なんとしてでもアイクとエリンシアを.....   作:面心立方格子

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とりあえず、やっておかないといけないことは済ませられたので、ここからは多分進みが速くなりそうな予感がしなくもない。



GBA三部作がSwitchで配信されたとか。皆もノアどので無双しよう


覚醒、快進撃

エリンシア「今頃、皆様はどのようにされてるでしょうか....?」

 

アイク「ダルレカ水門を制圧する方針らしいが....まぁ心配いらないだろ。エイリスもいる事だ。」

 

アシュナードに重傷を負わされたアイク、エリンシア両名はただベッドの上で寝て回復を待っていた。傷こそ大きいものの致命傷とまでは至らず、回復も早いため、アイクはもう剣を振るうまで回復し、エリンシアは歩けるまでには戻っていた。しかし、まだ万全とは言えず軍医からは安静を言い渡されている。

 

エリンシア「アイク、傷の方はもう良いのですか?」

 

アイク「もう大丈夫なんだがな、セネリオから軍医の言うことは聞いておくようにって口うるさく言われた。動きたくても動けん。」

 

エリンシア「ふふ、素直なんですね。」

 

アイク「俺は細かいことは分からん。けどエイリスが救援に来た時、俺は剣に触れるのがやっとで、立つことも出来なかった。それくらいの傷を負ってたからな。口うるさく言われても素直に受け入れられた。」

 

エリンシア「私もですよ、それに私は....」

 

エリンシアは服を脱ぎ、鎧の上から入れられた傷を見せる。

 

アイク「お、おい。急に脱ぐな。」

 

エリンシア「いいじゃないですか。今更隠す仲でも無いでしょうに。それとも.....アイクは卑しい気持ちをお持ちですか?」

 

アイク「.....あんまりからかうな。それなら俺も傷は残った。....ほら。」

 

エリンシア「まぁ.....お互い、深い傷が残りましたね。」

 

お互い、肩甲骨からへその辺りにまで残った傷跡を見せ合う。アイクは気まずそうに目を逸らし、エリンシアはアイクの傷に触れる。

 

アイク「悪いな...お前を守る仕事があるっていうのに、傷を負わせた。依頼の報酬は減額しておいてくれ。」

 

エリンシア「気にしないでください。元々私もこうなる事も覚悟の上で戦線に出ました。これは私個人の責任であって、アイクのせいなどではないですよ。」

 

アイク「お前もその傷....隠しておけよ。後でクリミアの貴族たちに見られたらどう言われるか分からん。.....あと気まずい。」

 

エリンシア「ふふっ、ごめんなさいね。少し戯れが過ぎましたね。」

 

エリンシアは脱いだ服を着て元の位置に戻る。

 

エリンシア「こうやって気分を紛らわせても........やはり、悔しいですね。倒すべき相手にここまでやられて、一矢報いることも出来ず.....」

 

アイク「.....仕方ない。それが今の俺たちとあいつの間にある実力の差だ。強くなるしかない。」

 

エリンシア「........」

 

アイク「そして....アシュナードだけじゃない、俺たちは、エイリスが俺たちに合わせてくれていた事も今回改めて痛感させられた...本気になったあいつはアシュナードと互角以上。狂王を退けたという話は作り話や誇張じゃないと目の前で見せられた。」

 

エリンシア「そうですね....」

 

アイク「正直、俺は今の立場をやりとげられるか、初めて不安になった。親父の背中を追っていた頃からは成長出来ていたし、今のところ漆黒の騎士を除いて負け無し....なんて気付かない内に調子に乗っていたんだろうな。」

 

エリンシア「私もそうですよ。アイクとエイリス様の背を追って....剣術も鍛えてもらって、飛行技術も磨いて......その結果がこのザマですから。あの時アイクが庇ってくれなかったら....私はもう戦うことを諦めて、アシュナードの剣で殺される運命を受け入れていました。その心の弱さも.....」

 

静かな空間、2人だけのこの空間に悔しさと忌々しさを少し含んだ言葉が飛び交う。心の中では分かっていた事実....アシュナードとエイリスとの圧倒的な戦力の差を、敗北と援護という形で現実に目の当たりにさせられた。

 

アイク「きっとエイリスの事だ。『気にしなくていいよ。』なんて言うだろうが、そうもいかない。この敗北を糧にして強くなる。」

 

エリンシア「.....ふふっ。」

 

アイク「何かおかしい事言ったか?」

 

真面目な会話の中、突然笑いが盛れたエリンシアに不審な目を向ける。

 

エリンシア「アイクがこんなに沢山話してくださったこと....今までに無かったなと。オマツリの時よりも、更に饒舌に。」

 

アイク「口数は少ないんだけどな......エリンシアと話す時は自然と話してしまう。」

 

エリンシア「嬉しいです。それだけ私は、アイクにとって心を許せる相手になれている、という事ですよね....?」

 

アイク「よく分からん。けど、そうなのかもな。」

 

エリンシア「他の団員さんとは、普段あまりこのように話さないのですか?」

 

アイク「団の中じゃ俺は駆け出しに近かったからな。そんな事する暇があるなら剣を振って訓練してなきゃ、ボーレに笑われるからな。」

 

エリンシア「私も皆様の事はよく見ていますが.....グレイル様が存命で、アイクが駆け出しだった頃の傭兵団というのはどのような感じだったのですか?」

 

アイク「聞いても面白くないぞ?」

 

エリンシア「知りたいんですよ。皆様の事も、アイクの事も。」

 

それから2人は昔の傭兵団の事について話に花を咲かせた。グレイルに叱られた事、ボーレと競った事、オスカーの料理が上手いこと、強欲な依頼主の依頼を蹴ったこと......話のネタが尽きることは無かった。一方エリンシアも、話が弾んで昔の離宮の話や、貴族の世界の話、家臣やエイリスの入隊直後の話をした。

 

アイク「やっぱり、俺には貴族の世界は分からん。」

 

エリンシア「そう言うと思ってましたよ。エイリス様も同じようなことをおっしゃってましたし。」

 

アイク「あいつもあいつで合わないだろうな。」

 

エリンシア「ですから昇格した直後はそれはもう大騒ぎで.....離宮にいた私にすら噂が入ってきてました。」

 

アイク「クリミア軍の練兵は誰が担当してたんだ?」

 

エリンシア「アイクはご存知ないと思われますが....クリミア軍にはジョフレとルキノという、勇敢で強く、優しい人がいました。特にジョフレは、私にとっては幼なじみ.....というべき存在です。そのジョフレとルキノが主に練兵、ユリシーズが座学および周辺国の情勢と歴史、エイリス様が実践演習と行軍指揮及び魔道教育を担当していました。」

 

アイク「将軍職自らが指導か.....教えるだけあって相当強いんだろうな。」

 

エリンシア「強いですよ。今はどうか分かりませんが....エイリス様に促されて私がジョフレと手合わせした時は、手加減されてても1度も敵いませんでした。」

 

アイク「へぇ、エリンシアがそれだけ買ってるなら相当強いんだろうな。一度手合わせしてみたい。」

 

エリンシア「.....そうですね。今、どうしてるのでしょうか......」

 

エリンシアが窓に顔を向け、少し不安げな雰囲気を出す。親しい存在が離れ、今どんな状態にいるか分からない.....アイクもその気持ちを察せないほど子供ではなくなった。グレイルの死を経験し、身近な人間がいない事の辛さを知ったからだ。

 

アイク「....無事かは、分からないな。ただ確実なのは、速く進軍すればその分生きてる確率も高まる。」

 

エリンシア「.....そう、ですね。少しでも前進しないといけませんね。」

 

 

 

 

???「話は聞かせてもらった。」

 

アイク「誰だ?」

 

声の聞こえる方に顔を向けると、いつの間にか緑髪の男が壁に背を預け、2人を見ていた。

 

エリンシア「いつの間に....」

 

ソーンバルケ「私は、砂漠の戦より参加している。名はソーンバルケという。挨拶が遅れて申し訳ない。」

 

アイク「どうしてここにいるんだ?今は水門の攻略に出てる筈だが。」

 

ソーンバルケ「いくばくかの好奇心と、概ねは運命の導きによって。」

 

アイク「???」

 

ソーンバルケ「砂漠で加わった時よりおまえの剣を見ていた。独自の技を操るようだが、いまだ動きに迷いが残っている。修行半ばで、師を失ったか?」

 

アイク「!!」

 

ソーンバルケ「だが、どうやら独自の技の開花は近い。先の戦いで感覚を掴んだか?」

 

エリンシア「アイク、それってあの.....」

 

アシュナードに切りかかる際に、ラグネルを空中に投げ、その剣を掴んでそのまま叩き切る。あの時に剣から伝わった不思議な感覚。

 

アイク「あれは......俺にも分からない。剣を握ったら不思議な感覚があってな....それに身を委ねたらあの技が出た。」

 

ソーンバルケ「ほう、剣が持ち主を選んだか.....おそらくだがそれは、先代の持ち主の技だ。」

 

アイク「先代....親父か!?」

 

そしてソーンバルケの言葉と共に、アシュナードの言葉を思い出す。

 

ソーンバルケ「それは知らない。だがその剣は特殊な剣だ。普通の剣とは明らかに違う。」

 

アイク「.......」

 

ソーンバルケ「不思議な事だが、持ち物が持ち主を選ぶこともある。それはその剣だけじゃない。それぞれの持ち主にしか扱えない得物がある。そして、その剣はおまえを選んだ。」

 

アイク「....お前なら、俺の剣技を完成させられるか?」

 

ソーンバルケ「否、剣技を極めるかどうかはお前次第だ。幸い基礎だけは固まっている。俺はあくまでそれを形にするだけだ。........無様な負け方を二度としたくないならば、この私が力になろう。その技....完成すればどれほどのものか見てみたい。」

 

アイク「あんた、いったい.....」

 

ソーンバルケ「私の素性を知らずとも、剣を習うことはできるだろう。どうする、おまえの心1つだ。」

 

突然の提案にアイクは呆気を取られる。しかしその出で立ち、剣を見ればわかってしまうほど洗練された所作。そしてアイクの剣の腕を瞬時に見抜く洞察力。猛者が持つ素質そのものだった。

 

アイク「.....分かった。お前に教えを乞う。」

 

ソーンバルケ「ならばまずは体を癒せ。万全を期した時、剣を持って訪ねてこい。」

 

エリンシア「あの、私も....!!!」

 

ソーンバルケはエリンシアを一瞥し、これまでの剣を思い出す。

 

ソーンバルケ「お前の剣も中々だが、私よりも教えるのに適しているベオクがいる。そっちに教えを乞うといい。」

 

エリンシア「適している、とは?」

 

ソーンバルケ「じきにここに来る。では私は失礼させてもらう。」

 

ソーンバルケはそれだけ残し部屋を後にする。

 

エリンシア「私に、適している....?」

 

しばらく経ち、その人物が部屋へと入ってくる。影が2つあった。

 

エリンシア「シグルーン様と.....ワユ様!?」

 

シグルーン「突然の来訪お許しくださいエリンシア様。この度は指南役として呼ばれましたシグルーンです。」

 

ワユ「あたしも呼ばれたよー。剣教えたらいいの?」

 

エリンシア「どうしてお2人が.....?」

 

シグルーン「端的に申しますと、エリンシア様への剣の指南を任されました。これからの戦い、戦線に出られるのであれば、今のままでは実力が不充分です。」

 

ワユ「だから剣を鍛えるって感じ。」

 

ソーンバルケ「お前の剣はアイクとは全く異なる。力をそのまま扱うアイクの剣とは違い、そっちの剣は流れが重要になる。」

 

エリンシア「流れ....」

 

アミーテを抜き、軽く振ってみる。力の限り振るう剣ではないということは元々分かっていた。しかし、ソーンバルケのいう「流れ」をエリンシアはあまり分からなかった。

 

ソーンバルケ「修行すれば分かる。では次の命令が出るまでは分かれて修行を行う。」

 

そう言い残し、ソーンバルケはアイクを引き連れ外へと出ていった。

 

シグルーン「では、こちらも始めましょうか。」

 

エリンシア「修行は良いのですが....動いていいのでしょうか。軍医からは安静にと言われていまして......」

 

シグルーン「先程伺って聞いてみましたが、絶対安静という訳でもないみたいです。もちろんそんなに厳しいことはしません。」

 

エリンシア「でしたら....よろしくお願いします。」

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デインside デイン王城

 

プラハ「.......いうわけだ。ベグニオン軍を蹴散らして行軍を遅らせたが、そう長くはもたない。決戦は王都で、ということになるかねぇ。」

 

イナ「準備はできています。プラハ将軍が指示しやすいよう、副官にはブライアン殿をたてました。作戦の詳細については、彼の方から直接聞いていただければ.......」

 

プラハ「悪いがね、イナ。王都で指揮をとるのは、あたしじゃないんだよ。」

 

イナ「漆黒の騎士殿ですか?では、少し策に手を加えなくては。副官も別の人間の方が......」

 

プラハ「違うよ。陛下はおまえをご指名なんだよ、イナ。」

 

イナ「........私が?軍の指揮をとるのですか?」

 

プラハ「そうさ。大出世ってやつさ、イナ将軍。」

 

イナ「私は.....そんな大役を......王に確認を.......」

 

プラハ「へえ、珍しいじゃないか。おまえが取り乱すなんて。だけどね、陛下にお目にかかりたいなら任務をまっとうするしかないんだよ。それまでは連絡も絶つようにとのお達しなんだ。」

 

イナ「........」

 

漆黒の騎士「少し、遅れたか。」

 

プラハ「これはこれは漆黒の騎士殿。えらく久しぶりじゃないか。あんたはいつでも大忙しだねぇ。毎日あちらこちらへ......どこで暗躍していらっしゃるのやら......」

 

漆黒の騎士「それだけ、王の信任が厚いということさ。イナ、東の間に行ってくれ。例の男が現れた。」

 

イナ「.....はい.....」

 

プラハ「【虫】だね?アレはもってきていたかい!?」

 

漆黒の騎士「そのようだな。だが、イナに直接手渡したいそうだ。多少手負いをしていだがな。」

 

プラハ「フン、手に入ればどうだって構わないさ。」

 

漆黒の騎士「イナが戻ったら.....君の手で確実に陛下の元に届けてくれ。くれぐれも、途中で包みを解くことがないよう注意してな。」

 

プラハ「.....言われなくてもわかってるよ!それより、あんたはこの後どうするんだい?」

 

漆黒の騎士「私か? 私は.....」

 

 

 

 

東の間

 

???「イナ、無事だったか!」

 

イナ「その傷は.....?」

 

???「.....来る時に転んでね。」

 

イナ「…メダリオンは?」

 

???「ここにある。受け取ってくれ。」

 

イナ「......何重もの包みごしに触れても、重い気を感じる。これが、邪神の......負の力.....」

 

???「これで、おまえはデイン王の元へ戻れるな?」

 

イナ「........いいえ。だめになったの。」

 

???「どういうことだ!?」

 

イナ「王都の守備を任されたわ。......私、クリミア軍と戦わなくてはならない。」

 

???「!!!」

 

イナ「.......ありがとう。私のために、ここまでしてくれて........でも、もう.......これで十分。貴方は......どうか自由になって。これ以上、デインの言いなりにならないで。」

 

???「まさか......死ぬつもりか?」

 

イナ「いいえ.....私も退くわけにはいかない。.......たとえクリミア軍を全滅させてでも....私は.....あの方の元へ......」

 

???「だが、相手はおまえのことなど.....」

 

イナ「それでも構わない。私のいる場所は、あの方のお側しか考えられないのだから.....」

 

???「.......イナ、もしクリミア軍に敗れた時は大人しく降伏するんだ.....【魔道将軍】は....おそらくだがお前の事情も全て知っているはずだ。」

 

イナ「..........」

 

???「そして....なりそこないを元に戻す手立ても準備している。もうお前がデインに付き従う理由も無いはずだ。」

 

イナ「随分と買っているのね。.....耳にはしている。未来を見通す人物だと。」

 

???「.....信頼にたる人物だ。イナ、頼む.....」

 

イナ「もう無理よ.......貴方とは、もう会えないでしょうけどずっと幸せを祈っているわ。」

 

???「イナ!待つんだ!!」

 

イナ「私のことは忘れて。これが最後のわがままです。........さよなら、ナーシル。」

 

ナーシル「.....ならばイナ.......」

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エイリスside 拠点

 

エイリス「なんか騒がしいな.....」

 

早朝、戦いを終えて拠点に戻ると、昼間とほぼ変わらないほど人が出て騒がしくしていた。

 

ミスト「え、エイリスさん!!!!」

 

エイリス「ミスト、このひと騒ぎ何....?」

 

ミスト「無いの!!私のメダリオンが!!!!」

 

エイリス「メダリオンか......それは後で探す。それ以外には?」

 

ナーシルが持っていってるのはもう明白だけど、それだとこの騒ぎに説明が付かない。メダリオンがどういう代物かは、ごく1部の者しか知らない。少なくとも、商人や待機していたメンバーが騒ぐほどのことは起きるはずがない。

 

ミスト「えっと.....セネリオが、怪我を負ってて.....それで、裏切り者がーって.....」

 

エイリス「そっちみたいだな....」

 

本来だとナーシルがこっそり盗んでいったと進むが、セネリオをナーシルのマークに当てていたせいで、おそらく揉め事が起こってセネリオがダメージを負ってる、あたりだろう。

 

エイリス「怪我の度合いは?」

 

ミスト「かなり酷くて....なんとか意識を保ててる程度の。」

 

エイリス「いや重症じゃないか.....すぐ向かう。ミストはとりあえずヨファとネフェニーと3人でメダリオン探してみろ。もしかしたらあるかもしれないし。」

 

ミスト「う...うん....」

 

 

 

 

医務室

 

エイリス「とりあえず....これで。」

 

自作の杖でセネリオを回復させ、喋れる状態にまでは戻せた。あと少し遅れてたら割とやばかったらしい。

 

セネリオ「.....すみません。やられました。」

 

エイリス「....何があった。ナーシルにやられたのは分かるが.....」

 

セネリオ「ナーシルがミストからメダリオンを盗るところを見ました。それを取り戻そうとしましたが、このザマです.....すみません。」

 

エイリス「気にするな。竜鱗族相手だったんだ。仕方ない。」

 

逆にこの時点でセネリオが単騎でナーシルを退けられてたらそれは天晴れすぎる。ナーシルの強さは凄いからな.....

 

エイリス「とりあえず数日ちゃんと杖振ったら全快するから、しばらく安静な。その間に、俺はデイン王都までもう行軍を進める。メダリオンを盗られた以上、こっちものんびりしてられない。それにさっきの戦いでベグニオン軍の数もかなり減った....不謹慎だが、少人数になってくれたおかげで行軍が楽になる。」

 

セネリオ「はい.....お願いします....」

 

エイリス「じゃあ寝てな。」

 

セネリオを落ち着かせ、部屋を出る。とりあえずメダリオンを盗るのを止めると必要なイベントが発生しなくなるから、これは仕方ないということにしておこう......

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数分後 天幕

 

エイリス「......というのが、現在の状況になります。」

 

復活したアイク、エリンシア、そして何故か来訪しているゼルギウスとシグルーン様に現状報告を話す。芳しくない戦果だったからか、あまり返ってくる反応は良くない。

 

ゼルギウス「しかし、この小さな集落を落とすためだけにここまで兵を消費してしまうとは......どのような考えか?」

 

エイリス「こちらは【四駿】プラハを警戒し、水門の防衛にベグニオン軍を配置しました。」

 

ゼルギウス「それならば、エイリス殿の配下を回せば良かったのではないか?」

 

エイリス「.....それに関してはその通りだと、今となっては思います。こちらはフィザット将軍とプラハが正面にいると踏んでいました。フィザット将軍の竜騎兵は数が少なく、その補強として来るだろうと......」

 

 

ゼルギウス「.....私個人としては、エイリス殿の判断は正しいと思う。仮に水門を開放し、進軍を遅らされればその分相手に猶予を与えてしまう。しかし、戦力を二手に分けられないほど、エイリス殿達は弱くは無いはずだ。......そこは考慮しても良かったのではないか。」

 

エイリス「面目ない。」

 

ゼルギウスに頭を下げ、謝罪の意を示す。といってもゼルギウスもそこまで厳しい顔をしている訳でもなく、分かってはいてくれているようだ。

 

ゼルギウス「しかし、今回の戦果をベグニオンはあまり快くは思わない。我々とてデインとの距離はそう遠くない。いくら神使の勅命で手助けしているとはいえ、国防に響くかもしれないほど軍は動かせない。」

 

シグルーン「サナキ様も今回は驚かれていました。『あやつが指揮してそうなったとは....よほどの事情があったのだろうな。』とご理解はされていましたが、元老院は快く思ってはおりません。」

 

エイリス「分かっています。ですので....ここからデイン王都ネヴァサまでの拠点は、俺とネフェニーの2人で落としてきます。これで落とし前ということにさせてください。」

 

「!!!!!!」

 

落とし前の付け方にアイクとエリンシアが驚き、ゼルギウスとシグルーン様は静かにこちらを見据える。

 

シグルーン「ここからネヴァサまで、敵の要塞は3つほどありますが......無茶が過ぎるのではないですか?」

 

ゼルギウス「.....私は、足りないと思う。おそらくだが、王都を落とすまではベグニオン軍は手を貸すことを渋るはずだ。」

 

シグルーン「とはいえ、王都を2人で落とさせるのはさすがに.....」

 

ゼルギウス「いや、私は2人でやるのは王都まででいいと思っている。王都をアイク将軍の指揮の下で陥落させる。こうしなければ、結局エイリス殿と配下さえいれば問題ないと取られ、尚更援軍を拒むことになる。元老院に勝ち馬に乗れると思わせるにはそうしておく必要がある。本来ならば地位や業績など戦争には不要だが、戦争のいろはを知らない、戦場に出ない政治屋を分からせるにはそうしなければいけない。」

 

アイク「.....貴族の世界は、相変わらず分からんな。」

 

ゼルギウスの進言で一同の考えはある程度まとまった。アイクはゼルギウスの視野の広さと的確な方針提示に感心する。頭の硬い元老院に付くには勿体ないほどの素質をアイクは本能で感じた。

 

エイリス「助言感謝します。ゼルギウス将軍。」

 

ゼルギウス「気にするな。元老院には私からとりなしておこう。武運を祈る....必要は無いか。エイリス殿達のことだ、言ったことは必ず果たすだろう。」

 

エイリス「俺は今からネフェニーを呼んで、進軍してくる。2人はそれぞれ師匠の下で剣の修行をしておいてくれ。」

 

アイク「....本当にお前達2人でやるのか?」

 

エイリス「将軍代理を引き受けてこのザマだ。落とし前としてはこれでも足りないくらいだ。アイク、早く戻ってきてくれよ。将軍はお前の方が向いてる。」

 

アイク「........」

 

ポータルを手に持ち、外に出る。シグルーン様もエリンシアを連れてその後外に出て、アイクも何かを考えていたがしばらく経って外を出た。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダルレカ郊外 平原

 

ネフェニー「あんたと2人きり.....久しぶり、やね。」

 

エイリス「これから戦場に行くんだぞ....デートじゃないし。」

 

ネフェニー「分かっとる.....何があっても守るよ。」

 

頼もしい笑みをネフェニーが返してくる。ほんとこの子、顔がいいからこういうかっこいい顔される度にドキドキするんだよな.......

 

 

 

数日後

 

エイリス「落としたはいいが....皆付いてきてるか?」

 

ネフェニー「もう直来ると思う......多分。」

 

拠点を順次落としていくから拠点は基本的に展開せずに進軍を続けて、と指示は出したものの、まだ到着してなかった。

 

???「もうここまで来るとは.....驚いたね。」

 

ネフェニー「....誰?」

 

ネフェニーが声のする方に槍を構え、警戒に入る。それと同時に槍を持ってない手で俺を後ろに誘導する。

 

 

 

ナーシル「私がここにいることがどういう事か.....まぁ、分かってしまうか。」

 

ネフェニー「あんたが....内通者?メダリオンはどこ?」

 

ナーシル「持っていない。この通りだ。」

 

ネフェニー「....どうする?」

 

ネフェニーがこちらの判断を伺ってくる。

 

エイリス「.......それはアイクが決めることだ。俺は何もしない。」

 

ナーシル「そうか、ありがたい限りだ。」

 

そう言うと、ナーシルは構えていた手をしまい、俺の横を通って拠点の方に行こうとした。

 

エイリス「ただし......俺たちとイナの戦いに手を出さなかったらの話な。もし途中で妨害しようものなら......殺す。」

 

ここでナーシルが敵になったら後で色々と困るので、とりあえず脅しをかけておく。

 

ナーシル「それはあの子を.....イナを殺すということか?」

 

だがナーシルも脅しを素直に聞き入れなかった。むしろ殺意のある目でこちらを睨んでいる。

 

エイリス「この先で指揮を取っているんだ。敵将である以上討ち取る気でいる。当然だろう?」

 

ナーシル「.....君と敵対するのはゴメンだ。だがイナも大事だ。」

 

エイリス「じゃあ王都攻略の間は大人しくしておいてくれ。アイクがどうするかは知らないが.....決着がついた後は好きにしてくれ。」

 

ナーシル「.......本当に君というべオクは分からないな。君が今言ったことは立派な利敵行為だよ?」

 

エイリス「なに.....利敵行為じゃない。本来ならそうなる未来なんだよ。」

 

ナーシル「そうか.....」

 

ナーシルはそう応えて静かに拠点の方に向かっていった。さらっとお前の行動は分かってるんだぞって言ったつもりなんだけどな.....通じなかったかな。

 

エイリス「ネフェニーも、この事は黙っといてくれ。ただし....イナ、敵の将を助けようとする以外の不穏な動きが見られたら、その時は取り押さえてくれ。頼んだぞ。」

 

ネフェニー「.....うん。」

 

その後、アイクたちと合流して進軍方針を立てた。ちょっとアイクとエリンシアの距離感が近くなっていた。




わい「久々に闘技場やるかぁ....どれどれ」

リュール!忍カミラ!ルキノ!伝承ユーリス!闇堕ちベレス!(それぞれ別々に出てきた)

( ゚д゚)

最近の赤属性、強すぎでは。普通にハガを粉砕するキャラも多いし、総選挙ディミトリ(錬成済)当てても全然削れないどころかこっちが瀕死になっているという

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