仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
エピローグかな?
子供は、アンケート結果の名前の響きから、女の子にしました。
プッチは、光の中に溶けて消えた。
ブルー・ブルー・ローズ・レクイエムは、消える。そしてミナミはフラリッと倒れたため、ナランチャが支えた。
そして。
「……F・F?」
「あれー? 徐倫? あたし、生き返れた?」
「F・Fーーー!!」
「う…、俺は…?」
「お目覚めですか?」
「誰だ?」
「あなたの異母兄弟ですよ。ヴェルサス。」
「!?」
「それより、あなたを生き返らせた方にお礼をしたらどうです?」
「あっ…。」
「ヴェルサス…。」
「ミナミ…、約束…守ってくれたんだな?」
「うん。これで…、あなたの不幸まみれの人生は、終わったよ…。」
「う…うあああああああああああ!!」
ヴェルサスは、決壊したように泣き出した。
レクイエム越しに、ヴェルサスのこれまでの人生の歩(あゆみ)を見たミナミは、ヴェルサスに近寄り、抱きしめた。
ヴェルサスは、しばらく泣き続けた。ミナミは、黙って抱きしめ続けた。
「み…ミナミ…。」
「なに?」
「……げ…、結婚してくれね?」
「えっ?」
「なあ…、俺今まで碌なコトしてなかったけど…、あんたとなら…。」
「おい…。」
ナランチャが、血管浮かせてミナミの後ろに立つ。
「あんだよ?」
「俺の妻を口説くな。」
「はっ?」
「あの……、ヴェルサス…。私…結婚してるの。」
「へっ?」
「で…、この人が私の旦那様…。」
「あ? えっ?」
「ミナミの夫のナランチャで~す。」
「は? へ? あぁ!? あんた結婚してたのか!?」
「うん…。」
「……ふ……。」
「?」
「不幸だ~~~~~!!」
「おいおい、フラれたぐらいでそこまで嘆くなよ…。もっといい女に会えるって、あんたよく見りゃそこまで容姿も悪くねーし?」
「ミナミ以上にいい女なんていねえよぉおおおおおお!!」
仗助がそうフォローするが、ヴェルサスの尋常じゃない嘆き方に、みんな若干引いた。
その後、ヴェルサスとなにがあったのかと聞いたナランチャが一連の件を聞いて、キレて、ぶち殺す!っと言いだしヴェルサスを追い回したものだからとりあえずみんなで止めたのだった。
「落ち着いてよ。」
「これが落ち着いて…。」
「あのね…。ナランチャ……伝えなきゃいけないこともあるし…。」
「なんだよ?」
「レクエイム越しに知ったんだけど……。」
ミナミは、モジモジとする。
「なんだよ? どーした?」
「…あのね……。私…妊娠してる。」
「へっ?」
その言葉に全員の視線がミナミに集まる。
「に、妊娠って…、姉ちゃん!?」
「本当なのか? ミナミ!」
仗助とシーザーが食いつく。
ナランチャは、何を言われたのか一瞬理解できなかったが、間もなく理解して、ミナミの肩を掴んだ。
「だ…誰の子?」
「第一声がそれ? 身に覚えないなんて言わせないよ?」
「ご、ごめん…。マジで? マジでなの?」
「うん。なんだったら、あとで妊娠検査でもしてみる?」
「ううん! そりゃもちろん、ってか、妊婦って色々と安静にとか、激しい運動とかしちゃダメとかって聞くけど…!? ええーと、俺はどうしたら!?」
「落ち着け、ナランチャ。」
「ブチャラティ! 俺、パパになった!!」
「おめでとうございます。ナランチャ。出産祝いはたくさんあげますからね。」
「ありがとー! ボス!!」
「おめでとー!!」
徐倫が笑顔でミナミに抱きついた。
アナスイがソワソワと徐倫を見ていたので、エルメェスがポンッと肩を掴んで止めた。
「……不幸だ…。」
ヴェルサスの呟きは、誰にも聞こえなかったのだった。
***
その後…。
日本の病院で、ナランチャはウロウロとしていた。
場所は産婦人科の分娩室前。
「ウロウロしてても、無意味っすよ?」
「…うるせーよ。」
「立ち会い出産すりゃよかったのに。」
「いつ来れるか分からなかったんだっつーの。」
「そりゃそりゃ…、仕事が忙しいのは仕方ないの。」
仗助の隣には、ミナミと仗助の祖父の良平がいた。なお、母・朋子は仕事でいない。良平は警察官を定年退職して結構経つ。
ちなみに、ナランチャの本業がギャングであることは仗助以外は知らない。
分娩室に臨月を迎えたミナミが入ってから結構な時間が経った。
やがて……。
赤ん坊の泣き声が聞こえた。
「おめでとう。」
「あ…。」
そして分娩室のランプが消えた。
その後、赤ん坊をそれぞれベットで寝かせる室内に移され、病室にて産後のミナミと会った。
「赤ちゃん…見た?」
「ああ。」
「ふふ…、ちょっと大きいぐらいだったね。」
「ありがとな。ミナミ。俺達の娘だ。」
「うん…。」
「そうだ。名前も考えてたんだ。」
「なになに?」
「カリン。漢字で、花に、果物の梨で、花梨だ。」
「…良い名前。ありがとう。」
「ミナミ!」
そこへ、朋子が病室に駆け込んできた。
「母さん。」
「ミナミ…よく頑張ったわね。あんたは、自慢の娘よ。」
「うん…。」
涙ぐんでいる朋子が寝ているミナミを抱きしめた。
後日、ゾロゾロと出産報告を聞いた身内が来たりした。
「目は、ミナミ似だな~。」
「けど、鼻筋は俺似だもんね!」
「はん、あのガキがいっちょ前にとうとう父親か…。」
「あんだよ!」
「おお…、孫が孫が…。」
「ジョジョ。落ち着け。足下が危ないから椅子座れ。」
「よーっす! 出産祝い持って来たぜー! おお、可愛いなぁ。」
「ポルナレフ、あまりうるさくするな。赤ん坊が泣いてしまう。」
「ナランチャ、出産祝い、持って来てあげましたよ。」
「ちょ…、なんか色々と早い気がするぜ? ってか、持ってきすぎ!」
「早くてもいいじゃないですか。」
「遠慮無く受け取っておけ、ナランチャ。子供を育てるのはこの先もっと大変だぞ?」
「あのナランチャがとうとう父親か…。」
「感慨深いですね…。」
「ミナミー、久しぶり。」
「トリッシュ。」
「ミナミ、おめでとー!」
「康一君のところも、大変だね~。もう何人目?」
「えへへへ…。」
「康一君との子供は何人いても嬉しいわ。」
「俺もそろそろ結婚ってのしようかな?」
「噴上…、いまだに女をはべらかしてる野郎が結婚? できんのか?」
「重婚できるところで挙式でもあげるぜ。」
「そう来るか!」
「可愛いですね。二人の特徴をきちんと受け継いでいる。」
「まあ、この二人だからな。不細工にはならんだろ。」
「なんだその言い方?」
「言ったままだが?」
「あんだとーー!」
「てめー、露伴!」
「落ち着いて、ナランチャ、仗助!」
「ヤッホー、ミナミ! キャー、可愛い!!」
「よく頑張ったな。ミナミ。」
「抱っこする?」
「えっ、いいの?」
「首がまだ座ってないから気をつけて…。そうそう。」
「わ~、赤ちゃんって可愛いわ…。」
「徐倫…、もしよければ…君との…。グヘッ!」
「まだ許可はしていない。」
「アナスイさん…、まだなんだね…?」
「それなのに、なんでついてきてんだよ?」
「いや…、なんとか口実を…。」
「私は、お友達からって言ったわよ?」
「そ、そこをなんとか…。」
「私だって男には色々と懲りてるの。そんないきなり結婚なんて受け入れられないわ。」
「でも、嫌じゃ無いんでしょ?」
「まーね。」
「希望はあるな。まあ、がんばれよ。」
「当たり前だ!」
「まあ、その前に…最強の壁である承太郎さんを越えることだよね?」
「うっ!」
「……許可は出さんぞ。」
「……女一人が男を数名結婚できる重婚があればな…。」
「お前…、まだ諦めてなかったのかよ、ヴェルサス!」
「初恋をそう簡単に拭えるか!!」
「おお? やる気か!?」
「あーもう! 花梨が泣いちゃったじゃない。」
「ごめん…。」
「す、すまねぇ…。」
「もう…。」
花梨を泣き止ませるため抱っこしながら、ミナミは、思う。
自分と愛陽。二人がひとつになって生まれたブルー・ブルー・ローズの力。それをプッチは、“矛盾した大いなる神の祝福”と言っていた。
神様が存在し、自分達になぜ気まぐれで力を与えたのかは分からない。プッチに時の加速という力を与えたことも。
しかし、神様はそれを許さなかった。メイド・イン・ヘヴンの実現を許さなかった。
初めから、許す気など無かったのだろうか? エデンの楽園にわざとらしく知恵の実を置いて人間を追放したのも……。
分からないよね
「そうだね。考えてても分からないよね…。愛陽。」
「どうした?」
「ううん、なんでもない。あのね、ナランチャ。」
「なんだ?」
「私…、今、幸せだよ。」
「そうか…。俺もだ。」
ミナミは、現在(いま)ある幸せを噛みしめたのだった。
ここで、F・Fが出てないのは、F・Fが世界を見て回るために旅をしていてどこにいるか分からないということにしています。
エルメェスは、F・Fに付き合って旅とかしてるかな?
あーでも、まだ刑期が残ってるからなぁ…。徐倫と違ってスポーツ・マックスを倒すためにわざと罪を犯してるし。
たくさんのお気に入り、感想、評価、ありがとうございました。
後日談みたいな番外編を書くかは未定です。
ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)
-
乗上(ノア)
-
ローゼ
-
花梨(カリン)
-
マールナ
-
ノワ