こころと長湯をしたせいで、市ヶ谷さんに早く出ろ!と急かされてしまう。重りの件がやっぱあるので、私が先に出て、後にこころが出るように仕向けた。
「……よくこんな重りをつけてるのに、こころとはぐみ持ち上げる事できたなぁ……」
服を着て重りを装着しつつそれを実感する。普段はそこまで気にならないようにはなって来ているものの、こう、装着し直しとかをするとその重さを感じることができる。
『みさきー!まだー?』
そんな事をしみじみと感じていたら、お風呂の中からこころのエコーが掛かった声が聞こえてくる。出てきていいよ!っと言うとバンッとお風呂の扉が開き全裸のこころが私に突っ込んでくる。ただ、それを予測済みだった私はバスタオルを広げていて、そこにこころが突っ込む形となる。ただ、バスタオルにも許容範囲があり首に手を回してきた場所は若干濡れてしまう。
「もぉ!こころったら!」
「ふふふふふふふ!」
私が広げていたバスタオルに胴体を巻かれたこころは安心したようなそんな笑みを見せて私から少し離れる。この笑みを見ると怒る気すら私は起こらなくなる。まぁ、こう言う時の為に、実はこっそりと替えの着替えを持ってきたりしてたりする。それから、私はこころが体を拭くのを補助したり、ドライヤーでお互いの髪を乾かした後、自分達の着ていた服を持って戸山さんとまだ目が腫れている市ヶ谷さん達と入れ違いで風呂場の外に出る。廊下を歩き今日私達が寝泊まる場所である今に戻ると、お風呂に入っている2人以外のポピパの人達がボードゲームをやっていた(某人生ゲーム)。ゲームをしながらりみがこちらを見てくる。
「あ、お風呂どうだった?」
「ん、気持ちよかったですよ、りみ」
それは良かったぁっとりみが満足そうに笑う。そして、こころがポピパの人達がやっていたボードゲームを物珍しそうに見ていた。
「ねぇ!みさき!あれ何かしら!」
「あれって……あーこころ、知らないっけ?」
片方の手で私の腕を掴み、もう片方の手でそのボードゲームに指差していたこころはうん!っと首を縦に振る。まぁ、最近は忘れていたけどこころって財閥のお嬢様なんだよね……そりゃ、庶民のパーティゲームを知らないのは仕方ない事なのか……
「あれはね、コマを進めて一番最初にゴールに着いた人の勝ちって言うゲームだよ」
「へぇ!!楽しそうじゃない!」
まぁ、実際やってて楽しいけどねっとこころの中で付け加えると、ボードゲームをしていたポピパの人達がこちらを見てくる。
「あれ、終わったんですか」
そう聞くと花園さんが頷いてくる。
「そうそう、ちょうど終わった所だったし、一緒にしないかなって思ってさ」
横にいるこころの顔を見ると日菜先輩みたいにキラキラとした顔でこちらを見てくる。まぁ、見るよりやった方が何倍も分かりやすいよね。
「わかりました、じゃ、私達も混ぜてもらいますよ」
そう言って私達2人も手に持っていた服を地面に置いて、ボードゲームに参加するのであった。