仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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F・F、一旦退場…?
ごめんなさい…。


オリジナル展開。


アナスイがちょっと不憫?


F・Fの最後、そして願い

 緑の赤ちゃんを抱えた仗助は、徐倫とアナスイと共に草むらをかき分けて進んでいた。

 歩いていると、やがて厳正懲罰隔離房棟の方に霧が発生し始める。

「ナランチャさん達、無事っすかね?」

「きっとだいじょうぶよ。」

「徐倫。」

「なに?」

「彼らは…、君とどういう関係なんだい?」

「? ナランチャ達? あの人は、結婚式に出席したことがあって顔を見てるわ。あとの人達は知らない。でも、花京院は確か父の古い知人よ。」

「俺の友人で、承太郎さんとも知り合いっすよ。…勘違いすんなよ? なんかしたら許さねーからな?」

「だいじょうぶですよ、大伯父さん。それならいいんだ。……祝福して貰うなら、たくさんの方がイイに決まっている。」

「?」

「徐倫ちゃん、無視無視。」

 緑の赤ちゃんを抱えている仗助は、片手に赤ちゃんを抱えて空けた片手で徐倫の腕を引いた。しかし、グンッと何かの抵抗感。見ると徐倫の腰にアナスイが手を回していた。

「おい…、こら…。」

「いえ、バランスを崩してこけたら大変だから…。」

「なに引き寄せようとしてやがる?」

「そちらこそ、引っ張ってますよね?」

「あのさ…、痛いんだけど。」

「あっ、ごめん。」

「おっと。」

「あんたも放しなさい。気安く触るな。」

「ああ…、すまない徐倫。」

 仗助が放したためアナスイの方へ引き寄せられて身を寄せることになったが、顔をしかめた徐倫に拒否され、アナスイは降参だと手を放した。

「それよか、どーするっすか? この子連れて…ってか、そもそも脱出したとはいえ、まだここは刑務所っすよ。」

「……青いバラの花は回収したの?」

「いや、まだっす。」

「なら、私がその子を連れて行くわ。仗助は予定通り青いバラの花を回収して、父に…。」

「まさか、ひとりで立ち向かう気っすか?」

「ホワイト・スネイクから花京院の記憶のディスクを奪い返す。これは、私がミナミと約束したことよ。」

「……そういうことなら余計にひとりで行かせられないっすよ。ホワイト・スネイクってのが承太郎さんの命を奪うきっかけを作った上に、花京院さんの記憶まで取っちまったんだ。そんな強敵相手なら尚更っすよ。それに、この子は、そいつの目的に繋がる鍵だってんなら…、連れて行って万が一奪われることがあったら…。」

「……霧が濃くなってきたな。」

 

 

 近いよ

 

 

「?」

 

 

 ホワイト・スネイクは

 近くまで来ている

 気をつけて

 気をつけて

 

 

「…どうやらその時間もなさそうね。」

「そうっすね。」

「…今の声は、予言者かなにかか?」

「勘が鋭いんすよ。」

 

 

 来た

 

 

「!」

 

「…徐倫……。」

 

 ガサガサと草をかき分ける音が聞こえた。

「F・F…?」

「プッチ神父だ……。ホワイト・スネイクの正体は…。」

 F・Fは、這いずりながら草むらから出てきた。身体の大半はむき出しになっており、エートロとしての形を辛うじて保っている状態だ。

「F・F、お前、そのプッチにつけられてないよな?」

「? いや…、連れてきたのはウェザーだ。ウェザーがいなかったら負けていた。」

 するとF・Fの後ろから霧の中からウェザーが現れた。

「……なんかおかしいっすね。」

「……?」

「おい、どうしたんだ? DアンGって奴はあたしが始末した。あのわけの分からないスタンドも消えたはずだぜ? そっちの…仗助?だっけ? 生まれたのか、緑の赤ん坊が…。」

「『らせん階段』…、『カブト虫』。」

「ウェザー?」

「『廃墟の街』、『イチジクのタルト』。」

「そいつは…、ウェザーじゃないぞ! F・F! 離れろーー!」

 だが次の瞬間、ホワイト・スネイクの手刀がF・Fの頭部を貫き、ディスクが飛んでいった。

「F・Fーーー!」

「『カブト虫』、『ドロローサへの道』、『特異点』、『ジェット』。」

「てめええええ!!」

「『紫陽花』、『カブト虫』、『特異点』、『秘密の皇帝』!!」

 謎の呪文を唱えていたウェザー…、否、プッチが最後の呪文を唱え終えると、緑の赤ちゃんがおもむろに仗助の腕から落ちた。

「!」

「そうか…、興味を示してくれたか? 君の方から…。」

 霧が一部晴れ、ウェザーの幻が消えてプッチが現れた。

「なに…しやがった?」

「簡単なことだ。これで私が、22年物間待ち続けたモノが手に入る。」

「今のは、何かの呪文か!? 天国に行く方法とかやつの!?」

「コレももう必要ない。」

「それは!」

 プッチが懐から取り出しのは、花京院の記憶のディスクだった。

 プッチは、ワニに半身を喰われたらしい看守を引きずってきていた。半死状態のその看守におもむろに花京院の記憶のディスクを突き刺す。

「なにを!」

「君らは、花京院の記憶のディスクが欲しい…。そして記憶のディスクは、死にゆくモノに引きずられ、消滅するのだ。必要の無いモノをどうしようと私の勝手だろう?」

 そう言って看守を草むらの中に放り捨てた。

「てめーーーー!!」

「そうだな、東方仗助、君の能力ならこの看守を救える。果たして間に合えばな。そしてF・Fのディスクはそこらに転がっているぞ? それを戻さなければF・Fは死ぬ。完全消滅だ。」

「!」

 プッチがハイハイをしてプッチに近づこうとしている緑の赤ちゃんに向かって突然走り出した。

「赤ちゃんを頼みます!」

 仗助が同時に走り出し、倒れている半死状態の看守に向かおうとする。

「ちくしょおおおおおおおおおお!」

 徐倫は、先ほど頭のディスクを奪われて今にも消滅寸前のF・Fを見て叫ぶ、そして仗助に続いて草むらの中に入った。

「ダイバー・ダウン!!」

「ホワイト・スネイク!!」

「ふ……、君は気づいていないな。」

「ハッ!?」

 アナスイの身長が縮んでいた。

「どうやら赤ん坊の興味も関心も、もはや私の方にのみ示されている。そして、フー・ファイターズのディスクはここにある。」

「なっ!?」

 プッチは余裕そうにフー・ファイターズのディスクを見せびらかした。徐倫は気づいていない。

「徐倫! F・Fのディスクは…、グアッ!」

「空条徐倫と関わったことを後悔するのだな。」

 身長が劇的に縮んだ状態で、ホワイト・スネイクに蹴られたアナスイ。

 プッチは、赤ん坊の傍でひざまづく。

 すると赤ん坊は、プッチの腕に食らいついた。そして草むらにプッチの身体ごと転がり込んだ。

「これで、君の世界へ…共に旅立てるぞ、DIO!!」

 その声を最後にプッチの声は消えた。

「ない! ない! どこ、F・F! このままじゃ…!」

 

『徐倫…。』

 

「F・F?」

『ありがとう……。あたしのために…。うれしいよ、すごく…。』

「F・F? なにを言って…? そんな最後みたいな…。」

『あのさ…。あたしが一番怖いことは…『友達』に、さよならを言うことすらできなくなることだった…。でも、最後の最後に…、それを考えることができる。分かるか?』

「わ、分からないよ…。今、ディスクを探すから…。」

『徐倫。あたしを見て。』

「ハッ! その姿は…。」

 そこには、フワフワと宙に浮く、半透明のF・F…、エートロとしての形を得たF・Fがいた。

『見て…、これが、あたしの魂。これが、あたしの知性。あたしは生きていた。』

「待って…。」

『さっき…プッチがディスクを隠し持っていた…。探しても見つからない。それに…、例えディスクで蘇っても、それは、別のフー・ファイターズ。あたしじゃあないと、思う。これが…、ココにいるのが、あたしなの。さよならを言う…、あたしなの。』

「待ってくださいっす!」

『仗助…。』

 花京院の記憶のディスクを手にした仗助が走り寄ってきた。

「復活する方法はあるっす! あんたの魂を…、あんた自身として蘇らせる方法があるっす!」

「それって…、あっ…! ブルー・ブルー・ローズね! そうよ、F・F! あなたは、生きられる! あなたとして…、この刑務所以外の世界へ飛び立つことができるのよ! だからお願い!」

『………それが…できたら…、きっとステキだろうなぁ…。ふふ…酷いなぁ、徐倫…。最後の最後で夢を見させないでよ…。』

「夢じゃない!」

『そうだね……。もし…それができたら……、いいなぁ…。』

「F・Fーーーーー!!」

 そしてF・Fの魂は、天へと昇って消えた。

「F・F…。」

「……姉ちゃんに…、相談するっす。」

「…お願い。」

「分かったっす。ドラァ!」

「なにを?」

 すると仗助がポケットから何かの部品を取り出し、クレイジー・ダイヤモンドを使った。

「なんか直感っす。姉ちゃんが用意した。青いバラの花が外にある。」

 そして空を見上げると、ヒュウウウウっと風が吹く中、青いバラの花の束が布にくるまれた状態で落ちてきた。

「よっしゃ…、これで…。」

「仗助…、あなたは、父のところへ。私は、戻るわ。」

「マジでっすか?」

「花京院の記憶のディスクを貸して。」

「えっ?」

「いいから。父が何を隠し、そして花京院と共有し、敵が狙ったのか知りたいの。」

「…分かったっす。」

 仗助は花京院の記憶のディスクを徐倫に渡し、徐倫は記憶のディスクを自分の頭に刺した。

 少しして、花京院の記憶のディスクを読み取った徐倫は、記憶のディスクを抜いた。

「なるほど……。」

「なんか、分かったっすか?」

「あとは、花京院に聞いて。」

「?」

 

「おーーーい!」

 

「億泰…、康一、ナランチャさん、花京院さん!」

「じゃあ、私は、行くわ。あとで追いつくから。」

「徐倫ちゃん……、必ず…必ず再会しようっすね。」

「ええ。」

 二人は拳を合わせあい、そして別れた。別れ際に倒れていたアナスイも治しておいた。

 

 

 

 

 




F・Fは、蘇らせる予定です。もちろん、魂はそのままで。ブルー・ブルー・ローズならそれが可能。


アナスイ、ごめんよ…。見せ場無しになっちゃった……。


次回は、オリジナル回かな?

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
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