仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
スポーツ・マックス編終わり。
ちょっと展開が違います。
礼拝堂へ行く途中、そのすぐそばに頭を食い破られた惨殺死体が転がっていた。
乾いてる
乾いてる
お腹がすいてる
食べても食べても
もう満たされない
死体だから
「くそ!」
「マズいわね…。」
「なにが?」
「見て。」
徐倫が指差した先の墓地は、暴かれていた。それは、つまり……。
「気をつけろ、エルメェス!」
「分かってる!」
徐倫が糸の結界を張り巡らせる。
そして、数体の見えない死体が引っかかった。
その直後、ガシャーンっと墓地の出入り口の鉄格子が閉まった。
「あたしらを逃がさない気か!」
ワタシの力なら
死体達を
倒せる
「なら早くやってくれよ!」
でも、それは
スポーツ・マックスも
倒すこと
「!」
スポーツ・マックスに
復讐するのは
アナタ
「すまないね…。」
アナタの復讐を
邪魔しない
コレは
アナタの問題
「そうだね。復讐なんかをして、姉さんが帰ってくるわけじゃない。だが、自分の肉親をドブに捨てられて、そのことを無理矢理忘れて生活する人生なんて…、あたしはまっぴらごめんだ! あたしは、その覚悟をしてきたんだ! 復讐とは、自分の運命を決めるためにある!!」
「エルメェス!」
「邪魔すんなよ! 徐倫、ミスラフ!」
エルメェスが糸の結界の中の外へと歩いて行く。それと共に引っかかった糸が切れていく。それはエルメェスへと向かって。
そして、エルメェスの身体に見えない死体達が食いついた。
「うおおおおおおおおお!! スポーツ・マックス! あたしに復讐したいだろ!? このあたしの血肉を貪りたいだろ!? 早くしないと他の連中に残らず喰われちまうぞ!」
後ろ!
「はっ!」
次の瞬間、エルメェスの頭に見えぬ死体となったスポーツ・マックスが食いついた。
「キッス!」
頭を二つにして脳まで食い破られるのを防いだエルメェスは、キッスで後ろにいるスポーツ・マックスを狙った。だが回避された。
『く…、やると思ったぜ。頭を噛み砕こうとした、瞬間、俺に対して最後のあがきをやるだろうおぉおお…。』
周りは死体だらけだよ!
「スポーツ・マックス!」
『てめぇの姉はよぉ…、つまらない目撃をしちまったのはよぉ…。てめーの姉貴が悪いんだぜ。そのために俺は、オメーから一杯食わされてこんな目に遭っている…。お前を喰っても、俺の気分は決して晴れることはないだろう。』
「……クソ野郎が…!!」
永遠の安らぎを!!
『なっ!?』
次の瞬間、中空にブラックホールのような穴が発生し、見えない死体達が吸い込まれ始めた。スポーツ・マックスも吸い込まれかけるが、咄嗟にエルメェスに掴まった。
『うおおおおおおおおお!! 吸い込まれてたまるか! お前も道連れに…。』
今!
そしてブラックホールのような穴が消えた。
「サンキュー……、あとで礼をしとくぜ。ミスラフ。考えとけよ。なにが欲しいか。」
『し、しまっ…。』
「これは! グロリアの分だ!!」
咄嗟に掴まった状態から離れようとしたスポーツ・マックスだったが、大きく振られたエルメェスの蹴りが顔に決まった。
バキボキと顔がへしゃげていく。
「顔面のどこかがへし折れただろうな。それは、グロリアが、お前の顔をへし折ったと思え。そしてこれもグロリアの分だーーー!!」
『ぐおおおお!! し、死体ども…、早くコイツを…。』
顎を襲うキッスの強烈な打撃に吹っ飛ぶスポーツ・マックスだったが。
「今…、お前の顔にシールを貼ってやった。二つにしてやったぜ。お前の頭を。」
『ハッ!』
「これを剥がせば、お前の頭は元に戻る。そして次のもグロリアの分だ。その次のも次のも。その次の次の次の次も。その次も次も次も次も次も。」
シールが剥がされ、スポーツ・マックスの頭が戻り、キッスの凄まじい打撃がスポーツ・マックスの身を襲う。
「これもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれも、グロリアの分だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
スポーツ・マックスは、粉々に砕けていく。姿の見えないまま。そして頭から、スタンドと記憶のディスクが飛び出して落ちた。
そしてスポーツ・マックスが完全に消滅したことで、他の死体達も消えた。
シーンと静まりかえる墓地で。
エルメェスは、泣き始めた。
「なんか…、急に…泣けてきた……。思いっきり……。」
おめでとう
おめでとう
あなたの復讐は
終わったよ
これから先の運命は
あなたが決めること
「ああ……。そうだな…。」
「エルメェス!」
出血で倒れたエルメェスに、徐倫が駆け寄った。
「F・F! F・F! どこだ! 早く来てくれ! 誰か、誰かここを開けてくれ!!」
徐倫は糸を飛ばし、F・Fを呼び、応急処置をさせたが、エルメェスは重傷。
スポーツ・マックスのディスクを二枚入手。
ホワイト・スネイクが何を目的にスポーツ・マックスにスタンドを与えたのか……、その記憶のディスクに記されてる。
そこにあったのは、ホワイト・スネイクが礼拝堂でスポーツ・マックスに、一欠片の骨に魂を蘇らせて欲しいというやりとり。
骨は、これだけしかないから、それでもやるのだと迫り、もしできなければスポーツ・マックスに与えた才能(たぶんスタンドのこと)を返してもらうということを告げた。
しかし、スポーツ・マックスは、怖々しながらもすでにやったと言った。
ハッとして右手を見たホワイト・スネイクは、その右手が何かによって抉り取られ手のひらがほぼ無くなっていることを知った。
そしてホワイト・スネイクは確信していた。
『彼』が言っていた『天国に行く方法』の力が確実に存在することを。
そして骨のことは今は放っておくと。
骨に任せると。
そして、それを観察すると。
花京院の記憶のディスクと合わせて、真実を突き止めると言っていた。
そしてスポーツ・マックスが骨の気配を追って感じた場所……それは…、『懲罰房棟(ちょうばつぼうとう)』にあり、そこに骨の気配があると言った。誰かが拾ったかもしれないと言った。
「天国に行く方法? それがホワイト・スネイクの目的?」
その方法を承太郎と、花京院が知っていた。だから狙われることになった。そして花京院の記憶のディスクが奪われた。
「『彼』…って、DIOのこと? 神父はDIOの……。」
自分の房でブツブツと呟いていたミナミだったが、何か外が騒がしいことに気づいた。
慌てて行くと、徐倫が両手両足に手錠を掛けられ、看守に引きずられて行く光景があった。
「徐倫!」
徐倫はね
今までのことを利用して
記憶のディスクを頼りに
花京院の記憶のディスクを
取り返す方法を探しに行く
「そんな……。」
ミナミ
ワタシ達は
直接は助けに行けないけれど
ブルー・ブルー・ローズを行かせられるし
味方はいるよ
「エルメェスさんは、医療棟にいるし……、F・Fさんだけじゃ…。」
あの男の子
あの子が鍵になる
だいじょうぶ
もうF・Fがあの子のところに行った
徐倫を助けるために
そこに……そこに…
「どうしたの?」
うーん……
それは
徐倫的には…
どうなんだろう?
「?」
妙なことを言う愛陽であった。
次回は、懲罰房棟に向けてみんなが動き出すかな。
もしくは、オリジナル回かも。
そろそろ仗助達も出したいしね。
ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)
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乗上(ノア)
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ローゼ
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花梨(カリン)
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マールナ
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ノワ