《完結》テイルズ オブ デスティニー〜七人目のソーディアンマスター〜 作:ねここねこねこ
男を追い払った──逃げられたとも言う──エドワードは、一息付くと警備兵を呼びに行った。
そして警備兵に残りを託し、リオンと一緒にヒューゴ邸に戻る。
ダイニングで紅茶を入れてもらい、先ほどの戦いについて振り返る。
「あの男、凄まじく強かったな」
「……ああ。シャル、あいつは何者だ?」
『えっと……
『ああ、仕方ないだろう。あいつの名前はバルバトス。天地戦争時代の頃、地上軍の将官を務めていた男だ。
だが、戦いを求めるあまりに……地上軍を裏切り、天上側に付いたんだ』
『そこで当時のソーディアンマスター達が倒したんですけどね。なぜか生きていて、この時代に来ていたというわけです』
エドワードはダイニングの隅に置いてあるバルバトスの斧を見た。
持ってきたのはエドワードなのだが、かなりの重量があり、あれを片手で軽々と振り回す力を恐ろしいと思っていた。
「それで……一旦解決したということで良いのか?」
「そうだな。次の標的も僕らに決まったようだし、今回みたいな通り魔事件は無くなるだろう。
念のため少しの間は警備をこのままにしておけば良いだろう」
セインガルド王への報告は明日行うことに決まり、今夜は解散となった。
帰り道でエドワードが
「なぁ
『ん? どうした?』
「あのバルバトスというやつ、なんでこの時代に来ることが出来たんだ?」
『……なぜだろうな。もしかしたらアイツの裏にそういう能力を持っている奴が出てきたのかもしれないな』
「バルバトス本人がその能力に目覚めたという可能性はないのか?」
『ああ、理由は言えないが、それだけはあり得ない』
「そうか……」
(いつかはエドに本当のことを話さないといけないんだよな。それまでにもっと強くなってもらわないと……)
(
そして、お互いに強くなろうという気持ちが偶然一致したのであった。
◇◇◇◇◇◇
次の日、セインガルド王に報告するために城に行くエドワード。
「セインガルド王国客員剣士、エドワード・シュリンプ様の入場です」
謁見の間の扉が開かれ、セインガルド王の前まで行き跪くエドワード。
「
セインガルド王に言われ、顔をあげるエドワード。
「通り魔事件について、報告があるそうだな」
「はっ。先日通り魔と遭遇しまして、撃退をしました」
バルバトスと出会ったこと、リオンと協力して撃退したこと、通り魔の目的は新しい武器の試し斬りがしたかったということ。
そして撃退したことで、これからはエドワードとリオンを狙う可能性があるので、一般人に対しての被害の可能性は減ったなどである。
「うむ、分かった。そのバルバトスとやらに狙われることについては……問題ないのか?」
「はい、油断をしなければ問題ないかと。これからも精進して技術の向上をしてまいります」
「そうか。分かったぞ。よくやった、エドワードよ。下がって良いぞ」
「はっ」
謁見の間を出たエドワードは深呼吸をした。
セインガルド王に謁見する機会はそこまで多いわけではないのだが、何回経験しても慣れないものだなと思うエドワード。
精神的な疲労もあったが、一度ヒューゴ邸に行くことにした。
◇◇◇◇◇◇
「何の用だ。僕は忙しいんだ」
リオン・マグナスとダイニングにてセインガルド王へ報告をしたという話をする。
忙しいと言いつつ、毎回エドワードが来るたびにきちんと迎え入れてマリアンに紅茶を入れてもらう辺りは歓迎されているようにしか見えないのだが、リオンの性格はそういうものなのだと気にしないことにしたエドワードであった。
「……ふぅ。今日の紅茶も美味しいな、マリアン」
「あら、ありがとうエミリオ。……ってお客様の前でしたね。失礼しました」
「こいつの前では構わない。前にもう見せてしまっているしな」
「そうだったわね。それならいいか。それにしてもエドワードさんとエミリオ、大活躍だったそうじゃない」
マリアンに褒められてすごい嬉しそうな顔をしたリオンは、すぐにエドワードがニヤついているのに気付き、表情を元に戻す。
そしてエドワードに聞きそびれていたことについて質問をするのであった。
「そういえばあの男、バルバトスといったか。アイツに最後に放った技はなんだ?」
「ああ、
「僕はあの技を見たことがないぞ」
「そりゃあ対リオン用にとっておいた技だからね。あの場で使うことになるとは思っていなかったけど」
『あの技って
『ああ。エドに合いそうだから教えたんだ』
他の技についても練習中だが、晶術を使いつつレベル上げにも勤しんでいると話すと、「僕もこれからやる」と言って一緒にやりたいのか、同じメニューをこなすだけなのかが分からないが、リオンは明らかに強くなることについて貪欲になり始めていた。
それはエドワードにも勝ちたい気持ちが強そうだが、今後マリアンを守る力にもなればいいと思う
家に戻り、エドワードは
「これからもっと強くなりたいな……バルバトスが襲ってきたときに一人でも勝てるようにしないとだ」
『……ああ! そうだな! 俺も協力するから、一緒に強くなっていこう!』
「おう! ありがとう! まずはリオンに完勝することからだな!」
これからエドワードは今まで以上に修行へ明け暮れることになる。
そして
次話から原作開始できると思います!
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