なんとしてでもアイクとエリンシアを..... 作:面心立方格子
あと少しネタバレ要素があります
キルヴァス城
アイク達がベグニオンりを果たし、色々やってた一方、リュシオンは、ネサラの元を訪ねていた。
ニアルチ「これは、セリノスの若君!よくぞおいでくださいました。」
ネサラの面倒見役の、ニアルチが歓待する。
リュシオン「ニアルチ、元気そうだな。」
ニアルチ「はい。おかげさまで、この爺めは、ぴんぴんしておりますぞ。......ロライゼ王のご様子はいかがですかな?」
リュシオン「.....相変わらずだ。父上は、あの日以来床に就いたまま...起き上がることもほとんどない。」
ニアルチ「無理もございません。たった数日のうちにご家族、そして民のほぼ全てを失われたのですから。」
リュシオン「.....」
リュシオン脳裏に、忌まわしき記憶が蘇る。森を焼くベオク、何の罪もないが殺されていく同胞.....故郷を失った辛さは今でも頭に残っている。
ニアルチ「ですが、あなたさまお1人でもお子が残られて良かった。リュシオン王子、この老いぼれにできることがあれば、なんなりとお申しつけくだされ。」
リュシオン「ありがとう。その気持ちだけで嬉しいよ。」
ネサラ「待たせたな、リュシオン。」
ニアルチと会話をしているうちに、ネサラがやってきた。
ネサラ「.....ニアルチ!昔話は後でいいだろう。下がってろ。」
ニアルチ「はいはい。積もる話もございましょうし、これで退散いたしますとも。では、リュシオン王子.....ごゆるりと。」
ニアルチは立ち去り、ネサラとリュシオンの2人だけになる。
ネサラ「はン! ニアルチは昔からセリノスびいきだからな。セリノスの【白の王子】訪問がよほど嬉しいとみえる。それで?長く顔を見せなかったおまえが、ここを訪れた理由ってやつをうかがいたいんだがね?」
リュシオン「この間のゴルドア会議で、おまえの態度が気になった。どういうつもりだ、ネサラ。なぜ、ティバーンを挑発する?」
ネサラ「そんなことで、ここまで来たのか?わざわざ?」
少し小馬鹿にするようにネサラが反応する。それにつられリュシオンも頭に血が上る。
リュシオン「そんなこととはなんだ!ティバーンは、私と父上の後見者だ。あの人がいなければ.....セリノスは滅亡の憂き目をみただろう。ティバーンを侮辱することは、この私が許さん。」
ネサラ「.....へぇ?昔馴染みの俺よりも、現在の恩人の側につくってのか。えらく差をつけられたものだ。幼い頃、おまえとおまえの妹の面倒をみてやったのは、ティバーンではなく俺だったと記憶しているんだがね。」
リュシオン「その昔馴染みは、私たちの仇.....ニンゲンどもと商売をしていたからな。行動を改めれば、いつでも交流は復活できると思うが?」
ネサラ「それはできない相談だ。俺の野望に、ニンゲンは不可欠のものなんでね。」
その言葉に、リュシオンは多少表情を変える。リュシオンにとって、ニンゲンと交流するラグズは理解の出来ない存在であった。そして幼い頃からの知り合いは、親しい種族のラグズがニンゲンによって虐殺されたにも関わらず、王となってニンゲンと商売をしているときた.....変わったものだ、と少し落胆する。
リュシオン「.....変わったな、ネサラ。貴様がそういうつもりなら、もう何も言わん.....失礼する!」
ネサラ「.....おまえには理解できんだろうさ。キルヴァスを守るってことが、どういうことなのか.....」
しかしそのネサラにも当然、戸惑いがあった。『ガトゥス侯が、クリミアの勢力によって倒された』.......その一報が入ってきているからだ。何故協力関係を結んでいるはずのクリミアの勢力が、わざわざ宗主国の、しかも副議長ともなる権力者を落としたのか.....これをチャンスと取るべきか.....それとも誓約がまだ残っていると見るべきか.....ネサラの判断ひとつで、国が、民が、大きく変わる状況下にある。その事がネサラの頭を悩ませる。そしてデギンハンザーが示唆していた可能性を持つ少年.....その存在を無視せざるを得なくなった。
(余計な事を......)
ネサラは心の中で舌打ちする。
キルヴァス兵「ネサラ様!ベグニオン帝国元老院議員タナス公爵が、お見えです。.......ネサラ様、大丈夫ですか?」
ネサラ「.......お通ししろ。」
オリヴァー「ネサラ殿! い、今、そこですれ違った者は、も、もしや、セリノスの王族ではないのか?あの絶滅したはずの.....」
ネサラ「.....それが何か?......聞きましたよ。ガトゥス侯が倒されたと。」
オリヴァー「それがどうかしたのか?元老院の勢力は一枚岩ではない。たかが1人欠けた程度で、何かが変わるわけでもあるまい。」
ネサラ「何故、ガトゥス侯が狙われたか.....その理由も定かではないが、もしそれが神使の意向だった時.....オリヴァー殿はどうする?」
オリヴァー「.........」
ネサラ「帝国内部で、神使による汚職の摘発が始まったとなれば、オリヴァー殿、あなたとて無傷ではいられない。愛する『美』とやらも、押収されるかもしれない。」
オリヴァー「神使様がそのような事をなされるはずはあるまい。」
ネサラ「ですが先例が生まれてしまった.....我々としては、早急に商談を済ませ、取引を確実にした方が、お互い得すると思うんだがね。」
オリヴァー「むむ.....分かった。」
ネサラ「では、商談を。過日、あなたのご依頼どおりガドゥス公爵家の船から奪った美術品ですが.....」
オリヴァー「おお、約束どおりの金は払おう。じゃが、それよりももっと、手に入れたいものがあるのじゃが。」
ネサラ「ほう、別のご依頼ですか?」
オリヴァー「うむ。やってくれるのなら件の美術品も倍額で買おう。」
ネサラ「それは、随分と気前のよろしいことで。して、何をご希望ですか?」
オリヴァー「それはもちろん.....」
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大神殿
なんやかんや忙しかった一晩だった。とりあえずルカンの身柄は捕縛されて、所有していた兵はルカンの屋敷の修復にあたり、神殿を襲ってきた兵士達は謹慎処分を下されたらしい。まぁ残当だろうが
アイク「神使に会えたはいいが、先日の報酬と新しい任務をもらっただけで、なにも聞かせてもらえなかったな。」
ティアマト「どういうつもりなのかしらね。あの積荷.....どう考えても生き物が入っていたように思うけど.......神使は、あれをいったいどうするつもりなのかしら?」
アイク「わからん.....貴族や王族ってのはみんなああなのか?何をするにも作法と手続きが必要で、何を言うにもまわりくどい言葉を使う。」
ミスト「でも、今まで会った王族の人たちは、全然ちがったよね?エリンシア姫でしょ、ガリアの王様でしょ、あと竜の王子さま!みんな、すっごく親しみやすい感じがしたけどなぁ。」
ティアマト「階級制度は、ベオク特有の文化じゃないかしら。エリンシア姫は、育ってきた環境が特別だから、また違うんでしょうし。」
アイク「ベオクの貴族文化か.....俺にはとうてい、なじめそうもないな。」
召使い「皆様、少しよろしいでしょうか?」
謁見部屋
エリンシア「皆さん、どうでしょうか?似合って.....いるでしょうか?」
ミスト「エリンシアさん、すっごく綺麗!!!」
シグルーン「合うサイズがあって良かったです。」
俺たちが召使いに呼ばれて謁見部屋に来ると.....エリンシアがペガサスナイトの装飾で体を包んでいた。ペガサスナイトらしい気品さもあるが、エリンシアが着ると、なんか可愛いというより美しいの部類に入るな.....
エリンシア「アイク様.....どう、でしょうか?」
エリンシアが頬を染めて、上目遣いをしながらアイクを見つめる。さすがに直視をされて困ったのか、アイクも視線を咄嗟にずらす。
アイク「俺には分からん.....綺麗、なんじゃないか。」
その言葉を聞いて、エリンシアがぱあっと明るい表情になる。やっぱ好きなんだな.....
アイク「それで、なんでそんな服着てるんだ?」
エイリス「次から、エリンシアにも戦場で一緒に戦ってもらう為だよ。」
その言葉で、俺とエリンシア以外の傭兵団の空気が固まる。.......そんな不味いこと言ったかな
エリンシア「??皆様、どうかしましたか?」
セネリオ「.....理解できません。あなたは自分の立場を理解していないのですか?」
エリンシア「いえ、理解はしていますが.......」
セネリオ「クリミア再興の旗印として、エリンシア王女の存在は必要不可欠。少なくとも現在、エリンシア王女以外の王族の安否が確認できていないのでそうなります。にも関わらず、戦場に出る?命の危険を自ら晒しに行くその姿勢を疑います。」
セネリオが正論を叩きつける。まぁ確かに大将とか旗印になる人間が死んだら、統率取れなかったり士気が下がったりとまともな事がないからな.....
ティアマト「セネリオ、その言い方はちょっと......」
セネリオ「.......失礼しました。」
アイク「別にいいんじゃないか。」
アイクの発言で、更に場がどよめく。
オスカー「アイクは、王女を戦場に立たせることには賛成なのかい。」
アイク「それは俺が決めることじゃない。エリンシアが決めることだ。依頼主がこうと決めたなら、それに従う。」
エリンシア「アイク様.......!!!!」
ボーレ「アイクに先越されたのは癪だが、俺も賛成だな。前の戦いの時に強かったし。」
ここで実績を作っておいたのが効いた。実際、今のボーレの発言でいいんじゃないかなって雰囲気が生まれてきてる。ナイス豆腐
マーシャ「じゃあ私がずっと傍にいて、お守りする!!同じペガサスナイトだし、そっちの方がいいでしょ。」
セネリオ「.......エイリスは、どう思いますか?」
ここでセネリオが話を振ってくる。まぁお互い参謀的立ち位置だし、意見共有をしておきたいのだろう。
エイリス「別にいいと思う。もし昨晩の戦いで、押されてるようであったら様子見で反対したけど、戦績残してくれたし。何より飛行職が多い方がこの先何かと有利になる。不安ならネフェニーを付ける。.......セネリオ、それでも不安か。」
セネリオ「不安ではあります。戦場である以上、絶対はありません。さらに言えば、殺し合いの場の空気に乗らないか.....それが1番の懸念です。」
エリンシア「.........」
エリンシアが少し気まづそうにしている。......これ多分セネリオが言ったことが当てはまったんだろうな。そんな顔。
エイリス「それは慣れた俺たちでもあんま変わらんだろ。逆に場数踏まずにこの先出られても困る。戦いが進むにつれ、相手も強くなる。」
.......武器レベルと力の低さがまじでエリンシアが蒼炎で使いにくい所以だと思う。さすがに終盤加入ならもっとステとか良くしてやれよ.....と思った。
アイク「セネリオ、どうする?」
セネリオ「.....分かりました。アイクが決めたのなら、僕はそれを手助けします。ただし、単独行動だけはしないで下さい。そこはエイリスにもお願いしておきます。」
エイリス「分かった。」
エリンシア「ありがとうございます.....!!エリンシア・リデル・クリミア、祖国再興の為、皆さんの為、全力を尽くすことをここで誓います。」
エリンシア が仲間になった!!
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グラーヌ砂漠
アイク「なぁ、セネリオ。.....おまえ、大丈夫か?」
セネリオ「え?」
アイク「ふさぎこんでるように見えるんだが?」
セネリオ「そ、そうでしょうか?特に何もありませんよ.....」
アイク「だったら、いいんだけどな。」
印付きとかも含めて色々あるからな.....アイクが世界を知るにつれどう変わるかとか.....そういうの考えてるのかな
エイリス「セネリオ、アイクは変わらんだろ。」
セネリオ「......そうですか。」
エイリス「あぁもうめんどくさいな.....分かった。この仕事終わったらちょっとイベント作るからそれで少し気を紛らわせてくれ。」
セネリオ「何をするかは知りませんが.....分かりました。この後、時間を空けておきます。」
セネリオも少し気を変えたのか、雰囲気が変わった。
数分経過後
???「おまえたちは何者だ?答えろ。」
アイク「俺たちは傭兵だ。ここらあたりを根城にしている盗賊団の討伐を依頼されてきた。」
???「.......元老院のイヌめ!我らを盗賊団として闇に葬り、自分達の罪を包み隠そうというはらか!だが、我らは負けん!いつの日か必ず.....全ての奴隷を解放してみせる!!」
アイク「なんの話だ?」
???「これ以上は問答無用だ!みんな、かかれっ!!」
合図と同時にそこら辺に立っていたラグズ達が変身し始める。
アイク「!?相手はラグズなのか!?」
セネリオ「盗賊団にかわりありません。油断しないでください.....!」
アイク「わかってる。みんな、砂に足をとられないよう気をつけて戦うんだ、いいな!」
エイリス「全員聞いて。今回の敵はラグズ.....だけど、あいつらは半化身状態じゃないから時間が経てば化身は自然と解ける。それを待って各個撃破していく。出撃メンバーは、アイク、セネリオ、フォルカ、サザ、ミカヤ、エリンシア、マーシャ、レテ、モウディ、ヨファ、ミスト、ジル、ネフェニー、俺で行く。砂漠だから今回は騎馬の方々は待機でいて。副団長とオスカーさんで盗賊の捕縛、マカロフやチャップさん達残ったメンバーは打ち漏らしと捕虜の監視をやってもらう。」
そしてここで1番やらなきゃイベントもある.....
エイリス「まず今回は.....この砂漠にはいくつか埋もれてるアイテムがある。サザとフォルカでその発見をやってくれ。レテは.....あそこら辺、敵本拠地近くのところをウロウロしてくれ。」
レテ「私への命令が曖昧すぎる!何故そんな事をする必要がある!?」
エイリス「頼むから.....あそこら辺に仲間になるやもしれない奴がいるんだ。頼む。」
レテ「.....癪だが、要請なら従う。どうせお前の事だ。今回も当たっているんだろう。」
「頼む。それじゃあ、制圧にかかる。行くぞ。」
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レテside
エイリスに言われた通り、本拠地近くをウロウロしている。.......あっちは戦いを順調に進められているみたいだ。
(にしても.....ここら辺に何があるというのだ。)
そう考えていたら、人の気配がした。
レテ「?」
気のせいか.....?だが確実に気配を感じた。
レテ「? ?.......なにかの気配が...............気のせいか.......」
ソーンバルケ「猫の娘か.....この辺りでは見ない顔だな。」
レテ「!!」
声をした方を向く。
レテ「! ! !おまえ.....いつの間に!?」
その男は.......下半身が砂漠に埋まっていた。
もう一度だけ言う。下半身が砂漠に埋まっていた。正確に言うと腕の関節のあたりまで埋まっているのだが.......何がどうなっているんだ。
ソーンバルケ「これは.....驚かせてしまったか、すまん、すまん。」
驚かせる方法が突飛すぎる。
レテ「何者だ!?何をどうしたらそんな事になるんだ!?」
おそらくエイリスが言っていた奴がとはこの男の事だろうか....埋まっている男を回収しろと言うのか、私に。この前のトハでもそうだが、どうして私がこういう仕事につくと、相手が個性的なんだ。
ソーンバルケ「相手の名を知りたくば、まず自分から名乗るべきじゃないか?」
しかもこの男は埋まっているにも関わらず、マイペースに会話を続ける。本当に何者なんだ。
レテ「.....レテだ。ガリアから来た。」
ソーンバルケ「私はソーンバルケ。人里はなれたこの地で隠者の真似事をしている。」
.......ベオクの隠者は、地面に埋もれるのか。これは知らなかった.....ベオクの生態をまた新しく知ってしまった。我々ラグズでも、この様な真似をする者はいない。.......さすがに、こんな男をエイリスが探している訳でもないか.....人違いか。いや、人違いにちがいない。そうであってほしい。
レテ「そうか、それは邪魔をしたようだ。」
ソーンバルケ「なんの。気にしなくてもいい。」
レテ「.......」
これを気にしない方が難しい.......この男は、一体どういう感性を持っているのか。.......しかし、さっきからこっちを見ているな。去ろうにも去れない。
レテ「.......で?」
ソーンバルケ「なんだ?」
レテ「なぜ、そこで何もせずじっとこっちを見ているんだ?」
せめて埋もれた体を出す努力くらいすればいいのに.....そう思わずにはいられない。
ソーンバルケ「ガリアの獣牙族に興味がある。色々、話を聞かせてくれないか?」
レテ「.......断る!」
ソーンバルケ「どうしてだ?」
レテ「私は、仲間といっしょに戦っている最中なんだ!そんなことをしている暇はない!!」
あとこんなヤバそうなベオクの男とは関わりたくない.......
ソーンバルケ「では、私も手伝おう。戦いが終われば、ゆっくり話す時間もできるだろう?」
レテ「それは.....まあ.....」
ソーンバルケ「いざ、参ろうか!」
レテ「参る.....どうやって?」
ソーンバルケ「とりあえず私の体を掘り起こしてくれ。」
レテ「.....妙なものを拾ってしまったか.......」
エイリス、間違えていたらすまない.....とんでもないベオクを拾ってしまった。
ソーンバルケ が仲間になった!
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ムワリム「!?、何故子供が戦場に.....!?」
エイリス「.......」
ある程度掃討し、ムワリムと対峙する。ミストとかヨファ、サザだと特殊会話が発生するけど、俺も発生するのか.....まぁ歳は割と若く設定したしそうなるか。
ムワリム「辞めろ.....子供とは戦わん.....」
エイリス「.....あんた、俺は敵だ。子供だろうと.....戦ってもらう。」
ムワリム「.......くっ.......」
ムワリムが意を決したかのように飛び込んでくる。それを避け、パージを放つ。さすがにイヤイヤ戦ってる相手にアーリアルは使いたくない.....そして、パージを数発放って、ムワリムは倒れた。
ムワリム「ハッ.....ハッ ハッ.....私たちの負けだ。」
アイク「.....おまえが、この一団の首領なんだな?」
ムワリム「ああ.....そうだ。.....これ以上、抵抗はしない.....連行するなり.....この場で処刑するなり好きにするがいい.......だから.....他の仲間は.....見逃してもらえないだろうか.....頼む......」
???「そんなの、ダメだ!!」
アイク「!」
そのセリフと同時に、トパックがムワリムの前に出てくる.....結構小さいなトパック。
トパック「ムワリムは渡さないっ!」
ムワリム「いけない、坊ちゃん!どうして出てきたりするんです.....!」
トパック「ムワリムを連れて行くなら、おいらを殺してからにしろ!!」
アイク「おまえは.....」
ムワリム「そう、この子は『人間』だ。まだ幼い頃に.....私がさらってきたのだ。だから私たち“半獣”とは、無関係で.....」
エイリス「なんだろう.....嘘つくのやめてもらっていいですか。」
トパック「ウソをつくな!おいらは好きでここにいるんだ!ラグズ奴隷解放軍の首領はおいらなんだからな!!ムワリムの大バカ野郎!みんなをかばって死ぬなんて許さない.....からな.....!!」
トパックと俺のセリフが見事に被る。1回言ってみたいと思ったけど、感動場面を少し破壊することになっちゃったかな.....?
ムワリム「坊ちゃん......」
エイリス「ラグズ奴隷解放軍、ねぇ.....それは大層な志だが、解放された奴隷はどこに行けばいいのかな?」
トパック「えっ.....?」
エイリス「いやね、俺も似たような事やってたのよ。盗賊とか海賊を殲滅して、そいつらを部下にして職につけさせてたんだけどさ.....そいつらって大概が無一文なのよ。それでもって、それ以外の事をほとんど知らない。......君が誰かは知らないけど、解放と言うには、しっかりと生活から脱却できるように工夫してなきゃ、それは、ただの暴力を振るう賊でしかないわけで。分かる?君たちが賊じゃないって言っても、他から見たら暴力振るってくる賊にしか見えないんだよ。」
アイク「エイリス、一旦その話は置いておけ。.......どっちが首領でも、俺はいっこうに構わんが.....ベオクを庇って、自分のことを“半獣”呼ばわりするラグズと、『ラグズ奴隷解放軍』とかいう団体には―――興味がある。悪いようにはしないから俺に詳しく話してみないか?」
トパック「.......」
そしてアイクの呼び掛けに応じ、トパックとムワリムと一緒に拠点に戻ることになった。
拠点
アイク「.....つまり、このベグニオンには元々ラグズを奴隷とする風習があるというんだな?」
トパック「そうだ。」
ティアマト「だけど、それは昔の話でしょう?確か20ほど前にだされた奴隷解放の令によって、ラグズ奴隷制度は完全に廃止されたはずだわ。」
ナーシル「表向きはそうなっているね。」
アイク「じゃあ、法令に背いている 輩がいるってことか?」
トパック「民間にはいないけど、貴族の家にはまだたくさんのラグズ奴隷がいる。おいらとムワリムは、そのことを元老院に訴えたけど.....相手にしてもらえなかった。だから同志を集めて組織をつくって.....奴隷のいる貴族の屋敷に忍び込んではそこから逃げ出す手助けをしている。それで.....それを公にできない貴族たちが、おいらたちがただの盗賊団だと言って.....おたずねものにしたんだ。」
アイク「おまえたちの行為については、よくわかった。だが、このままじゃ根本的な解決にはつながらんな.....」
トパック「それはわかってる。だけど、あきらめてほっとくなんてことおいらにはできない.....!それに今が好機なんだ!」
アイク「好機.....?なんの話だ。」
ムワリム「先日、ガトゥス侯ルカンの邸宅が落とされたことです。それと同時に、奴隷だったラグズの一部も、逃げ出すことに成功したのです。」
あれ?という事は、イレースの奴.....神使を救出するのと同時にラグズも助けたのか。
エイリス「イレース、お前何かした?」
イレース「いえ.....神使の檻が分からなかったから、片っ端から壊していっただけ.....」
想像以上のパワープレイだった。別にイレースって大食いキャラではあるが、脳筋キャラでは無いよな.....?
アイク「その件は、エイリスがやった。」
トパック「お前たちがやったのか!?」
アイク「俺は大神殿の護衛だったから何もしてないがな.....別に大義の為じゃない。単に仲間が攫われたからだ。」
ムワリム「.....先程はすまなかった。そうとは知らず、襲ってしまった。」
アイク「謝る必要はない.....そこで提案だが、この件を俺に預けてくれないか?」
トパック「え?」
アイク「俺もここんところ、ベオクの行為に嫌気がさしてたところだ。.....なにか、できることがあるかもしれない.......」
エイリス「このまま活動を続けても貴族に追われるだけだ。.....こっちには少し手がある。利用してみたらどうだ?」
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ネサラside
夕焼け空の中、ネサラとリュシオンはとある所に向かっていた。
リュシオン「おい、ネサラ。いったい私をどこに連れて行く気だ?いいかげん説明してくれないか?」
ネサラ「あと少しだ!約束どおり、着いてから話す。」
リュシオン「.....ティバーンに何も告げず出てきてしまったが.....こんな遠出になるなら、一言、断りを入れるべきだったな.....」
リュシオンには戦う力がほとんど無い。もしもの時に頼れるティバーンに頼るのはいつもその為だった。
ネサラ「ここだ。これをおまえに見せたかった。下を見ろよ、リュシオン。何が見える?」
リュシオン「.....これは、なんだ?いったい.....何が起きている.....!?」
リュシオンは眼下に広がる景色に驚き、少し移動して見回る。ネサラもその後に続き、森へと入っていく。
リュシオン「これが、セリノスだと.....そう言うのか!?色を失くし、枝の垂れ下がったこの樹木が.....私たちの森の木だと.....」
そこはリュシオンの知るセリノスでは無かった。木々は完全に枯れ、緑色はどこにも無かった。
(キギヨ! ミドリナス ワガキョウダイタチヨ!ワタシノコエガ キコエルダロウカ!? コタエテクレ!)
古代語で森に呼びかけても、その返事は無かった。森は、ほとんど死んでいた。
ネサラ「.....古代語か。久しぶりに聞いた。おまえはまだ、その言葉を使うんだな。
リュシオン「.....森の声が聞こえない。どうして.....こんなことに.....」
ネサラ「おまえたちがいなくなった後は、ずっとこんな状態だ。入り口付近が特にひどい。火をかけられたせいで、ほとんどの木が立ち枯れている。」
リュシオン「.....ひどい。なぜ、こんなことができるのだ。ニンゲンどもめ.....森がいったい何をした!我らサギの民が、いったい何をした.....!!」
ネサラ「ニンゲンは、ラグズを見下した時、同じように自然も見下したのさ。全ては自分たちのためだけに存在している。だから何をしても構わないと思っているんだ。最低な奴らだ。」
ネサラの意味深な発言に、リュシオンは少し頭を動かす。しかし、目の前にいるネサラが嘘を言っているようには聞こえなかった。
リュシオン「.....ネサラ、私は、おまえを誤解していたようだ。ニンゲンにこびへつらう、裏切り者だなどと.....ひどいことを言った。すまない。許してくれ。」
ネサラ「.....いや。ニンゲンと商売をしてるのは、本当のことだしな。それより、暗くなってしまった。フェニキスに戻るのは、明日でいいだろう?確かこの近くに.....どこかの貴族の別邸があったはずだ。この季節は、誰も使わないはずだから、今夜はそこを拝借しよう。」
リュシオン「.....ニンゲンの建物で寝るのか?」
ネサラ「我慢してくれ。俺たち鳥翼族は、闇夜じゃ視力を失うからな。夜、ニンゲンに見つかったらろくな抵抗もできず、捕まっちまうだろう?」
リュシオン「.....分かった。」
ネサラの提案にリュシオンは渋々のった。いまいち、ニンゲンの物を利用しとうとする考え方が、分からなかった。
屋敷に到着し、2人は少し羽を下ろした。
ネサラ「じゃあ、俺は食料なんかを調達するから、くつろいでいてくれ。」
リュシオン「ネサラ!」
ネサラ「ん?」
リュシオン「何から何まですまない。その.....感謝している。」
ネサラ「.....水臭いこと言うなよ。昔なじみだろ、俺たちは。」
リュシオン「そうだな。」
そしてネサラはリュシオンを屋敷に留めて、外へ出ていった。目的は.....もちろん食料調達などではなかった。
ネサラ「手はずは整っているか?」
キルヴァス兵「はい。タナス公は今か今かと待ちわびています。
ネサラ「だろうな。だが、明日の朝まで待たせておけ。ヘタに姿を見せられるとリュシオンが警戒する。」
キルヴァス兵「かしこまりました。」
ネサラ「さて、仕上げといくか。これも.....キルヴァスがのし上がるための術だ。リュシオン、悪く思うなよ。.....と言っても無理な相談か。」
この二次創作は、アイク×エリンシアを目指しているため、エリンシア×ジョフレ派の人には申し訳ないが、そういう描写が多少あるのは許してください。
子供蒼炎来たのかぁ.....なんか新英雄召喚(蒼炎・暁)とこの二次創作の活動期間って巡り合わせがいいですよね
古代語は出し方分からないので、カタカナ表記にします。許してクレメンス.....
オリジナルマップ作る?
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作ろう
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原作通りで
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作者に委任します