!?」

 

??「ひ…ひててててて」

 

ナーシル「あ、アイク.....あんまり無茶は.....」

 

「俺たちは、ガキの遊びに付き合ってられるほど暇じゃない。放してほしかったら、素直に口を割るんだな。」

 

??「.....わふぁった!話ふから.....やめ.....っ!.....痛い.....顔が.....変形するかと思った.....」

 

「で?おまえの名前は?目的は?」

 

サザ「俺....サザ。.....盗賊やってるけど....この船に乗ったのは....盗みが目的じゃない。」

 

「.....」

 

「.....そんな怖い顔で睨むなよ。話しづらいじゃないか。」

 

「いや、アイクはいつもこんな顔だ。気にしないで、続けて。」

 

「人を.....捜してるんだ。この船がベグニオンに行くって聞こえたから.....それで乗った。」

 

ナーシル「ベグニオンに、その尋ね人がいるのかい?」

 

「わからない。でも、トハではぐれたから....船に乗ったのかもしれないって。」

 

「.....家族か?」

 

「え?」

 

「捜してる相手。」

 

サザ「.....ああ。血はつながってないけど.....大事な家族だ。」

 

「......」

 

.....家族とはぐれたのか。それが本当かどうかは知らんが.....本当ならその気持ちが痛いほど分かる。俺もおそらく家族と離れたらこのガキと同じ手段を取っていただろう.....

 

「わかった。ナーシル、こいつの身柄は俺の傭兵団が預かる。だから船に乗せといてもいいだろ?」

 

「それは.....もちろん、構わないが....」

 

「いいのか?」

 

「仕事はきっちりやってもらう。覚悟しておけよ。」

 

「ああ、大丈夫!俺…なんでもするさ!」

 

サザが仲間になった!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「アイク様.....」

 

「どうかしたのか、エリンシア。」

 

甲板で考え事をしていたらエリンシアがやってきた。何かあったのか.....?

 

「いえ.....アイク様が何かを考えているようでしたから、私も何か力になれないかと.....」

 

「....エリンシア、あんたは女王になった時どうするんだ?今のベオクとラグズの関係を。」

 

「....今はまだ分かりませんが、父上のように友好的な関係を気づいていければと.....」

 

「だが国民はそうじゃない。エリンシアも、トハでの住民の豹変を見ただろ?」

 

「はい.....私も、心が痛みました.....仲良くできると考えていた自分に、その難しさを改めて教えられた気分です.....」

 

「少なくとも俺はあんな国民の為に戦いたいとは思わなかった....ナーシルやミストにもさっき諭されたんだがな。未だ気分がどうにも晴れない。」

 

「.....仮にクリミアが復興したとして.....私が国民にどれほど支持されるか分かりません.....ラグズとベオクの友好を義務付けるような真似をすればかえって皆が仲良くする機会は遠のくでしょうし.....」

 

「....俺も難しいことは分からん。」

 

「私は......アイク様のような決断力が、羨ましいです。私にもその力があれば.....」

 

「....それが無ければこの戦いは存在しない。」

 

「え.....?」

 

「あんたがクリミアを取り戻す決断をして俺たちを雇い、ガリアの援助を受け、今はベグニオンに行くんだ。覚悟なら充分ある。それは俺たちが1番よく知っている。誰よりも悩み、戦っているのはあんただってことはな。

 

「アイク様....」

 

「それにエイリスもしんがりを引き受けてくれたんだ.....合流するまで死ぬわけにはいかん。」

 

 

ナーシル「2人とも話の途中申し訳ないが少しいいか?」

 

「ナーシル。どうかしたのか。」

 

「この船の後を.....海賊が追ってきている。」

 

「本当か!?.....どこにも船陰が見えないが.....」

 

「真後ろじゃなく、もう少し上空を見ればわかる。」

 

俺は上を見あげた。海賊らしき連中はいないが.....大きい鳥が何匹か飛んでいる。

「あれは.....鳥か?ずいぶん大きい鳥だが。」

 

ティアマト「あれもラグズだわ。アイク。」

 

「鳥翼族です。禍々しい黒い羽をもつのは、キルヴァスのカラスの民.....」

 

「ティアマト、セネリオ、おまえたちも気付いたのか?」

 

「ええ。船尾で、セネリオと今後の相談をしていたところだったから。」

 

「あれが鳥翼族か.....本当に飛べるんだな。」

 

「ここは、やつらの縄張りじゃないから油断していたな.....空を飛ぶやつらは、ことさらやっかいだ。できればことをかまえたくない.....なんとか振り切ってみよう。」

 

ティアマト「キルヴァスとフェニキスの【船を持たぬ海賊】.....獣牙族に比べ、獰猛で残忍な種族だと聞くわ。」

 

「羽を持ち、空を飛ぶ能力をもつラグズか.....たしかに、どう戦ったものか.....」

 

ガゴゴゴゴゴゴゴゴコゴ.....

急に船に揺れがはしった。一体何なんだこれは.....

「な…んだ!?」

 

「ふ、船が座礁したようね。」

 

ナーシル「くそっ.....船底かどこか岩にひっかかったようだ.....動かない!すまない、みんな!!なんとか切り抜けてくれっ!」

 

セネリオ「アイク、カラスどもが来ます!」

 

「全員、戦闘配備につけ!」

 

 

 

 

シーカー「まぬけなニンゲンどもめ。われらの罠にまんまとひっかかったな。」

 

キルヴァス兵「急げ!!フェニキスやゴルドアに気取られる前にかたをつけるぞ!」

 

 

 

 

 

アイク「セネリオ! 何か有効な策はあるか!?」

 

「事前に調べてあります。.....鳥翼族には、風属性の魔法が有効です。後は.....他の空を飛ぶ者同様に弓による攻撃に弱いはず.....」

 

「.....風魔法に弓か....よし!各自、武器をとって甲板で敵襲に備えろ!!何名かは船倉に残り、エリンシア姫と船員たちを守れ!はじめて対する敵だ。必ず、何人かまとまって行動するようにしろ。いくぞ!!」

 

俺たちはエリンシア姫を船倉に送り返し、戦闘配置についた。どうやら敵は数体では済まなさそうだ.....だが、絶対に切り抜ける。




ここのマニアックは少し難しい気がしました。苦労した覚えはありませんが。

うーん.....今回の花嫁は取りに行くべきか悩んでます。というのも復刻でフィヨルムが来るので、そっちも引きたいからです.....


キャラ解説 ナーシル

竜鱗族の白鱗。ベオクとラグズの共存を望んで放浪している。ネタバレになるがイナの祖父である。竜鱗族は寿命が極端に長いため歳を取っていたとしても若く見える。蒼炎本編なら最後らへんである条件を満たせば仲間になる。仲間になったら即戦力になるくらい強い。

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