仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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今回、短め。


オリジナル回。


捏造な、花京院の人生記録と、3部編タイムスリップで改変されたことで生き延びた花京院の軌跡。





正史を外れた、花京院典明の軌跡

 

 花京院典明の人生は、16歳の時ぐらいまで孤独に満ちていた。

 生まれながらのスタンド使いであることが、彼を孤独にさせたのだ。

 見えぬ自分自身の分身である緑色の友達。生まれた時からずっと傍に立っている存在。それが普通の人間には見えない物で、言っても信じてもらえない存在だと認識するのに時間はかからず、得体の知れなさは第六感の鋭い同じ年代の子供達からは不気味に見えただろう。

 いつしか本当の自分を偽ることに慣れた。そうしないと否定されるから。親にも周りにも。けれどだからといってそれは余計に自分が周囲から外れた存在だと認識させるにいたる。

 DIOとの遭遇。そして肉の芽による洗脳。そして承太郎を襲撃し、承太郎の母を救うため共にエジプトへと旅立った。

 本来の正史でなら、彼はエジプトの地にてその命を散らすはずだった。

 しかし、運命は奇妙な形で変えられた。東方姉弟という存在がタイムスリップしたことで。

 東方ミナミのスタンドにより、新たな命を授かった花京院は、DIO討伐の後、同じスタンド使いの戦友を得るに至る。それは、十代そこいらで孤独に慣れてしまった彼にとって愛想と作った己の偽りの形での表面的な関係では無く、初めての、本物の友達と言えるだろう。

 特に、承太郎とは長年、肩を並べて戦い、情報を共有し、不器用な承太郎を理解して口うるさくしてやった。

 DIOの討伐の後、DIOの館で見つけた奇妙な書物。それはDIOが著した物だった。

 承太郎は、それを読んだ後に、すぐに燃やしている。

 しかし承太郎は、ソレのことが気がかりだったのか、あるとき花京院にその書物のことを話していた。

 

 『天国へ行く方法』

 

 実に奇妙で、現実味の無い物であった。

 しかしなぜだか、それを聞いた花京院も妙に気になった。だから承太郎同様に記憶に蓋をして封印することにした。

 もしかしたら、二人は予感したのかもしれない。

 時を超え、DIOの意志を継ぐ巨悪がソレを求める可能性を。

 実際、DIOを狂信する者達は数多くいた。それらの後始末のため承太郎も花京院も、ポルナレフもアヴドゥルもイギーも奔走することとなった。

 悪のカリスマ。まさにそれに尽きる。悪には悪の救世主が必要なのだと。DIOの狂信者が言っていたと承太郎が呟いていた。

 そういった者達と戦えば戦うほど、DIOの存在の巨大さが分かり、あの時倒せてなかったら…っと思うとゾッとする。

 そうして長年かけて残りカスを潰していき、もう一掃しただろうか?っと思ってしまった矢先だった。

 承太郎の娘である徐倫が、DIOの狂信者に罪を被され、承太郎をおびき寄せるためのエサにされた。

 承太郎は、あえてそれに乗り、娘を救うために娘が収容された刑務所に向かった。

 花京院には分かる。きっと承太郎のことだ。花京院という強く、そして信頼できる友がいるからあとのことを任せられると踏んだのだろう。そして承太郎は死んだ。

 花京院がそれにたいして怒らないと思ったのか? 勝手に動いて勝手に任せて死んだのだぞ?

 変なところで鈍感というか、分からず屋な奴め……っと、花京院は心の中で悪態を吐いたのものだ。

 承太郎は、もうひとりの敵に狙われた。そしてスタンドを奪われたが、何かを奪われるのは防いだ。死ぬことで。

 それほどまでして奪われまいとしたモノ、それを知る必要があると考えた花京院は、危険を承知で徐倫…、そして承太郎がトト神の予言に従って行かせたミナミがいる刑務所に来たのだ。

 そして花京院は、ホワイト・スネイクと遭遇する。

 敵の狙いは、承太郎…あるいは自分だったのだと分かった。

 承太郎と共有する何かが必要だったから。どちらでも良かったのだというのは敵の言動で分かった。

 そして、戦いの中で本体らしき神父を見つけるに至る。顔は見ていない。だが神父だという特徴をミナミに伝えられたのは大きかったはずだ。花京院はそう考える。

 共に来ていたナランチャの援護でホワイト・スネイクなるスタンドを退散させたが……、スネイク(蛇)の名を持つスタンドは執念深かった。その執念深さに僅かな差で負けたのだ。

 

「花京院!」

「……ならん…ちゃ…くん…。すまない、やられた…よ。」

「喋るな! ちくしょう! さっきディスクみたいなモンを…?」

「ああ……。頭が…真っ白に……ナランチャ…くん…すまないが……、僕は…もう…。」

「おい、しっかりしろって!」

「このことを……ミナミに伝え…て…く……れ……。助けられなくて…すまなかった……。ごめん…、承太郎…………。」

「花京院ーーー!!」

 

 

 そうして花京院の記憶は抜き取られた。

 

 

 

 

 

 

 

 花京院の記憶のディスクを頭から抜いた神父は、ふうっと息を吐いた。

「肉の芽ではなく、真に彼にすべてを委ねていれば……、このような孤独な人生も間抜けな最後も迎えずに済んだろうに……。哀れなことだ。」

 

 

 

 




えーと、確か3部の原作で花京院は、生まれつきのスタンド使いだったから孤独だったみたいに書かれてたような? うろ覚えで申し訳ありませんでした。

もし彼が生き残っていたら承太郎とは、親友でいただろうし、戦友として重要な情報の共有をして、お互いにどっちかが倒れたら後を任せられる関係になっていたかも?

でも、ネタ的に、共倒れになっちゃいましたが……。ごめんね、花京院……。

なお、花京院はスタンドを抜かれていないので記憶のないスタンド使いになっています。記憶は抜かれても、心は残っているのと身体が癖みたいに覚えているだろうから、ミナミの味方でいると思いますが……。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

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