仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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仗助達、到着。


けど、厳正懲罰隔離房棟では、すでに……。


駆けつける味方

 

 

「ここに問題のブツがあるってことっすか?」

「ミナミの情報だとなー。」

 フェンスの向こう側にある無骨なレンガ造りの建物。あれこそが、今、徐倫が収容されている厳正懲罰隔離房棟である。

「ミナミ…、ミナミ…。ミナミ…?」

 花京院はブツブツとミナミの名前を呟いている。記憶は無いが、その名前を聞くと空っぽの頭の中になぜか引っかかるのである。

「うひょー、海外ドラマぐらいでしか見たことねーけど、アメリカの刑務所、いかにもって感じだぜ。なんかこう? いかにも悪人が収容されてますよって感じだ。」

「でも、その中に濡れ衣で収容された承太郎さんの娘さんがいるんだよ?」

「早いとこ出してやろうぜ。」

「このフェンスをどーするっすかー?」

「俺がザ・ハンドで…。」

「それだと俺が直せねーよ。」

「じゃ、仗助がやれよ。」

「わーてるって。」

 そして仗助がクレイジー・ダイヤモンドでフェンスを破壊した。そして破壊が直る前に全員で中に侵入し破壊した後は元通りに直った。

 厳正懲罰房棟の壁に近づき、花京院に合図を出す。

「頼むぜ、花京院。中の状況を探ってくれ。どの辺りから侵入できそうだ? あと徐倫の位置も分かるか?」

「…やってみる。」

 花京院は、淡々とハイエロファントグリーンを出し、中に侵入させた。

 少しして花京院がピクリッと眉を動かした。

「……戦っている。」

「へっ?」

「看守と…、囚人達が無差別に戦っている。全員外に出ている。痛みを感じていないのか? 肉や骨が砕けても戦うのをやめていない。」

「どういう状況!?」

「ハッ! まさかもうスタンド攻撃が…。」

「女だ! 女を捜せよ!」

「女……、写真を。」

「ほれ!」

「……いた。戦っている。」

「えっ!? 無事なんですか!? だいじょうぶなんですか!?」

「相手は人間の動きをしていない。しかもただの看守じゃないな。別のスタンドを持っている。本人はまだ気づいていない。」

「別のスタンドの上に、別のスタンド持ってるってのか?」

「そういうことだろう。僕が調べた限りだと……、スタンド使いは、4人いる。この徐倫という女以外に。」

 花京院は、ナランチャから渡された徐倫の写真を見て言う。

「4人だぁ!? そんで承太郎さんの娘さんがよー、たったひとりで戦ってるのか! そいつはやべーぜ!」

「この右辺りが、比較的薄い。すぐ横はトイレの下水管。砕くのは…危険だ」

「ゴタゴタしてる場合じゃねー!」

 

 

 天井!

 

 

「えっ?」

 

 

 ごめん

 天窓!

 

 

「てんまど?」

「…強化ガラスだが…、壁より薄い。」

「登れってことか。」

 見ると壁からブルー・ブルー・ローズが生えている。まるで登れとばかりに。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 徐倫は、看守と戦っていた。

 突如として別の看守と戦いを始めた、その看守。相手の看守はすでに倒れている。

 勝った看守は他の囚人達を全員出すスイッチを押し、すでに他の囚人達も戦いを始めていた。

 ファイトが始まる前から、なぜか筋肉の一部が美しく輝いて見えるのだ。これは、サバイバーというスタンドの影響であるが徐倫達は気づいていない。

 徐倫が今すべきことは、戦って、生き残ること! そしてホワイト・スネイクが持っていた謎の骨を探すこと! その謎の骨に花京院の記憶のディスクに記されていた天国に行く方法の謎が隠されていると考えて。

 すでに他の囚人達も戦い始めているが、その最中に骨を見つけたものの、囚人らしき小男が拾おうとしたのを見た。

 看守の動きはもはや人間離れしすぎている。だが徐倫とてただでは転ばぬ。そしてストーン・フリーがある。

 大柄で力強い男である看守を、喧嘩で培った攻撃力でカウンターをかまし、さらに糸と、ストーン・フリーで攻撃する。そのトリッキーだが、とてつもない攻撃に看守が追い詰められ、トドメだとばかりにストーン・フリーの一撃を決めようとした。

 その時、謎の攻撃を受けて徐倫の右腕がストーン・フリーの腕ごと大きく抉れた。

 そして徐倫は、腕を押さえつつ、看守を見ると、看守の頭にディスクが刺さっているのを見た。

 スタンド使いだとすぐに理解できたが、攻撃の隙は無かったはずだという疑問が浮かぶ。

 徐倫は、千切れかけるほど抉れた腕を無理矢理に糸で縫い合わせて構える。

 戦いは続行。

「スタンド使い…。コイツがアイツ(ホワイト・スネイク)が、あたしを始末するよう仕向けた刺客なら…。」

 徐倫は、糸をまっすぐに垂らし、足で先端を踏み糸をまっすぐにした。

 糸を出した状態で待つ徐倫に、まっすぐ顔に向けて拳を振るう看守。しかしその拳を糸をかすり、徐々に少しずつ逸れていき、糸が摩擦で少し焦げながら拳を横へと逸らした。

「ヒモの防御に力はいらない。直線的な力のパンチは、ほんの僅かなその方向を逸らすだけでパンチの軌道は大きく外れていく。」

 看守はもう片手でパンチを繰り出す。だがその手首に糸が絡んだ。

「……かかったな。両手を出したことで、お前の動きは全て封じることができる。」

「!?」

「つまり…。」

 直後、徐倫が身体を大きく揺らして着ていた上着を身体でフワッと浮かばせ、拘束した看守の頭と顔にかけた。

「あたしの上着を被せることができる。」

「う、うが…。」

「おおおおおおおおおおおおおおおおお! ストーン・フリーーーー!!」

 上着で前も後ろも分からなくなっている看守に、ストーン・フリーの一撃が決まり、近くの手すりにめり込んだ。

「再起不能になってもらう!」

 そしてストーン・フリーによる、容赦の無いラッシュが決まろうとしたとき。

 

 

 徐倫!

 

 

「あっ!」

 徐倫の身と、ストーン・フリーが急に横へとずらされた。ブルー・ブルー・ローズによって。

 次の瞬間、ストーン・フリーの右足があった箇所に何かが床に命中した。

「!?」

 

 

 天井!

 

 

「えっ?」

 言われて徐倫は天井を見た。

 天窓になっているガラスに数カ所ヒビが入っている。

「まさか…。」

 

 

 看守!

 

 

「ハッ!」

 天窓のヒビに気を取られた直後、手すりに頭を拘束したはずの看守が脱出し、後ろから徐倫の首にネックハンギングをかけた。

 看守の身体からスタンド像が浮き上がる。

「…ま、まずい…。何かが来る! さっき床に命中した物が…空から…!」

「ロックしたぜ。」

「オラァ!」

「おおっと、俺の仕事は看守だ。」

 直後、グッと首にかかっている腕が強まる。

「ぐ…ぁ…。」

 徐倫がストーン・フリーでかまそうとした右手の一撃は、直前で止まった。

「毎日のように、囚人をおさえつけるのが、俺の仕事だ。一見してそっちの右腕が自由に見えるが、このデッドロックは、ただ首を絞めているわけじゃあないんだぜ? こーゆー風に左肩関節を捻りあげるってことは、同時に反対の右肩も死んで上がらないってことだ。俺までそのパンチが届かない。」

 がっちりと決まった首の拘束。

「そしてこのデッドロックにはひとつ弱点があって、それはよく知っている。その右手で俺の大切なタマキンを捕まえることだ。違う意味でなら掴んで欲しいところだ。」

 それを聞いた徐倫は即座に右手を看守の股間に伸ばす。

 しかしそれを看守が下半身を後ろへ滑らせて防ぎ、なおかつ床に胴体が着地した衝撃で首へと徐倫にダメージを与えつつ床に自分の身ごと封じた。

「ゴガ…! く…、に、逃げなければ…逃れなければ…! 攻撃来る…、あのガラス窓…。」

 徐倫は、力を振り絞ってもがく。

 しかし……。

「……?」

 看守が何かを訝しんだ。

 天窓に変化はない。だが徐倫は、何かが来るのを感じた。だがそれが来ない。

「な…何をした?」

「……知らないわ。」

「何をしたって言ってんだああああああああああああ!?」

「知らねーーーつってんだろーーが!! ストーン・フリー!!」

「グ、ゲ!?」

 何かが来ないことに混乱を始めた看守の右耳に、糸をツッコみ耳を貫通し目から、顔を貫通した。

 その糸を掴み、顔への攻撃で腕が緩む、その隙間から徐倫は逃れた。

「お…俺が…さいきょ…う、なんだ…!!」

 

 その時、天窓の一部が砕けて、誰かが飛び降りてきた。

「なっ!?」

 

「………エメラルド・スプラッシュ。」

 

 エメラルド色のエネルギーの破壊が、看守と徐倫を襲う。

「! ストーン・フリー!!」

 咄嗟にストーン・フリーで弾いて防ぐ。

「ぎゃああああああああ!!」

 看守は防ぎきれず攻撃をまともに受けて吹っ飛ぶ。

 緑のコートを纏った、その男は、静かな様子で淡々と攻撃を繰り出す。

「た…戦いの邪魔をするな…!!」

 全身ズダボロでも立ち上がろうとする看守に、さらにエメラルド・スプラッシュが撃ち込まれる。

 全身の肉と血を撒き散らし、看守はついに倒れる。

「…お前は…、敵か?」

 緑の男が徐倫に聞く。

「さあ? アンタは、新手かしら? ヤレヤレだわ…。」

「……やれやれ?」

「?」

「その口癖…、どこかで聞いた覚えがある。僕は記憶が無いが、それをよく呟く人間を知っている気がする。君はその関係者か?」

「記憶が無い? まさか…、あんた…?」

 

「花京院さーーん! ダメですよーーー!」

 

 声がした方を見ると、編み上げられたブルー・ブルー・ローズを伝って天窓から降りてくる人間達がいた。

「かきょういん、ですって? あなたが?」

「ああ…、僕の名前らしい。」

「いきなり行っちゃダメじゃないっすか! って、徐倫ちゃん、大怪我してるっす!」

「ちょ、あんた、誰よ?」

「あっ、覚えてない? 俺、東方仗助っす。」

「ひがしかた…? あっ、ミナミの…。」

「今、直すからな。」

 そして仗助がクレイジー・ダイヤモンドで、徐倫の傷を癒した。

「だいじょうぶっすか?」

「ええ…、なんとか。」

「危なかったっすね~。外じゃ、隕石がいくつも落ちてくるし…、なんかヤバい気がしたから億泰が削って消して…。」

「ああ、あなた達だったのね。助かったわ。」

「初めまして。」

「あんたは?」

「仗助君の友人です。広瀬康一って言います。」

「俺は、虹村億泰だぜ。」

「で…、ミナミの旦那さんもか。」

「おう。」

「……もっと早く来て欲しかったわね。」

「こっちも色々とゴタゴタしてたんだつーの。」

「…あの? この状況は?」

「あっ、そうよ! ハッ!?」

 見ると、他の囚人や看守達が戦いの結果倒れていた。だがおかしい。なにがおかしいかというと、まるで水死体のように膨れていたからだ。

「なんだこりゃ~~~!? ここでいったい何が!?」

「4人! ブルー・ブルー・ローズが、4人スタンド使いがいるって言ってたけど、そいつが…?」

「あっ。見ろ!」

 見ると、そんな異常な光景の中で平然と立っている二人の囚人を見つけた。

 ひとりは老人。もうひとりは眼帯を付けた風変わりな格好の男。

 

 

 

 

 奇妙な光景の中、新たな戦い始まろうとしていた。

 

 

 

 




感想欄でもらった、ウェストウッドなんじゃろか?って思ったら、あの看守のことだったのね。
確かに、足がいてぇな…アレは……。複雑骨折なんて目じゃない……。

花京院、フライングして、徐倫ごと看守を攻撃してしまう。敵味方を覚えていないため。

次回、暗殺風水ジジイとの戦いかな?

完全にオリジナル展開になるから、どーするかなー?
あの風水ジジイ、複数人との戦いでもやれそうだからな。それともあっさりとやるか……。

しかし、スランプになりかけてて、書けるかどうか難しい……。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
  • ノワ
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