イナズマイレブンRTA 雷門ルート   作:nrnr

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 暑くて暑くて気が滅入ってるので初投稿です。
 どこにも遊びにいけないこんな世の中じゃポイズン。
 


パート22 一之瀬加入

 

 精神デバフにも負けずガバにも負けずなRTA、はぁじまぁるよぉ~。

 

 

 今回は精神デバフの悪化とかいうトンデモガバが発生したところから。デデドン!(絶望)

 まあ、そうは言ってもそこまで気にする必要性はありません。どうせもうファイアトルネード治療法をほぼ避けられない所まで来ているので、そこに至るまでの操作の難易度が上がるだけです。いや一応円堂カウンセリングを積み重ねたりすればファイアトルネード治療法を避けることも可能ですが、そんなことしてたらタァイムがお亡くなりになるからね、仕方ないね。

 

 現在の精神デバフですが、下から数えて三番目の進行度となっております。ちなみに原作アニメ通りに進行した場合の鬱丸絶望太がこの一個下の精神デバフとなっております。ヤベェーイ……。

 ホモくんが善人RPしてるPCだったのが幸いですね。これがNPCだったり、今までに「力こそが全て!」みたいなムーヴをぶちかましたりしていたら神のアクアとかエイリア石とかに即堕ちしかねませんでした(1敗)。

 

 

 今 力を求めるムーヴを 行っていない子は これから先 力渇望ムーヴを しないようにしようね。

 今 力を求めるムーヴを行っている 良い子は やめようね!

 そして お父さん お母さん お兄さんを含めた みんなを 大事にして みんなのために 生きようね!

 

 

 試合後の流れはいつもと変わりません。特に話したりすることもありませんし、この精神デバフだといつボロが出るか。

 ファイアトルネード治療法が避けられない以上、そのタイミングをこちらで一番ロスが少ないタイミングに誘導する必要性があります。試合中にやられたりしたらGPががが。あとホモくんの事情を大勢に話すと各個人への対応で面倒なことになりそうなので、知る人間を一人でも減らしておきたいところ。ブレイク組だけで収めるのが理想ですが、今後の手回しのしやすさ等を鑑みると染岡と響木監督くらいには明かしても良い気がします。それ以外の面子はフヨウラ!

 

 この後は円堂がいつもの鉄塔広場でタイヤ特訓をし、そこに豪炎寺と鬼道が訪れて色々と話すというイベントがあります。そこに同席するとブレイク組の好感度をまとめて上げられる他、今後ブレイク組の好感度イベントの発生率が上がったりしますが……三人とも最低限の好感度は稼げているので行きません。そもそも鬼道の好感度を上げるとかお兄ちゃん関係のガバが忍び寄る気配しかしないのでクビだクビだクビだ!

 というわけで……じゃあ俺、経験値(ギャラ)貰って帰るから(棒読み)。

 

 

 さて、何事もないので一旦倍速にして。

 

 ここからの動きですが……ファイアトルネード治療法が発生するとかガバだろ再走して♡と思う兄貴もいるかもしれませんが、この程度であれば十分にリカバリーが可能な範疇だったりします。

 ファイアトルネード治療法は確かにイベントが発生するという点ではロスですが、ファイアトルネードを食らう→メンタルリセットのくだりを一緒にこなしたキャラの好感度がまとめて上がるというメリットもあります。こう、一緒に苦難を乗り越えたおかげで絆が深まった的なアレです(ろくろ)。まあ上がりすぎると今度は好感度イベントが発生するのでこれはデメリットにもなり得ますが。

 その他、事情を知ったキャラ達が今後色々と気を回してくれるようになるため、他のキャラへの説明をせずに済んだり、いざその事情に関する行動をした時に特に問い詰めずに好きなようにやらせてくれたりするので、トータルで言えばトントンくらいでしょうか。いや発生しないならそれが一番なんですけど。

 

 ホモくんの場合は事情が影山関係のため、今後その関係で動きやすくなるのは中々のうま味です。上手くやれば第三部までずっと治療法イベントの恩恵を受けることができるってわけですね。というわけで続行します(鋼の意思)。

 

 肝心のファイアトルネード治療法のタイミングですが……この後一之瀬が雷門に加わるイベントが起こるのですが、確実にその後になるようにします。一之瀬のイベントと並行してやると円堂の負担が激しくなって疲労が蓄積し、結果木戸川清修の武方三兄弟がカチコミに来た際に疲れからか不幸にも【バックトルネード】如きにゴールを許しちゃったりするので……(2敗)。

 そして先程も言った通り、試合中にやられたらGPがゴリッと減ってしまうため、少なくとも木戸川清修との試合前には終わらせることにします。え、それだと今度は円堂じゃなくて豪炎寺の負担が激しい? 知ら管。

 

 

 では説明はここまでにして倍速終了、今日も今日とて練習です。……が、土門と木野の姿が見当たりません。何でも用事があって少し遅れるんだとか。

 実は先日、木野の元に死んだはずの幼馴染こと一之瀬一哉から電話がかかってきて、アメリカから日本に来るよ~と連絡が入りました。何で死んだはずの幼馴染から連絡が来るとかいうホラーチックな現象が起きたのかというと、かつて一之瀬は事故った結果サッカーを続けるのが不可能なほどの後遺症に苦しめられることになってしまい、その苦しさから父親に「自分は死んだことにしてくれ」と頼み込んだんだそうです。傍迷惑スギィ!

 

 というわけで、土門と木野はそんなお騒がせな幼馴染を迎えに行くべく空港に行っているため遅れます。しばらくは来ないため、二人を待ったりはせず、さっさと練習を始めてしまいましょう。

 今日はグラウンドでの練習となるため、いつも通り2チームに分かれて練習を行います。重りは引き続き外しておきましょう、デバフが悪化したことを踏まえて対策をしておかないとこういう面倒なタイミングでファイアトルネード治療法が飛んできかねません。

 

 今日は染岡と同チームのため、編成は【火雷】のままです。機会があれば打つようにします。ポジションはMFに戻しておきましょう、今は強いGKがいるとかではないのでさらっと承認してもらえます。

 ……やっぱり動きがまた少し鈍くなっていますね。幸い重りを外していることでそこまで気になるレベルではありませんが、円堂や豪炎寺、鬼道、響木監督といった鋭い面々には不調に気づかれかねません。決して操作をミスらないよう、慎重に操作するようにします。

 

 流石に個人技のシュートを打つと威力の減少で速攻見抜かれるので、【ギアドライブ改】と【サンダーボルトV2】の育成はお預けです。この二つについては放課後のシュート練習でカバーが可能なので問題ありません。ここはドリブル技とブロック技を育てる良い機会だと思うようにしましょう。

 最近ちょっと出番が少なめの【石巌乱舞】を使って……染岡先輩、お願いします!

 

「行くぜ! ドラゴンクラッシュ──!」

「負けるもんか! うぉぉぉぉ──爆裂パンチ!」

 

 なんでこいつら試合中でもないのに同時に進化したり新技覚えたりしとるんや(困惑)。

 

 ご覧の通り、円堂が今作ではアニメに比べて習得が遅い【爆裂パンチ】を習得しました。【熱血パンチ】ほどではないものの消費TPが少なめかつ初動が早い点は同じという、実質【熱血パンチ】の上位互換です。

 ……原作ゲーム三作目では大人の事情で【マジン・ザ・ハンド】すら超える威力だったりしましたが、今作ではそんなことはありません。【ゴッドハンド】より少し低いくらいです。そら(見た目に超次元ぽさがあるかと言われると微妙だし)そうよ。

 

 新技二つの攻防は属性相性もあって【爆裂パンチ】が上回り、弾かれたボールはそのままコートの外、音無が座るベンチの側に飛んでいきます。

 ……おや、誰か見知らぬ男の子がいますね。正統派イケメンといった風な顔立ちの私服の少年が、足元に転がってきたボールを拾い上げました。このままでは練習を再開できないため、ボールを返してもらいましょう。

 

「おーい、ボール!」

 

 円堂がそう呼びかけると、少年はボールをこちらに投げる……ことはなく、そのままドリブルを始めます。そしてそのままあっという間に半田と栗松を抜き去りました。何だお前(素)。

 実は、彼こそが土門と木野の幼馴染こと一之瀬一哉です。彼は少し前にアメリカでジュニアチームの代表選手候補に選ばれただけあり、その技量は現時点の雷門を超えています。なおプレイ次第ではこちらが技量を上回ることもできる模様。

 

 ここで彼からボールを奪うこともできなくはないですが、特にそれによってメリットがあるわけでもなく、それどころかイベントが間延びしてロスになってしまうため、ここは大人しく一之瀬の行動を見守りましょう。

 ゴール前に辿り着いた彼は、円堂が待ち構えるゴールを正面に見たままその場で逆立ちして回転し始め──。

 

スピニング……シュートッ!」

ゴッドハンド改!」

 

 必殺技同士の競り合いは【ゴッドハンド改】が勝ち、ボールは危うげなく円堂の手に収まりました。属性不利なのでどうなるかと思いましたが、流石に属性不一致かつそこまで威力が高いわけではない【スピニングシュート】くらいならちゃんと守り抜いてくれましたね。

 

 お互いの健闘を称えあう一之瀬と円堂の会話を聞いていると、一之瀬がアメリカから来たという話を聞けます。しかも鬼道曰く、アメリカには将来代表入り確実とまで言われる天才日本人プレイヤーがいるんだとか。はぇ^~すっごい。

 その話を聞いた雷門の面々はあっという間に一之瀬を取り囲みます。すっかり人気者ですね。ですがここで会話に混ざってもロスになるだけなので、ホモくんはちょっと距離を置いたところで話を聞くだけにしておきましょう。

 

 と、そこに少し困った様子の土門と木野がやってきました。

 二人ともおはようございます。どうかしたんですか?

 

「あ、おはよう星崎くん。なんでもないよ」

「それにしても、みんなどうしたんだ?」

 

 ああ、これですか? さっきアメリカから来たっていうサッカープレイヤーが来たんです、何でもジュニアの代表候補に選ばれたくらいすごい選手なんだそうですよ。

 

「へぇ、そうなの」

「……ん? アメリカからって、まさかそれ……」

 

 その瞬間、一之瀬が雷門の皆を押し退け、突然木野に抱き着きました。何だお前!?(二回目)

 

「おおおおおお前何し、て……」

「久しぶりだね、秋、土門。俺だよ」

「…………一之瀬くん!」

「ただいま」

 

 ……なんか、目の前で急に感動の再会みたいなことが起きてます。三人は、どういう集まりなんだっけ? 幼馴染? そう……(無関心)。

 それにしても急に衆目の前で抱き着くなんて……一之瀬(お前)もしかして、木野(あいつ)の事が好きなのか?(青春) 当然そんな風に茶化してたらロスになるので聞きませんが。

 

 三人は積もる話もあるので、一旦土門と木野抜きで練習を再開しましょう。もう少し一之瀬と色々話したげなメンバーもいますが、ほら、折角の再会を邪魔しちゃ三人に悪いダルルォ?

 RTA的にも話してるだけじゃ好感度をちまちま稼ぐことしかできないのでロスでしかないため、さっさと三人をベンチの方に追いやりましょう。練習再開です。

 

 

 さて、一之瀬についてですが……今RTAにおいては基本的に放置で行きます(無慈悲)。一之瀬ファンの兄貴、ゴミンニ!

 

 一之瀬は円堂ほどとはいかずともかなり人が良いため、よっぽど悪いことをしない限りは好感度が下がったりなんてまずないです。そして一之瀬と幼馴染である土門の好感度イベントが発生している(パート13参照)ため、多少好感度が下がったとしても土門の方でフォローしてもらえます。つまり一之瀬に構うだけロスになるってわけですね。

 RTA的には、土門か一之瀬どちらかの好感度イベントを最初のものだけこなしておくのがベストだと思われます。どちらかをこなせば片方の好感度でガバッてももう片方からのフォローが入るのは確認済みですが、どちらかというと土門の方がスパイ云々の時にロスなしで好感度を稼ぎやすいため、初期から一之瀬と知り合いだったりしない限りは土門狙いの方が安定して走れます。

 木野にフォローをしてもらうのもアリといえばアリですが、選手でないことや性別の違い等もあって効果がイマイチなところがあり、お祈りポイントが発生しやすいのが悩みどころさんでした。あとうっかり好感度を稼ぎすぎて恋愛に発展すると、一之瀬と円堂とホモくんとで恋の三角海域SOSする羽目になったりしてロスがどえらいことになります(2敗)。

 

 というか、そもそも一之瀬の好感度を上げてもそこまでうま味がないんですよね……好感度イベントを進めたところで習得できる必殺技は属性不一致だし、威力もそこまで魅力的なわけでもなし。

 何より第三部で離脱して(アメリカ)側に回るため、経験値を稼ぎすぎるとアメリカ戦で苦戦する羽目になります(7敗)。これについては土門も同じですね、第一部中から試合に出す回数を絞るなどしてレベルを調整するようにしましょう。

 

 

 この後の練習においては、先程のホモくんの言い方もあり、円堂達雷門イレブン側から一之瀬達に声をかけることはありません。

 あちらで会話が一段落したら一之瀬側から勝手に練習に入ってくるため、ホモくんは特に何もしなくて大丈夫です。お、噂をすれば何とやら、早速一之瀬と土門がこちらに向かってきましたね。

 

 では、二人を加えて練習続行です。

 一之瀬のボールさばきは中々のもので、この時点では鬼道すらも抜くことができるレベルです。走者としては今まで何度も試走を重ねてきたこともあってパターンを熟知しているため、余裕で抜けはするのですが……ここで一之瀬からボールを奪ってしまうと一之瀬に興味を持たれてしまうのでロスになります。善戦したところで経験値にそこまで差はないため、ここはそれなりに妨害に入ってから抜かれた風な感じで操作しておきましょう。

 

「あの鬼道を抜いただと……!?」

「それに星崎まで! すっげー!」

 

 一之瀬は一度ゴール前まで向かえば円堂とPK対決を始めます。……が、この後、お互いの負けず嫌いが災いし、一時間ほどずっとPKを続けるとかいうアホなことになってしまいます。

 勿論そんなのに付き合っていればとんでもないロスです、その時間にどれだけの経験値を稼げることか。というわけで、PKが三回程度終わったところで響木監督に「この二人は一旦このままPK対決をさせておいて僕らは練習戻ろうぜ!」と進言しましょう。

 

 というわけで、響木監督、オナシャス!

 

「ふむ……一之瀬から得るものは多いだろうが、確かに見ているだけというのは勿体ないな。よし、ならこちらもシュートの特訓をするぞ」

 

 ハイ、ヨロシクゥ!

 あっ、そうだ(唐突)。どうせなら久々にホモくんも【ゴッドハンド】を使ってみましょう。響木監督と交代で、合体技は監督に押し付ける形にします。そろそろレベルもあってそれなりの耐久になってきたため、単独シュートくらいならそこそこ防げるようになっているはずです。

 え、今そんなことする必要ないだろって? まあそれはそうなんですが、ここでシュート練で一々自分の順番が回ってくるのを待っているよりは、GKとして何度も必殺技出してる方が圧倒的に経験値を稼げるんですよね。

 

 ヌッ! ヌッ! ……ヌッ!

 やはりまだセーブ率はそこそこですね。NPCの円堂と違って【ゴッドハンド】を出す暇もなく~みたいなミスはやらかしませんが、GKとしての育成をしていない以上、どうしてもセーブ率は低めになってしまいます。あとデバフ。

 代り映えしないので円堂達のPKが終わるまでは倍速にしましょう。

 

 終わりましたね。一旦休憩となりました。一之瀬はまた木野と話すので放置しておきます。アカン、ホモくんが現在メンタル面の影響もあってぼっちなせいで見どころさんがお亡くなりになっている!

 ……ママエアロ、これRTAだしね。タァイムが優先ですよ。

 

 

 では練習再開……と意気込んだところで、一之瀬からストップがかかります。

 

「仲良くなった記念に、一緒にやりたいことがあるんだ」

 

 はーい、というわけでここで【トライペガサス】習得イベントが発生します。こちらは確定で発生するため省略は不可能です。

 この必殺技ですが、円堂が確定で【トライペガサス】要員になります。例え一之瀬と初期から交友関係があったとしても、あくまで「仲良くなった記念にやりたい」という意図による提案なので影響はありません。なので【トライペガサス】要員回避のために何かをしたりする必要はないです。

 

 何やら色々と【トライペガサス】について話しているのをぽへーっと聞き流しましょう。へー……ほー……ふーん……。

 説明オワオワリ! 円堂・一之瀬・土門はこれから【トライペガサス】の特訓をすることになるため、再び練習からは外れることになります。アドバイス要員はあちらから要求されない限りは配置しなくて大丈夫です。

 じゃけん、残りの皆はまたシュート練しましょうね~。また倍速にします。

 

 

 終わりました、倍速終了です。

 この後は円堂が一之瀬に「家に来ないか?」と言ったり、みんながそれに便乗したりしますが、行っても大したうま味はない他、ここでファイアトルネード治療法への布石を打っておきたいのでホモくんはスルーしましょう。ノリ悪いな、大丈夫か?という風に思われるようにする感じです。

 

 今日の放課後ですが、鉄塔広場に行けば円堂と夏未のラブロマンスに巻き込まれるため、タイヤ特訓は避けます。普通に河川敷でシュート練をする形になりますね。

 

「星崎、少しいいか?」

 

 とか言ってたら鬼道に話しかけられました。ちょっとあのまた何か帝国関係でイベント発生する感じです? お前の好感度稼いだ記憶とか皆無なんですが。

 というか、あんまり鬼道関係のイベントが大量発生するようなら、悔しいですけど……再走を検討したく、なっちゃうんですけど!

 

「これから帝国の皆の見舞いに行こうと思ってな。もし良ければ、お前も知らない仲じゃないし、一緒にどうかと思ったんだ」

 

 ヴォー……。

 

 このように、帝国メンバー(鬼道以外)との好感度がそれなりにある場合、こうしてお見舞いに誘われることがあります。

 これは鬼道加入後~世宇子戦前の期間にのみ発生するランダムイベントです。発生率はそこそこですが、このイベントが発生するかどうかで帝国メンバーの好感度がどれくらいあるかを確認できたり、お見舞いに行ったキャラの好感度を稼ぐこともできます。

 

 ま、今RTAではロスになるので行きませんが。当たり前だよなぁ?

 第二部でキャラバン入りさせたいキャラがいるならここで好感度を稼ぐのもアリですが、今チャートにおいてはここで行かなくても問題ないようになっているため、行ってもロスにしかならないです。

 そもそも、ホモくんはお兄ちゃんの病室ですら行きたがらない状態ですからね。行っても病室入りたがらないとかいうことになりかねません。そんなことになればファイアトルネード治療法のタイミングをガバっちゃ^~う↑

 

 というわけでお断りしておきましょう。「合わせる顔がない」とかそれっぽいこと言っておきます。

 こうしてちょっとずつ精神的によろしくないアピールをしつつ、でも厳しく追及されない程度の発言を重ねていくことでファイアトルネード治療法のタイミングを誘導するって寸法よ。

 

「……そうか」

 

 ヨシ! わりとあっさり引き下がってくれましたね。

 ではとっとと河川敷にイクゾー! 勿論シュート練は倍速します。このシュート練の間だけは重りをつけるのを忘れずに。

 

 

 

 はい翌日です。音無は別ブロックの試合の視察に行っているため留守です。円堂達は【トライペガサス】の特訓を続けるため、残りのホモくん達はまたシュート練を始めとした基礎練をする形になります。

 ……が。

 

「監督、オレ達キャプテンの様子見てきたいでヤンス!」

「トライペガサスのこと、アドバイスしたりできるかもしれないし……!」

 

 一年組がわいわい言いました。この通り、栗松・少林寺・宍戸・壁山の一年生達は必ず円堂達の様子を見に行こうとします。

 経験値的には行かせても意味ないですし、この四人が行ったからといって短縮が発生するわけでもありませんが、ここで引き留めると若干好感度が下がるわ食い下がられてロスが発生するわで良いことなしです。ここは快く送り出しましょう。おう行ってこい行ってこい。

 

「確かに、外から見れば何かしら分かるかもしれんな。マネージャーも見とるが、選手の側の意見も必要か」

 

 響木監督の許可も下りたので、一年組四人はそのまま離脱します。残りのメンバーは予定通り練習です。

 ……と、その前に。

 

 四人とも、何があるかわからないし、一応救急箱とか色々準備しといてくれよな! というわけではいどうぞ。いつもはマネージャーが保管しているものを渡しておきます。

 

「そういうことなら、俺は歩けなくなった時の為に担架を持ってくるよ」

「俺も手伝おう」

 

 原作では他のメンバーがそういったものを持って待機していたりしましたが、確定で成功するイベントなのでそんなことするだけロスです。かといって何もしないと心配して練習に身が入らないなんてことが稀に起きたりするため、こうして事前に準備できるものはしておきましょう。

 担架だけはちょっと離れたところに保管してあるため、少しだけ待ち時間が生まれます。この時間は暇なので、一応救急箱の中身を確認しておきましょう。今後も負傷者が出た際には救急箱にお世話になるため、何か減っているものがあれば今の内に補充しておくことをお勧めします。お、鬼道先輩が手伝ってくれました。

 

「星崎、鬼道さん、風丸さん、豪炎寺さん、ありがとう!」

「じゃあ行ってくるッス!」

 

 いってらっしゃーい。

 さて、ホモくんは今日も【ゴッドハンド】でGKをしましょう。重りをつけられない今、少しでも経験値を多く稼ぐようにしなければなりません。

 

 そのまましばらく練習をし続けて……お、そろそろですね。

 はい、反対側のゴール方向、その上空をご覧ください。青白いオーラと共に浮かび上がったペガサスが勢いよくゴールへと突き進んでいきます。あれこそが【トライペガサス】、ついに完成です!

 

 感動のあまり抱き合う円堂達……と、木野。

 ホモくんたちは練習していたので詳しくは知りませんが、実は最後の一回の時、木野がボール傍に立って目印となることで完成させたのだとか。体張りすぎでは?

 

 流石に完成したとあってはこのまま練習を続けるのは無粋というもの。練習組も円堂達の傍に駆け寄っていくので、ホモくんもついて行きましょう。

 皆さん、おめでとう! そしておめでとう!

 

「みんな……サンキュー! 色々と俺達のために準備してくれてたんだろ?」

「大したことじゃないさ」

「どちらにせよ、余計なお世話だったな」

「そんなことないぜ! その気持ちが一番嬉しいんだからさ!」

 

 やっぱ……雷門の……絆を……最高やな!

 

 さて、一通り感動ドキュメンタリーも終わったところで、時間が勿体ないので練習を再開しましょう。一之瀬兄貴も今日の飛行機で帰るらしいしね、今の内に少しでもサッカーをしておかないとね。

 というわけで一之瀬も含めての紅白戦です。円堂・土門・一之瀬は固定で同じチームに入ることになります。ホモくんは安定の円堂との敵チームです。

 

 この練習では【トライペガサス】がTPの許す限りバンバン飛んできます。つまり円堂が前線に上がりやすいということですが、そこを狙ってゴールを入れたりすると円堂の経験値がその分少なくなってしまうため、ここはDF陣の経験値の稼ぎどころだと思うようにしましょう。

 というか、風属性の三人連携技とかやられると流石に防ぐのが難しくなってくるんですよね。ホモくんの【スターダスト・シャワー】は属性不一致だし当たり判定厳しいし、【ザ・ウォール】や【ゴッドハンド】に至っては属性不利なので……。

 

 夕方に差し掛かると一之瀬は飛行機の時間があるので去っていきます。またサッカーやりましょうねー。……はい、また練習です。あとは練習終了時刻まで特に何もありません。

 チーム編成を一之瀬抜きのもので再編します。くれぐれも、ホモくんは単独シュート技を使わないようにします。

 

 

 しばらく練習していると、頭上を飛行機が飛んでいきます。時刻的に一之瀬が乗っているものでしょうか。

 

「一之瀬ー! また一緒にサッカーやろうぜー!」

 

 その飛行機に向かって円堂が叫びます。聞こえるわけないけどね、こういうのはやっぱり気分の問題なんでしょうね。

 じゃあそろそろ練習も終わりだし解散……。

 

「うん、やろう!」

 

 ファッ!?

 

 あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!

 「オレは一之瀬が乗る飛行機を見送ったと思ったら、いつの間にか背後にその一之瀬本人がいた」

 な……何を言っているのかわからねーと思うが(ry)

 

 というわけで、いつの間にか一之瀬がトランクを手に後ろに立っていました。アメリカに帰ったんじゃないんです!?

 

「あんなに胸がワクワクしたのは初めてだ。だから帰るに帰れない!」

 

 そう言った一之瀬はおもむろに飛行機のチケットを取り出し、その場でビリビリに破り捨てます。何て勿体ないことを! それをキャンセルとして窓口に持っていけば1割くらいは払い戻されるんですよ!(RTAのため金策ができない走者の叫び)

 雷門のみんなとサッカーがしたいと言った一之瀬を円堂は喜んで迎え入れ、雷門イレブンの他のメンバーも続々一之瀬を取り囲んでいきます、ホモくんからも一言添えておきましょう、オッスお願いしま~す。

 

 これ以降、一之瀬が雷門イレブンに新規加入する形になります。ちなみにこれ、円堂の妨害しまくったりして一之瀬の好感度が稼げてなかったりするとそのままアメリカに帰ってしまうこともあるらしいです。まあ普通にプレイしてればそんなことにはまずならないのでご安心ください。一之瀬は人柄が良いし因縁もないしなので雷門イレブンも特に反感無く受け入れてくれます。いつもそうだと助かるんですけどね。

 一之瀬は天才と呼ばれるだけあって非常に心強いステータスのため頼りがちですが、第三部で離脱するキャラだと言うことをお忘れなく。適度に投入していきましょう、あ、第一部中は皆勤でも大丈夫です。

 というか、いや、マジこれMFの枠がすごい溢れちゃいそうな勢いなんですけど、それは大丈夫なんですかね……。

 

「みなさーーーーーーん!」

 

 おっ、音無が感動的なふいんき(←なぜか変換できない)を打ち砕ーくっ!して帰ってきました。妙に焦った様子ですね、何かあったんでしょうか。

 ふんふん、準決勝の相手が決まった? なーんだそれだけか……。

 

「つ、次の対戦相手は……木戸川清修です……」

 

 あっ(察し)。

 

 木戸川清修と言えば豪炎寺の前の学校です。ホモくんは豪炎寺が決勝に出れなかった事の原因とその後の流れを知っていることもあり、いささか心配になる展開ですね。まあ今のホモくんに他人を心配する余裕があるかと言われると……腹減ったなぁ(支離滅裂)。

 豪炎寺も思うところがある様子ですが、デバフは発生していないのでヨシ! 勝手に自己解決してくれるくらいにはメンタルが強いので放っておいても大丈夫です。

 

 というわけで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 シュート練習をしながら、違和感を抱かれない程度に星崎のことを観察する。

 薄紫のゴッドハンドを使い、響木監督と交代でシュートを受け止めるその姿に、あまり変わった様子は見られない。必殺シュートの前にはゴールを破られることもあるが、そもそもGKの経験もほとんどない身であることを考えれば、むしろ奮闘している方だろう。

 

 そう、変わった様子は見当たらない。いつも通りのあいつのように見える。

 ──だが。

 

 

 

「……鬼道さん、少しいいですか?」

「どうした?」

 

 佐久間に見舞いに行った帰り、不意にそんな言葉で呼び止められる。

 部屋から出ようとしていた身を引き返して佐久間に向き合うと、佐久間はいささか逡巡した様子で口を開閉させたあと、意を決したような顔をした。

 

「星崎の……弟のことで、聞きたいことがあって」

「星崎萌太か」

「はい」

 

 確か、佐久間は星崎──俺達のチームメイトだった星崎清司と特に仲が良かったこともあってか、星崎萌太とそれなりに親しい様子を見せていた。自分が雷門にいる今、その様子を聞きたがるということもまああるだろう。

 だが、それにしては様子がおかしい。佐久間の顔は、顔見知りの様子を聞きたいと言うにはあまりにも真剣すぎた。

 

「……あいつに何かあったのか」

「確証はないんです。でも…………鬼道さんは、アイツがどうして雷門に行ったのか、知ってますか」

「……いや」

 

 言われてみれば、確かに不可解に思える。

 星崎清司の弟であった星崎萌太が帝国ではなく雷門に行く理由、それは何だろう。少なくとも、俺達が星崎清司とプレイしていた頃には、あいつは弟が帝国に入学するのが楽しみだと……星崎萌太が帝国に入学することを前提として語っていた。

 なら、それを覆した理由は。帝国という強豪でプレイするサッカーを投げ打ってまで雷門に行く理由は──。

 

「────まさか」

 

 思い立った理由に、反射的に思考を否定する。

 確かに、確かに星崎萌太は影山の悪事を初めから知っている様子だった。だが、雷門を選んだ理由? それが影山と関わりがあるとするならば、ロクなものであるはずがない。

 

 少なくとも、星崎萌太が入学した時点では、豪炎寺修也が転入するなどという話は微塵も無かった。ならば影山が雷門に手を出す理由がない時点で雷門に入学することを決めたということであり──。

 

「アイツの目的は……影山への復讐だと……そもそも星崎の事故も影山の仕業で、アイツはそれを知ってて、全てを知る可能性がある自分が雷門へ行けば影山を釣る餌になるだろうって!」

「なッ──!」

「アイツは世宇子が影山の配下にあると言っていました。それを知っていて、何も思わないわけがない……!」

 

 聞かされたのは、あまりにも残酷な真実だった。

 影山の悪事を知った星崎が、口封じのために事故を装って襲われ、あんな目にあったこと。星崎が残した資料を見たことで星崎萌太も事故の真相を悟ったこと。そしてそれらを影山が察するであろうことを計算した上で雷門へ入学し、影山の悪事を暴くための囮となることを選んだこと。

 

 そんなこと、並大抵の意志でできることじゃない。……いや、最早そんな領域ですらない。そこまで行けば、それはもう狂気の域だ。

 星崎萌太は、そんなものをずっと抱えていたのか。あの帝国との練習試合の時、一体どんな心境で俺達を迎えたのか。俺達が何も知らずに影山に従っていたのを、どんな思いで。

 

 考えれば考えるほど、背筋に冷たいものが走る。

 千羽山中との試合をして、自分の加入を受け入れられて、少しはあいつの人柄を理解したつもりだった。けれど今となっては、自分が見ていた星崎萌太というのは、もしかしたら造り物だったのではないかとすら──。

 

「────でも」

 

 しかし、今にも深みに嵌まりそうだった思考は、佐久間の言葉によって遮られた。

 

「でも、アイツは……アイツのサッカーは、楽しそうだった。俺達との試合で見たアイツは、確かにサッカーを楽しんでたと思うんです」

「佐久間……」

 

 その言葉に、星崎萌太のプレイを思い出す。

 

 ──ああ、そうだ。どうして影山に関することだけで判断を下そうとしていたんだろう。

 俺達と地区大会決勝で戦った時、確かにあいつはサッカーを楽しんでいた。全力で雷門イレブンと力を合わせ、帝国を打ち破ろうとしていた。そして試合が終わった後には佐久間や源田と言葉を交わし、互いの健闘を称えあっていたはずだ。

 

「…………そうだな」

 

 きっと、ああしてサッカーを楽しむ星崎萌太も、影山への復讐を胸に雷門へ入学した星崎萌太も、どちらも本物なのだ。

 

 始まりは確かに復讐心だったのかもしれない。サッカー部へ入部した経緯にも、もしかしたら他者に明かせない何かがあったのかもしれない。

 だがそれでも、あの日サッカーを全力で楽しんでいた姿や雷門イレブンとして勝利に貢献する姿が嘘になるわけではない。復讐から何かしら心変わりがあったのか、それとも未だ復讐心を抱えているのかはわからないが、少なくともそれは紛れもない真実なのだ。世宇子を打倒するために雷門に入った俺が、それとはまた別に雷門イレブンでのサッカーを楽しんでいるように。

 

 ならば、俺がするべきことは決まっている。

 全力で、サッカーをする。サッカーを楽しむ。あの日雷門と試合をすることで見えかけた新しいサッカーの姿を掴んでみせる。そして、世宇子を。

 

「佐久間、よく話してくれた」

「いえ。……本当は、アイツに口止めされていたんです。それを知って試合に影響するといけないからと。けど、こうなった以上は話しておきたくて。…………これ以上鬼道さんに任せるのは悔しいですが、アイツのこと、よろしくお願いします」

「ああ。任せてくれ」

 

 どちらともなく互いに目を合わせ、強く頷く。

 互いに立場は異なれど、想いは確かに同じだった。

 

 

 

 ──それが、つい昨日のこと。

 佐久間の言葉を受けて改めて星崎の様子を見てみれば、確かにおかしい点が見受けられた。

 

 どことなく、プレーが精彩を欠いているように見える。

 傍から見ればほとんどわからない程度だが、意識して見ればそれなりにわかる程度には、動きが鈍くなっている。調子が悪い時もあると言われればそれまでだが、影山が釈放されたことや帝国が影山配下の世宇子に圧倒的な差で敗退したことを考えれば、精神的な問題で不調になりかけていると言われた方が納得できるだろう。

 

(……とはいえ、雷門に来たばかりの俺に分かるのはここまでか)

 

 雷門に加入したとはいえ、まだ自分と星崎はそこまで親しいわけではない。事情を問うたところで聞くことは難しいだろう。

 ならば。

 

(まずは星崎について詳しいだろう人間に話を聞くべきだな)

 

 元から雷門イレブンにいたメンバーにであれば、多少は心を開くはずだ。出来ることなら、影山についての事情もそれなりに知っている人物が良い。

 となると……可能性が高いのは、影山を問い詰めた時にその場にいた円堂と響木監督か。星崎は円堂のことをひどく慕っているようだし、あいつにであれば口を割るかもしれない。

 

 そうと決まれば早速行動に移さなければ。

 今のところは影響が少ないように見えるが、もうすぐ全国大会準決勝だ、生半可なコンディションでは勝ち進めるはずもない。それに何よりも、今は雷門イレブンの一員である身として、仲間が苦しんでいるのを放っておくつもりなど毛頭なかった。

 

「円堂」

「ん? どうした、鬼道」

「話がある。──星崎のことでだ」

 




 
・星崎

 久々にGKをやった。地区大会くらいなら普通にやっていけるレベルのステータスではあるが、今全国だからね、仕方ないね。


・一之瀬

 初登場だが何も語ることはない。


・鬼道

 気づいちゃった人。
 ところで帝国の面々は星崎だけだと兄のことか弟のことか判別つかないので早く名前呼びできる程度には好感度をくれ。


・佐久間

 情報漏洩はヤメロォ!(建前)ヤメロォ!(本音)
 

・RTAなので金作ができない

 RTAなので仕方ない。星崎家はお小遣い制、年齢に比べれば多い方だが、それでも重りをいくつも買っていればギリギリである。
 ちなみに飛行機のチケットは、(会社にもよるが)出発時刻前なら半分程度、出発後でも1割程度は払い戻ししてもらえることが多い。勿体ない……。
 

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