仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
そして承太郎に、青いバラの花を届けるため色々と考えて……。
そして花京院が……?
ミナミは、徐倫に胸ぐらを掴まれていた。
「黙ってたってのかーーー!!」
ツバがかかるほど眼前で怒鳴られた。
ミナミは、震えるのも隠さず、俯いた。
「あんたのスタンド…、ブルー・ブルー・ローズだっけ? それが作る寿命の花が必要だったんならどうして教えてくれなかった!!」
「……知られるわけには…いかなかった…。」
「それは、父の意思?」
「そう……、承太郎さんは……自分から…命を捨てたんだ…。そしてその残りの寿命を花にして、あなたに…託した…。」
「!」
徐倫は、あの時もらった青いバラの花のことを思い出した。
「あれは…、あの人の寿命だった…?」
「そう…。」
「取り出せないのか…?」
「一度入った寿命はストックとして入ってる。あとは…、元からある寿命を消費して、新しい命になるのを待つだけの物。それに……、承太郎さんを生き返らせるだけの花は、一輪じゃ足りない。」
「…どれくらいいるの?」
「……分からない。」
「分からないですって!?」
「こんな事例は…、今まで遭遇したことない…。ただ言えるのは…、承太郎さんの場合…、スタンドの心のエネルギーと、寿命という身体を動かし生きるためのエネルギーが分離してる。つまり、青いバラの花どこからか補充できれば、もしかしたら……。」
「……私の寿命を…。」
「そういうと思った。たぶん、その花は、承太郎が拒むと思う。」
「えっ?」
「実の娘から奪い取った寿命なんて願わないはずだよ。スタープラチナが全力で拒否すると思う。心がそれを強く望んでいるならなおさら…。」
「……つまり、そこら辺から適当に取ってくる必要があるってこと?」
「……。」
「みな…、ミスラフ?」
ミナミがガタガタと震えていた。
「………徐倫ごめん…。ごめんね…。」
「えっ? なによ? 怒鳴っちゃったけど、そこまで怯えること…。」
「違う、違う…。私、無理だ…。寿命を奪うことができない。」
「えっ?」
「この世には……、死を望まれたり、生きることを望まれていない命がたくさんあるのは知ってる。でも……、だからってそこから無差別に寿命を奪えるほど、私は強くないんだよ…。」
「ミスラフ…。」
徐倫は、ハイエロファントグリーン(花京院)から聞いた話を思い出す。
『実行者にとって、手を血で汚すよりも酷なことだ』っと、言っていた。
寿命を奪う行為。それは、実に簡単だ。ある意味で普通に殺人をするよりも遙かに簡単に命を奪えるだろう。しかもその寿命を別の人間や生き物に使えるとあったら……。
「だから…言えなかった?」
これほど欲しがられる能力もないだろう。寿命を自由自在に操り、そして蘇生すら可能な力は。
「分かってる…。今、花が必要だってことぐらい…。分かってる。分かってるんだよ…。」
「……あなたに責任はないわ。」
「なんで、私なんだろう? “ワタシ達”なんだろう? 好き好んでこんな力望んだわけじゃないのに……。」
「ねえ。ミスラフ。」
「徐倫…ごめんね。ごめんね。」
グスグスと泣き出すミナミを、徐倫が抱きしめた。
「……もし、この世に神様がいて…、あなたに罪があると言うのなら、私がぶん殴ってやる。」
「徐倫…。」
「それで私こそ罪人だって言ってやるわ。あなたに寿命を奪ったという罪は被せない。」
「ごめんね……。」
「だいじょうぶよ。もう謝らなくていいから。あたしこそごめんなさい。じゃあ…こうする? 青いバラが1年分の寿命なら、少しずつだけここの囚人達からもらうの。死刑囚や終身刑を受けた囚人もたくさんいるだろうから、そこから1年だけもらう。もう一度言うわ。ソレを実行したとしても、あなたに罪は被せない。それをやらせた私の罪よ。」
「………ごめん。本当に…ごめんね。」
「だーかーら、もう謝らないで。だいじょうぶだから。」
徐倫は、ニッコリと笑い、よーしよしとミナミの頭をなで回した。
その後、散々泣いて落ち着いてから、もう一つ考えないといけないことがあった。
それは……。
「どうやって、花を承太郎さんに渡そうかな?」
そう、収穫した花をどうやって刑務所の外へ持ち出すかであった。
「面会人にあげるってのは、目立つわよね…。青いバラなんて。」
「やっぱ脱獄?」
「あんた気弱な割に変なところで大胆?」
「いや、言ってみただけ。」
「真面目に考えて。」
「……うーん。たぶん、1本ぐらいで承太郎さん生き返ると思えるんだよね。だから1本だけ渡せれば…、あとは外に出たときに補充できれば…。」
「1年以内に足さないと、1年で死ぬってことよね?」
「うん。」
「どこから補充するのよ?」
「そこだよね……。でも、だからっていきなりドーンって、50本以上の青いバラの花束なんて受け渡していいわけがない。」
「青いバラってだけでもおかしいのに、そんな束の花をどこから収穫してきたって話になるわ。しかも、触ったらその人物の寿命になっちゃうんでしょ?」
「身体に…、胴体に触ればね。」
「それを防ぐには、束で包んで一気に運ぶ必要があるわね。途中で落とさないよう、そして触らせないように。」
「うーん……、ディスクは、鳥に運んでもらったんだよね?」
「そうよ。」
「鳥に運ばせる…。いや、ディスクより重たい物を運ぶのは何羽鳥が必要? 鳥はダメだ。」
「一気に場所から場所へ移動させる手段でもあればね…。」
「あ、それなら…。」
「あるの?」
「弟の友達に心当たりがある。でも日本にいるからなぁ…。でも、あくまであれは、削り取る能力であって、瞬間移動なんてその応用だしな~。」
「こー、なんていうの? ビューン!って、空に持ち上げて外へ持ち出せるようなのってある?」
「あっ。」
「おっ?」
「……応用すればいける? でも…。」
ミナミの顔色が一気に悪くなった。
「ちょっ、だいじょうぶ?」
「ああ~~~~、アイツにだけは知らせちゃいけないけど、緊急事態……、やるしか…ないのかな?」
「えっ? あるの? そんな方法。」
「うちの弟……、直す力を応用すれば、写真の切れ端からでも本体の写真の入った財布を盗んだりもできる…。もし…、なにかの欠片でもいいけど、何かの一部を持ち込んで、それに花の束にくくりつけて外から弟に能力を使ってもらえば……。」
「そんな方法が!」
「でも…、この状況…、知られたらあとが大変だ~~~…。ただでさえ結婚の時だって、あんなことこんなことあって大変だったのに…。」
「…私も仲裁に入るから……。」
「でも、光明は…見えたよね?」
「見えたわ。」
「よし、なら話は早い。早速だけど、財団を通じて……。」
「ん?」
「どうしたの?」
「なんか…、あれはラジコンかしら?」
「えっ? あっ! あれは…。」
「なに?」
「こっちに飛んでくる…。」
そしてエアロスミスは、二人の上を通り過ぎた際に、折りたたまれた紙を落として方向転換して飛んで行ってしまった。
「手紙?」
「………うそ…。」
「?」
「……花京院…さ…ん…。」
「えっ?」
ミナミは、開いた手紙を見てわなわなと震えた。
『花京院が、ディスクを奪われた』
『一種の隙を突かれた』
『ごめん。ミナミ』
「うあああああああああ!!」
「ミスラフ!」
『少々手こずり…、廻り道をしたが……、これでイイ。『ハイエロファントグリーン』は残してやったんだ。それだけは、承太郎に代わって天国に行く方法を受け渡してもらったことへの私からのお返しだと思いたまえ。』
ホワイト・スネイクは、花京院から抜き取った記憶のディスクを手に、壁の隙間に溶けて入り込んだ。
徐倫、ブルー・ブルー・ローズの力を知り、そしてそれをミナミが隠していたことと、それがないと承太郎が助からないことを知らされ激昂。
ミナミは、無差別に寿命を奪うことに激しい抵抗感を。けれど、必要なことは理解している。
一応仲直りして、一緒にどうやって承太郎に収穫した青いバラの花を渡すか考えて、仗助に頼もうと考えた矢先に……。
本当は、もっと戦いとかさせたかったけど……、文才がなかった……。(泣)
何があったのか、ナランチャsideとして書こうか、どうしようか?
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