仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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vsヨーヨーマッ。


あと、オリジナル展開かも。


ヨーヨーマッ、と、緑の赤ちゃん

 

 愛陽の言うとおり、徐倫の身体から生えていた植物は時間と共に弱り、ポロポロと身体から落ちていった。まだ少し残っているので陰にいれば問題なだろう。

 だが、問題はすぐに起こる。息つく暇を与えてはくれない。それは、この刑務所そのものが、ホワイト・スネイクによって掌握されているからだろうか?

 

 自動操縦型スタンド。

 

 ソイツが徐倫が持っていた緑の赤ん坊を飲み込んでしまった。

 

 吐き出させようとしたが、自動操縦型スタンドであるためダメージが通らず、またアナスイのダイバー・ダウンでも潜航させると、凄まじい匂いが感触として伝わってきて耐えきれず。また億泰のザ・ハンドだと中にある赤ん坊まで削り取りかねないため断念。

 しかし奇妙な自動操縦型スタンドだった。妙に馴れ馴れしく、まるでプライドのない従者のようにすり寄ってくる。

 厳正懲罰隔離房棟から脱出するためボートを見つけたが、定員オーバー。なので二手に分かれて脱出することに。

 あと、F・Fは、この自動操縦型スタンドの本体であるらしいDアンGという眼帯の男を始末するため、一旦厳正懲罰隔離房棟に戻った。自動操縦型スタンドは、倒しても本体にはフィードバックされない。そのため動きは単純だが、強固であり、本体そのモノを倒すのがもっとも手っ取り早いのだ。

 ボートには、徐倫、アナスイ、仗助、そして、このスタンド、『ヨーヨーマッ』が乗った。

「徐倫…。ひとつ教えてくれないか?」

「なに?」

「……そっちの男とはどういう関係?」

「なによ? それがあなたに何の関係が?」

「いや…、まさかとは思うが、彼氏だったりして、とか思ったりして…。」

「はあ?」

「なんか勘違いされてるみたいっすけど、俺は、ただの徐倫ちゃんの親族っすよ。」

「しんぞく? そういえば、顔立ちが…。」

「別にやましい事なんてこれっぽっちねーっすよ。俺は、大伯父だから。」

「おじ? それにしては…若すぎる…。」

「訳あってすっごい歳の離れた甥っ子なのよ。私の父は。」

「そうだったのか。すまない。変な疑いをかけてしまって。」

「誤解が解けたならいいわ。」

「ああ…、誤解されるのを嫌がったのかい? 可愛いな。」

「?」

「徐倫ちゃん……、変な男だけはやめとけっすよ?」

「もう懲りてるわよ。」

「……外堀から攻めないといけないか…。」

 アナスイは、二人に聞こえないよう呟いた。

『ご主人さま~。ボートの音が近づいてまっせ。』

「! しまった厳正懲罰隔離房棟の異変に気づかれたか。」

「私達を追ってきたわけじゃない?」

「いや、時間的に早すぎる。」

「やべえ、あのボート、すっげー武器積んでるぜ!」

 ボートを沼の小島に隠したが、通り過ぎていく看守のボートには、12.7ミリM2重機関銃が装備されている。射程距離は400メートルと長く、なおかつその威力は擦っただけで手足なら吹っ飛ぶぐらいの代物だった。

 すると、ヨーヨーマッが気を利かせて、隠れるためのカモフラージュをしてくれた。

 一瞬波打った水に気づいたボートの一隻がこちらに近づいたが、なんとかやり過ごせた。

 …が、厳正懲罰隔離房棟へ引き返そうとするその看守のボートがエンジンをつけたところ、その際の風でカモフラージュが飛んでしまった。

「貴様らーーー! いつの間に!?」

「エンジンをかけろーー!」

「間に合わないわ!」

「貴様ら、膝を付けーー! 動くなーー!」

 重機関銃を突きつけられ膝をつくよう叫ばれる。

 次の瞬間。

『およ?』

 ヨーヨーマッが吹っ飛んだ。編み上げられて強度を増した赤い根っこが吹っ飛ばしたのだ。

 そしてヨーヨーマッは、二人乗り用の武装ボートにぶつかり、一隻がひっくり返った。

「な、なにが…、なんだあの植物…!? ぐぇ!」

 次の瞬間には、もう一隻のボートのエンジンから生えた赤い根っこ、ブルー・ブルー・ローズにムチ打たれ乗っていた看守が沼に放り出された。

「…そっちのボートを利用しよう。いざとなれば、重機関銃を使う。」

「は~、姉ちゃんも中々大胆になったよな~。」

「そうなの?」

「気性は、元々気弱な方だから、自分のスタンドをここまで大胆に使うタイプじゃないっすよ。」

『ゴボゴボ…、あんまりだ~。でも、いいっすね~。』

 そして武装ボートを盗んで発進。

 

 ペシペシ

 

「?」

「……蚊だわ。ブルー・ブルー・ローズが蚊を叩き落としてる。」

 仗助の襟元からブルー・ブルー・ローズが生えて、沼地の蚊を叩き落としていた。

「あっ、ホントだ。……ん?」

 それに気づいた仗助がブルー・ブルー・ローズを触ろうとすると、ブルー・ブルー・ローズが急にボロボロと崩れた。いや、溶けた。

「なっ!?」

 ブルー・ブルー・ローズは、物質同化型スタンドだ。そのためダメージは、フィードバックされないが、こんな状態なったことはない。

「なんだ? まさか敵の…? あっ、てめーか!!」

『……ヒヒ。』

 ヨーヨーマッが、不気味に笑う。ヨダレを垂らして。

「なに? コイツが何かしたわけ?」

「蚊っすね。たぶん、蚊にコイツのヨダレをひっつけて攻撃させてんだ!」

『な~んで、そう考えるんですぅ?』

「テメーの口から、蚊が出てるぜ!」

『エヘヘヘ、バレちゃった、バレちゃった。その植物みたいなスタンドは、予想外だったけど。』

「う、うあああ!」

「徐倫!」

 徐倫の身体に無数の穴が空く。

『わたしの、追跡センサーを破壊することもできません。徐倫への攻撃を止めることも出来ません。お三方が助かる方法は…、わたしから『逃げる事』ただそれだけです。』

「ダイバー・ダウン!!」

「待ってくださいっす!」

 仗助が徐倫を治していると、アナスイがダイバー・ダウンでヨーヨーマッを攻撃した。途端、水しぶきに混じった溶けるヨダレがアナスイの身体に穴を空ける。

『徐倫を守るというのなら、あなた方お二方も始末します。』

「ったく、これだから自動操縦型スタンドってのは…厄介なんすよね! 単純な行動だけしか出来なくっても、攻撃も単調だけど、本体を倒さない限りどーやっても倒せねー! しかもシンプルなだけに攻撃力も高いときた!」

「追跡センサー…っと言ったな?」

『はい、そうです。わたしの追跡センサーはどこまでも追いかけますよ? 徐倫が死ぬまでね。』

「そうか……。」

 次の瞬間、ダイバー・ダウンがヨーヨーマッの頭部を攻撃した。

『エヘヘヘ、無駄ですよぉ? んん?』

「お前が…、徐倫をどこまでも追跡するセンサーを持ち、そして破壊が不可能なら……、永遠に彷徨わせるだけだ。」

『…げ…ゲコ?』

「…なにを、やったの?」

「簡単なことさ。カエルの脳と、コイツの追跡センサーを繋いだ。…永遠に、カエルの気持ちになって彷徨え。」

 カエルの気持ちになってしまったヨーヨーマッは、ボートの上で奇行を繰り返した。

 小さなカエルの気持ち。上から来る鳥が怖く、そしてオスのカエルだったからか、メスのカエルが可愛く見えてナイスボディっと飛びつき、自分が持っていたカブトムシを食べるなどした。

「あーあ、こりゃひでぇや。」

「ブルー・ブルー・ローズには感謝ね。じゃないとコイツの攻撃に気づかず、全員やられてたわ。」

「そうっすね。じゃ、アナスイさん、治すからこっちに。」

「ああ、頼みますよ、大伯父さん。」

「……言っとくっすけど、俺を説得するより、徐倫ちゃんのお父さんの方がヤバいっすからね?」

「分かってるさ。」

 治療しながらヒソヒソと仗助が睨みながら話すと、アナスイはすました顔でそう言ったのだった。

 すると、ヨーヨーマッが突然崩れて消え始めた。

「F・Fがやったのね。」

 どうやら本体をF・Fが始末し終えたらしい。

 そして、腹の中から……。

「あれ?」

「中身が…ない!? 割れてる!?」

 緑の赤ちゃんが入っていた球体が割れていて中身が無かった。

 しかしよく見ると、エンジンの傍に、水の方側に、何か小さな緑の手があった。

「み、水に落ちるぞ!」

 アナスイが咄嗟に赤ん坊らしきモノを取ろうと手を伸ばした。しかし、手を触れた瞬間、ジュッと音が鳴り、アナスイの手に小さな手形がついた。

「な、なんだ、コイツは…! しまった、水に落ちたぞ!」

「今のはいったい!? なにがいったい…?」

「あ、あそこよ! あそこにいるわ! どうやら…、泳ぎや、潜りは…できないようね。」

 沼地の近くの陸地に、緑の赤ちゃんが這い上がっていた。

「ホワイト・スネイクに渡すわけには…いかないわ!」

「待て、徐倫!」

 徐倫は聞かず緑の赤ちゃんを追って沼に入り、陸に上がった。

「徐倫! 待てと言ってるんだ! 走るんじゃない! 足下の石を見ろーー!」

「えっ?」

 ゆっくりとハイハイをしている赤ん坊に近づくのをやめた徐倫は、近くに転がる岩を見た。

「いいか…、俺の言うとおりにするんだ。だが、慌てなくていい。徐倫、振り返って、俺を見ろ!」

「?」

 言われたとおり振り向く徐倫は、アナスイを……、“見上げた”。

「???」

「そいつを追うな。石ころが転がってきて…岩になった。逆に君は…。」

「身長が…小さくなってるぜ! まさか…。」

 仗助も陸に上がり、駆けつける。

「まさか、大きさを変えちまうのか!? 植物じゃなく、今度は大きさかよ!?」

 赤ん坊がハイハイで遠ざかっていく、やがて徐倫が元の大きさに戻った。

「なるほど…、一定の範囲…! 一定の範囲のモンを小さくしちまうのか! けど、草木は変わってねぇ! なんなんだ!?」

 

 

 だいじょうぶ

 

 

「!」

 すると赤ん坊の前にブルー・ブルー・ローズが生えた。

 緑の赤ん坊が止まった。

 すると赤ん坊は、普通の赤ん坊のように興味深そうに手を伸ばす。その手を優しく、ブルー・ブルー・ローズが絡み、その絡んだブルー・ブルー・ローズを赤ん坊が握った。

 

 

 仗助

 

 

「あいよ。」

「待って!」

「たぶん、だいじょうぶっすよ。」

 仗助が赤ん坊に近づく、しかし身体は小さくならない。

 やがて赤ん坊のそばに来ると、仗助は優しく赤ん坊の傍に膝をついて抱き上げた。ブルー・ブルー・ローズは、そのまま仗助の服を伝い、赤ん坊に握らせた状態にした。

 ニギニギ、ギュ。ニギニギ、ギュっと、ブルー・ブルー・ローズをまるで母親の指を握るように興味深そうに握っている。

「この子、どーするっすか?」

「えっと……。」

 なんか分からないが、ブルー・ブルー・ローズのおかげで緑の赤ちゃんを確保できたらしい。

 

 

 




ヨーヨーマッ戦は、かなり悩みました。
結果、こんな感じに。

緑の赤ちゃんは、ブルー・ブルー・ローズと仗助に興味を持った緑の赤ちゃんが気を許して安全に確保。

物語は、後半戦に……、こっからどうするかなー。

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