仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5 第6部へGO! 作:蜜柑ブタ
リクエストをきちんと叶えられず申し訳ない……。
実は、ナランチャが日本へ数分間だけ転移したのには理由が……?っという内容です。
ところで、イタリアと日本……、両国は非常に離れている。
それゆえに時差がある。
実は、初めての子供を授かったミナミのささやかな願いの裏には、あるスタンド使いの粋な計らいがあったことを、ミナミとナランチャの夫婦は知らない。
時は、少し遡る。
イタリア国外まで続いた大仕事終えて、一息吐いていたナランチャは、ベンチの脇でズ~ンと暗くなっていた。
実は、クリスマスに日本に行くつもりでいたのである。
しかし、とんだ大仕事が入ってしまいそれは叶わず……。
時期的にお腹も目立ってきた妻のミナミには、悪いがまったく連絡が取れない状況だった。それも数ヶ月も。
妊婦というのは非常に繊細だというのは、色んな本や人伝の話から聞いている。妊娠をきっかけに離婚などという話も聞いたことがある。
「愛想尽かされたらどうしよ~~~~!!」
お腹も大きくなってきっと大変だろうに…、そんなときに仕事を理由に夫の自分が傍にいてやれないなんて!
ミナミに愛想尽かされて離婚などとなったら、ナランチャは生きていける気がしなかった。
ああーーー!!っとナランチャが頭を抱えていると。
「ヘイヘイヘーイ!!そこの悩めるセイ・プロープリオ・ベッロ(イケメン)!」
「あっ?」
外見は、40代男性。
白いハットにネクタイ、上下赤いスーツとロングコート、口周りや顎に白いちょび髭を生やしたナイスミドルな感じだ。
その男がやたら馴れ馴れしく、話しかけてきて、ハットを摘まみながらススイっとナランチャの横に座った。
「どうやら夫婦仲のことで、お悩みのようで!」
「!」
「そんなときは、私にお任せあれ! 愛する家族のためならば、燃える燃える! 愛! それこそ、この世を照らす温かき温もりそのもの! ああ、素晴らしい!!」
「な、なんだよ、あんた…?」
ナイスミドルのそのテンションに、ナランチャもさすがに引いた。
「そこは気にしちゃいけな~い! 私はクリスマスに出没するミラクルマン!まぁそこんとこはよろしく!」
「だからなんなんだ!?」
テンションそのままに、大げさな身振り手振りをするナイスミドルに、いい加減イラッときたナランチャが怒鳴った。
すると、右手をナイスミドルは手のひらを上にしてナランチャに差し出した。
「?」
ナランチャが訝しんでいると、パッと星形の小さな光がきらめき、ナイスミドルのその手の上に金色のベルが現れた。
「なっ!?」
こいつ…スタンド使い!?
それに勘づいたナランチャが慌てて距離を取ろうとすると、まあまあっと、ナイスミドルが空いてる手で落ち着くよう促す。
「スタンドパワー全開だ! 行くぜ! 『ラスト・クリスマス』!」
そして、男がベルの先端を摘まんで、ベルを鳴らした。
シャンシャンシャン…っという軽やかな、高い音が鳴る。
「ブォン・ナターレ(メリークリスマス)、良い夜期待してるぜ……」
音を鳴らし終えると、再び星形の光が放たれ、今度はベルが消えた。
そしてナイスミドルは、立ち上がり、スキップするような足取りで去って行った。
残されたナランチャは、ポカーンとしてその男の後ろ姿を見送るしか出来なかった。
「な…なんだったんだ?」
「ナランチャ。ここにいたんですか。」
「あっ、フーゴ。さっき変な…、あれ?」
「どうしました?」
ナランチャがフーゴを見て、それから先ほどの男を指差そうとしたとき、そこには男はもういなかった。
「……なんなんだか…。」
「どうしました?」
「いや…、変なスタンド使いが現れてな…。」
「だいじょうぶだったんですか?」
「とにかく変な奴だったぜ。」
「スタンド使いと言えば……、先ほど変わったスタンド使いの噂を聞いたよ。」
「?」
「クリスマスにだけ現れる、男で、正体は不明だが、この地域では、バッボ・ナターレと呼ばれているらしい。」
「バッボ・ナターレ(※イタリア語のサンタクロース)?」
「話によると、クリスマスにのみ使える奇妙なスタンドの持ち主で、クリスマス限定でどんな願いも1回だけ叶えるそうだ。」
「!」
「どうしたんだい?」
「いや……別に。それで?」
「ただ……相当な変わり者らしくて、世界征服といった欲望の強い願いは叶えず、恋人の愛や家族愛といった愛情深い、小さな願いを叶えることを強く望むそうだ。というより、そういった願いしか叶えられないらしい。」
「えらく、限定されたスタンドだな?」
「確かに。ボスに話を持って行っても、スカウトはしないだろう。」
「そりゃそうだ。」
「早く行こう。ミスタが待ってる。」
「ああ。」
ナランチャは、その後ミスタが運転する車で夜通しかけてイタリアに帰ることとなる。
眠りながらナランチャは、ミナミのことを思い出す。
お腹の大きい彼女の所へ行きたい……。
今すぐに……。
そして、日本でクリスマスの日の夜の時間が来たとき、イタリアからナランチャは消えた。
「ブォン・ナターレ(メリークリスマス)!」
目の前が暗くなる直後、あの男の声がどこから聞こえた気がした。
以下、ヴィランモハイ様の案。
・バッボ・ナターレ(サンタクロースのイタリア語)
正体不明の40代男性。白いハットにネクタイ、上下赤いスーツとロングコート、口周りや顎に白いちょび髭を生やしたナイスミドル。
クリスマスの間だけ願いを叶えるスタンドを持つ。
性格は非常にひょうきんで闊達。面倒見がよく、サービス精神も旺盛。
私利私欲の願いより相手のことや、家族の為の願いの方が『燃える』とのこと。
・ラスト・クリスマス(元ネタ ワム! Last Christmas)
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - ∞ / 持続力 - B / 精密動作性 - A / 成長性 - E】
金色のクリスマスベルを模したスタンド。
これを鳴らすと相手の望む願いを叶える能力を持つ。
ただし世界征服とか相手を殺す等のネガティブなものは叶えられないし本体の気分が下がる為できない。
逆に愛する人とか家族の為等の願いにはスタンドパワー全開で叶えようとする。
願い叶え終えると同じ人物の願いはもう叶えられない。
クリスマスである12月25日にしか発揮できない。
こんな素晴らしい案だったのに、組み込まずにいてすみませんでした!
ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)
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乗上(ノア)
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ローゼ
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花梨(カリン)
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マールナ
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ノワ