《完結》テイルズ オブ デスティニー〜七人目のソーディアンマスター〜   作:ねここねこねこ

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ドラゴンクエストΩ 〜アルテマこそ至高だ!〜
https://syosetu.org/novel/226246/



第三十一話

「当たり前じゃない。()()()()()のことくらい分かるわよ」

『ちょっ! おい、ハロルド!』

 

 ハロルドはあっけらかんとした表情でエドワードの質問に答えていた。

 当の本人(エドワード)は言われたことが飲み込めず、全く理解も出来ていなかった。

 

「あれ? 時雨(しぐれ)、まだ言ってなかったの?」

『お前が今来たばかりなのに言えるわけないだろう!』

「じゃあ……()()()()()()だってことも話してなかったの?」

『おおおおおい! 空気読めば分かっただろうがー!!』

 

 ハロルドは人差し指を口元に当てて、意地の悪そうな笑顔で時雨(しぐれ)に話し出す。

 時雨(しぐれ)は全ての予定が狂ったとばかりにハロルドに詰め寄るが、本人(ハロルド)は嬉しそうな顔をしているだけだった。

 

「まぁ親子の再会を喜びたいのは分かるんだけどね、とりあえず誰かが来る前にここから出たほうが良いわね」

『誰もそんなこと言ってねーわ!! ……でもそのとおりだな。エド、一旦ここから脱出するぞ。……あとでちゃんと話すから』

「お、おお……」

「ここが出入り口よね? 壁壊しちゃうわね! ──デルタレイ!」

 

 光の晶術を放ったハロルドは崩れていた壁を吹き飛ばし、エドワードたちを置いて一人で出ていく。

 ハッとしたエドワードもすぐに追いかけるのであった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「さ! ここまで来れば大丈夫でしょう」

 

 ふんふんと鼻歌を口ずさみながら宿で部屋を取ったハロルド。

 エドワードは混乱しすぎていて、移動している間ずっと黙ってついていくので精一杯だった。

 

「エド、とりあえず座りなさいよ」

「え、あ、は……はい」

 

 ハロルドに促されて、素直に座るエドワード。

 向かい合っているが、何から話して良いのかが分からない。

 ()()()()()()のだ。急に母親と名乗る人物が現れたら誰しもそうなるであろう。

 しかも父親が信頼していたソーディアンとなるともう何が何だか分からない。

 

 それでもエドワードは取り乱したくなる気持ちを必死に抑えていた。

 ハロルドをじっと見つめている。彼女は胸元まで髪を伸ばし、二十代後半から三十代前半くらいの見た目をしているが、決してエドワードの母親の年齢の見た目ではなかった。

 

(えっと……ハロルドさんは……母親なんだよね? 確かに髪の色は俺と同じ赤い色だし、なんか雰囲気が似ていなくも……ないのか?)

 

「じゃあ何から話そうかしらね。時雨(しぐれ)()()は揃っているの?」

『いや……ま、まだイクティノスと……()()()()()()の了解が取れていない』

「じゃあ残りのソーディアンの了解は取れているのね。あたしがいるから、()()()()()()()()()()ね」

『あ、ああ……そうだな。だが、まさか先に話してしまうとは思わなかったぞ』

「あら、別にいいじゃないの〜。その方が面白いエドの顔が見られたでしょ♪」

 

 時雨(しぐれ)とハロルドの間でどんどん話が進んでいく。

 エドワードは話についていけないのを承知の上で、質問することにした。

 

「あの……ハロルド……さん?」

「そんな他人行儀に言わないで、母さんって呼んでいいのよ〜♪」

「えっと……あなたが俺の母さんというのは本当なのですか? あと時雨(しぐれ)が俺の父親だということも」

「あー……本当はこれまだ話してはいけないんだけど、もうバレてしまったから仕方ないわね。

ええ、そうよ。あなたはあたし達の息子よ。生まれは約千年前ね」

『バラしたのはお前だけどな』

「あら〜、もう今さら過ぎたことを口にするなんて時雨(しぐれ)らしくないわよ! いい加減諦めなさいよ」

 

 話が横道に逸れそうなので、質問を続けるエドワード。

 

「まだ聞きたいことが──」

「──ストップ! 一旦話せるのはここまでよ。あとはさっき話したとおり、イクティノスに会わないとダメなの」

「イクティノスってソーディアンですよね? どこにいるのですか?」

『イクティノスはファンダリア王国にいる。代々王家によって管理されているんだ』

「じゃあ早速行きましょう。あたしも制限を掛けられていると動きづらくて仕方ないわ」

「え……! 神の眼は……!?」

「そんなの今のソーディアンチームに任せておけばいいわよ。どうせ彼らもあとでファンダリア王国に来るんでしょ?」

『ま、まぁそうなんだが……』

 

 エドワード達は首都カルビオラで休むことにし、次の日からファンダリア王国に向けて船で出発することにした。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 次の日、エドワードが目覚めた時はお昼近くになっていた。

 コーヒーを飲みながら、ハロルドと時雨(しぐれ)は色々と話し合っていた。

 

「お、おはようございます。すみません、こんな時間まで寝てしまっていて……」

「あら、エド起きたのね。随分疲れていたみたいだから気にしないでいいのよ。

時雨(しぐれ)とも色々と話せたし、エドの可愛い寝顔も見られたからね♪」

 

 エドワードはまだ母親と認識しきれていないハロルドの一言に照れてしまう。

 距離を測りかねているのだ。

 時雨(しぐれ)からは昨夜、『ハロルドはこういうやつだから諦めろ』と言われていた。

 

「じゃあ昼食を食べたら出発しましょう! まずはチェリクでいいのよね?」

『ああ、チェリクから船に乗って港町スノーフリアに向かうぞ』

 

 出かける準備をして宿を出るエドワードとハロルド。

 カルビオラで食事処を探している間、エドワードはハロルドに腕を組まれていた。

 

「ちょ、ちょっと……恥ずかしいです……」

「いいじゃない、親子なんだし。しばらく家族水入らずの時間を過ごしましょ♪」

 

 やんわりと腕を組むことを拒否したのだが、ハロルドの強引さに押し切られていた。

 そして昼食を食べたエドワード達はチェリクに向かい、そこから船に乗るのであった。

 




この流れだと誰が父親かは分かりますよね。
はい、時雨でした笑

あと、呼び出されたハロルドは少し年齢を重ねている設定にしています。

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