嘘つきの本懐   作:ノッキー

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こころと戸山さんと市ヶ谷さんの部屋で合流した後、私(withこころ)とポピパの皆さんで一通り当日どうするかを今できる限りの情報交換して、夜ご飯時になりこころの提案で私とこころではぐみの家のコロッケを買いに出かけていた。ポピパの人達は家で市ヶ谷さんのおばあちゃんの料理の手伝いをしてもらっている。はぐみの家のコロッケをおかずに加えると言う魂胆である。そして、来た所たまたまはぐみが、彼女の家の前でお客さんを呼んでいる所に出会す。そこに向かってこころが走り始める。

 

「はっぐみー!」

 

「こらこら、こころ、危ないし走るんじゃないよー」

 

「あ、こころんに、みーくんじゃん!」

 

こちらに気づいたはぐみが元気よく手を振ってくる。私も追いかけようとしたが、ブブッと携帯が何かを着信した。

 

「ん?」

 

足を止め携帯を確認する。画面には日菜先輩から"今夜、会える?"っと言うメッセージが飛んできていた。あ、また、日菜先輩からだと思いつつ画面を開き"また、急にどうしました?"と返答すると急に日菜先輩から電話がかかって来る。

 

「うわっ!」

 

急に来たもので思わず反動で携帯を上に投げてしまい、どうにかして落とす前に片手で掴む事に成功する。それから出ると言うボタンを押し耳に当てる。

 

『やっほー!みさきちゃん!』

 

「こんばんは、日菜先輩」

 

一応まだ日は残っているけど時間帯的にもう夜なのでそう挨拶する。それはそうと、こころにせよ、日菜先輩にせよ、なんで一声目がやっほーなんだろうっと心の中でツッコミをしてしまう。

 

『昨日勝手に電話が切れちゃったから少し驚いちゃったよ』

 

「ごめんなさい、昨日は後ろから黒服さんの肩ポンを貰いまして、驚いた拍子に電話切ってしまったようです」

 

あっそう言えば、昨日おねーちゃんがみさきちゃんと黒服さんが一緒に出てきたとか言ってたね!っと元気よく日菜先輩が返して来る。それから、あ、そうだと言葉を続ける。

 

『みさきちゃん、今時間大丈夫?』

 

「えぇ、まぁ大丈夫です」

 

こころはこころではぐみとわちゃわちゃと話しているのを確認したので話を続ける。

 

『よかったー!みさきちゃんは知ってると思うけど、今日の夜、こころんと星見るつもりだったの!』

 

「え、そうだったんですか」

 

そう返すと、日菜先輩はえ?知らなかったの?っと返して来る。それにはいと返事をし返すとうっそーんっと日菜先輩が返してきた。それから日菜先輩は、週末にこころと部活動として星を見ようと先週の内に決めていて、既に夜に学校に行っていい事が許可されている事、その上でこころは私も呼ぶと言っていた事、しかし、昨日こころから行けないと連絡が入った事を教えてくれた。それを一通り聞いた私は頭に手を添えて思わず"あー"っと言ってしまう。

 

「うちのこころが本当にごめんなさい」

 

『いいよーいいよーなんか、急用っぽかったしね』

 

あ、こころ、日菜先輩にお泊まりする事を伝えてなかったのか……でも、別に日菜先輩との部活動ブッチしてまでする必要あったのかな……言ってくれればポピパのみんなと一緒に行くとかも出来たんだけどねぇ……

 

「電話してきた理由は分かりました、その上で私に何の用ですか」

 

あ、そうだ、忘れていたと日菜先輩は言葉を続ける。

 

『そう言う事で、今日こころんが来れ無くなったからみさきちゃんに来て欲しいなぁと思ったんだけど』

 

あ、それで私に白羽の矢が立ったと言う事ね……いや、でもそれだったら私より白羽の矢が立ちそうな人がいるんだけど……

 

「それでしたら紗夜先輩と一緒に行けばいいと思いますが……」

 

『うーん、おねぇちゃんと行くのもいいんだけどさぁ……』

 

一度声が遠くなり、うーんと悩んだ後にまた、耳に携帯を付ける雑音が聞こえる。それからうんっと頷く声が聞こえて来た。

 

『……あのね、少しみさきちゃんと話したい事があるんだよね』

 

少しトーンを落とした日菜先輩が私にそう言って来る。この感じのトーン、一昨日の行きのバスで私に話しかけてきた時と同じ……今の日菜先輩は[[rb:本気 > マジ]]だ。多分、電話越しだと分からないけど、目が細くなっていると私はわかった。

 

「……なんの、話でしょうか」

 

『それはね……』

 

話を聞こうとすると"みっさきー!!何個だっけー!!"って言う声と共にこころと"何個なの!"っとはぐみもこちらに向かって走って来る。それを見てゲッとなる。多分この流れからして二人とも同時に私に突っ込んで来る気だ。電話なんて悠長にしてる場合じゃない!

 

「日菜先輩!すみません!こころがこっちに来たので電話切らせて貰います!」

 

『え?うん、あ、わかったよー!今日集まる時間を後でメッセージで送っておくからね!え?こころ……』

 

言葉を続けようとした日菜先輩との電話を切ってポケットにしまう。そして、しゃがみ突っ込んで来たこころとはぐみの太腿を持つような感じで二人とも持ち上げる。

 

「こーら!!二人とも一気に突っ込んでこないでよ!私じゃなかったら転んでたよ!」

 

「凄いじゃない!美咲!」

 

「すごーい!みーくん力持ち!」

 

注意するもこころとはぐみは反省の色が見えないので、少し心を鬼にする。

 

「こころ!はぐみ!不用意に人に突っ込むのは危ないでしょ!」

 

「うん、わかったわ」

 

「ごめんなさい、みーくん」

 

そう言うと二人とも少しだけしゅんとなり謝って来る(片方謝ってるかどうかは分からないけど)。それから、"もう怒ってないよ、じゃ行こっか"っと言い笑顔になったこころとはぐみを持ち上げたまま、はぐみの家のコロッケを買いに行くのであった。

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