仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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今回、短め。



まだスタンド戦闘は先。


刑務所内では

 

 

「悪い子だねぇ…。」

「そうね。自分を良い子だなんて思ったことないわ。」

 ミナミ(※ターロム・ミスラフに偽装中)は、徐倫のハートの強さというか…ただでは転ばぬところ(たぶん、父・ジョセフの性格)に、心の中で戦慄しつつ、刑務所内の図書館の本を読んでいた。

 なにをやらかしたかというと、銅でできたコインをストーン・フリーで粉々にし、糸に伝わせてちょっといざこざがあった囚人の口にちょっとずつ銅を入れてやり銅中毒を起こさせ……、もっと簡単に言うと腹痛を起こさせてトイレの順番の売り買いをさせてドル札を巻き上げた。

 あとついでにカツアゲされっぱなしだった弱い囚人に同じ事をやらせたりもしている。つまり腹痛患者をもうひとりこしらえている。

「同情?」

「どーかしらねー?」

「銅(どう)だけに?」

「アハハハー! 面白くないわ。」

「ちぇ…。良い感じだったと思ったのになぁ。」

「寒いのよ。あ~、ゾワゾワする~。」

「でも、賢いね。金の借りを、文字通り金(銅)で返したんだから。」

「うふふん。」

 ミナミに褒められ、徐倫は上機嫌に鼻息を漏らした。

 いくらグレても、根本はやっぱり徐倫だなぁっとミナミは思った。

 それにしても、こう考えるとやはり親子だな…っとも思った。親というのは、徐倫の父・承太郎のことだ。彼もかつては不良だった。それがどういう化学反応を起こしたのか、海洋学における博士号を取るまでになっている。熱く、けれどクールさもあり、そして賢い。完全に父親似だ。

 そういえば、アヴドゥルから聞いていたが、タロットカードにおける星の暗示とは、どんな困難の中であろうとも一番星のように希望があるという暗示を持つが、逆位置には、先の見えぬ混乱やその思いが伝わらないなどの悪い意味も込められているらしい。

 承太郎の人生は、多くの波乱の中の一番星のような希望としての運命を背負いつつ、本人のその思いが大切な相手に伝わらないという辛さを孕んでいるのだろう。

「強すぎるってのも問題だね…。」

「なにが?」

「いや、独り言。」

 できたら承太郎とは和解して欲しいなぁ…っと思いつつ、口には出さない。これは、父と娘の問題だ。

 ともかく早く事が進むことを願う。刑務所という閉じられた空間で自分が出来ることは限られているのだから。

「?」

「どうしたの?」

「今…。」

 徐倫が立ち上がり、鉄格子に近づいた。

 

 

 明日の昼…

 

 

 その時、愛陽の声が聞こえた。

 

 

 承太郎が来るよ

 

 

「明日だね。早い。さすが。」

 

 

 でも、気をつけて

 敵が待っている

 徐倫をエサに

 敵が承太郎を呼んだ

 

 

「……なるほど。それで?」

 

 

 敵は…

 二人いる

 

 

「ふたり…?」

 

 

 今は、ワタシ達には、なにもできない

 耐えて

 待って

 

 

「…分かった。」

 何が起ころうとも、こちらは耐えて待たなければならないらしい。

 ふと見ると、顔と手に青あざができた徐倫が戻ってきていた。

「ありゃ? どうしたの?」

「ちっくしょぉぉぉ…。なんだってのよ…。」

「?」

 徐倫はブツブツ言いながらドカッと椅子に座った。

「徐倫。」

「なに? ん…。」

「こっそりとだけど、痛みを緩和ぐらいならできるよ。」

「…ありがと。」

 青あざの出来た左頬に手を添えて、波紋を流す。パッと見では分からない程度の微弱なソレだが、確実に痛みを緩和した。

 やがて、図書館での時間が終わり、それぞれの房に戻された。

 

「ねえ、あんたさぁ…。もしかして、コレぇ?」

「なんです?」

 同じ房にいる囚人から甘ったるい声で聞かれた。

「あの、お団子頭の奴…。もしかしてって思って。なんかなれ合ってるじゃない、あんた達。」

「そう見えます?」

「なんかイヤに仲よさげだから変だな~ってみんな言ってるわよぉ?」

「勝手にどうぞ。」

「あらぁん? そっちの気があるなら良かったのに…。」

 そういうと同じ房にいる囚人がズイズイと近寄って鼻を近づけてきた。

「こんな素敵な香りさせてて…、私、こんなキツくかぐわしい香り初めて。最初から気になってたのよね~。」

 ハアハーっと、囚人の呼吸が荒くなる。

「……そうですか。」

「ね~え。アイツがいいなら、私もじゃダメぇ?」

「ダメです。私、こう見えて堅いので。」

「…チッ。」

「あと、既婚者の女でも?」

「きこんしゃ!? あんたが?」

「ええ、素敵な旦那様が…。」

「じゃ、勘弁願うわ。」

 そういうと一転して同じ房の囚人は態度を変えて、ベットに寝転がった。

 ミナミは、二段ベットの上に昇ると。

 

「……泣きたい。」

 

 

 頑張って!

 

 

 小さく小さく呟いた言葉に、内側にいる愛陽が励ましてくれた。

 

 

 

 




女囚には、レズビアンが発生すると聞いたことがあるような…?
まあ、それは男囚も同じか……。

ミナミ、運悪く匂いフェチのビアンの人と一緒の房になってしまうも、なんとかあしらう。
虚勢を張ってても、内面は気弱だからかなりしんどいんです。
早く帰ってナランチャに会いたいミナミさん。


愛陽も成長し、言葉遣いがカタカナじゃなくなっています。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
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