《完結》テイルズ オブ デスティニー〜七人目のソーディアンマスター〜 作:ねここねこねこ
サイリルの街に到着した一行はダリスを先頭に反乱軍の司令室に入っていく。
初めはダリルが突然来たことに驚いたが、ダリスの言葉を聞いて反乱軍の全員が納得し武装解除をした。
そして、グレバムを迎え撃つべく、準備を進める。
「それではダリス殿はサイリルの街を中心にして、民を守ってくれ。私達はハイデルベルグの防備を固める。
スノーフリアに関しては、お互いの兵を出し合って守っていくとしようではないか」
ウッドロウの提案にダリスは頷く。
このままダリスはサイリルの街に残り指揮を取るため、一旦別れてエドワード達はハイデルベルグへ戻ろうとにしたところで、ウッドロウが声を上げる。
「な、なんだあれは!?」
上空には飛行竜と大量の魔物が空を飛んでおり、ハイデルベルグを目指していた。
「こ、この先はハイデルベルグではないか! 急いで戻らないと!」
「ハロルドさん、
エドワード達は急いでハイデルベルグに戻る。
到着したときに見た光景は、街の前でモンスターと兵士が戦う姿であった。
「くそ! 父上は! 城の中か!?」
「ウッドロウ殿下! 急ぎましょう!」
街の中にもモンスターが入り込んでおり、エドワード達の行く手を阻む。
市民が襲われていることもあり、中々先に進めなかった。
「どうすれば……」
ウッドロウがモンスターを倒しながら策を考えていると、周りにいるモンスターに大量の矢が降り注ぐ。
何事かと辺りを見回すと、ピンク色の髪をした少女がウッドロウの方に向かっていくのであった。
「ウッドロウ様!」
「おおお! チェルシーじゃないか! どうしてこんなところに!?」
「ウッドロウ様に会いに来たのですが、モンスターに襲われているハイデルベルグを見てすぐに参戦したのです!」
「そうだったのか……すまない、チェルシー」
「儂もおるぞい」
「アルバ先生……!」
「ウッドロウや。ここは儂とチェルシーに任せて、お主は城の中へ急ぐのじゃ!」
「先生……ありがとうございます!」
アルバとチェルシーは弓を構えて襲いかかってくるモンスターを次々と倒していく。
ウッドロウは二人にあとを任せてエドワード達と城の中に入っていくのであった。
◇◇◇◇◇◇
ハイデルベルグ城の中に入ると、兵士が何人も倒れていた。
それは謁見の間に続いており、その先に飛行竜に乗っていたグレバムが向かったのが分かる
エドワード達は謁見の間に急ぎ、中に入ったところで対峙するイザークとグレバムの姿を目にした。
「ぐっ……き、貴様! 何奴だ!」
「ファンダリア王よ。貴様の持っているソーディアン・イクティノスを戴きに来たのだ」
「貴様なぞにこの剣は扱えぬわ!!」
「それは……何事もやり方次第なのだよ」
グレバムは神の眼を使ってモンスターを呼び出してはイザークに差し向ける。
イザークも都度応戦しているのだが、さすがに多勢に無勢だった。
「ぐあああ!!」
奮闘していたイザークがモンスターの攻撃を受けてしまい、手に持っていたイクティノスを離して吹き飛ばされる。
グレバムは薄く笑いながらイクティノスを拾う。
「ふははははは!! ついに……ついに手に入れたぞ!! これがあればあの小僧たちにも遅れは取らん──」
「──それはどうかな?」
グレバムが油断した隙にエドワードが懐に入り、グレバムの右手を
「ぐわぁ!」と悲鳴を上げながら、右手を抑えるグレバムを無視し、エドワードは大きくジャンプをしてイクティノスをキャッチする。
「ウッドロウ殿下!!」
エドワードは空中で持っていたイクティノスをウッドロウへ投げる。
ウッドロウは上手くイクティノスを掴み、話しかける。
「イクティノス! 無事だったか!」
『ああ……だがイザークが……』
「父上はあの程度でやられるお方ではない! 今は私に力を貸してくれ!」
『ああ!』
そう言うとウッドロウがイクティノスを掲げ、契約の言葉を唱える。
「我が身朽ちるまで我とあり、我が力とならんことを……イクティノス!!」
ウッドロウが言葉を唱え終わるとイクティノスから緑色の光が溢れ出し、ウッドロウを包み光り輝く。
光が徐々に止んでいき、ウッドロウの姿が見えるようになり、ここに新たなソーディアンマスターが誕生したのであった。
「ぐぬぬぬ……こうなっては仕方がない! 最後の手段を使うだけだ!」
イクティノスを手中に収めたと思ったが、エドワードに阻まれ取り返されてしまうグレバム。
追い詰められたグレバムが神の眼に手を掲げる。
「神の眼よ! 我に力を! ソーディアンマスターなど簡単に吹き飛ばすだけの力を!!」
すると神の眼が淡く輝きだし、光がグレバムに注がれていく。
「ぐ……ぐおおおおおお!!!」
「む、無茶するわね! そんなことやっているとあんた死ぬわよ!」
ハロルドが止めようと声を掛けるも、グレバムには一切届いていなかった。
グレバムは更に悲鳴を上げながら苦しんでいく。
「こ……これは……」
『ああ、グレバムのパワーが……上がっていく』
そしてグレバムに神の眼から
光が収まると、そこにいたのはグレバムではなく、異形のモンスターであった。
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