仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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vsケンゾー編、終わり。


オリジナル展開です。


残酷表現があります。注意。

でもさすがに、原作のような足スプリングはありません……。


吉は凶へ、吉は大凶へ

 

 

 暗殺風水。

 自然界のエネルギーの方角により、吉凶を占うソレは、人間の暗殺にも使える。

 オマケに暗殺風水は逆に自分の身を守ることにも使えるらしく、方角さえ分かればどんな攻撃も防げてしまうのだ。F・F弾が一発も当たらなかったのはそのためだ。

 男囚ケンゾーは、それを刑務所で極め、そしてソレをスタンド能力として体得したスタンド使いだった。

 

「ドラゴンのようなスタンドが手元にいるときに、自分にとって安全な方角を読み…。ドラゴンが殺しの方角を示す!」

 

『その通り! ご名答ご名答!』

「はいや! このお喋りめ!」

『俺はお前の手下じゃねーぞ。中立だ。お前だけが知ってるのはズルいね~。風水ってのはみんなが知ってていいことだぁ。』

「しかもドラゴン自体はまったく実体が無くって、攻撃不可能!? じゃあ、本体自体を倒さない限り…。」

「勝つことはできないぞ。」

「ふぅん……。」

「?」

「なるほど…、先ほどからチョロチョロと変に動いていると思ったらそういうことか…。」

「花京院?」

 淡々と花京院が呟いている。

「方角に気を取られてばかりで、気づいていない。僕のハイエロファントグリーンの結界と、ブルー・ブルー・ローズが合わさった結界の中にいることに。」

「お前…なんかしたのか?」

「凶は、吉へ。吉は、凶へとなるのなら……、今のあのじーさんは大凶だな。」

 

「フェっ?」

 

 スススッと細やかで静かな足運びで移動していたケンゾーが何かにつまづいた。

 ブルー・ブルー・ローズの鮮血色の根っこだった。

「伏せろーーー!!」

「ハッ!?」

 ナランチャに叫ばれ、F・Fは、咄嗟の判断で床に伏せた。

 直後、ブルー・ブルー・ローズに絡まる形でほぐした身体を床一面に広げていたハイエロファントグリーンがエメラルド・スプラッシュを四方八方からケンゾーに放っていた。

「ぶひゃでええええええ!?」

 凄まじい破壊のエネルギーを方角を守りながら回避していくが、回避しきれず命中する。それでも半分以上は回避している。その流れ弾を全員がスタンドで防いだり、伏せるなどして回避しようとして当たったりした。

「ま、まさか、方角を…! わしの安全な方角を…覆された!」

「風水には詳しくはない。けれど、僕のハイエロファントグリーンが、いつまでもそこら辺に広がっていると思うな。」

「!」

『じーさん、あんたの大吉が、大凶になっちまったなー。つまづいた時にはもう決定してたってこった。』

 ハッとしたケンゾーは、自分の口の中に存在するハイエロファントグリーンに気づいた。服から生えたブルー・ブルー・ローズを伝ってハイエロファントグリーンが耳から入り込み、あっという間に全部入り込んだ。

「おおおおおおおおおお!」

 ケンゾーは、口に手を突っ込むなどしてハイエロファントグリーンを引っ張り出すとするが、スタンドが手で触れるわけもなく、そして体内に入り込んだハイエロファントグリーンを捕まえることはできない。

『俺というドラゴンズ・ドリームというスタンドの形が仇になっちまったなぁ。アイツらみたいに人型とかだったりすれば、引きずり出せないこともなかっただろうによぉ。』

「…僕のハイエロファントグリーンは、引きずり出されると…、怒るんだ。そしてもし引きずり出せば、お前は体内からズタズタになるだろう。」

『だってよぉ、ありゃりゃ…、じーさん、あんたの大凶は覆しようがないなぁ。』

「わ、わしには……。」

「?」

「かつて…、3万人もの…弟子が、わしの教えを聞き、わしの歩く後をついて来た…。だが、この刑務所に入ってからは、それが蔑みの生活に変わった。みんな、わしを蔑み笑った。子供を誘拐した…ロリコン野郎からさえ、馬鹿にされ続けた……。」

 ケンゾーがフラフラと歩く。徐倫達の方へ。

「40年。40年間もじゃ。栄光……、栄光だったんじゃあああああああああああ!! 40年前、わしは輝いていた!!」

「……エメラルド・スプラッシュ。」

「ぐぎゃああああああああああああ!!」

 体内から爆発するエメラルド・スプラッシュに、ケンゾーの身体がたちまち内部からズタボロになる。しかしそれでも立っていた。

「そ、それが…また…、は、…始まる!! わしが火事でひとりだけ助かった…、この風水の叡智が……、スタンドとして発現した! これから…再び……! みんな、わし…を…、教祖と、呼ぶ…じゃろう……。ここを脱獄…できずとも………、囚人全員が…みな、わしの後を……ついてくる…!! 空条徐倫…!! 貴様を…殺してなぁアアアアアアアアア!!」

 血をぶちまけながらケンゾーが徐倫を狙う。

「Act3!!」

「ぶげぇ!」

 血で前も見えないなくなったケンゾーに、青い顔をした康一がエコーズAct3で床に縫い付けた。

「ぐふふ…、目に見えぬとも…方角は…分かっておるわ!」

 いつの間にか、ケンゾーの両足がドラゴンズ・ドリームにより消えていた。

「死ネええええええええ!!」

 ケンゾーの両足が徐倫の背後と胸部を襲った。

 ケンゾーは、それを血で濡れた目で見て高笑った。これで自分は、釈迦などに並ぶ教祖になったと喜んだ。

「徐倫への攻撃が決定されていたなら……。徐倫に蹴りが命中した瞬間に『守る』までだ。」

「これは!?」

「『ダイバー・ダウン』。肉体そのものに『潜航』させた。」

 徐倫の身体に、アナスイのスタンド、ダイバー・ダウンが入っていた。

『ありゃりゃ~。やっぱり大凶だ~。じいさん。』

「ど、ドラゴンズ・ドリーム…、なにが? 起こったのじゃ?」

『もう目も見えてねーか? その方が幸せだろうねー。』

「わ…わしは…わしは……? おい、そこの……、誰か分からんが…、今の…わしは、どうなって?」

「と…とてもじゃないが言えないっすよ…。知らない方が幸せって言うじゃないっすか?」

「んん? その声……、ああ…、傷を一瞬で治しておった若造か…? すまんが、わしを治してくれんかのう? せめて信者達に、こんな最後は見せたくないんじゃ…。」

「……あんた、信者を全員殺したんだろう? あんたを看取る信者を残らずな…。」

「あ……ああ、あ……。」

 ケンゾーは、己の過去を思い出し、ひとりぼっちであることに泣いた。そして自分の血の海に、そして闇に沈む。

 

 

 

「…アナスイ…だっけ? あんた、凄まじいことするね。」

「……君を守る約束をしてここへ来たんだ。」

「F・Fと?」

「そうだ。……それだ、それがいいんだ。もっと見つめて欲しい。その瞳……、もっと君に…。」

「?」

 

 

「なんか……、由花子と似た匂いがする気がするぜ、コイツ…。」

「僕の由花子さんと一緒にしないでよ。」

「でよぉ、康一。お前、奥さんになった由花子になんて言って出てきたんだ? まさか承太郎さんの娘さんを助けに…つまり女を助けに来たっていったらぜってー怒らねぇか?」

「由花子さんだって、非常事態ぐらい分かってくれるよ。それより、僕は、この非常事態を解決させて早く帰りたいんだ。」

「んん? どうしたよ?」

「……あの、由花子さん、身重だから…。」

「いつの間にーーー!?」

「安定期だけど、心配はかけたくないから、詳しいことは言ってないんだ。」

「まあ、由花子のことだからよぉ、大方察してくれてんじゃねーの? 結婚してだいぶ落ち着いたっぽいし。」

「うん…。だといいけど、心配だよ~。」

「じゃあ、さっさとこの事件を終わらせないとな。」

 杜王トリオと呼ばれている三人は、事件早期解決を誓い合い、拳を合わせた。

 

 

 

 




アナスイ、徐倫の好感度上げられたかな?

ケンゾーがどんな有様になったのかは、ご想像にお任せします。



とりあえず、康一と由花子は結婚。あと子供もいるということにしました。何人いるかは決めてません。たぶん、割と早く結婚したと思うので。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
  • ノワ
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