仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
リアルで、ここ読んだけど、改めて見てもやっぱぶっ飛んでるよアナスイ……。
厳正懲罰隔離房棟(ウルトラセキュリティハウスユニット)。
そこは、女子監から520メートル離れた場所にある。
完全個室。
ここに収容されるのは、凶悪な犯罪者から守らなければならない人間、例えば高齢者や心身に障害を持つ者。
そして犯罪者達にさえ馴染むのが難しい者。
例えば子供を殺害した罪の者。
暴動の誘発や脱獄の恐れがある者。凶暴すぎる者。
そして……、更生する意志がまったく見られない者。(←徐倫は、ここら辺)
一度、刑務所本棟から護送車で外に出るから、抜け道なんてモノはなく。
刑務所に隠れ住む、野球ユニフォームの少年、エンポリオさえ行ったことがなく、知らない場所。
あそこに収容されたら無事を祈るしかないという。
それほどにヤバい場所なのだ。
しかし、そこに、ホワイト・スネイクの目的である謎の骨があり、その目的を辿っていけば奪われた花京院の記憶のディスクを取り返せるかもしれない。だから徐倫は、あえてこの場所へ行った。
花京院の記憶のディスクを取り戻すという、ミナミとの約束を守るために。
「なにもそこまでしなくても…。」
「おいおい、もう泣くなって。」
F・Fが慰める。
現在、ここはエンポリオが出入りしているピアノのある上質な部屋だ。
エンポリオと、F・F、そしてミナミ……、そしてあとひとり、美しい人物が一人いる。
「その…、ミスラフ?のスタンドは、町一つ分もの広範囲型だけど、強度は植物程度で、相手から寿命を奪う以外はあまり強くないんだよね? でも、徐倫お姉ちゃんの様子は分かる?」
「一応…。私が見ようとするとかなり目に負担がかかるけど。」
「お姉ちゃんは今どうしてる?」
「……いきなり洗礼は受けてるよ。かなりキッツいね。」
「なあ、頼むよ。」
F・Fがエンポリオに言う。
「あたしは、守ってくれとは言ってない。ただ、あたしを懲罰房棟へ密かに連れて行ってくれたらいいんだ。ミスラフは、刑務所全体以上にスタンドを広げられるからココから動かなくてもいいけど、あたしは直接行かないといけない。そこのアンタ。」
「ダメだ。アナスイは、協力しないよ! 彼に話しかけないで! 彼は絶対に協力しない!」
「なぜだ? あたしは礼に何でもするぜ! もし、あたしを懲罰房棟へ連れて行ってくれたら、礼ならする!」
「F・F! やめてってば! 彼は、“人を助ける”とか、そういう性格じゃあないんだ! 第一…、つまりその…、聞いたことない? アナスイって名前…。」
「ごめん…、私は日本から来たからアメリカのニュースは知らない。」
「…彼は、殺人鬼なんだ。」
「さ…。」
そのワードに、ミナミは過剰に反応した。
それからエンポリオが、アナスイについて語ってくれた。
アナスイ。
フルネームは、ナルシソ・アナスイ。
子供の頃から、分解症候群と言えるほど、あらゆる物を分解せずにいられない性格と癖を持つ。10歳にして近所のポルシェを分解して、6ヶ月も入院させられた経歴もある。あと高電圧電柱も。
そして21歳の時に、ガールフレンドであった女性が浮気をしている現場に出くわしてしまい、その場で二人を“分解”した。二度と二人が触れ合わないように。それが殺人の経緯だった。
精神鑑定は、なんと正常。
今は医療棟にいるウェザー・リポートがアナスイを押さえつけてないと、この刑務所で何をするか分からない。そういう人物なのだと。
「だから…諦めて…。」
「……殺人癖ってわけじゃないんだね?」
「うん。分解症候群ではあるけど、殺人が趣味ってわけじゃないよ。」
「よかった……。」
「?」
ミナミは、顔を手で覆ったので、事情を知らないエンポリオもF・Fも訝しんだ。
「いいよ。」
「えっ?」
アナスイが不意に言ったので、その場にいた者達の視線が集まる。
「いいよ、OKだ。守りに行ってやるよ。…空条徐倫を。」
「えっ…?」
「協力するよ。そして、彼女が…なんとかの骨とディスクを見つけるというのなら…、それも手伝おう。急ごうか。今も彼女は攻撃されているのかもしれない。」
「えっ、えっ? えっ!?」
エンポリオが、パニック。
そして何が起こっているのか分からないでいると、ササッとアナスイが幽霊の部屋から出て行った。
「ま、待って! アナスイ! 何を企んでいるんだ!?」
慌てて追いかけるエンポリオ。
「たくらんでいる? 今の言葉通りだ……。彼女を全力で守る。気に入ったんだよ。彼女を初めて見たときから、なにもかもな。身内のためにわざわざ懲罰房まで行ったという、今回の覚悟が、さらに気に入った。彼女を守り切ったなら……、俺は、彼女と結婚する。それが条件だ。」
「……えっ?」
ミナミは耳を疑った。
「いいな…? F・Fとか言ったっけ? おまえ…何でもするって言ったよな? …祝福しろ。結婚にはそれが必要だ。」
「………えー…?」
「なにを…するって? 今、アイツ、徐倫と『何を』するって言った?」
「ああ…、そういうことか、愛陽が言ってたのは…。」
『徐倫的にはどうなんだろう?』っと言っていたのは、このことだったのだ。そう理解した。
「ぶっ飛んでる…。分解癖以前に…!」
お付き合いとか吹っ飛ばして結婚って…っと、ミナミは頭を抱えた。
そりゃ世の中には、出会ってすぐに結婚という経歴の夫婦もいる。そもそも、見合い結婚とか、親が決めた婚姻というのは昔からあることだ。それが普通の時代もあるし、今だってある。
夫・ナランチャとそれなりに長く文通という遠距離恋愛を続けて結婚した経歴のミナミは、これから徐倫に降りかかるであろう、変な意味での災難を哀れんだ。
ナルシソ・アナスイ。
身長、178センチ。
囚人番号、MA28050。
罪状、殺人。
刑期、12年。
スタンド名、『ダイバー・ダウン』。
能力、スタンドの『スピード』と、『パワー』を物体の中へ潜航させこもらせる、そして解き放つ。
なんやかんや分からないうちに、アナスイが協力者(?)になってくれた。
ミナミは、F・Fとエンポリオとも別れ、女子監へ戻った。
そして。
仗助達が来るよ
「うん。」
ナランチャもいるよ
億泰と康一もいるよ
「えっ? 本当?」
記憶の無い花京院さん
ここへ来なきゃいけないって
思いだけは残ってる
だからそのサポート
敵も味方も分からないから
「あー、なるほど。」
懲罰房棟にいる敵のスタンドは
4人
すでに戦いは始まってる
「!」
ミナミは慌てて右目を手で押さえた。
ブルー・ブルー・ローズを伝わって見えたのは。
地面に癒着した、微々たるスタンドの姿。
床と一体化しているため徐倫達は気づいていない。だがそれは確実に存在している。
『サバイバー』っていうスタンド
微弱な電流
とてもとても、弱い電流
けれど、怒らせる
あらゆる生き物の脳を刺激して
そして、最後はみんな倒れる
些細なことで喧嘩を始めて
殺し合って
「徐倫…。お願い…、ナランチャ…、仗助…みんな…急いで!」
ミナミは、ブルー・ブルー・ローズを通じて、厳正懲罰隔離房棟に近づいているナランチャ達の存在を感じた。
地味に厄介なスタンドだなぁっと思う、サバイバー。
敵味方無差別に怒らせて戦わせるって……。
DIOの口から手に余ると、言わせるほどってどんだけだよって。
ウルトラセキュリティハウスユニットって言うぐらいだから、入るのは容易じゃないし……、こっからどうするかな……。億泰に穴を開けさせる?
あのジジイとの戦い頃には、侵入させようかな?
ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)
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乗上(ノア)
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ローゼ
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花梨(カリン)
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マールナ
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ノワ