《完結》テイルズ オブ デスティニー〜七人目のソーディアンマスター〜 作:ねここねこねこ
自宅に戻り、軽く準備をしたあとダリルシェイドの門に向かうと、そこにはリオンと一台の馬車があった。
ニコラス・ルウェイン将軍が馬車の手配をしてくれていた。
(おお、まさかたかが
感動しているエドワードに対し、リオンが待ちくたびれたかのように話しかけてくる。
「ようやく来たか。さっさと行くぞ。馬車に乗れ」
「お、おお。でも先遣隊って……俺ら二人だけなのか?」
「……陛下がそう言っていただろう」
「いや、でも通常何人かの兵士の付き添いはあるでしょうに」
「それがお前だけになったというだけの話だ。他に無いなら行くぞ」
リオンはさっさと馬車に乗り込み、酔いづらい席を確保していた。
エドワードも馬車に乗ると、
二人が馬車内に入ったのを確認した御者は、馬に指示を出して発進する。
(さて……アルメイダまではこの馬車だと数時間って言っていたが、結局何時間掛かるんだ?)
急なことで混乱しているエドワードであったが、今はアルメイダの村を救うことが先決だと思い、頭を切り替えた。
リオンはその様子を見て、エドワードに話しかける。
「……もっと慌てると思ったのだが、意外に冷静なんだな」
「まぁ慌てても仕方ないでしょ。今は着いたときに一人でも多く救うためにどうするかと、後発の兵士達が来るまで生き延びる方法を考えないとだからね」
『エドワードさんは凄いですね! 坊っちゃんとも渡り合っていましたし!』
「ふん、あのままやり合っていれば負けることはなかった」
シャルティエの言葉に対して反発するように話すリオン。
エドワードはそれを見て、うっすらと笑っていた。
「それよりも聞きたいことがある」
「ん? なんだ?」
「お前じゃない。そこの刀だ」
『……あー、俺のことね』
「お前は何者だ? ソーディアンなのか?」
『まぁそうなるな。シャルティエから聞いてないのか?』
リオンの問い掛けに素直に答える
シャルティエは何も話していなかったようで、
「本来ソーディアンとは六本で、その中に
『あーっと……なんて言えばいいのかね? 世の中には知られていない歴史もあるってことだな』
「……どういうことだ?」
「あ、それは俺も知りたいな」
『
『あー、悪い悪い。まだ話せないんだ……今はね』
リオンは話すことができないという
エドワードもリオンがそれ以上言わないので、黙っていた。
少し気まずい雰囲気を和らげようと、シャルティエが
『あ、そういえば
『あーっと、クレスタの南にある洞窟に埋まってた』
『埋まってたって……偶然エドワードさんと会ったってことですかね?』
『まぁそんな感じかな?』
「俺のことはエドって呼んでよ、シャルティエ。
『エドですね! それにしても……
少しからかうような言い方をするシャルティエに対して、
リオンはやり取りを聞いてはいたが、アルメイダに着くまでは口を開くことはなかった。
◇◇◇◇◇◇
「もうすぐアルメイダの村に到着します」
「……分かった」
御者の声で準備を始めるリオンとエドワード。
道中のモンスターはいつもよりも多く、襲いかかってくるモンスターを都度倒していたので少し時間が掛かっていた。
アルメイダに到着したとき、周りにモンスターはいなかった。
念のため村の中の様子を見ることになり、馬車で村の中に入ろうとしたところで入り口にいる兵士に止められた。
「止まれ! 誰の馬車だ!?」
「セインガルド王国客員剣士様の馬車です。国王陛下のご命令により、アルメイダ救出のために先遣隊として参りました」
「え……はっ! 大変失礼いたしました! どうぞお通りください!」
馬車が村の乗り付け場所に到着し、リオンとエドワードは馬車を降りる。
軽く伸びをしたエドワードは、この後の流れをリオンに確認する。
「えっと、このあとは責任者に会って、状況を確認するでOK?」
「ああ。……というか馴れ馴れしく話しかけるな。お前は一般兵だろう」
「あ、そういうのを気にしちゃうタイプ? ……大変失礼いたしました、
「……ちっ」
リオンはエドワードに舌打ちをした後に、御者に責任者のいる場所を聞き、一人で歩いて行ってしまう。
エドワードは軽くため息を吐いて、リオンの後をついていく。
そのまま責任者である村長の家に行ったところで、家の前でリオンが止まる。
「え? 入らないんですか? 王国客員剣士リオン・マグナス様?」
「ちっ……まずは一般兵のお前が確認するのだろうが」
「ああ、そういうことでしたか。かしこまりました。王国客員剣士リオン・マグナス様」
『ぶふっ!』
『あっはっは!』
エドワードの慇懃無礼な話し方に、シャルティエと
シャルティエを軽く睨むリオンにまずいと思ったのか、コソコソと笑っている。
エドワードは村長の家の入り口の扉をノックした。すると、老人が出てきた。
「はい、どちら様かな?」
「突然申し訳ございません。私はセインガルド王国から先遣隊として参りましたエドワード・シュリンプと申します。村長様はいらっしゃいますでしょうか?」
「ああ、兵士さんでしたか。村長は私ですよ」
「村長様、実はアルメイダの村がモンスターに襲われたとお聞きしまして、詳しいお話をお伺いしたいのですがよろしいでしょうか?」
「はいはい。大丈夫ですよ。わざわざダリルシェイドからお越しくださってありがとうございます。それではまずはうちへお入りください」
村長がリオン達を家の中に招き入れ、客間で座って話をする。
エドワードが座らずにリオンの後ろに立ったときに、村長から「座ってください」と伝えられるが、「いえ、自分は
リオンが再度舌打ちをして、詳細を話すように伝える。
「じ、実は私達にも詳しいことはまだ分かっていないのです。今分かっているのは、モンスターが急に襲ってきたこととリオン様方が来られる少し前に突然撤退していったということです」
「……被害はどうなっている?」
「幸い自警団が少し怪我したくらいで、特に問題ございませぬ。民家にも被害はない状態です」
リオンは少し考えるような素振りを見せるが、「一旦は様子見だ」と言って村長の家を出る。
村長が宿を確保してくれるとのことなので、少し時間を潰すために村の中を見回っていく。
「特に被害はないですね〜」
「……ふぅ。もういい。普通に話せ」
「え、だって王国客員剣士リ──」
「──いいから普通に話せ」
「分かったよ。これだけ被害が少ないと逆に怪しく思うな」
「ああ」
そして宿の準備が出来たとのことなので、宿に向かい各自部屋で休むこととなった。
次の日、二人は轟音によって起こされるのであった。
わざとやっているコントみたいなものなので、許してやってください(笑)
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