なんとしてでもアイクとエリンシアを.....   作:面心立方格子

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たまにはこんなのがあってもいいでしょ.....と思う今日この頃

閑話とかいいながら、前編、中編、後編と分けたいと思います。元のテキストがある時は1万字とか超えるんですけど、こういうオリジナルに近いものは大体3,000~5,000程度です。


閑話 お祭り 前編

戦いが続き、ベグニオン帝国の勢力争いに切り込み、この大陸に深く根差す差別を目の当たりにし......戦争中だから仕方ないとはいえ、殺伐とし過ぎている。そして戦い続きというのもあり、皆の士気も少し下がっている。特にミスト、ミカヤはその傾向が大きい。それに支援状況が追い切れないから、今ジルがどんな状態にいるのかも分からないし......。

 

「どうしたものかねぇ.....俺も疲れてきてるし。ここらでパーッとしてもいいような気はするな.....」

 

丁度、ベグニオンの政治情勢にもある程度決着はついたし、今のタイミングを逃したらおそらくもう休む暇はない。.......やっぱ今しかない。この先を見越して、ここで支援を少しでも上げることをしておかないと不味いしな.......

 

 

 

 

大神殿

 

エイリス「神使様、少しいいですか?」

 

サナキ「む?なんじゃ?」

 

エイリス「最近色々あったじゃないですか。」

 

サナキ「そうじゃな。」

 

エイリス「それで、リュシオンとの和解も済んで、これからクリミアを取り戻しにさぁ行くぞ、って感じじゃないですか。」

 

サナキ「.....何が言いたい?ハッキリ申せ!」

 

エイリス「今までの労いと、宥和の証として、お祭りやりませんか?」

 

サナキ「オマツリ、とな....それはお主の国ではよくあるのか?」

 

一応、サナキは祭りについては知っているけれど、それはベグニオン式で、日本式は知らない.......まぁそんなもんだよな。

 

エイリス「よく、って訳では無いですけどありますよ。昔は神様に感謝をする、って意味合いが大きかったんですけど、時代が進んで、色んな変遷を遂げて、神様に感謝すると共に文化を尊重し、人々を繋ぐものとして、今は存在してます。」

 

まぁこっちはそんなお祭りに一緒に行く相手はいなかったけどな。別に寂しくも何ともないけどな。なんか友達が写真送り付けてくるけど、気にしてはいないんだな。うん。あと夏休み明けにカップル生産されすぎな。

 

サナキ「なるほど.....国を上げてそのオマツリとやらをやることで、友好の証となると言うことじゃな。だが、そのオマツリにはラグズを招くことは出来るのか?」

 

エイリス「まぁ、招くことは出来るでしょうけど、国民がどう反応するかまでは分かりませんね.....」

 

サナキ「どうせやるというのなら、皆を招いてやりたい。しかし、わたしとリュシオン王が和解したとはいえ、国民はまだその事を知らぬ。」

 

エイリス「うーん.....なら、とっておきを使わないと.....」

 

サナキ「とっておき?」

 

そう、古くは江戸時代、そしてアメリカで大きく現代に近づき、その後アニメ文化と結びついてすごい勢いで広まった.....

 

エイリス「コスプレです。」

 

シグルーン「コス.....プレ.....?」

 

サナキ「......それは何なのじゃ。」

 

エイリス「まぁ、それは当日までのお楽しみということで。」

 

サナキ「まぁ.....とりあえず、お主に任せよう。その代わり、お主のわがままに国を上げて付き合うのじゃ。それ相応の対価はもらうぞ。」

 

エイリス「俺錬金術師じゃないんだけど.....」

 

サナキ「何を言うておる。......わたしに、魔道を教えてくれ。それだけじゃ。」

 

エイリス「え?」

 

シグルーン「サナキ様!?」

 

え、待って。サナキこのタイミングで参戦するの.....?それは聞いてないんだけど.....?

 

サナキ「勘違いするでない。何もお主らのように戦線に出て戦うと言うてる訳では無い。.....今回の件といい、わたしが無力だというのは痛いほど教えられた。わたしは.....無力だ。」

 

エイリス「.........」

 

シグルーン「そんな!!サナキ様が悔やむ事ではありません。我々親衛隊が不甲斐ないばかりに.....」

 

サナキ「それ以上言うでない。.........そんな私からしたら、エリンシア王女は羨ましい.....一国の王女でありながら戦うことが許され、そして人を導くカリスマがある。」

 

エイリス「ま、別に戦える戦えないは人によるので.....神使様は普通に内政をちゃんとやってますし、先日も和解という実績も生みましたし。気にしなくていいんじゃないんですか?」

 

正直、ここから参加されるのも中々しんどい。ミカヤは参入が比較的早かったから鍛えておける時間はあったけど......ここからは上級職も増えて、魔防の高い敵も多くなる。

 

サナキ「いや、せめて自分の身を自分で守れる程度にはならねばならぬ。お荷物の神使でいとうない。.....今生の頼みじゃ。」

 

エイリス「あ、おい!!」

 

サナキが席を立ち、こちらに頭を下げる。

 

エイリス「最近簡単に頭を下げすぎだぞ.....必死なのは分かるけど。」

 

シグルーン「.........エイリス様。」

 

エイリス「はい、なんでしょう。我が愛しのプリンセス。」

 

シグルーン「プリンセス......そ、それはそれとして、私からもお願いします。サナキ様のお力になってあげてください。」

 

エイリス「あ、分かりました。」

 

サナキ「お主!!シグルーンに甘すぎじゃ!!!!やるなら最初から了承せい!!」

 

エイリス「別に教えることを否定していた訳ではありません。神使様、責任感が強いから、もし魔法を教えて戦えるようになれば、戦意高揚のためとかそういうので出てこられても国政に問題が出ますし.......」

 

いや、仕方ないでしょ.....まぁタイミングに困ってただけで、身を守る程度なら.......こっちに参入してこないって言うなら別に構わないと思ってたし。

 

エイリス「ただ、俺が使うのは光魔法。けど見た限り.....多分神使様は炎魔法なので。全部教えられる訳じゃないけど.....魔法の放ち方、魔力の貯め方とか、そこを教えて後は個人の努力次第、という状況にまでは持ち込めますが、そうしますか?」

 

サナキ「うむ。頼む。これで契約成立じゃ。オマツリに必要なお金と物資は揃えよう。」

 

とりあえず協力までこぎつけた。でもサナキに魔法を教えておく......か。何かしら、成果を披露できる場所を設けてもいいかもしれないな。

 

エイリス「まぁ大掛かりとはいえ、そこまで大量って訳では無いので.....」

 

サナキ「ところで、お祭りというのはいつやるのじゃ?」

 

エイリス「出来れば早めですね.....ただ、色々と準備はいりますので2週間後、くらいだと思いますよ。」

 

サナキ「2週間とは時間を要するな......確かにベグニオン軍との協議や編制も含めればそれくらい必要ではあるが。問題はそれまでデイン軍が待ってくれるかどうかじゃ。」

 

エイリス「それに関しては心配しないでください。もし来たら、俺が片付けてきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

シグルーン「サナキ様.........」

 

サナキ「.......あの者を見ておると、つくづく神使という立場にありながら無力だと感じさせられる。」

 

シグルーン「サナキ様、そのような事は仰ってはなりません。サナキ様は立派な神使様なのですから。」

 

サナキ「シグルーンもそうであろう、あの者とアイクが現れてからというもの、この国に残る問題が想定以上の速さで解決していっておる。アイクは無知ゆえ歪んだ価値観やしきたりに切り込んでゆける、一方エイリスは全てを知った上で行動を取っておる。そしてその行動がアイクの行動をより確実なものにしておる。あの者は、自ら動く立場でありながら団長の補佐も同時にこなしておる。形は違えど、セフェランやシグルーンと似たような立ち位置におるのじゃ。」

 

シグルーン「...........そう、ですね。」

 

サナキ「そうやってベグニオンを良くしていってくれた。オマツリとやらを後押ししても、足りないくらいじゃ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サナキとの交渉を終え、外に出る。やらなきゃいけないことが多すぎてやばいなぁ......頭くらくらする。

 

「とりあえず、この図面を渡すのと、必要な物資をリストアップ、帝都に宣伝とラグズ諸侯の招待........」

 

アイク「エイリス、何やってるんだ。」

 

エイリス「ん?ちょっとな.....色々とやる事があるもんで。」

 

セネリオ「今はクリミア奪還に向けた休養の期間ですよ?武器や物資の点検、奪還遠征のルートなどの確認はもう済ませているはずですが.......」

 

エイリス「あー違う、戦争関連の事じゃないんだ。」

 

アイク「なんだ、はっきり言えよ。」

 

エイリス「あー.......まぁいっか。とりあえず全員に伝えときたい事があるんだわ。......まぁ、ベグニオンの内政の小競り合いやラグズとの溝に関してはある程度進展させたでしょ?それでこれからさぁクリミア奪還だ、ってなってる訳じゃん。俺やティアマトさん、ネフェニーやオスカーさんは慣れてるから大丈夫だろうけど、こうも荒んだことが続いて幾人かはかなり士気の低下が見られる。」

 

俺の言葉と同時に、ミストとミカヤとステラとチャップが目を逸らし、ジルとマカロフとチャップが気まづそうになる。いやマカロフ、お前がそうなってどうする。

 

ボーレ「おいおい、この程度で疲れられてちゃ困るぜ。」

 

エイリス「傭兵団として戦線に長く出ていた人や、軍にいた人は大丈夫だろう。けどうちは正規軍じゃないし、こういう事が起きてしまうのは仕方の無いことだ。そこでだ、今回、ベグニオンとセリノスの復縁と、今までの労いを目的として、お祭りを開こうと思うんだ。勿論、本来こういう目的でやるのは不本意なところは多少はあるが.......この際、やっておきたいと思う。」

 

というか、戦いに明け暮れすぎて、アイクとエリンシアの親交を深められるタイミングがてんで来ない。これは由々しき事態である。

 

ミスト「ねぇエイリスさん、オマツリって何?」

 

エイリス「あれ、お祭り知らない.....?」

 

ミスト「お祭り自体は知ってるんだけど、エイリスさんの言うオマツリって、エイリスさんが生まれた国の何かなのかなって。」

 

ミスト、意外と賢い。

 

エイリス「俺の生まれた国.....まぁ日本って言うんだけど、昔は神様に感謝を捧げる意味合いが強かったんだけど、それ以来時代と共に形を変えて、今はそういった宗教的な意味のある祭りもあれば、皆で楽しむみたいな祭りもあるんだよ。今回やるのは後者。」

 

セネリオ「そんな余裕、今はありませんよ。なにより戦争中ですし。」

 

エイリス「肩の力入れすぎもさすがにどうかと思うけどな......もちろん、これをやる事でみんなの頭がお花畑になる訳でもないし。費用面に関してはサナキと話して決着させてきた。」

 

エリンシア「しかしエイリス様、こうしている間にもクリミアの民は......」

 

当然エリンシアから指摘が入る。そりゃ王女として国民を気にするのは当然よな。

 

エイリス「一応部下から適宜、クリミアの様子の連絡は受けています。今のところ、占領統治そのものにはそこまで問題は無いみたいです。ただ、今も抵抗している勢力の掃討が行われており、その地域はかなり厳しい状態にいます。」

 

エリンシア「ならば今すぐにでも......」

 

エイリス「それがそうとも言えません。デイン側もこちらから援軍を連れてくること自体は承知でしょう。問題はその数と時期です。もし仮に援軍が今すぐ来るとなれば攻勢を強め、残存勢力の全滅にあたるはずです。そして今回の遠征は、ベグニオン軍も含めた混合編成となります。意思疎通の時間と、遠征ルートや期間の明確化が必須となりますし、それは今俺とセネリオ2人で協議にあたっています。今しがた、時間を稼ぐ方が得策と判断しています。」

 

ネフェニー「....それに、心配はないと、思う。」

 

エリンシア「え?」

 

ネフェニー「今.....あの人たちは、後方支援しとると思う......だから、上手く立ち回ってると思う。」

 

エイリス「それに祭りの準備の間に、俺と俺の部下で1度クリミアに入って、後方支援をしてきます。祭りが始まる頃には、間に合わせますので。」

 

エリンシア「ならば.....お任せします。エイリス様。」

 

エイリス「うん、任せて。」

 

とりあえず団の皆は説き伏せることも出来たし、屋台の事とか色々話したら皆意外と乗り気になってくれた。当日の女性陣の衣服の制作依頼は、図面と一緒に出してるし、屋台を開く商人にも一通り話はした。おそらくこれで下準備は整った。




風花雪月の女神の塔のイベントを参考に作ってはみましたが.....どうなんですかね。感想とかで教えてください

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