無事にブラック企業から退社できたので初投稿です。
そろそろRTA要素が死にかけてきてるRTA、はーじまーるよー。
今回は全国大会が近付いてきたところから。今日も今日とて特訓です。
【炎の風見鶏】のメンバーに選ばれた場合は通常練習に加えて【炎の風見鶏】の特訓が加わります。放課後の特訓に使えるTP&GPの量が減りますが、ここまででかなりの経験値を稼げているので特に問題はありません。
連携必殺技は部活中か試合中でもない限りほとんど熟練度を稼ぐ機会はないため、今の内に熟練度を上げておきましょう。というわけで、【トラクタービーム】と入れ替えておきます。
ちなみに【炎の風見鶏】の練習の際、ほんへではタイミングのアドバイス要員として影野が練習のサポートをしてくれていますが、今作においては習得できた後はアドバイスなんてフヨウラ! ということでイベントはカットされます。
OBとの試合中に完成させることができなかった場合は救済措置としてイベントが発生したりしますが、RTAにおいては関係ありませんね! というわけでひたすら【炎の風見鶏】を打ち、風丸とホモくん以外のメンバーは別の練習をしてもらいましょう。
そして本日のイベントですが……お、来ました来ました。雷門家のリムジンです。
今日は理事長こと夏未のパッパがサッカー部を訪ねてきます。理由は色々ありますが、大体はサッカー部への激励と、あとは部室の新調についてのお話です。余計なイベントを増やしやがってこの野郎……。
とりあえず最初の内は会話に混ざったりする必要はないです。ひたすら会話を聞き流しましょう。
理事長関係のイベントは踏むと大人側のあれそれを知ったりできますが、RTAにおいてはただのロスです。理事長の好感度を上げると夏未の好感度が上がりやすくなったりするので夏未の好感度が低すぎる場合は踏むのもアリですが、普通にプレイしてたらそんなことにはまずなりません。RTAで仲良くなる必要のある大人は鬼瓦刑事だけ、はっきりわかんだね。
しばらくすると部室に移動することになるため、全員でぞろぞろと部室に向かいます。
「うーん、こりゃ年季ものだ……」
「部室を見たかったんですか?」
「かなり古いと夏未から聞いていてね」
「我々の時代から部室ですからなぁ」
はえー、ってことは40年以上昔から使ってるってことですよね、びっくり。他の部員も驚きの声を上げます。
では、理事長を伴って部室に入りましょう。普段は特に気にせずに使っている部室ですが、40年前を知る響木監督がカゴをずらしたりすると……はい、この通りそこかしこに落書きが。
……後輩が使うであろう共用の場所に落書きを残すってどうなんでしょうね。いや本人たちがいいならそれでいいんですけど。
この落書きですが、アニメで公開されたものだけでなく、今作オリジナルのものもあったりします。変なところにこだわることに定評のある製作陣……。
今回はRTAなので探したりはしませんが、通常プレイであれば色々と調べてみるのもアリです。発見した落書きの話を元イナズマイレブンのメンバーにすれば好感度が上がったりもします。
さて、しばらくは部員や監督、理事長達が部室を見て回ったりしていますが、ホモくんは特にやることもないので壁によりかかって待機でもしてましょう。
部員たちの会話をひたすらにボタン連打で聞き流し……お、理事長がボールでリフティングを始めたのでそろそろイベントが進みますね。
はい、リフティングに失敗したボールが円堂の顔にぶち当たったのでボタン連打をやめます。
痛そうな円堂に駆け寄って念の為に傷がないか確認しておきましょう……よし、大丈夫そうですね。所詮は素人のリフティングなので威力は大したことありません。もしもイベントが終わっても顔が少し腫れていたりするようなら何か冷やすものを用意する必要がありますが、この分ならその必要はなさそうです。
「ところで、これから部員が増えてくることを考えると、ここはもう狭いのではないかね?」
「そう言われれば……」
「確かにここは懐かしい。しかし、いつまでも古いものにこだわっていても仕方なかろう。新しい部室を用意したいのだが、どうかな?」
というわけで、理事長が「新しい部室作ろうぜ!」という提案をしてきます。はー余計なことしやがってこの野郎(二回目)。
一年組はその提案に喜びますが、円堂はこのままで良いと言い切ります。古いものにこだわるのは決して悪ではないのですよ……。
ちなみに、ここでうっかり一年組に賛同すると円堂の好感度がちょっと下がるので気をつけましょう。二年組も一年組も円堂の演説を聞けばこのままでいい派に流れるので、円堂寄りの選択肢を選ぶことによる他キャラクターの好感度の低下はありません。
はい、あとはひたすらにボタン連打で会話をスキップする作業に戻ります。
しばらくすれば練習に……よし、戻れることになりました。その場に残れば夏未や理事長と会話できたりもしますが、今RTAにおいてはロスでしかないのでさっさとグラウンドに向かいましょう。
さてグラウンドに向かう……途中で、大勢のモブに応援の声をかけられます。ちょっと前までは応援にもこなかったのに全国に出るとなった瞬間にこの手のひら返し、何やってんだあいつら……。
「キャー! 萌太くーん!!」
「頑張って~!!」
ってうるさっ!? 何だお前ら(素)。
何やら見覚えのない女子の集団が黄色い歓声を上げていますが……あ、なるほど。そういうことか。
大してゲーム内容に影響はしませんが、試合への貢献度が高い、かつ顔面偏差値が高いと校内(場合によっては校外にも)ファンクラブができたりします。ホモくんの顔は悪くないので、今までの活躍と合わせてこのタイミングでファンクラブができたんでしょう。
ファンクラブは積極的に関わったところでタイムロスにしかなりません。が、彼女ら(場合によっては彼ら)は定期的に差し入れをくれたりするため、お金を消費せずに回復アイテムを入手できるというメリットがあります。別に差し入れで貰ったものに何か盛られていたりとかは(影山の手が入らない限りは)ないのでご安心を。
というわけで、かる~くファンサ……もとい手を振り返しておきましょう。話しかけたりする必要性はありません、さっさとグラウンドに向かいます。
途中で陸上部の宮坂に話しかけられた風丸が離脱したりしますが、今話しかけても邪魔になるだけなのでスルーしておきます。グラウンドに着いたので練習再開です。
風丸が陸上部の方に顔を出しているため、【炎の風見鶏】の練習はできません。他の部員に混ざってシュート練習をします。
必殺技の熟練度を鑑みて、今日はキーパー役になるとしましょう。そろそろある程度GKとして使えるようになっておかないと、うっかり円堂のGPが削られた時にリカバリーが効かなくなっちゃうからね、仕方ないね。
というわけで、【そよかぜステップV2】の代わりに【ゴッドハンド】を入れます。よし来い! ホモくんが相手だ!(負けフラグ)
……当然ながら、弱点の風属性が飛んできたり連携必殺技が飛んできたら今のホモくんの耐久ステではどうしようもありません。目金とかの単独でのシュート技を持っていない連中はギリギリ素止めが可能なステータスなのが不幸中の幸いですね……。
適度に休憩を挟みつつ、【ゴッドハンド】の熟練度上げに徹します。
しばらくすると、あまりにも帰りの遅い風丸を心配した円堂が栗松をお使いに出すイベントが発生しますが、ホモくんはノータッチで行きます。このまま練習に専念しましょう。
……というのも、実はこれ、第一部における風丸の好感度の上昇値が一番高いイベントの開始地点なのです。
先程宮坂に呼び止められた風丸が陸上部の方に顔を出しにいきましたが、宮坂は風丸に早く陸上部に戻ってきてほしいと言ってきます。元々は助っ人として入部しただけだったので、陸上部の側からしたら当然の考えですね。
ですが、風丸はぶっちゃけこのタイミングでようやく陸上部に戻るという選択肢が頭に浮かぶレベル、かなりサッカー部に愛着が湧いている状態です。なので、陸上部とサッカー部、どちらを選ぶかでかなり揺らいでしまいます。
ここで栗松と一緒に、あるいは栗松の代わりに風丸を迎えに行くと、この風丸の事情を知ることになり、彼の相談を受けたりするイベントが発生するのですが……風丸の好感度は上げすぎるとロスしか起こさないため、このイベントは絶対に起こすわけにはいきません。
何せ風丸、好感度を上げすぎると普通に自力でDE入りフラグを折ったりします(3敗)。それだけならまだしも、普段行動する際にも「一緒に行かないか?」などと誘いをかけられ(2敗)、挙句の果てにはこちらが起こしたいイベントにことごとく介入してくる始末(5敗)。わけがわからないよ。
ただでさえ【炎の風見鶏】のせいで好感度が上がってしまっているため、もうこれ以上のミスは許されません。というわけで、今イベントは全面的にスルーします。
あっ、そうだ。もしも風丸の好感度をここで調節したいという方がいるのであれば、「風丸の意思を尊重する」方面の選択肢を選んでおけばまず間違いはないです。参考にしてみてください。
……っと、風丸と栗松が戻ってきましたね。二人とも少し様子がおかしいですが、ここはノータッチで行きましょう。
全員揃ったので、シュート練習は切り上げて紅白戦に移ります。
この紅白戦では、風丸と【炎の風見鶏】要員に選ばれたメンバーは必ず同じチームに編成されます。また、PCが【炎の風見鶏】要員の場合、必ず必殺技の枠に入れておかなければならないという制限が付きます。
というわけで、この試合では使わない【ゴッドハンド】を外して【炎の風見鶏】に入れ替えます。シュートがメインの構成にします、【ギアドライブ改】【サンダーボルトV2】【スターダスト・シャワー】【石巌乱舞】【炎の風見鶏】《学習》でいきましょう。
メンバーは、こちら側がホモくん、風丸、土門、少林寺、豪炎寺、GKに響木監督。相手側は影野、壁山、松野、宍戸、染岡、円堂にします。要は両方ともワントップ編成ですね。他はベンチで休んでいてもらいます。
この際注意すべきなのは、この試合中、栗松は「風丸が陸上部に戻ってしまうかもしれない」という悩みから若干デバフが入っていることです。微々たるものだけどね、育成効率を考えるとこの紅白戦においてはベンチ行きにするのが吉。
では試合スタートです。
こちら側からキックオフなので、まずは早速【炎の風見鶏】を使っていきましょう。ロングシュートはわざわざ攻め込まなくても使えるのが良いところ。
……なんですが、あれれ~? おかしいぞ~??何故か見当違いの方向に飛んでいきましたねぇ。
はい、陸上部のあれそれもあって風丸の動きが格段に鈍くなっています。ホモくんはそんなこと知る由もないので困惑するしかないんですけど。
とりあえずもう一度やるとして……大丈夫ですか、風丸先輩?
「……悪い、星崎」
いや、別にホモくんは気にしてませんけど。まあその、無理はしないでくださいね?
とまあ、こんな感じで深入りしない感じの言葉をかけておきましょう。ここで「悩みがあるなら聞きますよ」なんて言った暁には陸上部との間で悩んでいることを相談されかねません。いや好感度次第では誤魔化してくれるんですが、正直今の状況だとちょっと怖いから……ね?
気を取り直して試合再開といきましょう。
こちらのGKは監督なため、GKに経験値を回すことを考える必要はありません。円堂の方の経験値・熟練度を稼ぐためにもガンガン攻めていきます。
さて、この後の試合展開ですが……DFは土門に任せきりになりますが、よっぽどの下手を踏まなければホモくんの動きでカバーできます。はい【スターダスト・シャワー】、こんな風にですね。
そのため、少林寺に定期的に【竜巻旋風】を使わせつつ、豪炎寺の【ファイアトルネード】とホモくん&風丸の【炎の風見鶏】で攻めていく方針になります。
が、ぶっちゃけ、この試合中に【炎の風見鶏】が成功する可能性はほぼ皆無です。ここまでで風丸の好感度がとんでもないことになっていてノータイムでサッカー部を選んでくれるレベルになっているならまだしも、そうでない今RTAにおいては成功する確率は1%を切ります。一応0%ではないわけですが……(【炎の風見鶏】を外しながら)ダメみたいですね(諦観)。
まあ、発動さえすれば、成功した時に比べると少ないにしてもある程度の熟練度は獲得できます。【炎の風見鶏】に専念できるのは今くらいなので、ホモくんにボールが渡り次第【炎の風見鶏】をバンバン打っていきましょう。
お、試合シーンが中断してイベント進行になりました。風丸がその場に倒れそうになりながらぜーはー言ってますね。【炎の風見鶏】を一定回数ミスるとこのイベントに移行します。
このイベントは、豪炎寺が風丸に「陸上部で何かあったんだろ」みたいなことを言って精神的デバフがかかっていることが判明する、という流れになります。一応ホモくんから指摘することもできますが、そんなことしたら好感度が(ry。というわけで豪炎寺が言い出すのを待ちまs……。
「──星崎。少し風丸と話したいことがある、その間に休憩してこい」
はい? 豪炎寺がこんなこと言ったのは今回が初めてですね。何のフラグでしょうか。
とはいえ、正直この申し出は走者としては願ってもないことなので、風丸のことは豪炎寺に託して少しベンチで休憩するとしましょう。これなら風丸のイベントに絡むことはなさそうです。
ホモくんがある程度距離を取ったところで二人が話し始めました。この距離だと内容を聞き取ることはできませんが、アニメと同じだと思っていいでしょう。
会話といっても大した時間話すわけではありません。試走の時にはこのイベントに関して蚊帳の外だったこともありましたが、普通にイベントに絡んで会話をするよりも外から会話を眺めているだけの時の方がタイムは短くなりました。タァイムのためには風丸関係のイベントは極力避けるべき、はっきりわかんだね。
……よし、話は終わったようですね。休憩したことでホモくんのTPも少し回復したことですし、とっとと試合に戻りましょう。
イベントは済んだため、あとは部活終了までひたすら紅白戦です。相手ボールからスタートし、土門に【キラースライド】でボールを取らせたら【石巌乱舞】でボールを運んでいきます。
今回初使用の【石巌乱舞】ですが、ご覧の通り、吹っ飛ばした相手に中々の量のダメージが入ります。まあ石つぶてが大量にぶつかってくるから当然っちゃあ当然ですが。あんまり味方に対して使いすぎたり、敵チームに対してでもGPを削りきる勢いで使ったりすると周りからの好感度が下がるため、ほどほどに使う程度にしておきましょう。
そして肝心の【炎の風見鶏】ですが、まあこれ以降は使っても使わなくても、という感じです。今回は熟練度もあるので時々織り交ぜつつ、失敗続きだとホモくんの経験値がアレなので【ギアドライブ改】や【サンダーボルトV2】を打っていく感じになります。
はい、では【ギアドライブ改】! ……流石にまだ【ゴッドハンド改】は破れないみたいですね。円堂のステの高さもあるんでしょうが。
もちろん、豪炎寺に【ファイアトルネード】を打たせるのも忘れないようにしましょう。早めに【ファイアトルネード改】に進化してもらいたいところ。
お、ボールがこっちに向かって来たのでまた【スターダスト・シャワー】で取りにいきましょう。【石巌乱舞】で削ったGPの量と照らし合わせて、あまり減らしすぎないように注意します。
……時間になりました。今日の練習は終わりです。
風丸先輩、少し調子が悪いように見えましたし、今日はしっかり休んでくださいね。全国も近いわけですし。
「……あ、ああ。その、今日は迷惑かけてごめんな」
いえいえ、調子が悪い時なんて誰にでもありますから。さっきも言った通りホモくんは全然気にしてませんよ。
ちょっとだけ声をかけて「心配してます」アピールをしたらとっとと退散します。今日は染岡先輩は都合が悪いようなので、一人で河川敷に向かうとしましょう。
河川敷での練習はいつも通り【ギアドライブ改】と【サンダーボルトV2】の連打です。
今日はGKをやっていたこともあってGPが結構削れていること、そして重りの影響もあり、そこまで時間はかかりません。倍速!
──GPが減ってきたので倍速終了です。この調子なら、シュート練をどちらかに絞れば千羽山中との試合くらいには【真ギアドライブ】か【サンダーボルトV3】の習得がワンチャン間に合ったりするかもしれません。
そうなると新しい単独シュート技が欲しい気もしてきますが……いややっぱダメだな。今は筋力よりも知力を優先的に上げないと(使命感)。世宇子戦までに……何が何でも目的のブロック技をですね……。
では、後は帰宅、からの日課をこなす、からの就寝です。
今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
***
何度目かの炎の風見鶏が、ゴールネットを揺らすことなくコートの外へと飛んでいく。その様を、豪炎寺は険しい表情で見つめる。
原因はわかっていた。陸上部の知人であろう人物に話しかけられてそちらに顔を出していた風丸、彼の様子はグラウンドに戻ってきてから明らかにおかしかった。
表情や言葉にこそ出さないが、サッカーでのプレーまでは誤魔化せない。練習を中断する前に比べて、風丸の動きは明らかに精細を欠いていた。
おそらく陸上部の方で何かあったのだろう。大方、陸上部に戻ってこいと言われたといったところだろうか。
ベンチの栗松が気落ちした様子なのも、それを知ったからかもしれない。
……けれど、豪炎寺には、それ以上に気にかかることがあった。
(──
向けた視線の先にいる後輩、星崎萌太。
一見、いつもと変わらないように見える。プレーの方にも問題はない。ならば何が気になるのか、それは勿論──。
(あいつが、ここまで様子がおかしい風丸を気にかけないなんてことがあるか?)
今までの星崎の行動を思い返せば一目瞭然だ。
尾刈斗中との試合で見せた洞察力、御影専農中が偵察に来た後の部員へのフォロー、星崎はいつだって部員の様子に過ぎるほどに気を配っていた。
その星崎が、この状態の風丸にほとんど話しかけていない。厳密に言えば、練習を再開した直後、今日初めて炎の風見鶏を外した後には心配げに声をかけていたが、逆を言えばそれだけだ。
それは、星崎と出会ってからあまり日が経っていない豪炎寺から見ても異様な光景だった。
背後の円堂の様子を伺えば、心配そうな顔で二人のことを見つめている。そして染岡も──つまり、星崎と比較的親しい部員は違和感を感じているということだ。
他の部員は風丸の様子に気を取られているようだが、自分だけでなくある程度の事情──星崎が無茶な練習を繰り返していたこと等──を知る他の二人が星崎の異変を感じ取っている以上、これは気のせいではないんだろう。
ならば、どうすべきか。
風丸の方は、風丸自身に判断を委ねるしかない。
陸上部に戻るのか、サッカー部に留まるのか、それは彼自身が決めることだ。豪炎寺に出来るのは、彼のプレーがその事情によって乱れていることを指摘することくらいしかない。
むしろ注意すべきは星崎だ。ここまであからさまに異変が出ていて、しかし当人が恐らく認識していないとなると、下手に口を出せば彼を追い詰めかねない。
プレーに支障が出ていないのが逆に災いした。プレーに影響が出ていれば、それを理由に切り込んでいくこともできる。けれど試合に影響が出ないのであれば自分がどこまで干渉していいのかわからず、どうしても二の足を踏んでしまう。
……こうなった可能性としては、彼の兄に、あるいはその事故について何かあった、といったところだろうか。
あの伝説のイナズマイレブンとの試合があった日、鬼瓦刑事に呼ばれて少し離れたところで話した後、戻ってきた星崎は兄の事故について進展があったと言っていた。
そして、響木監督を監督に勧誘しに行った日に星崎から聞いた、兄の事故の真相──帝国関係者が関わっているということ。あの地区大会決勝戦での事故を装った巧妙な罠。ここから導き出されるのは──。
(一連の事件の黒幕に何かがあった、それか何かをした……?)
あの試合開始直後に逮捕されたのは、帝国学園総帥・影山零治だった。星崎の兄の事故を仕組んだのはあの男だったんだろう──もしかしたら、夕香の事故も。
だが、ここまでは推測できても、あの男の身に起きた“何か”がわからない。そして、ほとんどの部員が星崎と影山の因縁を知らされていないことからもわかる通り、恐らく星崎が自らそれを口にすることはないだろう。
問い詰めたところで、果たして星崎は事情を明かすだろうか。そもそも、本人が認識していない可能性が高いことをどうやって指摘すればいいのか。最悪、星崎の性格からして風丸の様子に気がつけなかったことで自分を責めかねない。
……そうなると、この場で星崎に事情を聞くのはまずいかもしれない。そして、風丸の様子がおかしいことを星崎の前で指摘するのも避けた方がいいだろう。
この場での最善は、星崎を遠ざけてから風丸に話を切り出す形だろうか。正直なところ、この状態の星崎を放置したくはないが、背に腹は代えられない。
「──星崎。少し風丸と話したいことがある、その間に休憩してこい」
「え……?」
「どうせ話している間は試合を進められないんだ、こっちは気にするな」
「……わ、わかりました。じゃあ、失礼します」
少し困惑しつつも頭を下げ、ベンチへと向かっていく星崎を見送る。……これだけ距離が離れれば、こちらの会話が聞こえることはないだろう。
「……意外とわかりやすい奴なんだな」
さあ、今のうちに風丸のこの状態を何とかしてしまわなければ。これ以上星崎の負担を増やすわけにはいかないし、何より風丸自身のことも心配だ。
同じ雷門イレブンの仲間として、少しでも役に立てればいいんだが。
・ホモくん
真面目な話、ただでさえ自分のメンタルがやばめなのに他人のメンタルにも気を使わなければならないとか中々に負担が大きかないだろうか。
……なら他人にそこまで気を使わなければいいね! わりと自分のことで精いっぱいです。一度上げてから叩き落されたのも悪かった。
・風丸
好感度を上げすぎると彼氏面(彼女面?)をすることに定評がある(ない)。
念の為に言っておくと、あくまで友情が重すぎるタイプというだけであり、(ホモでは)ないです。コイツの友情が重いのは円堂との関係(というかDE戦のあれそれ)を見ている限りデフォな気がする。
・宮坂
元祖彼女面(語弊)。風丸の好感度を上げようとすると、必然的に宮坂とキャットファイト()する羽目になる。
・豪炎寺
兄の事故についてのあれそれを本人の口から聞いている+鬼道の前で取り乱しているのを目撃した+鬼瓦刑事に兄の事故について何か新しい情報を得たらしい?→こいつのメンタル大丈夫か?という心配から負担を軽減するためにも風丸の件に関わらせないように立ち回った。
今のところ一番真相に近い。