なんとしてでもアイクとエリンシアを.....   作:面心立方格子

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なんかクリミア組がこぞって実装されましたね。ルキノ、なんかお前原作と実力がかけ離れすぎてないか.....?そんな強かったっけ


それでも前へ

拠点

 

アシュナードが来るとかいうハプニングをなんとか退けて、こちら側が勝った。......というのはほんとに形だけ。総大将のアイクと旗印のエリンシアがボコボコにされた上に、おそらくその情報は軍の中で既に広まっている。トップがこうなると、戦いには勝っても今後の事を考えればあっちの方が1枚上手だったことになる。

 

 

エイリス「はぁーーっ......今後どうしよ。」

 

ティバーン「お前が総大将を変わってやればいいだろ。今じゃその噂でニンゲン共は大騒ぎだ。」

 

エイリス「俺が総大将になっても何の意味も無いんだが....」

 

そう、この戦いはアイクとエリンシアを旗印にして、それで勝たなければ何の意味も持たない。その権威を回復させるには、相当の時間がいる。

 

セネリオ「エイリス、少しいいですか?」

 

エイリス「ん?あー....どした?」

 

セネリオ「いえ、事後報告をまだ聞いていなかったので。場所を変えて、軍議をしている部屋に来てください。ここでは騒々しいでしょう。」

 

セネリオに呼ばれるまま、その部屋に向かう。セネリオもかなり眉間に皺を寄せていた.....まぁ、お互い中間管理職みたいなもんだからそうなるわな。

 

 

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拠点の一室

 

扉を開けると、セネリオ、ナーシル、タニス、ネフェニーが座って待っていた。なんかこの集まりは、新鮮だな.....

 

セネリオ「集まったようですし、報告を始めます。今回の戦果ですが.....数だけで見れば、僕たちの圧勝ということは間違いないでしょう。敵将カヤッチェの討伐、トレガレン長城のデイン軍の全滅、およびキルヴァスの傭兵の全滅、【狂王】アシュナードの撤退.....枚挙に遑がありません。」

 

ナーシル「初陣にしては、充分な戦果と見て間違いないだろう。特に、デイン国境を切り崩しにいって、しっかり成功させている。この情報が出回れば、今まで支援に踏み切れていなかったラグズ諸国や、各地に点在する反乱軍の士気の向上にもなる。」

 

エイリス「......うちの総大将と旗印が、負けてなければの話だがな。」

 

セネリオ「..........」

 

エイリス「両方の頭目が真正面から当たって負けたんだ。この事は当然デイン側によって発信されるだろうし、折角あの二人を中心に支援をしてきたサナキやベグニオン勢力の面目を潰してしまう結果にもなる。ベグニオンでいかに成果を上げようと、実戦でこうなってしまった事は事実として存在する。」

 

ナーシル「そこは避けては通れないだろうね。今回の痛手だ。」

 

タニス「.....だが、どれだけ批判しようとも、重要なのは戦争の勝敗。アイク将軍やエリンシア王女を批判したところで、それは負け犬の遠吠えと同じ。耳を貸す必要など全くない。」

 

ナーシル「神使殿はそうだろうが、元老院はどうする?彼らは最初からこちらを敵視していた。」

 

タニス「......そこに関しては、サナキ様やシグルーン隊長がなんとかしてくれるはずだ。それに元老院を牛耳っていたルカンはエイリスの手で葬られている。あの男を元老院の座から下ろした時点で、帝国内の反神使勢力は崩壊、今となっては烏合の衆だ。」

 

ナーシル「.....そうなら、それでいい。今後も帝国の支援は受け続けられるという事でいいんだね。」

 

タニス「そう取ってもらって構わない。」

 

そこからも淡々と状況報告が続き、一通り情報共有を完了させた。

 

ネフェニー「.......ちょっと、いいかな?」

 

セネリオ「どうぞ。」

 

一通り報告が終わった後にネフェニーが後ろで恥ずかしそうに手を挙げる。

 

ネフェニー「今日.....こっち側で、変な敵が出たんよ。」

 

タニス「あぁ.....そうだ。だがネフェニー殿の尽力で敵は壊滅した。操っていたあの怪しげな魔法使いは逃がしてしまったがな。」

 

ナーシル「変な敵....?それはどんなのだったんだい?」

 

ネフェニー「2つあった。ひとつはラグズだったけど.....化身状態が、1回も解除されなかった。もうひとつは....なんか、光を纏ってた。」

 

セネリオ「もう少し具体的な情報は?その殺した敵兵の遺体などは?」

 

タニス「倒した途端、消えたのだ。化身状態の解かれないラグズは、とりあえず気絶させて捕縛した。後で捕虜収容地点に行ってみれば分かるはずだ。」

 

エイリス(消える兵.....?光の使徒の事か?)

 

アスタルテ(いえ....光の使徒は、私が加護を与えた者の総称....そのような、身体が無い兵士などは無いはず。)

 

エイリス(じゃあなんだ....?)

 

ネフェニー「あんた.....あれ、何か知ってる?」

 

エイリス「いや....思い当たらない。それっぽいのは知っているが、倒して消えるのなら、それは俺が知っているのとは全く違う。」

 

ナーシル「君が考えているのは、一体何なんだい?」

 

エイリス「光の使徒....」

 

その言葉に一瞬ナーシルが反応したが、すぐ取り繕った為に周りは気づかなかった。

 

エイリス「光の使徒ってのは....【正】の女神アスタルテの加護によって、力を得た者の事を指してる。だけど、それはあくまで肉体があることが当然。だけど消えたときた....そういうのは俺も分からん.....」

 

セネリオ「戦いのことでエイリスが知らないというのは、珍しいですね。」

 

エイリス「俺だって全知全能じゃないよ。知らないことだって色々ある。」

 

頭の中で他作品の敵も思い返すが、そういうのがいたかパッと出てこない.....風花雪月のレア外伝の敵はそれに近いんだろうけど.....

 

ナーシル「だが、物理的な攻撃は効いたのだろう?ならそこまで心配する必要は無いと思うが......」

 

タニス「そう、物理的な攻撃は効いたのだ。そこがせめてもの救いだが........」

 

ネフェニー「あいつら....あんたが、誰かを守る時に出す光の障壁みたいなの.....纏ってた。」

 

タニス「この光の衣のような何か....それが何なのかまでは分からなかった。」

 

ナーシル「それはその、光の使徒とやらのオーラでは無いのかな?」

 

タニス「その可能性は捨てきれないが....目視すれば分かるが、あれがただのオーラのようなものとは考えにくい。.....言いたいことが分かるか?」

 

エイリス「魔法が効かない.....とか。」

 

タニス「我々はそれを危惧した。もし魔法が効かないのなら.....あの時はたまたま我々と対峙したから上手くいっただけとなる。もしこれから奴らが敵と混じって出てくるならば、エイリス含めた魔道士は苦戦することになる。」

 

不穏な報告に、少し力が入る。魔法無効、もし本当にそうなら、魔法しか使えない俺は確実に負ける。それが女神の加護故のものならまだ通るかもしれないが.....

 

セネリオ「不確定要素があることは分かりました。ただ、不確定要素から勝手に後ろ向きに考え、変な不安を煽るような行為は慎んでください。」

 

タニス「あらゆる可能性を考慮したまでのこと。楽観的に考え、いざ本当にそうだとしたら、その時の犠牲はどうなる?」

 

セネリオ「それを言い始めたら軍議や方針決定など出来はしません。現状ある事と、確率の高い予測から最善を選ぶ方が上策。やみくもに可能性を考えるなら、あなたは軍人に向いていません。」

 

タニス「なんだと!」

 

エイリス「おい2人とも揉めるな!」

 

軍議が始まってから、セネリオとタニスは頻繁に衝突している。傭兵団と軍隊の考え方の違い、参謀と帝国軍将校の重責.....2人とも背負ってるものが違う。さらに言えば、この2人は考え方がかなり似ている。だからこそ、同じ理屈なのに違う結論が出るため納得がいかないのだろう.......違う考えと割り切れているなら、ここまで衝突もしない。あっちもこっちも問題だらけ.....アイクのカリスマって、ホントすごいな。これを束ねるんだから....

 

ネフェニー「とりあえず.....どうするかだけ、決めて。」

 

セネリオ・タニス『.........』

 

ネフェニーの低い声が争いを静止させた。

 

セネリオ「.....このまま前進します。アイクがこの軍の総大将で、エリンシア王女が旗印なのも継続します。」

 

タニス「同意する。次の制圧地を決め次第、我々が偵察に出よう。」

 

ナーシル「では、ここから1番近いデイン国境はどうだろうか。このまま切り崩すなら、敵の準備が整う前に最短距離で攻めることが望ましい。」

 

セネリオ「概ね反対はありません。アイク達には申し訳ありませんが.....のんびり精神的休養も取っている暇はありません。アイクが倒すと決めた以上、僕はその為に最善を尽くします。」

 

タニス「決まりだな。では、明朝、日が上り次第我々は偵察に出る。エリンシア王女は、今のお心の状態では偵察もままならない.....今回は待機ということでかまわないか?」

 

セネリオ「はい。勿論そうしてもらう予定でした。」

 

タニス「配慮に感謝する。では私は部下たちに伝達してくる為、先にこの場を失礼させてもらう。」

 

淡々と方針が決まっていき、タニスは偵察準備の為に部屋を出た。

 

ナーシル「では、私も失礼させてもらおう。明日も様々な手続きで忙しいのでね。」

 

ネフェニー「お疲れ...様....」

 

ナーシルも、報告を済ませた後、去っていった。まぁナーシルも大変だもんな....色んな意味で。

 

 

 

数分後

 

セネリオ「.....少し、いいですか。」

 

エイリス「ん?どうした?」

 

ネフェニーも眠くなったため退出し、部屋にセネリオと俺だけになった。色々対策も備えてるのか、火を消して、入口を閉じた。

 

セネリオ「少し耳に入れておきたいことが....」

 

エイリス「ここじゃあれだろ。少し、拠点から離れたところで聞く。」

 

さすがにこんな暗い密室に男が2人いたらやばいしな......

 

 

トレガレン長城近郊 岩場

 

エイリス「ここならいいだろ....周りに人もいないし。」

 

セネリオ「そうですね....エイリス、ナーシルの件ですが、どう思います?」

 

エイリス「まぁ、怪しいよなってのはある。ただ今のところ、泳がせておいて問題ないとも見てる。」

 

セネリオ「今回狂王が真っ先にここに来たことが不思議でした....国境付近とはいえ、こうも正確に来るとは考えにくいです。」

 

エイリス「....ナーシルが、情報を流したって言いたいんだな。」

 

セネリオ「はい。これに確信を抱いたのは狂王の行動だけではありません。これまでのデイン軍の待ち伏せ....そして今回、タニス将軍側に来た謎のデイン軍の援軍。本来なら手の内を隠すべき彼らが、こちらに堂々と公開し、さらにその戦力を差し向けてきた....こんな所業、相手の出方を知っていなければまずやらない事です。」

 

エイリス「それで....その話だけじゃないだろ?」

 

セネリオ「.....少しの間、参謀の地位を代行してもらえませんか?次の作戦までは既に考えています。」

 

エイリス「諜報か....なら、うちの部下の諜報部隊も貸そうか?あいつら情報筋が裏からも取れるから、かなりいいぞ。」

 

セネリオ「そうしてほしいのは山々ですが....ナーシルは勘がいい類の人物....生半可に動けばバレます。」

 

エイリス「なら参謀を抜けたら、それはそれであれじゃないか....?」

 

セネリオ「アイクとエリンシア王女が怪我をしており、それを見る必要がある、そういう事には出来ます。ナーシルも分かっているでしょう、僕がアイクをどれだけ大切に考えているかを。」

 

エイリス「なるほどな....つまり、アイクとエリンシアは重傷だから、一時だけ俺が指揮を含めて動かすって形を取るのか。」

 

セネリオ「はい。おそらくこれを見た帝国軍は、自分たちが旗印を落としたのだと声高に喧伝するでしょう。先程の報告会でも継続と訴えたのはその為の演技です︎。」

 

エイリス「おーけーおーけー.....だが、本当にいいのか?一時とはここで変われば、帝国軍の援軍たちの考え方が変わる恐れがある。そこはどうする?」

 

セネリオ「心配ありません。アイクが重傷を負うのと同時に、エイリスの援護の下差し違うように奮戦したと偽報を流しました。辻褄は合いますし、理屈も通っています。」

 

エイリス「抜け目ないな....分かった。次はそうする。やっておきたいこともあるしな....」

 

次の章は....何かと重いし、支援レベルが確認できない為、例のイベントをどう対処するかもある.....なんなら、出来れば次の敵将の手を汚させるような真似すらさせたくない。次はそれくらい.....やるせない章であり、重い話が来る。

 

セネリオ「疲れているでしょうが....よろしくお願いします。」

 

エイリス「あー、最後にひとついいか?」

 

セネリオ「どうかしましたか?」

 

帰ろうとしたセネリオを引き止める。

 

エイリス「ミストが持ってるメダリオンの事なんだけどさ...」

 

セネリオ「あれが、どうかしましたか?」

 

エイリス「他言無用でお願いするが......あれは相当危険な代物なんだ。ミストが持ってる分には問題は無いんだが.....あれが別の誰かに、特にデイン側に渡るとかなりまずい状態になる。」

 

セネリオ「.....分かりました。ミスト周辺の動向に注意を向けておきます。.....話はこれで終わりですか?」

 

 

エイリス「ああ。後はお互いきっちり仕事を果たすだけだ。」

 

セネリオ「そうですね。頼みましたよ。」

 

そのまま2人で拠点にポータルで戻り、夜明けを待った。

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翌朝 拠点内部

 

エイリス「えーと...まぁとにかく色々ありまして、次の進軍までは俺がとりあえずアイクの代理をやります。なので間違ってアイクたちのいる天幕の方に行かないようにお願いします。」

 

帝国軍兵士たちの中にどよめきが生まれる。だが、批判というより、「あいつが....?」みたいな感じだった。

 

ベグニオン兵「アイク将軍は今どうなっているのです?」

 

エイリス「重傷もいいところ。まぁアシュナードとぶつかったんだ.....無理もない。」

 

ベグニオン兵「それほどまでに強力でしたか。」

 

エイリス「まぁね、でも重傷を負ったのはあっちも同じ。差し違えたことで....デイン側にも動揺は生じている。」

 

ベグニオン兵「と、言いますと?」

 

エイリス「デイン軍を実力順に分けると、頂点にアシュナード、その下に漆黒の騎士.....そして越えられない壁があって、四駿がいる。あっちにとったら絶対的信頼をおける最強の国王が2度も撃退された。紛れもなくこの事態はデイン側にとって痛手。アイク達の重傷が気にはなるが....相手の牙城を崩した今のタイミングを逃すことは出来ない。」

 

ベグニオン兵「そうでありますな。」

 

エイリス「アイク達が倒れている今、俺たち残った戦力がこの軍の中心になる。」

 

一息置いて、改めて整列しているベグニオン軍を見渡す。

 

エイリス「すーーっ.......兵士諸君、心して聞け!君たち一人一人がデイン軍を倒す英雄になるかもしれない!武功を上げ、君たちの威信と勇猛さを大陸中に改めてひびき渡らせろ!デイン軍を蹴散らし、この軍の主力が誰であるかを、その実力で示すのだ!!」

 

ベグニオン軍『はっ!!』

 

適度に高揚した雰囲気を更に上げ、とりあえずアイク不在からくる不安をかき消す。これで当面は手柄は武功に集中して、余計なことは考えなくなるだろう....多分な。演説と簡単な進軍方針を発表して、天幕に戻った。にしても士気、結構上がったな......ただ、あげ方はちょっと不味かったかも.....

 

 

ベグニオン兵A「やはり歴戦の将が言う言葉は違うな。」

 

ベグニオン兵B「あの魔道将軍、幼い割に将としての器がある。」

 

ベグニオン兵C「それに元々エイリス殿が率いていた兵は、盗賊、山賊、海賊、そして村民がほとんどらしい....つまり、武功を上げれば確実にそれを取り立ててくれる。我々にも機会はあるぞ!」

 

ベグニオン兵A「こうしてはおれん.....皆、今すぐ練兵に向かうぞ!少しでも武功を上げるために鍛錬するのだ!」

 

ベグニオン兵B「ところで、次の戦地はどこだ?」

 

ベグニオン兵C「ダルレカ水門付近の街のはずだ。ここから最短で行くのならばな。」

 

ベグニオン兵B「水門....か。厄介ではあるな。大河を使い進軍を妨げられてはたまらん。」

 

ベグニオン兵A「では、我々でまず水門を制圧しよう。必ずそこにもデイン軍がいる。我々がまず先陣を切り、武功を立てるのだ。」

 

ベグニオン兵C「偵察から戻り次第、タニス将軍に進言してみよう。魔道将軍達はおそらく主力を叩くはず....彼らと同じ戦場に立ったとしても、武功は上げにくい。」

 

ベグニオン兵B「では、別方向から戦うことになるな。」

 

ベグニオン兵A「敵の不意を付き、我々の手柄とするのだ。」

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半日後 拠点 天幕内部

 

タニス「ただいま偵察から戻った。」

 

エイリス「お疲れ様。」

 

セネリオ「では、会議を始めます。偵察した結果を教えてください。」

 

タニス「敵の数はそこまで多くない。ざっと見る限り30....その程度だ。伏兵などはいなかった。」

 

セネリオ「敵の主力編成は?」

 

タニス「今回ダルレカ水門の近くに陣取っているのは......元ベグニオン聖竜騎士団を率いていた、シラハム・フィザット卿、そして彼の配下もいた。」

 

ジル「!!!父上が.....」

 

ジルが明らかに動揺するのが手に取るように分かった。実の父親が次の戦いの将であった。

 

ティアマト「何故抜けたのかしら?帝国の聖竜騎士団なんて率いるなら、相当地位も高かったはず......」

 

タニス「先代神使様がご崩御された後、汚職に塗れる元老院の体制を厭い、理想郷を求め、旅立ったと聞く。若き竜騎士たちの英雄譚として、ベグニオン軍の中では知られている。フィザット卿はその当人なのだ。」

 

ジル「.........」

 

サザ「理解出来ないな。ベグニオンを抜け出す胆力があるなら、王位がアシュナードになった時点でデインを抜けても良さそうなんだけどな。」

 

タニス「フィザット卿も軍人の端くれ....抜け出したとはいえ、騎士として、軍人として主を裏切った後ろめたさはあったのだろう。2度も同じ事をしたくない.....そのような思いがあっても不思議ではない。」

 

サザ「軍人ってのは分かんないものだな。エイリスはそういうのあったのか?」

 

エイリス「いや、俺まず特定の主に仕えて無かったし.....末端からいきなり将校になって、それでやっとだーと思ったところで貴族達からクビにされたし。」

 

サザ「そういやそうだったなお前は。」

 

オスカー「当時もかなり騒がれてたからね。確か、ジョフレ将軍からレニング王弟に仕官しないかって言われて断ったらしい。」

 

エイリス「俺の話はまた今度な。話が脱線してる....それで、そのフィザット卿と戦うことになる訳だけど....ジル、お前はどうする?」

 

ジル「...!!!!」

 

今の今まで深刻そうな顔をしていたジルの方を向く。話を振られて、顔を上げた。

 

エイリス「これからある質問をするけど、ジルがどう答えようと、この場の全員はその意思を尊重して欲しい。皆、約束してくれるか?」

 

ティアマト「.....いいわ。何を聞くの?」

 

エイリス「単純な事ですよ。ジル.....父親について俺たちと敵対するか、俺たちについて父親と敵対するか、どうする?」

 

一同『!!!!!!』

 

タニス「待てエイリス殿、それが何を意味しているのか分からないのか!?」

 

エイリス「分かった上で言ってますよ。」

 

セネリオ「利敵行為です。それを僕たちに認めろと言うのですか。」

 

エイリス「もちろん。そうしてもらう。」

 

サザ「......お前の行動は、よく分からん。」

 

周りからは当然否定的な反応が示される。それは当然だ。堂々と裏切る選択肢を与えているからだ。

 

エイリス「アイクが負傷で離脱している以上、その役割を代行している俺には軍の人事権も有している。悪いけど、この場は立場と俺の顔を立ててもらう。」

 

サザ「この場で暴れだしたらどうする?武器をちゃんと装備してない今の状態なら、俺たちの2、3人の首取って父親に献上、なんて真似される可能性もあるんだぞ。」

 

エイリス「......俺がいる場所で、それは出来ないよ。もしそんな真似をした場合、その時はこの場で責任をもって俺がジルを始末する。」

 

ジル「.........」

普段はこんな物騒な言葉と上からの威圧的な態度を取ってないから、やってて自分でも違和感が凄い。まぁでも本来はこうあるべきなんだろうけどね。そしてジルは、さっきの言葉を受け止めきれてないのか、目が泳ぎ始めている。

 

エイリス「父親につくなら、それはそれで結構。次会う時は戦場で向かい合う事になる。保留でも別にいいし。それに元々ジルはデイン軍、ひょんな事で俺たちに付いてくる事になったけど、さすがに父親や顔なじみがいる軍と戦うとなれば、色々と混乱する。戦場でいきなり裏切られても困るから、今聞いてるって訳。」

 

ミカヤ「エイリス.....さすがに、これはないわ。ジルの気持ちを......」

 

自分でも酷いことをしているのは充分自覚している。だけど、ゲームと違ってジルを動かすことが出来ない。ゲームなら、出撃させるかとか支援の確認とかが出来る。だけどこっちだとそうはいかない。出撃していつの間にか敵になってる事もあるし、出撃を禁止しても勝手に出ていって会おうとする事すらある。

 

エイリス「ミカヤ、悪いけどこの問題だけはこうしておかないといけないんだ。」

 

ミカヤ「それでも急すぎるわ。」

 

エイリス「....なら、拘束して拠点に無理やり収容することになるよ?本人が裏切るつもりなら、出撃を許可しなくても勝手に出ていくだろうし。」

 

ミカヤ「......」

 

エイリス「今まで特に対処に急を要さなかったから放置してたツケが出ただけの話。だから最初に聞いたんだ、どんな選択をしようとジル本人の選択を尊重するって事を。」

 

ジル「エイリス....いや、将軍殿。私に与えられている選択肢を、教えてくれ.....」

 

エイリス「選択肢作ってもいいけど、出来れば自由に決めて欲しい。」

 

サザ「.......自分で決めたらいいだろ、それくらい。」

 

サザの何気ない一言に、ジルが大きく反応する。ミカヤもジルの方を心配そうに見る。......この3人、何かあったのか。

 

ジル「......今ここでは決められない。エイリ...将軍殿、次のダルレカの戦いに私を出撃させてくれ。そこで決めたいんだ。」

 

セネリオ「それはつまり、裏切る事も当然あるという認識で間違いないんですね?」

 

ティアマト「セネリオ、その言い方は.....」

 

セネリオ「こっちは戦争なんです。身近に裏切る選択肢があると平然と言ってのける人間がいるのは問題です。」

 

セネリオの言葉に一部の者が頷く。この問題、本来の蒼炎ならあんまり重く触れられてなかったけど、ちゃんと会議で触れたらここまで分裂するんだ......そりゃそうか。戦争だもんな。

 

ジル「.....ならば、こうしよう。もし私が裏切る選択肢をしたなら、その時はまず将軍殿に書簡で伝える。そしてその返事が来る次第、私は行動を始める。」

 

セネリオ「.........いい加減にしてくれませんか?そんな自分勝手な言い分が通るとでも思ってるのですか?書簡で伝える?僕たちがやっているのは戦争ごっこでは無いのですよ。それに何故主導権がそちらにあるのですか?その図太さと非常識さ、どうにかした方がいいですよ。」

 

セネリオが声を荒らげるのを何とかして堪えようとしている。実際問題、今のジルの提言を聞いて、タニスは呆れ、ナーシルはこんな人間いるのかというような顔をしており、ティアマトも少し頭を悩ませている。

 

ジル「私だって必死なんだ!軍人である以上、軍を裏切ることがどれほど罪深い事か......そんな事は訓練生時代から嫌という程教えられている。しかし、ここまでデイン軍でありながら私を置いてくれたここへの恩義に背くことは人の道を外れている。この問題は私がずっと所属を曖昧にしたまま、アイク将軍に甘えていたせいだ。だから私は、書簡で伝えると言ったのだ。」

 

セネリオ「だからそれが」

 

ジル「待ってくれ。私は書簡が返ってくると同時に動くと言ったはずだ。つまり、書簡を返さず握り潰せば私は行動を起こさない。つまり、無抵抗のままでいるということになる。」

 

マカロフ「それを、俺たちに殺せって事か?」

 

ジル「そういう事だ.....。だが覚悟はしている。デインを裏切り、この軍を裏切った私に、もはや居場所など無い......。そのような軍人には屈辱的な死に方がお似合いだ。私はそれを受け入れる気はあるし、どのような拷問、陵辱、殺され方をしようともそれは今までの行動の報いとして甘んじて受け入れる。」

 

ジルが放った言葉に再び場が静まりかえる。裏切りに後ろめたさを感じる人間は多くいる。だけど、ここまで覚悟ガンギマリな処分を自分から口にしてそれを受け入れる態度を取り、更にそれのやり方まで全部自分で言ったのだ。こんな異様な光景は、今までに無かった。

 

エイリス「まぁ何にせよ、元々ジルは傭兵団で雇った訳で、アイクに人事の一切の権利があるから、今はその代行の俺がその権限を持っている。ジル、これだけは言っておくよ。選択は好きにすればいい。」

 

ジル「........」

 

マカロフ「つかそれってさ、逃げてるだけじゃん。」

 

そして今までの会話を聞いていたマカロフが前に出てきてジルの前に立つ。え?ここでお前出るの.....?

 

マカロフ「裏切るから処分はいかようにもしてください〜って、それ、自分の罪悪感を無くす為にわざと罰を受けようとしてるって事だろ。罰を受けることで、罪を償った感を、罪悪感から逃れた感を得たいだけじゃん。うちの妹よく言うんだよ。『お金借りてる人に申し訳ないと思わないの!?早く返してちゃんと罪悪感抱いてよね!!』ってさ。」

 

ジル「!!!」

 

エイリス「そうだな。とりあえずさっさと肩代わりした分の借金と利息分の働きをして欲しいもんだな。」

 

マカロフ「いやー、そうしたいのは山々なんだけど今手持ちがなー.....」

 

エイリス「よくそれで他人を諭す気になったなお前......」

 

マカロフ「それに、軍人なんだろ?親父さんの前でそんな醜態晒すなって。親父が可哀想だろ?それ身内の恥になるし。身内の恥を堂々と晒すなよー。」

 

ティアマト「マーシャが着替えてる最中に財布盗もうした貴方は充分マーシャにとって身内の恥じゃないかしら.....?」

 

マーシャ「え!!!?そんな事してたの!!?」

 

マカロフ「俺が折角ありがたい話をしてるんだから、話の腰を折るなよー。」

 

一同(((((逃げたな.....)))))

 

マカロフ「まぁなんだ、裏切るなら綺麗さっぱり裏切って、こっちに付くならちゃんと付く。これが一番だと思うぞ。言っちゃなんだが、人間自分が1番だ。他人とか組織の事ばっか考えてたら毛が抜けるぞ。」

 

マカロフがジルを諭す光景、なんだこの異様さは.....だが、さすがろくでなし。普段の自分の行いの結果もあって、発言の深みが凄い。こう立場を気にせずさっぱり言ってやれるのも、こういう人間の良さなんだろうな....ろくでなしだけど。

 

エイリス「マカロフ、とりあえずありがとう、下がってくれ.....まぁそういう事だ。安心しろ、俺が本気を出したらジルがそんな行動を起こす前に、1発で消し炭に出来る。俺の魔法、竜騎士に特攻あるから。」

 

ジル「そうなのか....」

 

エイリス「まぁ軽い冗談はともかく、さすがに1人で行かせるのは心許ないな.....サザ、ミカヤ。2人で、ジルがフィザット卿の所まで行って話すのを見届けてくれないか?」

 

サザ「分かった。」

 

ミカヤ「分かったわ....でもエイリス、もしもの事があったら....」

 

エイリス「.....そこはお前たちに裁量権を与える。ただ、もし2人で対処出来ないのであれば....その時は戦線から1回離脱して俺たちと合流してくれ。不安なら、もう1人つける。レテ、行ってくれるか?」

 

レテ「要請なら仕方ない。だが裏切ると分かれば、私はその時点で襲いかかるからな。」

 

ジル「分かっている.....」

 

エイリス「よし、これで一旦ジルの案件は纏まった。次に進軍方針だが。」

 

 

パンと手を叩いて、空気を変える。この話に熱中していたが、よくよく考えたらほとんど何も決まってなかった......

 

 

 

 

タニス「では私から進言させてもらう。先程、帝国軍の兵士が、先に水門を掌握するべきとの献策を私に伝えた。理由として、水門を解放して進軍を遅くさせる企みを防ぎたいとの事だ。」

 

セネリオ「水門を開けるとなれば、市民への被害は甚大ですが.....今のデイン軍なら、やっても不思議では無いですね。」

 

ネフェニー「うん....制圧は、しておきたい。」

 

エイリス「よし、ならタニス将軍、帝国軍一個小隊を率いて水門の制圧に向かってくれ。」

 

タニス「分かった。我々が別働隊として制圧に当たる。」

 

エイリス「ネフェニーとヤナフとマーシャは、本隊として出撃するけど、水門がもしデイン軍に再び掌握されそうになった時は援護に向かう準備をしておいてくれ。」

 

ネフェニー「ん.....分かった。」

 

タニス「出撃時間は?」

 

エイリス「今日の明け方。明日になれば、確実にあっちも動き出す。今夜中に動いて水門を制圧。明け方には俺たち本隊がフィザット卿率いる部隊と対峙出来るようにそれ以外の不安要素を全て取り除く。セネリオ、これでいいな?」

 

セネリオ「はい、問題ありません。これならば、充分に実行可能と思います。」

 

エイリス「よし、果断即決。ここからは速さが勝負になる。全員、すぐに出撃準備を。タニス将軍は帝国軍に通達。至急小隊を率いて向かってくれ。」

 

タニス「了解した。兵士たちに伝える。」

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一方 デイン軍

 

シハラム率いる竜騎士は、来るであろうクリミア軍に備え、準備を整えていた。住民への通達は完了済、部隊の士気もそれなりに高かった。何よりここ10数年、現地の人々との関係に尽くし、着々とその信頼を得た。今回の戦争の通達で、自分たちの軍事行動に了承をくれたのもその証と言って間違いないものだった。

 

シハラム「必ず被害は最小限に食い止める。皆の者、良いな?」

 

兵士たち『はっ!』

 

デイン軍兵士「シハラム殿、プラハ様がお見えになっております。」

 

シハラム「プラハ殿が...?通してくれ。」

 

デイン軍兵士を控えさせ、プラハを天幕に招き入れる。

 

プラハ「準備は出来てるのかい?」

 

シハラム「はっ、クリミア軍を迎え撃つ為にも現地住民への通達も終え、今は迎撃に備えております。」

 

プラハ「それはいい心がけだ。だけど足りない。水門を開けな。それが1番手っ取り早い。」

 

シハラム「........本気ですか!?」

 

プラハ「明日の朝、すぐに取り掛かりな。」

 

シハラム「し、しかし、プラハ殿!そんなことをすれば、デイン側にも被害が......」

 

水門を開けることになれば、集落の被害は甚大。折角軍事行動についての理解を得られた直後に、この無慈悲な命令が降りた。納得が出来ないのも当然である。

 

プラハ「国のためなんだ。領地の1つぐらいでぐだぐだお言いでないよ。」

 

しかしプラハはそんなシハラムを気にも留めず淡々と言う。まるで犠牲を出すことを軽んじているかのように。

 

シハラム「お言葉だが.......クリミア軍の足止めが目的であれば何もそこまでせずとも、我が部隊の力をもってして.....」

 

プラハ「........その台詞は聞き飽きた。いいかい?おまえたちのような、よそ者部隊が、勢いにのった今のクリミア軍を潰せるなんて期待はしちゃいない。確実に足止めさえしてくれればそれでいいんだ。あのイカれた魔道将軍やムカつく戦乙女を殺せとは言ってないんだ。温情だろ?」

 

シハラム「プラハ殿!あなたはそこまで、我らを軽んじられるか!?確かに.....我らの生まれ育った国はベグニオンであって、デインではない。しかし......我が竜騎士隊がベグニオンよりデイン配下に移ってからの18年......私も部下たちも、デインの国風に馴染むべく最大限、努力を惜しまなかったつもりだ。それを未だ、よそ者呼ばわりをなさるとは....」

 

その言葉は、これまでの全てを否定するものだった。帝国の汚職を厭い国を離れ、デインに所属してからは忠誠と理解の為に粉骨砕身した。それがまるでいらないと言わんばかりの発言にさすがに怒りが滲み出た。

 

プラハ「年数なんか聞いちゃいないよ。生まれ?育ち?ハッ、そんなものこの国じゃ、どうだっていいんだ。デイン王の要望に応えられる者こそがデイン国民なのさ。」

 

シハラム「私たちが、無能だと......そうおっしゃるのか?」

 

プラハの信じられない発言に、震えをおさえ聞く。ここまで軽んじられることがあるだろうか、そんな思いがシハラムの心を支配した。

 

プラハ「さてねぇ。とりあえず、王都の警備として召し上げられたはずのあんたの部隊が、どうしてこんな辺境の配属になったのか......答えは明白だと思うが。どうだい?」

 

シハラム「.......っ!」

 

しかし、現実はそうであった。本来聖竜騎士団ともなれば、デイン側からすれば中心に近い役職を与えるのは当然の歓待である。しかし、その当の自分たちは国境付近の街にいる。これが現実でありデイン王が出した答えであった。お前たちは実力の無い、弱者であると。

 

プラハ「悔しかったら、ここで見事クリミア軍を仕留めてみせるんだね。おまえたちが上手く立ち回れば被害を最小限に食い止めることができるんじゃないかい?あくまで、あの魔道将軍率いる部隊を相手に、だけどね。」

 

シハラム「........」

 

プラハの言葉で、シハラムの心にも1つの決断を下すことになった。何としてでも止めて戦果を上げる。この国ではこれが普通であり、こうしなければ自分たちは生きていけない......そう覚悟を決めた。

 

プラハ「フフン、いい顔だ。結果を楽しみにしてるよ。特に魔道将軍、あいつはデイン王に2度も屈辱的な仕打ちをした。あいつを倒したとなれば、さぞお喜びになり、取り立ててくれるだろうねぇ。」

 

シハラム「.......」

 

プラハ「しかしこんな辺境にわざわざ私を通達の為に送るとは、イナは何を考えてるんだい....漆黒もそれに肩入れしていた。おい、そこの兵士。」

 

兵士「は、はい!!」

 

プラハ「私の寝る場所を用意しな。あと馬の手入れもしておきな。」

 

兵士「か、かしこまりました!!」

 

そしてプラハは天幕から出ていき、休息を取りにいった。

 

デイン兵「シ、シハラム様.....ほ、本当に、やらねばならないのでしょうか?こんな恐ろしいことを.......やっと.....この土地の領民たちとの間に信頼関係が築かれつつあったというのに.....」

 

シハラム「.......従うより他、我らに選択肢はない。あの女の言うとおりだ。我らにできることは.....一刻も早く、クリミア軍を倒すことだけなのだ.....」

 

デイン兵「......将軍.....」

 

シハラム「魔道将軍、出来れば貴殿とは1人の騎士として、戦場であいまみえたかった.....」

 

デイン兵「それにシハラム様....敵方にはジルお嬢様も......」

 

シハラム「分かっている.....だが、それはジルが決めたことだ。」

 

デイン兵「我々を裏切り....ジルお嬢様は殺しにくるのでしょうか。」

 

シハラム「娘にはデインに馴染むよう徹底的に教育したのだ.....どうなるかは分からぬ。だが軍人であるならば、我々と敵対することが当然だ.....」

 

デイン兵「心中お察しいたします.......」

 

シハラム「お前たちも、今夜は身を休め、明日水門を開け作戦を実行する。.....辛い1日になるだろうが、共に参ろう。」




戦闘中に奥義が発動しないルキノの武器スキルは、おそらく原作にある能力勝負を頑張って形にしたんだろうな....とは感じた。.......開花エリンシアが杖なのは、まぁ.....うん。加入タイミングとの遅さと力の低さ故に杖運用されるのがエリンシアは中々あるからな......



なんかこういう回が最近多くて、中だるみしてる感が拭えないのが本当に申し訳ないな.....ただ、ここでこういう細かいところを入れておきたいのじゃ(二次創作だし許して)。

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