仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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ほぼオリジナル展開。


ナランチャとミナミがやっと再会。

ちょっとキス表現があります。注意。


引っ張られていく運命

 

「ナランチャ…、気持ちは分かる。分かるから、もう少し安全運転で頼む。」

「…ぐっ。」

「ミスラフ…、いや、ミナミって奴の旦那だって~? アイツ既婚者だったのかよ!」

 エルメェスが、ナランチャがミナミ(※ターロム・ミスラフ)の旦那だと聞いて、信じられんっと声を上げる。

「信じらんない! あんなブスに、こんな旦那がいるなんてよぉ!」

「あぁ!? ミナミをブス呼ばわりすんじゃねーよ!」

「ナランチャ、前を見ろ。」

「いったい、ミナミはどういう変装をしていたのでしょうね? そこまで言わせるほどなら。」

「きったならしい、赤毛で、そばかすがあって、体臭がきつくってなぁ、普通にブスだったぜ。」

「なら、本当のミナミを見たらきっとぶったまげるんじゃない?」

「そこまで~?」

「あんたの反応が楽しみね。」

 うふふっと笑う徐倫に、エルメェスは、胡散臭そうにする。エンポリオを抜く他の者達も似たようなもので、エルメェスは、期待半分、不安半分で車に乗っていた。

 車は、オーランド地区の州病院へ。

 ここに神父がいるらしい。

 あと…。

「この病院の近くにミナミも身を隠しているらしいですね。反応が4つある。」

「なんだその反応って?」

「よく分かりませんよ。どうも僕や徐倫の血筋には、同じ血筋…あるいは同じこの星のアザがある人間が近いと分かるみたいなんですよね。」

 ジョルノはそういうと、襟をずらして星のアザを見せた。

「あんたにもあるの?」

「DIOの首から下は、ジョースターの先祖の物だったらしいです。ですから、その血筋の者は、DIOの血を引くと同時に、ジョースターの血統でもあるんですって。」

「…奇妙な話ね。」

「ええ。本当に…。」

 DIOって面倒なことするわ~、っと、ジョルノも徐倫も思ったのかほぼ同時にため息を吐いた。無駄に種ばかりばらまいて…、あとのことを考えてない。

「それより、ミナミはどこだ?」

「愛陽が言うには、病院の近くにいるらしいです。確かに病院の周辺に、二つ……、反応があります。二つとも離れてますけど。」

「よっしゃ、なら探しに行くぜ!」

「あっ、ナランチャ! ……行ってしまったな。」

「ミナミのことは一旦ナランチャに任せましょう。それよりも神父を仕留めることが大切だわ。ここで決着をつける。」

「徐倫。僕らが感じてるということは、向こうも僕らの存在を感じているということ。忘れてはなりません。」

「分かってるわよ。」

「ぼ…、僕も…。」

「エンポリオ。あなたは、ついてきちゃダメ。ナランチャがミナミを連れてきたら合流して欲しいの。そして、私達が病院に入ったことを伝えて。」

「分かった…。」

 そして、エンポリオを残し、一行は病院に向かった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 ミナミは、口を両手で押さえて、壁に背を預けて蹲っていた。

 その壁ひとつ向こう側にプッチがいる。

 

 

 落ち着いて

 落ち着いて

 ナランチャが

 もうすぐ来るから

 

 

「……。」

 まずいまずい! 非常にまずいっとミナミは大汗をかく。

 不意に、ガーンッという銃声が聞こえたような気がした。

「………君のことは一旦放っておくよ。東方ミナミ。」

「!?」

 プッチがそう言った気がした。そして遠ざかっていく。

 プッチが遠ざかった後。

「ミナミ!」

「な……ナランチャ…!」

 全速疾走してきたナランチャが、ミナミを見つけて、蹲っているミナミに抱きついた。二人ともバランスを崩し、道路に転がる。

「いっ、た~~。」

「あ、ごめん! だいじょうぶか!?」

「もう…いい歳なんだから落ち着こうよー。」

「いいじゃねーかよ。いくつになったって、俺は俺だ。」

「だからいつも子供っぽいって言われるんだよ。」

「うっせーな。まあ…それはそうと…。」

「えっ? い、いひゃいいひゃい!」

 ナランチャが不意に離れたと思ったら、両ほっぺたを抓られた。

「心配掛けさせやがって~! いくら予言だったとはいえ、俺に内緒で行動するか!?」

「ごふぇん、ごふぇん…。」

 ギューッとほっぺたを抓られ、引っ張られミナミは涙目になった。

「ひんふぁいふぁふぇらく、らかった…。」

「心配掛けたくなかったってなぁ…。」

 ナランチャがほっぺたを引っ張るのをやめた。

「き、緊急だって…、承太郎さんが連絡してきて、有無言わさず…。」

「そーかそーか…、元凶は承太郎か…。」

「あっ。ち、ちが…。」

「よし、殺しに行く。」

「待ってーーー! 待ってーーーーー!!」

 立ち上がったナランチャの腰にしがみついて止めるミナミ。

「仕方なかったの! しょうがなかったの! 運命を確定するトト神の予言だったから、どーしようもなかったのー!」

「ミナミ…。」

「お願い! 殺すのは勘弁してあげて! 承太郎さんも必死だったんだよ! あの人不器用だから…。」

「ミナミ。」

「ふぇ?」

 ナランチャに、ポンポンなでなでとされ、顔を上げたミナミに、しゃがんだナランチャが再び抱きついた。

「ナランチャ…、っ。」

 すると、キスされた。

 すぐに離れたキスの後、ナランチャは、ミナミの肩に顔を埋めるように乗せた。

「心配で…、死ぬかと思った……。マジだぜ?」

「…うん。」

「無事で…よかった。」

「うん。」

「二度と…、こんなマネするなよ? またされたら、俺生きてる自信ねーよ。」

「…善処します。」

「そこはキッパリと、もうやらないとは言わねーのな。」

「だって長い人生、また起こる可能性があるじゃん? ギャングのあなたが言える事じゃないでしょ?」

「うっ…。」

 痛い所を突かれ、ナランチャは呻いた。

「私はね…、毎日毎日、あなたの心配してるよ? その心配の量を考えたら…ねぇ?」

「ご…ごめん。」

「なーんて、心配の量とか質とかに差なんてないよ。心配は心配なんだから。本当に…、ごめんね。何度謝ったって足りないよね?」

「いや、そんなことねーよ。」

「ごめんなさい…。」

「ミナミ…。」

 ナランチャが肩から顔を上げて、再びキスをしようと顔を近づけてくる。ミナミは目を瞑った。

 

 

「おい、ラブラブしたいなら、場所考えろ。」

 

 

「おわっ!?」

「えっ!? ポルナレフさん!?」

「よぉ。久しぶり。」

 二人の頭にチョップしたのは、ポルナレフだった。

「まったく、仲の良いことは良いが。時と場所を考えなさい。」

 アヴドゥルが周囲を見ろと示す。

 見ると野次馬が遠巻きに見ていた。

「あ、あははは…。」

 やっと周りの視線に気づいた二人は、から笑いをして赤面したのだった。

「ど…どうして、お二人が?」

「花京院から緊急連絡が入ってな。救援だ。」

「偶然にも、アメリカに来ていたので、すぐに来れたのだ。」

「……ん?」

「どうした?」

 

 

 引っ張られている

 運命が

 神父を中心に

 

 

「……偶然じゃない?」

「はっ?」

「あっ…、ごめんなさい。あの場所を変えましょう。ここだと視線が…。」

「そうだな。」

 そして場所を変えて移動すると、エンポリオが駆け寄ってきて、徐倫達が病院の中に入ったことを伝えてくれた。

「お姉ちゃんは、ここで神父を仕留めるつもりだ! まだ成長途中である神父を!」

「…ほー…、さすが承太郎の娘ってか? すげー行動力だぜ。」

「しかし、彼女達だけでだいじょうぶなのか?」

「分からない…。僕が行っても足手纏いになるし…、それに敵は…神父だけじゃないんだ!」

「どういうことかね?」

「DIOの息子! ここへ来る前にも襲ってきたんだ! DIOの息子は何人もいるんだ! 今、この場所に、神父に引き寄せられて集まっているんだ!」

「DIOの息子だとぉ!? ジョルノ・ジョバァーナだけじゃなかったのか!」

「そ、そのジョルノって人もいるよ。お姉ちゃん達と一緒に行ったんだ。彼は自分は僕らの味方だって言ってた。」

「まあ…、アイツは信用できるが…、問題は別の息子達か…。」

「花京院からすべて聞いている。天国とはやらへ行くための力…、それが、あと3日で神父が手に入れてしまうと。」

「プッチ神父は…、すべての人間が犠牲になっても罪悪感を感じない悪なんだ! 天国を手に入れるってことはたぶん…。」

「良くねーことだな。絶対に。あの、DIOが天国? 地獄の間違いだろ?」

「……あれ?」

「どうした?」

「虹が……。」

 

 

 ウェザー・リポートが

 記憶を取り戻した

 カタツムリに

 気をつけて!

 

 

「かたつむり?」

「なんか…、イヤな予感がするぜ?」

「ああ…。ちょっと待て…、周りが…。」

「おいおいおい…。どーなってんだ? 人間が……カタツムリに!?」

 ふと周囲を見ると、人間が次々にカタツムリになっていく謎の光景が広がりつつあった。

「ポルナレフさん! 腕にカタツムリが!」

「お? なんだ、いつの間に?」

 言われて気がついたポルナレフがカタツムリを払った。

「おい、ポルナレフ! お前…。」

「は? どうした、アヴドゥル?」

「分かってないのか!? 身体がカタツムリになりつつあるぞ!」

「へっ?」

「アヴドゥルさん、触っちゃダメ! カタツムリになっちゃう!」

「な、なんなんだ、これは!? 何が起こってやがるんだ!? 異常だぜ!」

 

 

 ウェザー

 ウェス・ブルーマリン

 取り替えられた

 プッチ神父の

 本当の弟

 『ヘビー・ウェザー』

 彼の怒りと悲しみと憎しみの

 ちから……

 

 

 空に“悪魔の虹”が、橋を架ける。

 

 

 

 

 




ヘビー・ウェザーって、恐ろしい能力ですよね……。
カタツムリの果ては、マイマイカブリに喰われて終わりってのも……。

プッチは、ミナミがすぐ傍にいたにも関わらず、ヴェルサスには教えなかった……。
もしかしたら、ヴェルサスが、ミナミが近くにいるのに気づいて(星のアザセンサー?)、探しに出た可能性もありますが……。
なにせこのネタでは、承太郎の記憶のディスクがないからエンポリオを襲う理由も無いし……。
どーするかなぁ?

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
  • ノワ
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