イナズマイレブンRTA 雷門ルート   作:nrnr

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 ホモくんは男の娘でありノンケなので初投稿です。
 お気に入り1000件突破、誠にありがとうございます! ウレシイ……ウレシイ……。
 


パート4 ドラゴンクラッシュ習得~豪炎寺入部

 

 無から生えたお兄ちゃんにガバをまき散らされるRTA、はーじまーるよー。

 

 

 

 今回は無事に帝国学園を追い返したところから。

 いやぁ、強敵でしたねぇ(棒読み)。特にあの……佐久間次郎とかいう人!

 

 まあ雷門ルートの場合は基本的に第一部での佐久間とのエンカは試合のみなので誤差だよ誤差! 病室でのエンカの可能性も発生しましたが、多分時間帯があそこらへんなんだろうなってこともわかったので時間をずらせば大丈夫でしょう。

 どっちかっていうとお兄ちゃんが一体どんな爆弾を持っているのかが怖くてたまりませんね……(震え)。

 

 一応このお兄ちゃんの爆弾について確認する方法はあります。

 一つはメニュー画面から日記(これまでのあらすじ)を読む場合。二つ目に、家族との会話から探る場合。そして最後に突撃お兄ちゃんの部屋をする場合です。

 ……が、当然そんなことをしたらロスが発生します。基本的に交友関係と経歴さえ確認しておけば主人公の事情はほとんど把握できるのでスルーしても問題はありません。ないはずでした(過去形)。

 

 ホモくんの事情がとても気になりますが(ガバ的な意味で)、今後変なフラグを踏まなければお釣りがくるので確認はしません。

 というわけで朝の家族との会話はキャンセルだ。帝国云々の話をわざわざ振る必要はありません。無言で朝食を食べて家を出ましょう。

 

 

 放課後までの間は暇なため、今のうちに次の試合について話しておきましょう。

 

 次に相手取ることになるのは尾刈斗中、読んで字の通りいかにもオカルトっぽい感じの学校です。彼らは豪炎寺が雷門に来たことを知り、彼の実力を測るために練習試合を申し込んで……もとい、試合しなければ呪うと脅迫してきます。

 ちなみに彼ら、豪炎寺がまだこの段階ではサッカー部にいないことも知らなければ、円堂の【ゴッドハンド】やホモくんのことも把握してません。情報網ガバガバすぎっぞ!

 

 原作ではここで一年組が「やっぱり豪炎寺がいないと……」となり、それに染岡がイラついてギスるという展開になりますが、今回は一年のホモくんが帝国戦で得点しているためこのイベントは短縮できます。いや好感度次第では起きますが、帝国戦での様子を見る限りないでしょう、多分。 

 ステータスの方も、帝国相手にそれなりに善戦したので、サッカー部の面々にも結構な経験値が入っています。これにより染岡の必殺技習得が早まる他、今後のための特訓にも時間を割けるというわけです。

 

 流石のホモくんも今後は放課後の練習を一緒にこなします。でないと「なんだあいつ付き合い悪いな」となって好感度が下がってしまうので注意しましょう(6敗)。

 とはいえ他の面々に付き合っていると必殺技の特訓があまり進まないため、部活が終わったら一人で特訓します。時間が遅くなれば河川敷に人がいなくなるのでイベントも起こらずうま味です。病院に代わる新しいイベント回避スポットというわけですね。

 

 お、放課後になりました。では早速部活に行きましょう。

 円堂せんぱーい、こんにちはー!

 

「あ、星崎! 今日もよろしくな!」

 

 お、今日は先に円堂が来ていました。幸先いいゾ~コレ。

 

「……なんていうか、ホント懐かれてるな、お前」

 

 風丸先輩もオッスオッス。いやあ、そう見えます? ホモくんにとっては入部当初からずっとお世話になってる先輩なので、尊敬するのは当然というかなんというか。

 

 そうこう話している内に部員も集まってきて(敵前逃亡をかました目金もいますがスルーだスルー)、作戦会議に移行することになりました。

 作戦会議といっても、まあ大体の内容は今後の課題についてですね。まず真っ先にマックスから「体力なさすぎ」というもっともなツッコミが入ります。耐久が未だ紙のままのホモくんとしては耳が痛いですね……これは痛い……。とりあえず体力に関してはホモくんお手製の特訓メニューをこなしてもらうことで何とかしましょう。

 次にフォーメーションの話。ほんへではフォーメーションにさらっと豪炎寺が組み込まれていて染岡が反発しますが、今回はそこにホモくんが入ることでイベントがキャンセルされます。というかさらっとFWに戻されてますね……いやまあFWでも指示出しできなくはないんですけど、MFの時ほどは上手くいかないんだよなぁ……。

 

 そして、そこに雷門夏未が練習試合を組めたと伝えにきます。帝国相手に二点を取れたことで練習試合の申し込みが多く来ているんですね。そして対戦相手が尾刈斗中だと知ることになります。

 当然喜ぶ部員たち、とはいえこの後またしても「負けたら廃部な!」と言われるわけですが。代わりに勝てばフットボールフロンティアへの参加が認められるため、前回よりは大分マシな条件ですね。

 

 フットボールフロンティアは、パート1でも説明した通り中学サッカーの全国大会です。これに優勝するまでが第一部になります。

 憧れの舞台に出られるかもしれないとあって、部員も興奮しています。染岡が「次の試合に勝たないと出られない」と釘を刺しますが、逆に練習への気合が入るくらいです。ちょっと前までなら考えられませんね。

 

 ホモくんとしてもフットボールフロンティアに出られるなら願ったり叶ったりです。気合を入れて練習に挑むとしましょう。

 ちなみに、当然ですがグラウンドは借りられません。今日は稲妻KFCの河川敷の使用予定がないため、そちらに移動することになります。

 

 

 はい着きました。まずは基礎練(もちろんホモくん監修)を済ませ、コートでの練習に移ります。最初はホモくんは円堂、半田と共に待機です。

 ……早速染岡がファウルやらかしてますね。半田が指摘しますが、それでも彼は止まりません。

 

 染岡ですが、豪炎寺のプレイを見たことで対抗意識を燃やしています。これは今回のようにホモくんが一点を入れていたり好感度が高かったとしても変わりません。

 好感度が低ければ豪炎寺に頼ろうとする部員にイライラして先走り、好感度が高かったりホモくんが一点入れたりしていると「追いつかなければ」という焦りから先走ります。思春期って面倒くさい難しいね……。

 

 勿論、このまま放っておくわけにはいきません。というわけで円堂先輩、ちょっとボール借りてもいいですか?

 

「え、いいけど……どうするんだ?」

 

 こうします。ボールを地面において、染岡めがけて足を振り上げ──【ギアドライブ】!

 

「ぐあっ!」

「ちょおっ!?」

「ほ、星崎!? お前なにして……!」

 

 みんなが驚いてますが無視だ無視。その場に倒れ込んだ染岡に近寄ります。

 

「星崎てめぇ、何しやがる!」

 

 当然染岡に文句を言われますが、文句を言いたいのはホモくんも同じです。

 

 染岡先輩、あなた一体何のつもりなんです?

 

「何のつもりって……」

 

 大方試合が決まって焦ってるんでしょうけど、それでチームの和を乱したら元も子もないってそれ一番言われてるから。そんなんならまだここにいない豪炎寺先輩の方がずっとマシです。

 本当に勝ちたいなら、まずはチームで戦うことを意識することです。仮に染岡先輩一人が強くなったところで、連携できないチームなんざボロ負けしておしまいなんですから。

 

「…………それは」

 

 年下にお説教じみたことを言われて染岡が落ち込んでしまいました。こんなことをすれば当然好感度が下がりますが、コラテラルダメージというものです。どうせこの後吹っ切れれば好感度上げやすくなるので容赦なくつついておきましょう。

 ここで発破をかけておけば立ち直りが早くなる他、豪炎寺に対してもそこまでツンケンしなくなります。不満を持ってはいても表にはあまり出さなくなるというわけですね。不満がなくなるわけではないですが、すぐに仲良くなるので放っておいても大丈夫です。

 

 さて、そうこうしているとサッカー部のファンになったという音無春奈から尾刈斗中の情報がもたらされたと集合をかけられます。なんでもやたら不穏な噂があるんだとか。

 やれ尾刈斗中との試合後に選手全員が高熱を出した、やれ尾刈斗中が不利になった途端天候が崩れて中止になった、やれ尾刈斗中のゴールにシュートを打とうとすると足が動かなくなる……。これを聞いた壁山はトイレに行ってしまいます、奴はビビりなので。他のメンバーもちょっとビビった様子。なおホモくんは相変わらずの無表情です、そこに痺れる憧れるゥ↑

 

 そして、ついにビビり散らかした一年の口から豪炎寺の名前が出てしまいます。これはどんなに好感度を稼いでいても避けられません。どれだけホモくんが強かろうと、確実性を求めるなら確かに豪炎寺のシュートは魅力的なので。

 案の定キレた染岡先輩が「シュートなら俺と星崎が決めてやる!」と啖呵を切り……あれ、さっき【ギアドライブ】かまして好感度下がったはずなのにホモくんの名前が挙げられてる。やけに好感度高すぎませんかね……あんまり高すぎるとサブイベ大量発生でタァイムが伸びるんですが。今後は距離置くようにしましょうか。

 

 それでもちょっと及び腰な一年坊には、ホモくんからもサポートを入れておきます。

 

 豪炎寺先輩一人がいたところで意味ないんですよ。あれは帝国側の目的が戦力調査だったから何とかなったんであって、フルで試合をする以上全員が強くなければ意味ないゾ。チームで戦うことを意識しなければ勝てないってさっきも言ったダルルォ?

 

「そ、それは……」

「確かに、そうでやんすね……」

 

 あとは円堂先輩に丸投げすれば、サッカーは11人でやるものだ、豪炎寺のことも無理に入れるわけにはいかない、とまとめてくれます。ここまで言われれば一年達も納得して頑張ろうムードになります、やりますねぇ!

 ちなみに好感度が足りないとデモデモダッテになりますが、(その場合は【ギアドライブ】かますだけなので問題)ないです。う~んスポ根。

 

 後は特にやることもないので、練習に戻りましょう。染岡がちゃんと(表面上は)落ち着いたため、トラブルもなく進んでいきます。

 ……やっぱりシュート練の時と比べると経験値があんまり貰えませんね。イナビカリ修練場が解放されれば普通の練習でもかなりの経験値が貰えるようになりますが、いかんせんかなり先の話になります。ここはさっさとアレを買いにいくべきでしょうか。

 

 あっ、そうだ(唐突)。ドリブル技やブロック技、キャッチ技は、こうして部員と一緒に練習する場合か、あるいは部活の時間以外に誰かと一緒に特訓しない限りは練習の機会はありません。多分、ただシュートを打ち続ければいいシュート技と違って、相手に対して何かをするという行為が前提になっているからだと思われます。

 ……じゃあ何で天馬はドリブル上手いんですかね(困惑)。え、通常のドリブルと必殺技じゃ前提が違う? そう……。

 

 なので、【そよかぜステップ】は部活中に率先して使うようにしましょう。でないといつまで経っても進化しないという悪夢が起こり得ます(5敗)。とはいえこのペースだといつになったらV2にできるのやら……。

 

 

 お、部活終了ですね。

 今日も円堂は鉄塔広場に向かいますが、今回はサブイベントは起こしません。というのも、風丸が訪ねてきて会話するイベントが起こるため、特訓が途中で切り上げられる上に会話に強制的に混ぜられてタァイム的にまず味なのです。好感度が足りていないのであれば行くのもアリですが、今回は必要な分は既にあるようなので避けておきます。

 じゃあどうするのかと言うと、この河川敷に残ります。はい、またしてもシュート練です。今日は染岡も残るため、反対側のゴールを使うことにしましょう。

 

 ……と、その前に円堂に声をかけておきます。染岡先輩のこと気にかけておいてくれませんか? いやあ、やっぱり後輩のホモくんが言うよりもキャプテンの言葉の方がちゃんと届くと思うので。

 快く引き受けてくれました、やったぜ。では、後は特訓に専念しましょう。あ? 染岡先輩と話しなくていいのか? これ以上好感度上げる必要もないので……どうせ今日はあっちもシュート練に専念するのでほとんど会話とか起こりませんし。

 

 

 さて、今日は【ギアドライブ改】の連発──ではなく、またしても【ギアドライブ】の特訓です。

 あっ、おい待てぃ(江戸っ子)。もう進化したんだし意味ないゾ、と言われるかもしれませんが、これにはちゃんと意味があります。

 

 というのも、今作においての必殺技は進化したら終わりではありません。

 進化系の技は確かに強力ですが、代わりにTPの消費が多くなります。成長してからならともかく、TPの少ない序盤では「強い必殺技を連発してたらガス欠になった」なんて事態がいくらでも起こり得るのです(13敗)。消費TPは微々たる差ではありますが、序盤においてはその差がめちゃくちゃデカいというわけですね。

 ですが進化前の必殺技の熟練度をカンストさせれば、TP消費は少ないままにちょっと威力の上がった技を打つことができます。これはあまりインフレが起こらない序盤においてはかなりのアドバンテージなのです。……逆を言えば、精神にかなりのポインヨを振ってある場合や高レベル帯に入った場合はこのシステムは飾りみたいなもんですが。

 

 初見兄貴は進化したんだしもうカンストしてるんじゃ?と思うかもしれませんが、あくまで必殺技の進化の条件は一定回数必殺技を使う&一定以上のステータスがある、です。カンストの必要はありません。

 で、現在の【ギアドライブ】はと言えば、あと二日ほどシュート練すればカンストするかな、くらいです。というわけで、【ギアドライブ】を完全にマスターしてから【ギアドライブ改】の強化に移るとしましょう。

 

 やることはいつもと変わらないので倍速だ。

 はい【ギアドライブ】! 【ギアドライブ】! 【ギアドライブ】! 【ギアドライブ】! まだまだ、【ギアドライブ】!

 今日は鉄塔広場での特訓がないため、GPの残量を気にする必要はありません。1/5くらいに減るまでひたすら打ち続けましょう。反対側で必死こいてシュートを打ち続けている染岡の努力が霞みそうだぁ……。

 

 って、だからなんで等速に戻す必要が……はい? 染岡先輩どうしました? え、必殺技が完成したから見てほしい……?

 …………【ドラゴンクラッシュ】がもう完成しました! やっぱ帝国の……経験値を……最高やな! おめでとうございますと伝えたらまた特訓に戻りましょう。

 

 あ、そうだ。染岡先輩、必殺技が完成したのはいいんですけど、あんまり無茶はしない方がいいですよ。慣れないうちは負担もかかりますし、ね?

 

 はい、また倍速です。【ギアドライブ】を時間の許す限り連打します。

 しばらくすると染岡は帰ってしまいますが、ホモくんはそのまま続行です。GPが減ったら帰りましょう──いや、このペースならもうアレを買いに行った方がいいな?

 

 

 減りましたね。ではまだ空も完全には暗くなっていないことですし、買い物に行きましょう。今回向かうのはスポーツ用品店と100円ショップです。

 

 まずはスポーツ用品店、ここでは重りを買います。とりあえず1kgのものを四つ買いましょう。

 重りですが、これを装備した状態で練習や試合をすると経験値にボーナスが入ります。代わりに敏捷にマイナス補正、GPの減少値が増加する補正が入ってしまいますが、そこは走者の腕次第でどうにでもなります。明日の練習から手首足首に一つずつ付けることにしましょう。

 かの第三部ラスボス、リトルギガントというチームは計20kgの重りをつけていましたが、いきなりそんな重いものを付けたりしたら負担がとんでもなくなる……つまりステータスが大幅に下がるため、少しずつ慣らしていくようにします。多分第三部に入る頃には20kgとか余裕で超えることになるでしょうが、このゲームではよくあることです。

 

 次は100均ですね。ここでは耳栓を買います。

 何故に耳栓?となるかもしれませんが、このアイテム、次の尾刈斗戦での重要アイテムです。予備も含めて二つ買っておくとしましょう。

 

 では、買い物もしたことだし今度こそ帰宅します。

 いつも通り宿題や筋トレをこなした後、明日に備えてゆっくり休みます。おやすみなさい。

 

 

 

 おはようございます。今日も元気に朝の会話をカットして登校です。

 

 今日のイベントとしては、円堂がたまたま見かけた豪炎寺の後をつけて彼の妹が入院していることを知る、というものがあります。それと音無春奈のマネージャーとしての入部ですね。こらそこ、音無じゃなくてやかましとか言わない。

 とりあえずホモくんに出来ることは昨日全てやったので、後は円堂に全部任せましょう。メンタルケアとかは大体彼がやってくれます。え、第二部? 知らんな。

 

 染岡も必殺技が無事完成したことで精神的に余裕が生まれていますが、念には念を入れて円堂カウンセリングを受けてもらいます。はい、呼び出されましたね。

 彼らが話している間に残りのメンバーは練習です。昨日購入した重りをつけて走り込みをします。当然ながら動きが少し鈍くなっているため、今のうちにこの状態に慣れておきましょう。

 

 お、話は終わったようですね。昨日よりもスッキリした表情です。うんうん、いいんじゃないのいいんじゃないの?

 ……って、あれ、円堂の様子がちょっと変ですね。またなんかガバった? 試走の時には特に何もなかったような気がするんですが……まあいっか。

 必殺技が習得でき、周りの環境もほんへより良いため、染岡のメンタルは少し強めです。こうなれば豪炎寺が加入してもそこまで大きく影響が出たりとかはありません。ただし全くないわけではないためちゃーんと気を配ってあげましょう。

 

 

 さて、今日の練習から染岡先輩の必殺技が解禁されます。まずは一発打ち込んでみようということで、円堂先輩の待つゴールに向けて【ドラゴンクラッシュ】が放たれます。

 【ドラゴンクラッシュ】はホモくんの【ギアドライブ】と違い、目くらましのような副次効果はありません。純粋にパワーが高い技であり、それ故に汎用性が高いです。……まあ現時点では【ギアドライブ改】の方が少し威力が高いですが、それはつまり進化系の技とほぼ同等の威力を持っているということです。流石は豪炎寺に次ぐエースストライカーと言うべきでしょうか。

 

 円堂も受け止めようとしますが、あまりの素早さにゴールを許してしまいます。そして一拍遅れて興奮に湧くサッカー部の面々。

 そしてその興奮のままにホモくんにもシュートを打たせようという流れになりました。はい、じゃあ【ギアドライブ改】をどうぞ! ……よし、入りましたね。

 

 あとは普通に練習するだけなので倍速です。本日は鉄塔広場での特訓イベントはないため、部活が終わったらまたコートに残ってシュート練をしましょう。

 【ギアドライブ】! 【ギアドライブ】! お、早々に熟練度がカンストしましたね。では【ギアドライブ改】に移行するとしましょう。それ、【ギアドライブ改】!

 

 【ギアドライブ改】はTP消費が多めなのと重りの副作用もあってか、GPの減りがはやいですね。ですがその分もらえる経験値がホクホクです、早速レベルが上がりました。ポインヨは精神に全ツッパします。

 はい、続けていきましょう。今日も1/5が撤退ラインです。ゴリゴリ削れるなぁ……。

 

 GPも減ったところで今日の特訓は終了です。流石の重り効果と言うべきか、この調子なら尾刈斗戦前にもう1レベくらいは上がりそうですね。

 

 

 ここから豪炎寺の加入日までは変わり映えのしない特訓が続くため、このまま倍速で流していきます。

 ちなみに鉄塔広場のサブイベですが、ストーリー関係のイベントが起こる場合以外は特定の曜日に発生するようになっています。なのでサブイベのある日はシュート練よりもそちらを優先しましょう。とっととこの紙耐久を何とかしなければなりません。

 お、レベルがまた上がりましたね。ポインヨは当然精神に入れます。これだけ上げれば尾刈斗中との試合は問題ないでしょう。

 これで精神は野生中が終わるくらいまではこのままで大丈夫そうですね。そろそろ耐久と……あと知力に回すようにしましょうか。知力が高いと覚えられる必殺技に欲しいのがあるので早めに条件をそろえておきたいところ。

 

 うわ、まーた等速になってるよ。今度は一体何……あ、必殺技覚えてますね。なになに……。

 

 

【サンダーボルト】

 

 

 ……これはまた微妙なところが来ましたね。

 これは今作オリジナルの必殺技、風属性のシュート技ですね。なんか風ばっか覚えるな……いやまあ敏捷高めにしてるから残当ですが。

 

 この【サンダーボルト】は、名前から想像できる通り、雷を纏ったシュートを打つ必殺技です。ちなみに威力は【ギアドライブ】よりも低い……というか最低の30です。

 ですが、このシュートの真価は威力ではなくスピードにあります。というのも、【サンダーボルト】は雷の如き速さで敵陣ゴールに突っ込んでいくという技であり、タイミングさえ考えれば相手がキャッチ技を発動しようとした隙にゴールすることが可能なのです。例えば源田の【パワーシールド】相手なら、源田が技を発動しようとジャンプした隙にゴールすることができます。やだ凶悪……。

 反面、隙の小さいキャッチ技相手ならゴミクズと化します。威力が低い上に属性が違うので相手のガードは早々抜けません。あくまで不意打ち特化ということですね。

 

 何はともあれ、手数が増えるのはいいことです。それに雷門っぽさもあって良くない? どうせ【ギアドライブ改】はしばらく進化しないし、並行してこちらも特訓していくことにしましょう。

 はい、じゃあまた倍速に戻しまーす。

 

 

 ……。

 …………よし、こんなところですね。

 

 倍速終了、いよいよ豪炎寺が加入する日です。

 この日も河川敷で練習していると、豪炎寺が橋の方から練習を眺め、そこに雷門夏未が現れて発破をかけます。そしてようやくサッカー部に入ることを決心した豪炎寺が部員たちの前に姿を現す、という展開です。

 

 お、来ました来ました。やっぱり一年生達は嬉しそうにしてますね。円堂もニッコニコです。

 念の為に染岡の様子も確認して……うん、厳しい視線を向けてはいますが、少なくとも敵意とかではなさそうです。あくまで対抗心の域なので、この分なら特に何かする必要はなさそうですね。

 

 では、ホモくんもご挨拶しておきましょう。

 改めましてこんにちは、星崎萌太です。これからよろしくお願いします。

 

「……ああ、知ってる。部活の後もずっとここで練習してただろう」

 

 何 故 知 っ て る し 。

 え、通り道だった? そういえばそうね……。まあいいや、とにかく頼りにしてますよ! もちろんホモくんも負けませんけどね!

 

 

 着々とメンバーも集まってきたところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

* * *

 

 

 

 染岡竜吾(おれ)にとって、星崎萌太という後輩はとても眩しい存在だった。

 

 眩しいというだけであれば、それは円堂も当てはまる。サッカー部を立ち上げて、自分達がどれほど情けない姿を見せても諦めず、こうして試合ができるようにまでなったのは紛れもなく円堂のおかげであり、太陽のようという言葉はあいつの為にあるのだろうと柄にもなく考えるくらいにはそう思っている。

 

 だが、星崎の眩しさは円堂のそれとは違う。星崎の眩しさは、「こうあるべきだった」という後悔や罪悪感から成るものだ。

 サッカー部の状況を見ても挫けず、どれだけ自分達部員がやる気のない様子を見せても弱音を吐かず、円堂を支え続けたその姿は、紛れもなく自分達部員の本来あるべき姿だった。そういった後ろめたい気持ちが、星崎を眩しく見えるようにしていたのかもしれない。

 

 星崎がグラウンドを使えないサッカー部のために練習メニューを考案しているのを見て、最初に感じたのは羨望だった。あのどうしようもない八方塞がりの状況で尚足掻くことのできる強さが自分にないことが苦しく思えて、そんな強さは自分にはないと諦める口実を作り、そんな自分に嫌気がさす毎日を繰り返す俺の姿は、一体あいつにはどんな風に見えていたのだろうか。

 何度も練習に参加しようかと考えて、その度に心に巣食う諦念が足を止めて、結局は二人が練習に向かうのをただ眺めるだけ。普通なら失望するはずだ、少なくとも自分が同じ立場であれば間違いなくそうするだろうと断言できる。

 ……もっとも、円堂も星崎も、ギリギリになってようやくやる気を出した自分達に対して嫌な顔一つしなかったが。それどころか喜びを隠しもせずに自分達を受け入れる姿を見て、今までの自分の葛藤が馬鹿馬鹿しく思えたくらいだ。

 

 そんなあいつらと一緒なら、今度こそサッカー部として活動できると思った。あいつらの期待に応えたい、そう奮起できた。

 もうあの帝国との試合のような無様を晒すことのないように強くなりたいと、今度は自分があいつらを支えられるようになりたいと、そう思ったのだ。

 

 

 

 

 ────それが甘い考えだと知ったのは、そのすぐ後だった。

 

 ひたすらにボールを蹴り続け、その休憩がてら反対側のゴールを見る。

 部活は既に終わり、河川敷に残ったのは自分と星崎のみ。互いに背を向け、ひたすらに正面のゴールめがけてシュートを打ち続ける。そうしている内に、段々と違和感が芽生えてきた。

 

(星崎のやつ……どんだけ無茶するつもりだ?)

 

 自分のように普通のシュートを打ち続けるだけでもかなり疲れるのだ。必殺技であるギアドライブを打ち続けている星崎の負担は自分の比じゃないだろう。

 それなのに、星崎は少しも特訓をやめる素振りを見せない。それどころか、時間が経てば経つほどにその無茶は加速していく。

 

 流れる汗の量が尋常じゃない。息だってとんでもなく荒いし、足も少し震えている。帝国との試合での様子と同じ、いやそれ以上だろうか。気合いで立っていると言われても信じられるくらいだ。

 あんな特訓を続けていれば、最悪故障してもおかしくない。そんなことは普段練習メニューを組んでいる星崎が一番よく理解しているだろうに、ただただひたすらに自分の身体を追い詰めていくその様子に、知らず背筋が凍る。

 ……あるいは、理解しているからこそ、あれだけの無茶を続けているのか。ここまでならば故障はしないと判断した上で、その定めたラインまでひたすらに体を追い込んでいるのかもしれない。

 

 鬼気迫る、とはまさにあれを指すのだろう。つい数時間前、星崎から発破をかけられる前の自分などとは比べ物にならないほどの執念があいつにはあった。

 

 

 一人が強くなったところで意味がないと言ったのはあいつなのに、どうしてあんなにも無茶をするのか。

 ──いや、理由なんて本当は分かっている。ただ、認めたくないだけなのだ。認めることで、自分達と星崎の隔たりを確実なものにしたくなかった。

 

 きっとあいつは、自分だけが強くなろうとしてるんじゃない。あいつにとってあの特訓は、チーム全体を強くするための通過点として自分を鍛えているに過ぎないんだろう。

 俺達の動きを生かすために、雷門の全員で勝ち進んでいくために。……そのための負担を、出来る限り自分で背負おうとしているのだ。それが意識してのことなのか、無意識の内にやっていることかまでは分からないが。

 

 矛盾でしかない。けれど同時に、この考えであればあいつの行動原理にも納得がいく。

 あいつの中では、全員で強くなることと自分が無理な特訓を積んで強くなることは両立しうるのだ。それか、あの特訓は無茶ではないという認識なのか。

 

 

 …………自分達は、遅すぎたんだろうか。

 「俺達を頼れ」、そう言うのは簡単だ。だが、そもそもあいつが助けを必要としていたであろう時期に手を貸さなかったのは俺達じゃないのか? 円堂を支えるために駆け回るあいつを見て見ぬふりをしていた俺達に、今更そんなことをいう資格があるのだろうか。

 

 きっとあいつは、俺がそう言ったなら「じゃあ頼りにさせてもらいますね」なんていつものように言うんだろう。けれど、きっと肝心なことは一人でやり通すに違いない。

 この特訓だって、俺がこうして河川敷に残らなければ誰も知ることなんてなかった。あいつは誰にも知られないまま、この無茶な特訓を続けることになっていただろう。……これで頼ってもらおう、支えようなんて、とんだお笑い草だ。

 

 きっと、俺の声は星崎には届かない。もしもあいつを止められるヤツがいるとすれば、それはずっとあいつの傍にいた円堂か、あるいはこれからあいつに手を差し伸べることができるような……。

 

(…………それは違うだろ)

 

 弱気になった心に思い浮かんだとある人物の影を振り払う。

 そうだ、ここでまた諦めてどうする。それではあの部室で燻っていた頃と何も変わらない。俺達は変わると決めたんだ。

 

 

 だから。

 

 強くなろう。豪炎寺のようにじゃなく、自分のサッカーで。円堂が、チームの全員が頼りにできるようなストライカーになろう。星崎の隣に並び立ってみせよう。もう眩しく思うことはない、あいつに向き合ってみせる。

 あいつから頼ってくれるような、そんな先輩に、そんなサッカー選手になるのだ。

 

 今は自分の言葉が届かなくても、いつか……いいや、必ずこの声が届くように。

 

 

「無理すんなよ染岡。今故障されちゃ敵わないからな」

「タイヤで無茶な特訓してるお前に言われたくねえよ。……ま、無茶っていうなら、星崎もだけどな」

「え? それって……」

 

 だから────それまではあいつのこと頼むぜ、円堂。

 




 
・ホモくん

 ファイアトルネード治療法ならぬギアドライブ治療法。染岡先輩は林属性なので等倍だし、改じゃないので何の問題もないな!
 
 これは余談だが、皇帝ペンギン1号は三発打つとぶっ倒れる、つまりゲームシステムに換算するとGPを1/3消費して打つ大技といったところである。
 それを踏まえてホモくんのGPが1/5であるという状況を考えてみよう。


・染岡

 精神的に追い詰められていたと思ったらとんでもない肉体言語を食らってしまった。優しいのでホモくんに対して怒ったりはしていない。むしろ心配してくれるザ・男前。
 どう転んでもこの人を奮起させるのは豪炎寺と円堂なんだなぁ。


・円堂

 信じて送り出した後輩がとんでもねぇ特訓をしていた。
 ……が、円堂もタイヤ特訓とか見るにわりと人のこと言えない。似た者同士?
 
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