なんとしてでもアイクとエリンシアを..... 作:面心立方格子
カイネギス「我が同胞、ラグズの王たちよ。各国の王が一同に会することは、実に数十年ぶりのこととなる。まずは、わしの求めに応じ、快くこの場を提供してくれたゴルドア王デギンハンザー殿に感謝を述べたいと思う。」
デギンハンザー「.......」
エイリス達が戦っている一方、ラグズの王たちは今回のデインのクリミア侵攻に伴うガリア侵攻を受け、王による会議を開いていた。ガリア王カイネギス、ゴルドア王デギンハンザー、フェニキス王ティバーン、キルヴァス王ネサラ、セノリス王リュシオン
「さて、ラグズの王たちよ。すでに聞き及んでおろうが、デイン王国がクリミア王国を急襲しその支配下においた。クリミアはベオクの国ながら.....その成り立ちの時より、我々ラグズに対し友好的態度を取り続けてきたのはご存知のとおりだ。特に、ラモンという傑出した人物が王となってからの30年ほどはーーー我がガリアと、互いの国民を交換しあうなどさまざまな試みを意欲的におこなってきた。しかし、それをよしとしない輩がいたのだ。.....デイン国王アシュナード―――あやつが何ゆえ、突如行動を起こしたのかはわからん。しかし、その蛮行により、クリミアという国が滅んだのは事実。そして.....デイン軍はその勢いのまま、我がガリアへも兵を絶え間なく送り込んできておる。」
ティバーン「それは、獅子王よ。あんたの国がクリミア王の遺児を保護したからだって聞いているぜ?」
「うむ。いまだ我が国にクリミア王女ありと考えての行動であろうな。」
「.....だが、王女はもうガリアにはいないんだよな?」
「さすがに早耳だな、フェニキス王ティバーン。確かに王女は既にガリアを脱出し、ベグニオンへ向かって旅立った。
「つい先日、クリミア王女の船がベグニオンの神使が乗った船を助ける現場ってのに出くわしただけだ。」
「おお、ではエリンシア姫は無事、ベグニオン皇帝と接触を果たしたというわけか!それは朗報だ。」
「デインもまだ、その情報を入手していないだろうから.....ベグニオンから正式にクリミア王女保護の報がでればデインもガリア侵攻をやめるかもしれんな。」
ネサラ「あんたにしちゃ情報が遅いなタカ王。ご自慢の『目』と『耳』は休暇中かい?」
「何がいいたい?」
カイネギス「どういうことか説明してもらえんか?キルヴァス王ネサラよ。」
「.....クリミア王女は、命からがら、なんとかガリアに逃げ込んだ。しかし、頼りにしていた獅子王からは援助を受けられないときた。」
「!」
「更には頼れる魔道将軍とやらとも道分かれになり、他に頼るものもない王女様ご一行は、わらにもすがる思いのまま、ふた月に及ぶ航海を経て―――数日前に無事ベグニオン入りを果たした。あのガキも合流してな。そして当のデイン側は、とっくにその事実を知っていて、王女を亡きものとするための追っ手を送り出している。.....とまあ、これが最新情報ってわけだ。」
カイネギス「デインがすでに、王女がベグニオンにいることを知っているだと!?キルヴァス王よ、そなたはいったいどうやってそこまでの情報を得たのだ!?」
「なに、たいしたことじゃない。平素から周囲へ目を向けていれば自然と情報は耳に入ってくるものさ。」
ティバーン「ただ通過しただけで、デイン側の情報まで把握できるたぁ妙な話だな、ネサラ?」
「そうかい?情報収集のやり方1つにもコツがあってね。よかったら伝授してやろうか?」
「ニンゲンどもと通じる方法なら、遠慮しておこう。ラグズの誇りを捨てるような真似、俺にはできそうもないからな。」
ネサラ「!.......そうやってなけなしの誇りにしがみつくのが、フェニキス流だよな。『ベグニオン船以外は襲わぬ』とか言って、他にまわすほどの兵がないって素直に認めたらどうだい?」
「.......なんだと?」
デギンハンザー「両者ともよさぬか!.....キルヴァス王ネサラよ。確かに、そなたの最近の行動は、目に余るところがある。」
「ゴルドアの黒竜王が、いったい我が国のなにをご存知だというので?是非、お聞かせ願いたいものだ。」
「先日、フェニキスの領海にてベオクの船を襲い、我がゴルドアの地に接岸させた件.....忘れたとはいわさぬぞ。」
ティバーン「ネサラ、てめえ.....まだこそこそと、俺らのなわばりを荒らしてやがったのか!?」
「我が息子クルトナーガから、その船にクリミア王女らしきベオクが乗っていたという報告を受けている。」
クルトナーガ「......」
カイネギス「なんと!キルヴァス王よ、そなた.....」
ネサラ「俺はいつまでもちっちぇ島国の王で収まってる気はない。機会さえあれば、それをガッチリ掴んで一気に強国に名をつらねる。そのための資金は、いくらあっても足りないぐらいだ。ベオクだとかラグズだとか関係ない。仕事に応じた報酬を払ってくれれば、どんな汚いことだってやってやる。」
デギンハンザー「その野心を止めるつもりはないが、手段は慎重に選ぶがいい。いざ、領土を拡げたが周囲はすべて敵という状況に陥らぬような。」
「.....一応、心に留めておきますよ。」
「.....同じく、フェニキス王よ、そなたもいい加減にベグニオン船への海賊行為は控えてはどうだ?このままでは、いつ戦いが始まるとも知れぬ。」
ティバーン「ベグニオンの奴らが、俺たちの同胞サギの民にしたことを詫びぬ限り、それはできない相談だ。」
「セリノスのリュシオン王子、そなたも同意見か?」
リュシオン「セリノスの森を焼き、サギをことごとく死に追いやった奴ら.....ベグニオンへの復讐心は消えません。我が兄弟、我が国民の仇をとり、今は寝たきりとなった父王を森に連れて戻りたい。.....戦う術をもたぬ私に代わり、フェニキス王は行動してくださっている。その行為に対して感謝こそすれ、やめてほしいだなどと、思うはずがない。」
デギンハンザー「そうか.....だが、心せよ。復讐はさらなる復讐をもたらすだけ。決して終わることのない戦いの輪をつなげるだけなのだ。」
リュシオン「.......」
ティバーン「だが.....ニンゲンの方じゃそれを変えるかもしれないやつがいる。」
リュシオン「ティバーン、それはどういう事だ?」
「ネサラ、これはてめぇも知らねぇかもしれないが、先日ベグニオンの元老院共相手に1歩も退かずにもの言ったやつがいてな。あの日の大虐殺が元老院によって仕組まれたってな.....つまり、リュシオン達が冤罪をかけられたってことを知っているニンゲンがいるんだ。」
カイネギス「そのようなベオクがベグニオンにもいようとは.....それは誰だ?」
「魔道将軍.....クリミアのエイリスっていうガキだ。」
デギンハンザー「....その話は後にしよう。最後に.....獅子王よ。そなたのガリアはどうするつもりだ?デインのガリアに対する牽制は、次の戦いへの布石だとわかった今.....そなたのガリアはどう動く?」
カイネギス「あちらが本格的に宣戦布告ないしそれに準ずるような行動をせぬかぎり、様子を見ようと思う。」
「ニンゲンどもを根絶やしにする第一歩として、デインをぶっ潰すってんならフェニキスも力を貸すぜ?」
「いや、各国ともこと本格的な戦争となるまで手出しは控えてほしいのだ。ガリアに樹海あるかぎり、やつらの攻撃を凌ぐことは可能。焼かれない限りは。」
「さすが大国は言うことが違う。領土拡大の好機を棒にふり、防衛に徹して現状維持ときたものだ。」
「私も獅子王の意見に賛成だ。.....ラグズの国だけで連合軍をつくりデインに対した場合、ベグニオン帝国はデインにつかざるを得なくなるだろう。それだけは避けねばならぬ。.....戦火を不必要に広げてはならぬ。今は所在が知れずとも.......エルランのメダリオンがあるかぎり、大陸全土を巻き込むような戦乱を起こしてはならぬのだ。よいな、ラグズの王たちよ。決して忘れてはならぬぞ。.......だからこそあの者に託す価値がある。」
「ちょっと買い被りすぎじゃないんですか。あのガキがあんたと1戦を交えたのは知ってるが、俺の命運を勝手に預けないでいただきたいもんだね。」
リュシオン「私も同感です。いくら強くてもニンゲンを信じることなど出来ません。」
「難しいであろうな.....だがあの男は他のベオクとは明らかに何かが違う。それをお前たちもいずれ感じることだろう。」
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夜 大神殿マナイル
元老院と対立してからか、何故か俺だけ神殿の外で寝なきゃいけないことになっている。王女への評価には直接繋がらなかったのが不幸中の幸いである。しかし.....
「なんなんだ....あいつら。」
城の外で、変な奴らが神殿を出入りしている。おそらく帝国の使者とかそういうのだろうから特に止めなくてもいいだろう。
「....すみませんね。」
「シグルーンさん.....!?」
ふと隣に誰かいると思ったらまさかのシグルーン様だった。やっば手汗がやばい。
「神使様の護衛は大丈夫なんですか?」
「サナキ様より、あなたのご様子を見てくるよう頼まれましたので。」
「俺は全然平気ですよ。礼儀とかをいちいち考えなくて過ごせる場所の方が嬉しいですし。」
「ふふっ、それはそうかもしれませんね。あなたの評判はよく耳にしますよ。」
「そうですか....それは嬉しいですね。」
「......た、大変です!!シグルーン隊長!!」
「何があったのですか?」
「それが.....神殿のどこにも神使様が見当たらないのです!!それにクリミア側の銀髪の女の人と緑髪の女の人もいなくなっています!!」
「な、なんだと!?」
「サザ、何があったんだ?」
サザ「油断した.....奴ら俺たちの寝ているところを襲いやがった。くそ!」
「今は悔やんでいる時間はない。とりあえず何か手がかりはないか?」
「.....奴ら、統率が取れていた。おそらく正規の軍隊だ。おそらくベグニオン軍だ。」
「くそっ.....」
油断した、まさかあの3人に手をかけるとは.......タイミングが速すぎる。ミカヤはともかくサナキにまで。しかもネフェニーを捕らえるとかどうやってやったんだ.....寝込みを襲ったのか。
セネリオ「.....厄介なことになりましたね。」
「厄介?」
「この国において神使の存在は絶対的なもの。そしてそれが当然であるベグニオンの人間がこんな事をするはずが無い.....」
アイク「つまり、俺たちが犯人だと言いたいって事か。」
「ええ、1番距離が近くベグニオン出身で無ければそう疑われるでしょう。」
「俺たちの仲間も連れ去られたのにか?」
「はい。それを訴えたとしてもおそらくベグニオンの人間は納得しないでしょう。しかも状況は最悪です。神使親衛隊の隊長が丁度その時に現場から離れていた。これをおびき寄せたと取られてしまうのがオチです。」
サザ「くそ....ミカヤ!!」
「落ち着けサザ!!怒るのは分かるがどこにアテがあるんだ!?」
「くっ.....」
「あの2人は大丈夫だ。近くにネフェニーがいる。ネフェニーにはこういう時にどうすべきかをクリミアにいた時に教えてあるからなんとかなる。」
アイク「どうする?」
「俺が行こう。ここで大勢で動けば目立つ。夜が明けるまでまだ時間はある。その内に連れ戻しに行く。」
サザ「俺も行く、ミカヤは俺が取り戻す。」
「それに1番困るのはこれを大義名分としてこの神殿に攻めかかってることだ。それも踏まえた上でアイクたちには神殿の守備に当たって欲しい。頼めるか?」
「分かった。」
「じゃあ.....ワユとイレース、ヨファとサザ、ケビンで行こう。」
シグルーン「私も共に行かせてください。サナキ様を取り戻さなければいけません。タニス、あなたも来て。」
タニス「わかりました。」
更新遅れてすみません....!!テストとか勉強で忙しいもので投稿する回数が激減しました.....
オリジナルマップ作る?
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作ろう
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原作通りで
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作者に委任します