《完結》テイルズ オブ デスティニー〜七人目のソーディアンマスター〜 作:ねここねこねこ
セインガルド城 謁見の間。そこでは今回神の眼を奪還したメンバー以外に、セインガルド国王と七将軍筆頭であるグスタフ・ドライデン、そしてオベロン社総帥であるヒューゴ・ジルクリストがいた。
セインガルド王が立ち上がり、神の眼奪還メンバーに声を掛ける。
「この度は神の眼の奪還、誠に大儀であった。さらにウッドロウ殿下におかれては、神の眼の直々のご運搬、感謝する」
「神の眼の保管方法に関して、早急に方針を取りまとめましょう」
「うむ。我ら両国の力を合わせれば、万全の警備体制を敷くことが出来るはずだ」
「喜んでご協力させていただきます」
セインガルド王とウッドロウはお互いに牽制をしつつも、挨拶を交わしていた。
しかし、一番は神の眼を二度と奪われないことであり、そこに協力体制を敷くことに何も不満はなかった。
話が終わったあと、セインガルド王がリオンとエドワードに話しかける。
「リオン・マグナス、エドワード・シュリンプ」
「「はっ」」
「罪人を率いての難しい任務、よくぞ全うした。その方らの功績は高く評価しよう」
「「ありがとうございます」」
そしてドライデンが前に出て、スタン、ルーティ、マリーに対して、神の眼奪還と飛行竜が戻ったことも評価して無罪放免と宣言する。
スタンの士官の件に関して話が進むが、スタンはもっと世界を見てみたいと断る。
セインガルド王は笑いながらも「いつでも席を空けて待っている」と伝え、懐の深さを示していた。
「さて……ウッドロウ殿下。すぐにでも神の眼の保管に関して話し合いを始めたいのだが……」
「分かりました。それでは詳しい説明をソーディアン諸君にお願いしましょう」
「──その話し合いにはあたしも参加するわ」
「……そなたは?」
「あたしの名前はハロルド。
その名前を聞いた途端、謁見の間全体が騒がしくなった。
ドライデンの一喝で静かになったが、全員はにわかに信じられなかったのだ。
「そなたは……あのハロルド・ベルセリオス博士……というのか?」
「ええ。ソーディアン全員に確認してもらってもいいわよ。間違いないからね」
「し、しかし……ハロルド博士は男性では……?」
「あら? それじゃあ上手くいったのねぇ。私が未来で
その言葉を聞いて、また場が騒がしくなりそうであったが、ドライデンが一睨みを効かせると徐々に静まっていった。
結果的にハロルドの会議への参加は認められ、ハロルドとソーディアンの意見で、他にはウッドロウとセインガルド王以外は参加できない事になった。
初めはドライデンが反対し、ヒューゴもそのことを認めつつも、自分だけは参加できるように画策していたが、全てハロルドに丸め込まれて最終決定となったのであった。
◇◇◇◇◇◇
「ふう。すぐに帰れるかと思ったら、そうもいかなかったな」
「今、ウッドロウさん達が話し合いをしていますからね。それでも王城の客間で休んでいて良いと許可が出ただけ良かったと思いましょう」
「じゃあ私は先に部屋で先に休んでるからね! 話し合いが終わったら呼んで!」
神の眼奪還メンバーの全員は、話し合いが終わるまで王城にある客間を個室で与えられ、城からは出られないが城内であれば自由に行動できることになっていた。
ルーティとマリーは早々に休むと決めて部屋に入っていく。マリーに関しては、ダリスと会い記憶を取り戻してから早く
それでも今回の報告があるので我慢して無理に付いてきてもらっていたのであった。
各自が部屋に入り、各々で時間を潰していく。
エドワードも今回のことをゆっくりと整理していた。
(今回はさすがにやばかったな……。神の眼は今後絶対に世に出してはいけない代物だと思う。 それにしても、まさか今回の任務で実の両親に会うとはね……)
エドワードは義理の両親に育てられて今まで過ごしてきていた。
城の兵士になる切っ掛けは、その義両親が病気で他界してしまい、生活費も稼がないといけないというところからだった。
そして実の両親である
(イクティノスにも許可を取って、ようやく話してくれるみたいだからな。色々と分からないことは聞こう……っと誰だ?)
考え事をしていたエドワードは、部屋の入口の扉がノックされる音で立ち上がる。
そして扉を開けると、そこにいたのはフィリアだった。
◇◇◇◇◇◇
「あれ? フィリア……どうしたの?」
「あの……今よろしいでしょうか?」
「ああ、良いよ」
フィリアを部屋に招き入れるエドワード。
飲み物を入れてあげ、お互いにテーブル越しにソファーに座る。
初めは軽い世間話をしていたのだが、何かを聞きに来た様子のフィリアに本題を振ってみる。
「……それで、どうしたの?」
「え……!?」
「何か用があったんでしょ?気になることあるなら聞くよ」
「えっと……その……はい……」
俯いた様子で何も言おうとしないフィリア。
それを見ていて、よほど大切な内容なのだと理解したエドワードは優しく話しかける。
「大丈夫だよ。真面目な話なんだろ? 誰にも言わないから」
「え……?」
フィリアは少し誤解しているであろうエドワードの言葉を聞いて、優しい人だなと心の中で思いつつ意を決して聞いてみることにした。
ずっと気になっていたことだったからだ。
「あの……エドワードさんとハロルドさんは恋人関係なのですか!?」
「………え?」
力が入り過ぎて、大きな声になってしまったフィリアなのであった。
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