イナズマイレブンRTA 雷門ルート   作:nrnr

27 / 40
 
 エタってないので初投稿です。
 


パート27 VS世宇子(前半)

 

 いよいよ神を名乗るチームとの宿命の対決が始まるRTA、はーじまーるよー。

 

 

 

 今回は合宿をして、しかし【マジン・ザ・ハンド】の完成には至らなかったところから。

 

 学校での起床ということもあっていつもの朝とは動きが変わるため、事前に校内の設備の配置をしっかり把握しておかなければなりません。朝食は大人が用意してくれるのでみんなで食べ、その後は最後の練習となります。

 決勝戦前の最後の練習ということで、この日は必ずグラウンドでの練習となります。レベルアップが望めるのなら積極的に活躍し、そうでないのなら必殺技の熟練度稼ぎを重視した動きをするようにしましょう。

 

 

 というわけで、練習の間に諸々の仕込みの説明をしておきます。

 

 まず、ここまでに脅威度が稼げていなかった場合は世宇子での脅威度稼ぎが必須となるため、GK以外のポジションを選んだ場合、必ず一つは連携必殺技を習得しておくようにします。

 一応この日までは好感度イベント等の進行が可能なため、まだ習得していない場合は駆け込みで習得するか、どうしても無理そうなら今日のうちにショップへ駆け込んで秘伝書を購入し、ステータスが高めのメンバーと一緒に習得するようにしましょう。第一部のショップにはさほど高威力の秘伝書はありませんが、それでも連携必殺技であればある程度通用する威力のため、余程ステータスが低くなければ使えないことはないはずです。

 

 そして影山関係者であった場合は、決して影山のことを完全に吹っ切れたムーヴをしないようにしましょう。ベストは前回のホモくんのように「思うところはあるけれど、それはそれとしてこのチームの方が大切」という着地点です。

 というのも、ここで吹っ切れたムーヴをしてしまうと、今後影山関係のイベントで思うように動けなくなる可能性があるのです。吹っ切れたはずなのに影山関係で前のめりになるようなことがあれば、「もしかして無理してただけで本当はまだ精神的にキツいんじゃ……」と疑われ、影山との因縁を知っているキャラから話しかけられるイベントが発生しやすくなります(9敗)。

 かといって影山絶許ムーヴを続行していると、先のホモくんのように知人に何かあった際……主に第二部の真・帝国戦あたりで精神デバフの発生率が非常に高まります。後は言わずもがな、影山関係のイベントで勝手に動かれてチャートが崩壊する可能性が跳ね上がるため、非常にまず味です。最悪の場合、響木監督の判断で決勝戦に出してもらえなくなる可能性すらあります。

 

 ……まあ、要は影山関係さえどうにかなってれば大体なんとかなります。

 後はこの時点で精神デバフがかかっていないようにすることくらいでしょうか。スタメン以外のメンバーなら多少入っていても問題はありませんが、世宇子戦ではイベントの都合上必ず苦戦を強いられるため、ホモくんを含めたスタメンには絶対に精神デバフが入っていないようにしましょう。円堂だけは決勝戦直前に解消できる可能性がありますが、そこで失敗すればむしろ悪化することもあるため、あてにしない方がいいです。

 

 また、今までに習得できていなかった試合中のイベントで習得できる連携必殺技があった場合、ここでサブイベントが発生して習得が可能になります。このサブイベントは序盤~中盤の必殺技であった【イナズマ一号落とし】等は除外され、直近の【イナズマブレイク】、【ザ・フェニックス】、【トリプルディフェンス】のみが対象となるため、低威力の必殺技をわざわざ習得するようなロスが発生することはありません。

 今回は【ザ・フェニックス】のみですね。これが残っていると円堂が駆り出される都合上【マジン・ザ・ハンド】の特訓に回せる時間が減りますが、どうせこの段階では習得できないので経験値的にはむしろうま味です。

 

 他にも、鬼道の好感度が一定値まで上がっていれば【皇帝ペンギン2号】が解禁される他、先に使えるようになっていた【ツインブースト】の相方が増えたりもします。

 こちらも短めの会話イベントの後に習得できるようになりますが、ここでホモくんがそのメンバーに巻き込まれると貴重な枠が潰れるため、この日の練習では鬼道に近付かない、紅白戦では別チームになる等の対策をしておきましょう。

 

 ホモくんも世宇子まで温存しておいた【蓮華の舞】や【サンダーストーム】、新しく習得した【アリアンロッド】を使いたいところですが、ある程度脅威度を稼いでいた場合は確率次第で影山の手先が隠れて練習を見に来ていたりするため、情報漏洩を防ぐためにも使わずに練習しておきます。わざわざいるかどうかもわからない手先を探したりしたらロスになっちゃうからね、しょうがないね。

 後は進化しそうな必殺技があったら熟練度稼ぎを粘るくらいです。今回は【火雷】がワンチャンあるので染岡と同じチームにしました。多分練習中に無理でも試合中には進化させられるものと思います。

 

 

 はい、練習終わり!

 今日のステータスが世宇子戦前の確定ステータスです。これを踏まえてスタメンや作戦を変更する形となります。

 

 まずは、豪炎寺が【ファイアトルネード改】、風丸が【疾風ダッシュ改】にそれぞれさらっと進化させました。また、計算ミスをしていなければ【火雷】もあと一回~三回くらいで進化するはずです。

 【ザ・フェニックス】も問題なく習得した他、鬼道・豪炎寺・一之瀬の三人で【皇帝ペンギン2号】が使えるようになりました。属性的には一之瀬ではなく染岡にする、あるいは豪炎寺の代わりに染岡にして属性一致を二人にして威力を伸ばすのもアリです。

 

 レベルは上がったり上がらなかったりですが、平均レベルはエース級の選手の高さもあって推奨レベルを余裕で超えています。世宇子戦でも問題なく実力を発揮できるでしょう。

 

 では、練習も終わったので一日ぶりに帰宅です。今日は明日の決勝に備えて自主練は無しとします。

 忘れないうちに重りを外しておき、いつものようにおにぎりの準備を頼んだら就寝です。ホモくんにはスタミナフレーバーがありますが、他の選手のTP切れにも備えておきましょう。

 

 

 

 おはようございます。いよいよ運命の戦い、決勝戦の日がやって参りました。

 おにぎりを受け取り、応援の言葉をかけられつつ出発です。

 

 学校に集合したらバスに乗り込み、スタジアムに向かいます。いつも通り隣の席は最も好感度が高いキャラになるため、昨日の布団の配置でキャラクターが両隣にいた場合はここで改めて好感度トップの確認ができます。

 もし昨日の時点で狙ったキャラの好感度がトップでなかった場合は、ここで目当てのキャラの隣に座って好感度の調整をすることも可能です。まあたかだか会話だけでは影響なんてあってないようなものですが。

 

 しばらくしたら会場に到着しましたが……どうにも様子がおかしいですね。入口のあたりに鉄柵が並べられています。

 とりあえず近付いてみると、何とそこには『閉鎖』とだけ書かれた看板が! どういうことだ! まるで意味がわからんぞ!

 

 困惑するしかない雷門中サッカー部一同ですが、そこに夏未の携帯へと電話がかかってきます。

 

「はい、そうです。──え、どういうことですか!?」

 

 聞いているだけでは何も内容がわからないため、一旦見守るだけにします。少ししたら通話は終わりますが、その後も円堂あたりが会話を進めてくれるため、ここは少しでも会話数が少なくなるように聞いているだけにしましょう。

 

「誰からだ?」

「大会本部から……急遽、決勝戦の会場が変わったって……」

 

 えっ何それは。だからそういうのは事前に通達しとけってそれ一番言われてるから。

 影山の言いなりになってるのもあるし、大会本部、もしかして無能の集まりなのでは? ホモは訝しんだ。

 

 まあそんなことを言っていてもどうにもなりません。ホモくん達雷門イレブンは所詮参加者の身、大会本部の決定に従う形になります。

 そして変更後の会場はというと……。

 

「何だあれ!?」

 

 頭上に影が差したので空を見上げると、何ということでしょう、明らかに空中要塞としか表現できない謎の建造物が空からスタジアムにゆっくりと降りてきます。

 あれこそが決勝戦の舞台、世宇子スタジアムです。その名の通りあそこは世宇子のホーム、つまり影山の現在の潜伏先。だからこそ今日に至るまで動向が分からなかったというわけですね。

 

 では、変更後の会場があちらからやってきたことですし、いよいよ敵の本拠地に突撃です。いざ鎌倉!

 

 

 初見だと微妙に入口が分かりづらいですが、何度も走っているのでそこは問題ありません。

 まずは何の情報もないのでスタジアム本体に向かう形になります。ここで寄り道をすれば第一部最後の局面ということもあってそこそこ使えるアイテムや秘伝書を拾うこともできますが、これはRTAなので当然スルーです。真っ直ぐ目的地へ向かいましょう。

 

 到着しました。外観からも見てとれましたが、ゼウスの名前を冠するだけあり、スタジアムもどこか古代ギリシャの建築を彷彿とさせる造りとなっています。テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ~。

 敵陣真っただ中ではありますが、いつぞやの帝国戦の時とは異なり、何かしらのトラップが仕掛けてあったりはしないのでご安心下さい。そんなことしたらどう足掻いても影山の罪になっちゃうからね。(流石にそこまで馬鹿じゃ)ないです。

 

 そしてスタジアムの上の方に……いましたね、影山です。ポケットに手を突っ込んで一人で立っています。

 

「──影山!」

 

 円堂の言葉につられて、他のメンバーも次々と影山の方を向きます。

 この時注意するのは、円堂、豪炎寺、鬼道の様子です。もしも影山に明らかに過剰反応しているようであれば、ここまでで知らないうちにランダムイベントを引いたりして精神デバフが発生する可能性が上がっている可能性があります。響木監督も少しその傾向がありますが、監督は試合に影響することはないのでスルーしましょう。

 今回は三人ともアニメとほぼ同じリアクションのため、問題はありません。むしろホモくんの方が要警戒ですが、合宿の時の会話でそれとなく影山へのヘイトが高くなりすぎないように調整したので大丈夫でしょう。

 

 さて、そしてここで円堂と響木監督の会話イベントが発生するのですが……。

 

「……円堂、星崎、話がある」

 

 どうしてホモくんまでご指名なんですか?(絶望)

 

 いや大丈夫ですガバじゃありません。ただちょっと、ワンチャン回避できないかなと思っていたので。

 今までに影山憎しな動きをし続けていると、この時の会話に巻き込まれる可能性が大幅に高まります。悲しいね。吹っ切れたムーヴをしておけば回避できる可能性が高いし、合宿の時のようにある程度折り合いを付けた場合でも多少は回避率が上がるはずなんですが……そういえばホモくんのデバフ解除の時の諸々とか合宿の時の会話とか、響木監督そもそも把握してねえな!?(ガバ)

 

「まずは円堂。……大介さん、お前のお祖父さんの死には、影山が関わっているかもしれない」

 

 ナ、ナンダッテー(棒読み)。

 

 原作既知兄貴や既プレイ兄貴にとっては最早常識ですが、実は円堂は今に至るまでそれを知らなかったりします。イナズマイレブンの事故が影山によるものというのは知っていても、その後の円堂大介の死についてはデリケートな話題なこともあってあまり話題に上らないからね。

 この会話イベント、事前に円堂大介の事故の真相を伝えたり、あるいはそうでなくとも匂わせたりしておけば前倒しで起きて短縮に利用できたりもします。が、今回はそもそもホモくんの方のリカバリーで手一杯だったので断念しました。というかあの復讐モードのホモくんがこんなこと知ったらむしろガバを誘発しかねません。

 

「じいちゃんが……影山に……」

「……ああ」

 

 当然、こんなことを聞けばいくら聖人な円堂でも怒ります。御覧の通り、拳を握って俯き、無言で震えている状態です。

 監督が余計な真似をしたようにも思えますが、ここで先に響木監督が言ってくれないと影山の方からそれとなく円堂大介のことについて匂わされてデバフ発生、しかもあくまで匂わせただけだから影山がやったとゲロったわけではないとかいうクソ展開になることもあるため、このイベントは極力妨害しない方が良いです。

 

 しばらく見守っていれば、命こそ奪われていないとはいえ同じような目に遭った豪炎寺がその肩を掴み、それによって冷静さを取り戻してくれるのですが、これはRTA、冷静さを取り戻すのは一秒でも早くなってほしい所。というわけで、震えだして少し経ったら豪炎寺よりも先にアクションを仕掛けましょう。

 

 一、二……今です、すっと円堂の手にホモくんの手を添えます。

 話を聞いた直後だと早すぎて振りほどかれたりするため、タイミングの見極めが重要です。声をかけるのでもいいんですが、単純に操作の都合上無言で体に触れる方が早く済むため、今回はこのようにしました。

 影山と因縁がない、あるいは影山関係に一切合切首を突っ込んでいなかった場合は声をかけた方が反応が早いパターンもありますが、今回のように首を突っ込んでいるのであればこうして触れた方が良いですね。

 

「星崎……」

 

 ヨシ! このように、息を整える描写が入れば間違いなく上手く切り抜けられています。

 

「円堂くん」

「円堂!」

 

 そして雷門イレブンの仲間が次々と円堂の名前を呼びだせばオールクリア、円堂のメンタルは無事回復します。添えていた手を離して見守るだけにしましょう。

 例えここまでに精神デバフが発生していたとしても、こうなればここで一気に解消してくれます。しかし先程も言った通り少しでもミスれば悪化の恐れがあるため、ワンチャンくらいに考えておきましょう。

 

 ……なお、ここで円堂のメンタルケアに失敗すると、響木監督が円堂の出場を禁止したり、最悪棄権の判断を下します。

 そうなれば当然再走なので、くれぐれもご注意下さい。

 

「影山は憎い、けどその気持ちでプレーしたくない……サッカーは楽しくて、面白くて、ワクワクする、一つのボールにみんなが熱い気持ちをぶつける、最高のスポーツなんだ!」

 

 はい、今回は大丈夫そうですね。

 合宿の時の会話でこの時の円堂と似たようなセリフをホモくんが吐いていたのもこれを誘導したかったからです。影山憎しのキャラだった場合、憎しみとサッカーを切り離す言動をしておかないと、好感度次第ではうっかりこっちに引っ張られるパターンがごく稀にではあれど発生するので……(2敗)。

 

「そうか。……星崎、お前はどうだ。お前の兄からサッカーを奪った影山が憎いか」

 

 で、忘れてはいけません、ホモくんも響木監督に指名されています。ここで返答をミスると棄権とまではいかずとも試合に出させてもらえなくなるため、今後のためにも確実に試合に出してもらえる返答をしましょう。

 とは言ったものの、特に気負う必要はありません。合宿の時に円堂に言ったようなことを言えば間違いなく納得してくれます。というわけで、「影山は憎いけどそれ以上にみんなと楽しいサッカーがしたい」という円堂のコピペみたいな返事を返しておきましょう。

 

「……そうだ、それでいい」

 

 はいオッケー。では、控室に向かってユニフォームに着替えましょう。

 重りは家を出る前に外してあるため、装備品を弄る必要はありません。着替えたらすぐにフィールドに戻ります。

 

 フィールドに戻ると既に観客が入っているため、大歓声に迎えられます。ちなみにこの決勝戦、余程家族仲が悪くない限りは家族が応援に来るため、ホモくんの両親もどこかにいることでしょう。

 

 さて、編成ですが……神のアクアを飲んだ世宇子はどれだけ必殺技を使っても食らってもGPとTPがほとんど減らない……つまり減少量が大幅に減少して1ダメ固定状態のクソ仕様なため、試合前半ではどれだけ策を弄しても基本的に勝ち目はありません。

 というわけで、ここはオーソドックスな4-4-2で行きましょう。FWに豪炎寺と染岡、MFに鬼道と一之瀬と半田とホモくん、DFに壁山と風丸と土門と栗松です。

 DFには必ず【トリプルディフェンス】要員を配置し、それ以外のスタメンは半田以外はこのメンバーで固定にするのがベストです。今ベンチにいるメンバーはほとんどが第二部突入直後に離脱するため(ネタバレ)、この試合での経験値の分配を気にする必要はありません。もしも積極的に好感度と経験値を稼いでいたキャラがいるのであれば、今回半田を入れた枠にそのキャラを突っ込む感じですね。

 

 そして必殺技の編成です。世宇子のGKであるポセイドンの必殺技には風属性の【ツナミウォール】があるため、またしても【ギアドライブ】系列はクビとなります。更に高威力の【ギガントウォール】も使ってくるため、火属性の【炎の風見鶏】もダメです。

 【サンダーボルトV3】【火雷】【そよかぜステップV2】【トラクタービーム】【蓮華の舞】《学習》、っと。今回はスタミナフレーバーがあることでTP残量に気を遣う必要がないため、シュートブロックは【蓮華の舞】に任せ、当たるかどうかが確率になる上に一発一発の威力はそこまででもない【スターダスト・シャワー】は外しておきます。あれは同格か格下相手にはかなり有力なんですが、格上相手だと途端に噛ませ技と化すのが難点ですね……。

 【サンダーストーム】は確実に点を取れる後半戦になるまでは温存しましょう。【アリアンロッド】もGPが減らせない、もとい相手が吹き飛ばされてくれない状況ではあまり役に立たないため、後半戦から使います。

 

 編成が終わったらアップです。……というタイミングで突風が吹き、収まったと思ったらいつの間にか世宇子イレブンが彼らのベンチにいました。う~ん相変わらずの超次元!

 今のところ実際に会ったことがあるのはアフロディだけですが、他のメンバーも十分強く、油断していたらボッコボコにされること間違いなしです。何せこいつら、全員が神のアクアを飲んでいるので、普通にレベル上げしてたんじゃ逆立ちしても敵わないステータスなんですよね。ハードモードやクリア後の追加要素でウラゼウスなんて相手にした暁には……(白目)。

 

 アフロディからちょっと睨まれた気がしなくもないですが、ここで会話をしてもロスになるだけ、そのままアップに移りましょう。世宇子の方はアップはせず、全員で神のアクアを摂取するだけとなります。

 それが終われば円陣を組み、いよいよ試合開始です。

 

 

 

 前半は世宇子ボールでのスタートです。いきなりピンチすぎるんだよなぁ……。

 まずはヘラからデメテルにボールがパスされる……のですが、直後にデメテルがアフロディに渡し、しかもそのアフロディは御覧の通り棒立ちです。イナイレあるある。

 いかにも余裕そうな表情を崩すためにも攻め込みたい所ですが、ここでアフロディの元に駆け寄っても無駄にGPを削るだけです。

 

「──ヘブンズタイム

 

 はい、来ました。アフロディの代名詞とも言える必殺技の一つ、【ヘブンズタイム】です。

 アフロディが指パッチンをしたと思ったら一瞬にして豪炎寺と染岡を抜き去り、しかも二人はいつの間にか生じた衝撃波で吹き飛ばされてしまいました。

 

 風属性のドリブル技であるこれは、第一部ラスボスの技なだけあってかなりの高威力を誇ります。しかも必殺技の内容がまたとんでもなく、指パッチンを合図に超高速移動をして相手が認識できない内に抜き去り、その移動の際に生まれた衝撃波で周囲の選手を吹き飛ばすとかいう代物。どうやって防げっていうんだそんなん(絶望)。

 アフロディよりも一定値敏捷が高ければその超高速移動を視認して追いつくことも可能なんですが、この時点でそれをやるのは敏捷特化育成でレベリングをしまくらない限りは不可能です。当然そんなことをしたらドリブル関係以外のステータスがお粗末になるため、仮にできたとしても試合での活躍度がお察しになります。

 

 つまりこれを防ぐのは不可能だと思いましょう。ならどうするのかと言えば、もうゴール前で待機する他ありません。

 システム上の問題もあり、アフロディは【ヘブンズタイム】で高速移動をしている隙にノーマルシュートをぶち込んでくるとかいう外道戦法は使ってきません。そんなことやるのはプレイヤーくらいだってそれ一。なのでシュートの時だけは普通と同じスピードで相対できます。ゴール前待機さえしておけばシュートブロックをするのはそこまで難しくないです。

 

 とはいえ、一発くらいは打たせないと円堂の【マジン・ザ・ハンド】フラグが立ちません。最終的な獲得経験値を考えると、最初の一発目はシュートブロックに入らない方が良いです。

 GPの問題もあるため、アフロディの進行方向には立たず、【ヘブンズタイム】で吹き飛ばされるエリアに被らない位置で待機しましょう。最初の編成でフィールドの端の方に配置しておけば余程のことがない限りはこの条件をクリアできます。

 

 鬼道と一之瀬、風丸と土門が吹き飛ばされ、アフロディが円堂の目の前に移動しましたね。そして背中から天使の翼が生え、そのまま空高く飛び上がり──。

 

「──ゴッドノウズ!」

 

 【ゴッドノウズ】は高威力風属性シュートです。対する円堂の必殺技は大体が山属性、しかも最高威力の【トリプルディフェンス】要員の風丸は吹き飛ばされた後……あっ(察し)。

 

ゴッドハンド改! ──うぁぁっ!」

 

 開始早々先制点を取られてしまいました。あーあ。

 流石にこの流れは予想外だったのか、雷門イレブンは全員が愕然と、あるいは呆然としています。

 

「分かったかい、これが君が愚かにも勝とうとしていた相手の実力だ」

 

 しかもこの舐め腐った発言、頭に来ますよ~。

 ここで食ってかかってもロスになるので我慢です。円堂もまだまだやる気なので、GPに気をつけつつ試合を進めていきましょう。

 

 

 さて、先制点を取られたことで次は雷門ボールでのスタートです。

 そして御覧の通り、彼らは強豪校がよくやる棒立ちを決め込んでいるため、ブロック技が飛んできたりすることもありません。ここはホモくんも豪炎寺や染岡と一緒に上がっていきましょう。

 

 この時重要なのが、豪炎寺達に【ドラゴントルネード】を打たせるのではなく、先に【火雷】を打つことです。

 ポセイドンはこちらのシュートを一発防いだ後にわざとボールをこちらに渡してくるため、その後の方が経験値効率が良い気もしますが、あの挑発をされると雷門側で会話が発生してロスになるためまず味です。

 

 ポセイドンは【ツナミウォール】と【ギガントウォール】を覚えていますが、最初の一回は確定で【ツナミウォール】を使います。【ドラゴントルネード】と【火雷】、どちらも【ツナミウォール】に対して等倍であることを考えると豪炎寺が属性一致の【ドラゴントルネード】の方がまだ通用しそうに思えますが、そのあたりはホモくんのレベル差もありカバー、どころか越えています。

 そして忘れてはいけません、【火雷】はシナリオ全部を通すと威力がそこそことはいえ一つ大きな特徴があります。

 

 ──そうです。前に壁を生じさせる系のキャッチ技に特攻が入ります。

 

 遠距離から打つとこの特攻は発動しませんが、この棒立ち状態なら確実に至近距離まで移動できます。そしてその至近距離から【火雷】を打てば特攻の効果量がどえらいことになるって寸法よ。

 というわけで一発ぶちかましてやりましょう、【火雷】!

 

ツナミウォール──なッ!?」

 

 やったぜ。相手の舐めプのお陰で無事に一点取り返せました。

 

 神のアクアの効果でステータスがヤバイ、GPとTPが減らないという話をしましたが、それはゴールが絶対に決まらないというわけではありません。今回のように条件さえ揃えばシュートを決めることは十分可能です。ぶっちゃけ【火雷】のように特攻があるかよっぽど高い威力の連携必殺技を習得しているんでもない限りはほぼ不可能ですが。

 ……そして何より、一度シュートを決めてしまうと相手がキレて本気で叩き潰しに来るという問題があります。GPに不安があるのであればシュートを決めるのはそこまで得策ではないのです。

 

 まあ、今回は控えのレベルもそこそこということもあってGP配分はそこまで気にする必要がないのでヘーキヘーキ。GKの円堂だけは替えがききませんが、そのための【蓮華の舞】、極力ホモくんでその負担を減らしていくようにします。

 そして何より、一点入れておけば雷門の士気が落ちないのも良いところ。ポセイドンに防がれまくると士気が少し落ちることもあるため、ここで一点入れておいた方が結果的にはプラスなのです。

 

「……また君か。本当に、どこまでも癇に障る……!」

 

 以前煽ったこともあってか、見事アフロディにロックオンされてしまいました。やめてくれよ……。

 とはいえ、ロックオンされるということはホモくんが狙われやすくなるということ。他のメンバーのGPが多少減りにくくなるため、煽っておいて損はないです。ステータスに不安があるならやめておいた方が良いですが、そうでないなら多少ヘイトを集めた方が前半の試合運びが楽になることでしょう。

 

 

 さて、試合は1-1、今度は再び世宇子ボールでスタートです。またボールはヘラからデメテルへ、今度はアフロディにパスせずそのまま上がってきます。(殺意が)高い高い……。

 こいつはこいつで厄介で、アフロディと同じくドリブルもシュートも得意としています。流石にアフロディには劣りますが。どちらも属性一致ではないものの高い威力を誇るため、油断していれば一瞬で吹き飛ばされて終わりです。

 

 ドリブルの【ダッシュストーム】は高速で走って突風を巻き起こし、それで相手を巻き上げるという風属性の技。シュートの【リフレクトバスター】は【ギアドライブ】の歯車が岩石に変わった版みたいな山属性の技です。

 【ダッシュストーム】中に妨害するのは、それが可能な【トラクタービーム】が属性不利なこともあって厳しいです。そのため、ボールを奪うのであれば【ダッシュストーム】を使った直後を狙う形になります。確実性が高いのはゴール前までは行かせてからの【蓮華の舞】でのシュートブロックですが、あれは究極奥義なだけあってTPの消費量が大きいため、できれば【ゴッドノウズ】にぶつけたいところ。出来る限りシュートを打たせない方向で動きましょう。

 

 決して上には上がらず、少し後退した位置に陣取り……よし、【ダッシュストーム】を発動しました! 半田と染岡、一之瀬が吹き飛ばされましたがそちらは今は放置、【ダッシュストーム】の到着地点付近に移動し、必殺技が終わった瞬間に【トラクタービーム】!

 ……吹き飛ばされてくれませんね、知ってた。しかし威力の問題で多少は効果が出てくれたため、少しよろけてくれた他、ボールの引き寄せには成功しました。ボールは無事だった鬼道に渡し、ホモくんは上がらず守りに徹しましょう。

 

 同点の場合はアホほど攻撃的なプレーをしてくるため、ここで攻勢に転じてもGPが無駄に減るだけです。

 ブロック技をまともに食らえばGPがしんどくなりますし、ホモくんがプレイスキルで回避できたとしても染岡が上がってこないとシュートが通用しないという状態のため、染岡が道中で吹き飛ばされた時点で点を取るのは不可能。前半戦の残りは追加点を少しでも防ぐことに重きを置くようにします。

 

 あ、鬼道がヘパイスにボールを奪われました。こいつらのステータスは規格外なので、普通に必殺技なしでポンポンボールを奪ってきます。普通の試合であればTPが減らないこともあってやられたくないことですが、必殺技を使われなければGPの減少も抑えられるため、世宇子のTPが減らないこの試合に限ってはこの方が有難いです。

 ヘパイスからパスが……あ、やべ、アフロディに行った。まずいですよ!

 

 アフロディにボールが渡れば確実に【ヘブンズタイム】が飛んでくると思ってください。つまり対策不可能です。

 一度彼の元に渡ったら確実にゴール前までボールを運ばれるため、ドリブルの妨害は捨ててゴール前に走りましょう。はー、今度は壁山が吹き飛ばされてる……何が何でも【トリプルディフェンス】を発動させる気がありませんねクォレハ。どうせならまともにブロックできない栗松を吹き飛ばしてくれ栗松を。

 

「神の力、思い知らせてあげよう。その傲慢を後悔するといい──ゴッドノウズ!」

 

 もう勿体ぶっている暇はありません、【蓮華の舞】! ヒーッ、属性有利かつ究極奥義なのに押されてる!

 まあ予想通りなんですが。流石に神のアクアの効果が出ている状態じゃいくら【蓮華の舞】でも厳しいです。そもそもこれ、習得するために知力にドバドバポインヨを注ぎ込むせいで、これを習得できた場合でも他のステータスの育成が難しいですからね……DF特化にでもしていない限りは防御率100%は厳しいです。ましてや今回は全ポジ育成なのでお察し。

 

 それでもそこそこ競り合いができてるので本当に【蓮華の舞】様様で……あ、破られた。ついでにホモくんもその場から吹き飛ばされましたが、心配いりません、後ろにはまだ我らが円堂キャプテンがいます。

 

「おおおおお──ダブルゴッドハンド!」

 

 最初に【ゴッドハンド改】を破られたこともあって【ダブルゴッドハンド】を出してくれました、やりますねぇ!

 数秒は競り合ったものの、先に【蓮華の舞】でほとんどのパワーを削がれていたこともあり、難なく円堂の手にボールが収まります。これには雷門イレブンもにっこり……どころかめっちゃ歓喜に湧いてますね。

 

「馬鹿な、神のシュートを……それに神の力を使っただと!?」

 

 一方ショックを受けた様子のアフロディですが、一発防いだ程度なら戦意喪失したりはしません。二人がかりでようやく止められたということもあり、憎々しげにホモくんと円堂を睨んでくるくらいです。ちなみに神様の名前がついたり要素があったりする必殺技を使うと今回のように特殊台詞が発生します。

 これでますますホモくんにヘイトが向きましたが、それはつまり他の選手が狙われる可能性が低くなるということ、GP減少からの選手交代、取得経験値の減少という流れにならないのはいいゾ~コレ。

 

 とはいえ、流石にこのハイペースでのシュートの猛攻はなんとかしたいですね。そろそろこっちのFWとMFにも経験値を回したいところです。

 ただ、現状ドリブル技での正面突破は厳しいんですよね……。【トラクタービーム】で判明したように、世宇子は姿勢を崩す程度までしか必殺技の効果を受けないため、相手を吹き飛ばす系のドリブル技はあっさり防がれて終わりです。だから【アリアンロッド】は悪手だったんですね(例の構文)。

 【そよかぜステップV2】なら吹き飛ばしはできないにしても相手をすっと避けるモーションなのでギリギリ通用するかなくらいです。【疾風ダッシュ】みたいなドリブル技だと動きやすいんですが、この試合のためだけに風丸の好感度を上げるのは割に合わないのでチカタナイネ。あとこのメンバーで使えそうなのは鬼道の【イリュージョンボール】と栗松の【たまのりピエロ】ですが、ステータスを踏まえると鬼道がワンチャンあるかな程度という。

 何より、ディオの【メガクェイク】が怖いんですよね……あれが来るとえぐいくらいGPが吹き飛ぶ恐れがあります。初代イナイレで山属性最強ブロック技は伊達ではありません。出来るだけ【メガクェイク】の発動はさせたくないと考えると、やはり迂闊に攻め込むこともできず。

 

 ……いや、ここらでもう一度攻め込んでおきましょう。ただしメインで動くのは他のメンバーに任せます。

 元々【蓮華の舞】を使っても一回は得点されることを想定していたため、ここでゴール前を離脱しても問題はありません。後は上手くディオをホモくんでマークすれば【メガクェイク】の発動を回避しやすくなるため、点を取ることはできなくてもGPのダメージは抑えられるはずです。仮に飛んできたとしても一発二発なら大丈夫だ、問題ない。

 

 では、円堂がボールを投げて半田に渡したのと同時に上がっていきましょう。半田の【ジグザグスパーク】はGPを削れない以上発動するだけ損ですが、そもそもそんな隙がないこともあって発動する可能性よりは他の選手にパスする可能性の方が高いです。ほら、一之瀬に行きました。

 では、ホモくんはすっとディオのマークに入ります。……ホモくんと相対しているディオ以外の世宇子メンバーが明らかに手を抜き始めましたね。ホモくんが上がらないと見るや舐めプモードに移行するの草生えるんよ。

 

「行くぜ! ドラゴン──」

「──トルネード!」

ツナミウォール!」

 

 今度は普通に防がれました。では、急いで戻り──たいところですが、当然妨害されます。ディオとアポロンの二人がかりでのマークです。

 流石に突破は難しい……とでも思ったか馬鹿め! 今のホモくんは重りを装備していないため、操作テクニックさえ備わっていればこの二人を抜くのはそう難しくありません。あぁ^~重りなしのプレイが快適すぎるんじゃ~。

 

 ……とか言ってたらディオがさらっと他のメンバーの方に向かっとるやんけ!

 この後あちらが攻勢に転じることを考えると、ここで彼を追いかけるのは悪手です。仕方ないので一発は誰かが【メガクェイク】を食らうのを諦めて、ホモくんは急いでゴール前に向かいましょう。

 

「──ディフェンス陣」

メガクェイク!」

 

 【メガクェイク】は、大きくジャンプし、その着地の衝撃で着地した場所を陥没、周辺の地面を隆起させて相手選手を吹き飛ばす山属性の技です。効果範囲もそこそこ広いので回避は中々に厳しいです。

 当然、雷門イレブンのGPがゴリゴリ削られていきます。GPが危ういと思ったら無理せずベンチの選手と後退させた方がいいです。経験値効率は前半よりも後半の方が良いため、第二部でも活躍する選手は必ず後半にも出場できるようにしておきましょう。

 

 おー、【メガクェイク】に【ダッシュストーム】にと次々と吹き飛ばされる雷門イレブン。見た目は若干ヤバげですが、一応GPの方は問題ない範囲ですし、どれだけ傷ついても円堂と豪炎寺とホモくんの誰か一人さえ折れなければ大抵は不屈の精神で立ち上がってくれるため、メンタルの心配はしなくても大丈夫です。帝国との練習試合で15点差を乗り越えた者達だ、面構えが違う(一部を除く)。

 よし、ギリギリ相手のパスが繋がるより前にゴール前に辿り着けました。やることは先程と同じです。

 

ディバインアロー!」

ザ・ウォール!」

 

 ラッキーですね、壁山が吹き飛ばされずに残ってくれました。属性不利であるとはいえ、【ザ・ウォール】で削られた後のシュートであれば【蓮華の舞】で削りきることが可能です。ほいっと。ボールは立ち上がった一之瀬にパスしましょう。

 

 アニメ視聴済兄貴は「円堂にシュート受け止めさせないと【マジン・ザ・ハンド】のフラグ潰れたりしないの?」と思うかもしれませんが、あれは一発でも【ゴッドノウズ】を受けておけばフラグが立つので大丈夫です。どうせ【マジン・ザ・ハンド】の習得自体は後半にならないと絶対にできないので。

 【マジン・ザ・ハンド】の習得フラグは一回以上【ゴッドノウズ】を食らい、かつ円堂大介のグローブを装備することで彼と利き手が違うことから【マジン・ザ・ハンド】の円堂なりの使い方を思いつくことで成立します。前半から円堂大介のグローブを使うように誘導してもフラグの成立は後半戦に入ってからだったので、余計な会話を増やすよりは大人しく原作通りの展開にした方がタァイムは縮まります。

 

 そしてそろそろ……よし、15分経過しましたね。この時点でボールがこちらの手にあると、アフロディは全力でボールを持っている選手を吹き飛ばし、必ず自分の手元にボールがあるようにします。使うのは【ヘブンズタイム】なため、必ずアフロディから距離を取っておきましょう。

 そしてそのボールをさらっと場外へと放ると、世宇子イレブンは全員揃ってフィールドを去っていきます。行先は彼らのベンチ、そこには影山の配下が試合開始前と同じく神のアクアを用意して待機しています。

 

 実は神のアクアも万能ではなく、その効果時間はかなり短かったりします。そのため、試合中に効果が切れるのを防ぐためには15分を区切りに再び神のアクアを飲むしかないのです。

 そして、全員そろっての水分補給とかいう不審な動きを見たマネージャー陣が、神のアクアについて探るために世宇子スタジアムの裏側に潜入を試みます。ホモくん達は試合があるので協力することは不可能なため、ここはそのまま彼女たちを送り出しましょう。

 なお、マネージャー陣の内の一人でも好感度が高かった場合、確率ではあるものの神のアクアと普通の水を入れ替えるというファインプレーをしてくれることがあります。しかしそれをすれば当然ながら獲得できる経験値や脅威度は下がるため、低レベルを前提としたチャートを組んでいない限りはマネージャー陣の好感度は控えめにした方がいいです。

 

 

 試合再開です。ボールはこちらからになるため、ボールを受け取った豪炎寺が上がっていきます。

 が、またしてもボールを奪われました。今度はヘルメスですね。

 

 ボールはヘルメスからアルテミスに、そして……またアフロディかよ! ホモくん絶対潰すマンと化すのはヤメロォ!(建前) ヤメロォ!(本音)

 今の位置だとどう足掻いても【ヘブンズタイム】に巻き込まれるじゃないですかーやだー!

 

「──ヘブンズタイム

 

 アフロディが指パッチン──した瞬間から移動するように操作します。

 出来るだけアフロディの進行先から離れるように、左右どちらかアフロディが通ったのとは逆方面、それが無理ならアフロディの向かった方と正反対に!

 

 先程も言った通り、【ヘブンズタイム】そのものを防ぐのは現時点ではまず不可能です。あの超高速移動を妨害することは諦めましょう。ただし、移動後に発生する衝撃波だけは回避が出来なくもなかったりします。

 衝撃波はアフロディが通過した場所を起点として時間差で発生するため、そこから急いである程度離れさえすれば衝撃波に巻き込まれることはありません。指パッチンした瞬間から移動して、かつ移動速度がそこそこ無いと間に合わないとかいうクソ具合だったりはしますが。左右を他のキャラに固められていると正面に突き進むしかないんですが、これをやると一定距離はアフロディが移動した場所にぶつかるため、回避が間に合わない可能性が高いです。【ヘブンズタイム】を発動されても大丈夫なように、出来る限り周りを囲まれないようにしておきましょう。

 

 ……なお、こういった回避行動を優先すれば、当然アフロディを始めとした世宇子のシュートに間に合うようにゴール前に移動するのは不可能になります。

 

ゴッドノウズ!」

ダブルゴッドハンド! ──ぐあああっ!!」

 

 これで一点取られ、1-2で再び世宇子のリードです。

 

 これで視聴者兄貴もわかったと思いますが、【ヘブンズタイム】に巻き込まれるのはこの試合において最大のまず味です。まともに食らえばGPが減る上に復帰するまでのタイムロスが発生し、回避できたとしてもアフロディの妨害は不可能、第一部ラスボスの技だけあってバランスブレイカーもいいところ。

 そのため、少しでも経験値を多く稼ぎたいのであれば、サイドを移動に使うなどしてアフロディに出来る限り接近しないようにするか、ゴール前で待機するか、そもそもアフロディにボールを触らせないかのどれかを狙うしかありません。最後のは実質不可能なので二択ですね。

 

 

 雷門ボールで再開です。今度はホモくんは上がらず、そのままゴール前に向かいます。

 

 あまり点差が開くと後半での逆転が難しくなるため、前半中の点差はできるだけ抑えておきましょう。具体的に言うと3点差までです。

 こちらが0点の場合は3点取られた時点で世宇子の作戦が点を取るのではなく選手を甚振るものに変わるため、余程の下手をしなければ点差が広がることはないです。しかし今回のように1点でも取ってしまうとアフロディがどんどん点を取りに来るため、後半開始時点で点差がエグイことになってしまう可能性もあります。

 後半で一定条件を満たすと出場メンバー全員にバフが入ったりはするんですが、その時点で点差がどうしようもないくらい開いていたら逆転が間に合わないからね、じゃけんゴール前待機しましょうね~。

 

イリュージョンボール!」

メガクェイク!」

「ぐあああああッ!」

 

 いや本当に、必殺技使ってもあっさり抜かれるのでTPがね……鬼道は後半で活躍してもらわないといけないので今はあまり使ってほしくないんですが。この分だと円堂のTPはギリギリ持ちそうだし、これ以上必殺技を使うのであればおにぎりは円堂ではなく鬼道に突っ込むべきかもしれません。

 

 あ、【ダッシュストーム】でデメテルが迫ってきました。ヘラとアフロディ……は少し離れてるのでこのまま【リフレクトバスター】ですかね。

 【蓮華の舞】! ……よし、止められました。ボールは風丸に渡します。

 

疾風ダッシュ改!」

 

 【疾風ダッシュ改】は妨害されにくい方なので有難いですね。さらっとヘルメスとアテナ抜いてるのすごい……すごくない?

 そしてボールは再び鬼道へ。お、しかもあまり前進しない、かつ近くに豪炎寺と一之瀬がいるということは……。

 

皇帝ペンギン──」

「──2号!」

 

 出ました、【皇帝ペンギン2号】です。【ツナミウォール】には属性有利なため一見通りそうですが、いかんせん三人の中で属性が一致しているのがレベリングの都合で一番ステータスの低い一之瀬なので……。

 

ギガントウォール!」

 

 まあ止められますよね、知ってた。というか【ギガントウォール】使われたので属性有利ですらないです。

 ボールはヘパイスにパスされ、そこから染岡のスライディングを避けてヘルメスに。で、アフロディにパスされて……。

 

ヘブンズタイム

 

 ……そろそろ前半終了なんですが、これもしかして場合によってはあと一発来る? もうホモくんのTPは【蓮華の舞】一回分しかないので下手したら点差が開きかねないのでは?

 出来れば1点差で何とか持ちこたえたいんですが、アッー! やめろ風丸を吹き飛ばすな! 【トリプルディフェンス】要員が!

 

「さあ、今度こそ力の差を思い知らせてあげるよ──ゴッドノウズ!」

 

 【蓮華の舞】!

 ……あ、クリった。

 

「ば、馬鹿な、ありえない!」

 

 いえーいいえーい、ホモくん一人で止めることに成功しました。神を名乗ってる癖にあっさりシュート止められてアフロディ冷えてるか~?

 

 うっかりアフロディのシュートを防ぎすぎるとアフロディが戦意喪失してしまうこともあるんですが、そこは初対面の時に煽りまくってヘイトを稼いであるので大丈夫です。煽れば煽るほどムキになって戦意喪失の可能性が下がるため、経験値を少しでも多く稼ぎたいのであれば好感度を犠牲にした方がいいと思います。

 ……まあ、あくまで戦意喪失しないのはホモくんに邪魔された時だけであって、円堂一人にシュートを防がれたりしたら次第に戦意喪失していくんですが。まあそこはそこで色々とあるので今は気にしなくても大丈夫です。

 

 そしてここでホイッスル、何とか1-2で1点差のまま前半終了です。

 TPももうカッスカスだし、ぬわああああん疲れたもおおおおん……。

 

 

 今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 




 
・ホモくん

 重りがないお陰で善戦できている。重りがあったら流石にヘブンズタイムの回避はできない。
 クリティカルのお陰でかませ化を免れた。
 

・円堂

 流石に究極奥義で威力を削った後のゴッドノウズなら受け止められる。


・アフロディ

 星崎萌太絶対潰すマン(出来るとは言っていない)。
 以前遭遇した時に煽りに煽られたこと、そして明らかにレベルの高い神を模した必殺技を使って互角ということもあって戦意喪失にはギリギリ至っていない(神が関係なかったり神を超えたような必殺技に完全に負けていると戦意喪失する)。


・ヘブンズタイム中にノーマルシュート

 そもそもシュートですらなく、ゴール前でヘブンズタイム→移動する時の要領でボールを軽く蹴ってゴールに入れる。
 まさに外道。
 

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。