仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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vsジョンガリ・A。


ブルー・ブルー・ローズが加勢しているけど、だいたいは原作通り。


動き出す悪意

 

 翌日。

 愛陽とブルー・ブルー・ローズの予感が正しければ、承太郎が来て、事(こと)が動き出すはずだ。

 そして自分は、それまで待つしかない。耐えるしかないらしい。

 できるとしたら……。

「見ていることぐらいかな?」

 食事を終え、図書室でくつろぐように本を読みながら、右目だけを閉じ、ブルー・ブルー・ローズで、面会者に会いに行った徐倫を追った。

 これは、イタリアで歪に進化していた愛陽とブルー・ブルー・ローズの邪視をヒントに得た、サブ能力みたいなものだ。完全にとは言えないが、壁や天井など、とにかく無機物に沿ってブルー・ブルー・ローズを生やしながら移動させることでブルー・ブルー・ローズが見ている視野を自分の目に映す。ただし、これは誰かに見つかりブルー・ブルー・ローズが攻撃されるとダメージが目に来てしまう。やるなら慎重に、覚悟が必要だ。それに別の場所にいながら別の場所を見て認識しないといけないので、静かな、邪魔のない場所である必要もある。しかしここは刑務所、生憎とひとりでいられる場所はない。せいぜいトイレぐらいだが、トイレに長居すれば怪しまれるだろう。

 仕方ないので、本を読むフリをして片目を閉じ、閉じた目に映像を映してみた。看守の目や囚人達に気をつけつつ、徐倫の様子を伺う。

 追っていると、なにやらゴミ箱の中に、野球ユニフォーム姿の小さい男の子が。

 その子は、行ってはいけないと徐倫に警告をしているようだった。どうやら昨日、徐倫に同じ事を警告していたらしく、徐倫が図書室の鉄格子の向こう見たのは、あの子だったらしい。その子は看守にも認識されず行動しており、もしかしたらスタンドという可能性もある。(※スタンドは普通の人間には見えない。物質同化型などは例外だが)

 その子は、お守りにと、劣化した骨のような物を徐倫に渡した。

 そして…、徐倫にとっては、今一番会いたくないであろう人物である、承太郎が待つ面会室に徐倫が入った。

 まあ当然だが徐倫は拒絶反応。なんと看守を殴って気絶させ自ら懲罰房に行くことを望み、あんたが来ると知ってたら来なかったことや、のこのこ父親面して来るなと悪態を吐いた。

 

 

 承太郎さーん

 

 

「……会えたか?」

「なにがよ!?」

「会えたんだな。彼女に。」

「!」

「声に出すな。どこで聞かれるか分からない。」

「なんで……あの人を寄越したんだよ…。あんな形で!」

 徐倫が言わんしているのは、ミナミを殺人犯としてすべてを偽装して刑務所に寄越した意図が分からないということだ。

「物事は必ずしも良い方向にも悪い方向にも向かうわけではない。だが、従わなければならなかった。」

「だからどうして…?」

「単刀直入に言う。俺は近いうちに死ぬ。」

「!?」

 

 

 承太郎さーん!

 

 

「な…んなのよ…それ? それもなに? 従わないといけなかったことだっての?」

「ああ。」

「ふーん…、そう。」

 一瞬動揺した徐倫だったが、急にスカしたような鼻を鳴らしてそう言い捨てた。

「しかし、その前にお前をここから出す。そのために来た。」

「はあ?」

 すると承太郎は、一枚の写真をテーブルに置いた。

「徐倫。お前を嵌めたのは、ロメオとかいうボーイフレンドじゃない。この写真の男だ。」

「……?」

「名は、ジョンガリ・A(エー)。現在この刑務所に収容されている男囚だ。」

 

 あの交通事故そのものが仕組まれたことであった。

 ジョンガリ・Aは、刑務所の中からチンピラを雇い、無関係のヒッチハイカーを雨の道路に投げ込ませた。その時、その場所に、徐倫を乗せているロメオの車が走ることを計算して。車ではね飛ばしたという風に思い込ませた。

 つまり、まずロメオという男を罠に嵌め、そのあとは、悪徳弁護士を使いトントン拍子で、車の窃盗罪の前科がある徐倫を有罪判決に持ち込み、そしてこの刑務所にっということだったらしい。

 そしてその動機だが……、これが厄介だった。

 

 ジョンガリ・Aは、かつてDIOの部下だったのだ。

 

 年齢から考えると、少なくとも11歳ぐらいですでにDIOに盲信していたらしい。

 

 

 ボインゴと同じぐらいの歳だったんだね…

 

 

「奴は、お前をいつでも始末できるよう、この刑務所に収容させるようにした。お前はすぐにここを出なければならない。法は無視だ。娘であるお前には遺伝しなかったらしいが、素質はあったはずだ。スタンド…その能力を使ってここを出る。」

「うるせーぞ。」

 徐倫は、フンッと鼻を鳴らした。

「2、3年もママをほっとくかよ。離婚するとかさ。今更、父親面で、あたしに指図するな。あの人を…あんな形で寄越したのも慰めのつもり? だったらおあいにく様、必要ないわ。ひとりでやれるわよ。ショックな話とペンダントだけは受け取っておいてやるぜ。もう、帰ってよ。あ、その前に、あの人を出してあげてね。そしてもう私に会いに来るな。」

「待て。」

「はあ~? 待つかっての。じゃあな。」

「このタバコは誰が吸った? 看守の物じゃないな。銘柄が違う。」

 

 

 承太郎さん!

 敵はすでに…!

 

 

「ああ、分かってるさ。」

「はあ?」

「徐倫。動くな!」

「は? ハッ!?」

 面会室の扉に向かっていた徐倫を後ろから引っ張ったのは、鮮血色の根っこだった。そのまま徐倫は、尻もちをついた。直後扉の格子の隙間から弾丸が入ってさっき徐倫が行こうとした位置を通り過ぎ、部屋の中の壁に命中した。

「っった~。なによ? なんなの!?」

「ドアに近づくな。奴は…ジョンガリ・Aは、すでに俺達を狙っている。」

「今引っ張ったのは…。なんか植物?」

「安心しろ。アレは味方だ。」

「?」

「彼女といれば、いずれ知ることになった。」

「…つまり……。」

 徐倫が何か察した時、床から生えてきた根っこが、歪んだライフルの弾を壁から抜いて承太郎に渡した。

「これは、本物のライフルの弾だ。位置は分からないが、奴は遠くからお前をライフルで狙撃しようとした。」

「な、なんですって……? 何よ? 写真の男は…、あたしを陰謀でぶち込んだのは分かった…。でもそいつ囚人って言ってたわね? ここは女子監! しかも囚人はボールペンさえ持ってないのよ!?」

「そうかな? 銃というのは分解できる。例えばハムとかチーズとか…缶だの…、部品にした物を入れる。友人だとかが、面会で看守に賄賂を渡せばろくすっぽ調べもせず渡して貰える。ちょっとずつ…少しずつな。数ヶ月もすれば部品を組み立ててライフル一丁のできあがりだ。」

 それを聞いて徐倫は目を見開いた。確かにこの監獄で数日過ごしたが、渡した賄賂次第で事を逃れることは当たり前だと分かった。例えば、髪を丸ハゲにされずに済んだのも金だった。それほどにユルいのだ、なら銃の部品を面会の粗品に混ぜて持ってくるぐらい……。

「お前を救ったのは、彼女のスタンドの優れた勘だ。アレは、味方だととてつもないが、敵に回せば……その運命すら歪められる。」

「待って…、あの人もスタンドっての…? 使えるわけ? 知らないわよ!」

「彼女のスタンドは、自動で動く。別の意思が宿っているのだ。彼女の意思に反して動くことも少なくない。」

「なによそれ…。ん?」

 徐倫は、ドアの格子の隙間から廊下を見て、何かに気づいた。承太郎も反対側から廊下を見た。

 変な…のがフワフワとまるで水を漂うクラゲのような感じで浮いている。

 やがてその小さな物体は、ヘニャンと廊下に紙のようにペッちゃんこになった。

 しかし、少しすると突然フワッと舞い上がりまた宙を漂い出す。

「顔を出しすぎるな。あれが、ゴミでないことは分かった。」

「で、でも…。」

「なにもするな。ジョンガリ・Aのスタンドで間違いない。なにもしないで、ジョンガリ・Aが何をしたいのか見極めるんだ。」

「っ…。うるせーんだよ。」

 ムッとしたのか徐倫が指から糸を出した。そしてフワフワ浮いているスタンドに糸を向ける。

「やれやれ…余計なことを。」

「躱された! あいつは、糸が見えているの?」

「大声を出すな。何かに反応している。だが、糸の動きではない。見ろ、糸とはまったく無関係の方向に動いている。」

 

 

 落ち着いて

 

 

「この声…、気のせいじゃなかった…。誰よ?」

「落ち着け。この声は味方だ。」

「そんなこと言われたって…、信用できないわよ! いきなりどこからともなく声が聞こえたら…。」

「彼女は、“ひとり”じゃない。そう言えば分かるか?」

「?」

 

 

 気流…

 

 

「きりゅう?」

「…なるほど。糸のエネルギーが動かした気流に反応して舞い、動いているのか…。」

 あんな簡単にフワフワしているということは、僅かな気流の流れにも敏感に反応して動けるということだ。

 その時。

 徐倫が殴り倒した看守が起き上がった。

 そして警棒を手に、怒鳴る怒鳴る。

 すると外にいるスタンドがドアに向かって近づいてきた。警棒を振るのと大声を出す気流に反応したのだろう。

「やむを得ん!」

 

 

 ダメ!

 

 

「むっ!?」

 鮮血色の根っこがドアから生え承太郎の腕に、否、スタープラチナの腕に絡みつき、動きを一瞬鈍らせる。

 直後、ドアの格子の隙間から飛んできた弾丸が、承太郎の左腕を掠り、看守の頭部を撃ち抜いた。

「…なるほど。奴の意図が分かった。二つ…、いや、二人動くのを待っていたのだ。」

 承太郎は、腕をかすった部位を摩り、部屋に入って来ている小さなスタンドを見上げた。

 

 ジョンガリ・Aのスタンドは、空気を読む衛星。

 ライフルは、実弾なのでスタンドを傷つけることはない。だからスタンドそのモノを撃つことで弾丸を中継させるのがジョンガリ・Aの能力であり攻撃手段だった。

 つまり狙撃衛星。

 

 

 

 

 

 

 

 

「頼むわよ。愛陽…!」

 ミナミは、中継している視界の限界を感じ、本を置いて右目を開けた。酷く充血した右目から血涙が一筋流れた。

 

 

 

 

 




途中まで見てたけど、ミナミが限界に。
元々そういうスタンドじゃないしね。

承太郎、自分が死ぬとぶっちゃける。トト神の予言です。


さーて、ここからどう動かそうかな?
ホワイト・スネイクがどのタイミングでやってきたのかも分からないし。
そこをどうするか……。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
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