仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
花京院と、ナランチャsideの話。
「……んで?」
「まあ、落ち着いてくれ。」
「これが落ち着いてられるかってぇぇぇえええええええ!?」
「静かに。ここは飛行機だ。暴れられて墜落でもされたら困る。」
「この飛行機、財団のチャーター機だろうが!!」
現在、ナランチャと、花京院は、SPW財団のチャーター機でアメリカに向かっていた。
SPW財団日本支部で、ミナミがアメリカに半ば連行されるように行ってしまったことを知ったナランチャは暴れた。
それを花京院がスタンドで押さえつけて大人しくさせたのだ。
詳しい事情はアメリカのSPW財団支部で話すことになっているが、自分の最愛の妻が一大事に巻き込まれたと直感で理解しているナランチャは、そりゃもう…それどころじゃない。
「言うのは正直恥ずかしいが、これでも、今までの人生で1回、2回目は寸前だったとはいえ、墜落を経験してるんだ。これ以上僕の人生に飛行機墜落なんて経験値は積みたくない。それで飛行機という移動手段を諦めて船だけなんてのはイヤだからね。」
「俺だって1回あるもんね!」
「自慢することじゃない。つまり、これ以上、僕も君も、墜落といういらない経験を積まないよう努めないといけないってことさ。」
「ぐぅ…。」
「……話を変えよう。君は、どこまで今回のことを?」
花京院が話題を変えた。
「仕事が一段落ついたから、電話したら留守だって言うし…、だからちょっとビックリさせようかな~ってサプライズのつもりで日本に行ってみりゃぁ……、日本支部に連れてかれたあげく、アメリカだぜ!? しかも連れてったのは承太郎だっていうじゃねぇか!? どういうことだよ!」
「ふぅん…、えらく口の軽い財団の人間もいたものだね。」
「脅して喋らせたんだよ!」
「そのついでに支部の建物を破壊したわけか? どれだけの損害になったと思ってるんだい? 君の所のボスもNo.2も怒ってるみたいだよ?」
「う…。」
「君も、もういい歳で、しかも家庭を持っているんだ。いい加減なことをしてちゃいけない。ましてや…よりによって、彼女を…ミナミを娶ったんだ。あまりおいたをするなら僕らが許さないからな。シーザーさんに知らせても良かったんだ。」
「そ…それだけは…。」
「結婚式で、泣かせる真似したら殺すって言われたのを忘れたかい?」
「俺が悪かったってば~。頼むからアイツにだけは勘弁して…!」
さっきまでの怒気はどこへやら、結婚式でのことを思い出して急にヘタれるナランチャであった。
「冗談だよ。僕だって今回の件には怒ってるんだからさ。」
「?」
「承太郎め…、毎回毎回…ひとりで抱え込むのもたいがいにしろっていうのに。」
「なにがあったんだよ?」
「詳しいことは…アメリカに着いてからだ。僕も詳細は知らないんだ。」
そうして、十数時間の飛行機の旅の末、アメリカのSPW財団支部へ。
そこでSPW財団アメリカ支部のお偉いさんに会い、通されたのは……。
特注の維持装置にかけられ、ピクリとも動かない承太郎の姿だった。
「し…、死んでるのか?」
「……。」
「今…言えることは…、生命活動は完全に停止しています。」
「死んでるってことじゃねーかよ!」
「ですが…、助かる見込みはあると…。娘様から…。」
「…徐倫ちゃんが?」
「なんでも、ディスクという物を抜かれた結果、こうなってしまったと。つまりそのディスクという物を取り返し、戻せば生き返ると。」
「でぃすく? あのディスク? コンピュータに使う、アレ?」
「どうやら今回の件には、スタンドが関わっているそうで…、そのディスクというのも…おそらくはスタンドの能力によるものじゃないかと見られます。」
「スタンドに何かをディスクという形で抜き取られということか。」
「はい。そう聞いております。」
「……何がどうしてこうなったのか教えてくれますか?」
そしてVIPの客室で詳細情報を聞くことに。
承太郎がなぜああなったのか…。
事の始まりは、彼の娘である徐倫が濡れ衣の罪で刑務所行きになり、それを脱走させるために面会に行ったが、その時にスタンド攻撃を受けてしまったらしく、脱走用の潜水艇を発見し中を確認したときには、身体の無数の傷と共に生命活動を停止していたそうだ。
傷のほとんどは、銃弾による傷だったが、右手に不自然な小さな傷もあったそうだ。それは傷の形状からして、何かに引っ掻かれたような小さな物だった。だが銃の傷ではないことは分かっていた。
また他の傷の状態からして、死んでからすぐに受けた傷と見られており、それが不自然だった。
「死んでから受けた傷…。」
「出血量からして、医療班はそうだと…。」
「……。」
「…で? ミナミはどこに?」
「それは…、申し訳ありませんが…口外できません。」
「なんだと!」
「すべては、空条承太郎様からの指示です。我々は、それを守ります。」
「くっそ…!」
「トト神…。」
「!」
「そうですね? トト神の予言だ。運命の確定。従わなければそれ以上の反動を受けるざっくりとした予言。承太郎は、それに従った。そして…、自ら死を選んだ。近い未来しか詠めないが死の先があることを詠む可能性はある。ディスクというものを奪われる際に、承太郎は何かを感じたんだ。奪われるわけにはいかないとして、自ら先に死を選んだ。右手の小さな傷は、きっとブルー・ブルー・ローズがやったことだ。」
「なっ!?」
それを聞いてナランチャが驚愕した。
「先に死んでしまえば、敵の目的は達成されない。それを瞬時にだが理解したんだろうな。それがなんなのか……、知る必要がありそうだ。」
すると花京院が席から立った。
「ま、待ってください! どこへ!? まさか…。」
「徐倫ちゃんが収容されている刑務所はどこに?」
「しかしですね!」
「俺も行くぜ!」
「君が来るとまた騒ぎになるから…。」
「もうやらない。俺はミナミが心配だ。」
「それは…できません…。花京院様にも内密にと空条承太郎様から…。」
「G・D・st刑務所。」
「!」
いつの間にか花京院の手に書類があった。
「僕のスタンドは潜入捜査に向いている。これまであなた方に尽力し、鍛えに鍛えたこの能力……、僕に隠し事なんてできると思うな。」
花京院がそうハッキリと言うと、SPW財団職員は力無く項垂れた。
横にいたナランチャは理解した。花京院は怒っているのだと。親友の承太郎が隠し事をしてまで、死を選んだことに怒っているのだと。
「行こう。ナランチャ君。場所は分かった。」
「ああ。」
「待ってください!」
「待たない。」
「……どうか…、お気をつけて…。それだけです。」
項垂れていた職員がそう言った。
花京院は、そちらを見ることなくナランチャと共に部屋を出た。
オリジナル回は、書いてて楽しい。
でもつじつまを合わせるのが大変ではあるけど。
時間軸は、フー・ファイターズと戦う前ぐらいか、戦った後ぐらいかな?
そして、結婚式でなんかあったらしいナランチャ……。シーザー怖い状態。
ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)
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乗上(ノア)
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ローゼ
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花梨(カリン)
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マールナ
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ノワ