仗助に双子の姉がいたらというもしも パート5  第6部へGO!   作:蜜柑ブタ

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ジョンガリ・Aとの戦闘は、かなり割愛。

そして、ミナミの視界が離れたことで、愛陽がブルー・ブルー・ローズとして幻覚から?


あと、途中からオリジナル展開。


幻覚と現実の境目、そして、死

 ガリガリガリガリガリガリ

 

 

「……うるさいわね…。」

 

 

 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

 

 

「うるさ! 今それどころじゃ…! っ、っっ!?」

 徐倫は、握りしめた石…、否、人間の骨から伝わった痛みでハッと目を覚ました。

 目を覚ました徐倫が、見たのは、溶けていく面会室と、自分達の身体だった。

 

 

 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

 

 

 溶けかけの身体で首を動かして見ると、まだ溶けていない壁をあの鮮血色の根っこが引っ掻いていた。

「あんたが…起こしてくれたわけ?」

 そう問いかけると、根っこは、ウネウネとそうだと言わんばかりに動いた。

「なるほど…、意思が別にあるってそういうことなのね。」

 首の向きを変え、徐倫は、テーブルの反対側でぐったりと突っ伏している承太郎を見た。

 

 

 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

 

 

「さっさと起きなさいよ…!」

「……っぅ…。」

「起きた?」

「…ああ……。どうやら幻覚を見せられていたらしいな。」

「そのようね…。どの辺りからかは分からないけど…。」

「おそらく…タバコを見た辺りだな…。ジョンガリ・Aからの狙撃はなかった…。すべては映画のように見せられていた夢だ…。」

「じゃあ…この状況も夢だって? ああ、眠くてしょうがないわ…。夢の中で寝るとどうなるんだった…かしら?」

「寝るな…! ストーン・フリーと言ったな? お前のスタンドは。それを出してくれないか?」

「…はっ?」

「いいから…出すんだ。」

「???」

 徐倫は、溶けかけて億劫な身体を推して、ストーン・フリーを出した。(人型の方)

「角度はいまいちだが…、まあいい。」

「はっ? なに…言って…。」

 

 

 口閉じて

 舌噛むよ

 

 

「はっ?」

「オラァ!!」

 直後、ストーン・フリーを、承太郎のスタープラチナが殴り飛ばし、ダメージフィードバックで徐倫ごと扉に向かってぶつかった。そしてその衝撃でドアが開いた。

「う…、ち、ちくしょおおおおおおおおおおおお!! こ、この痛み…、幻覚なわけないわ!!」

 

 

 承太郎さん…

 

 

「とりあえず俺を引っ張り出してくれ。」

「チッ!」

 盛大に舌打ちした徐倫が、溶けかけの部屋から承太郎と、徐倫に殴り倒されて気絶している看守を引っ張り出した。

 

 

 酷ーい

 殴った殴った

 

 

「分かっている。」

「あとで殴り返させろよ?」

「分かっている。」

 すると廊下にけたたましいサイレンが鳴り響いた。

 その音と、監視カメラと、刑務所内放送がこれが現実だと知らしめる。

「ええーと。ジョンガリ・Aなんて奴の狙撃なんてなかった…。これが現実ね。」

「その通りだ。渡しておいたペンダントは持っているな?」

「?」

「スピードワゴン財団という組織とちょっとした付き合いがあってな。そこから借りた二人乗りの無人潜水艇に乗って脱出する。ジョンガリ・Aのことや、今までのこと…考えることは色々とあるだろうが…、今は脱出することだけを考えろ。」

 

 

 気をつけて

 敵は、ひとりじゃない

 

 

「ああ。知っている。おそらくジョンガリ・Aと、もうひとり…。面会室でのアレは、もうひとりの仕業だろう。」

「?」

「…誰かが来るな。それも二人ほどか?」

「なんでそんなこと…。」

「コレを持っておけ。大切なモノだ。」

 承太郎は、徐倫にペンダントを渡した。

「大切なモノね~。そんなに大事なら…、てめーで持っとけよ!」

「徐倫。」

「今更何よ…。子供の頃に高熱で死にそうになった時も、あんた日本から帰ってこなかったし……。遊びで車を運転しただけなのに、盗んだって言われて……、あの時も仕事だって言って飛行機に乗っていった。」

「……。」

「今だってそう…。平然と殴ってそれでドアの鍵開けるなんてさ。あんたにとっちゃ、私なんて…。」

「徐倫。待て。」

「はあ?」

「さっきから静かにつけられている。何かに……。おそらくコレが教えてくれた誰かだ。」

「? …それ…。」

 徐倫は、承太郎の腕の袖から生えている鮮血色の根っこの存在に気づいた。

「コイツは、あらゆる無機物から生える。覚えておけ。」

「なに? なんなの?」

 その時、足音が後ろの廊下の鉄格子の向こうから聞こえてきた。

 現れたのは看守だった。

「こっちの廊下には誰もいません。反対側から逃げたのでは?」

「おい! 何を調べてるんだ、おまえ! よく見ろ、鉄格子が何かの力で壊されているじゃないか! 囚人はこの先まで来ている!」

 その時、先に来ていた看守がサイレンサー付きの銃で、後から来た看守の頭を撃ち抜いた。

 壊れた鉄格子を掴み、その看守が入ってくる。その際に帽子が落ちると…。

「じょ…、ジョンガリ・A!?」

「徐倫! 下がれ!」

 

 

 徐倫の上

 

 

「!」

 声が聞こえ見ると、徐倫の頭上に、ジョンガリ・Aのスタンドが浮いていた。

 幻覚で見ていたはずのスタンドがいることに一瞬驚いたが。

 

 

 これは、現実

 

 

 手に走った痛みで現実だと理解し、承太郎は咄嗟に時を止めた。

 その時には、ジョンガリ・Aは、銃を撃っていた。弾丸は徐倫を狙っている。庇わなければ撃ち抜かれる。

「……なるほど。」

 承太郎は、止まった時の中で後ろを振り向く。

 そこにいるドロドロに溶けたように壁を這っているスタンドを見つけた。

「これが……俺の、“死”になるわけか。」

 承太郎は自分の手の傷から生えた赤い茎の青いバラの花を握った。

「ミナミ、愛陽。徐倫を…頼む。」

 そして時が動き出す。

 時が動き出す瞬間にダッシュした承太郎が徐倫を突き飛ばし、弾丸をスタープラチナで弾く。

 

『一手遅かったな。空条承太郎。待っていた。この時を。』

 

「……ふっ。」

『?』

 謎のスダンドが振り返った承太郎に拳を振ろうとした直後、承太郎が微かに笑った。

 スタンドの拳が承太郎の顔をかすった瞬間、厚めのディスクのような物が顔から飛び出す。

『……!? なに!? 馬鹿な!』

 そこから落ちたのは、一枚のディスク。そのディスクの表面にはスタープラチナが映し出されていた。

「……なるほど。“死人”は無理ということか?」

『き、貴様…! その花は…、まさかあの女がココに!? くっ…仕方がない…。予定が狂った!』

 謎のスタンドは、出てきたディスク1枚を奪って消えた。

 そして承太郎は棒立ちになった。

 先ほど突き飛ばされて倒れていた徐倫が起き上がる。そして承太郎の様子がおかしいことに気がついた。

「あんた…ちょっと? ハッ! あのスタンドは…、幻覚じゃない!?」

 するとジョンガリ・Aが自身のスタンドの気流に従い、銃弾を撃ち放った。

 徐倫は、ストーン・フリーで防ぐが、棒立ちの承太郎は身体のあちこちに銃弾を受けた。

「オラァ!!」

 徐倫がジョンガリ・Aが弾丸を込めている間に窓の鉄格子を破壊した。

「海岸だわ! 奴が弾丸を込めている間に窓の下に…。……ちょっと…? えっ?」

 徐倫は、見た。

 壁を這っていくドロドロした何かがディスクのような物を運んで行くのを。

「なに? えっ? どうしたのよ? なに? 壁にいたのは…なに?」

「…先に…行け…。後から行く。」

「あ、あんた…まさか…、怪我したの? 数秒前、あたしを突き飛ばした? その時に? で、でもあんたのスタンドは鉄の扉だって破壊するし、弾丸なんてそんなもの…。」

「敵は二人いた……。ジョンガリ・Aと…、ドロドロのもうひとり……。いいか、聞くんだ。一見分からないが、このペンダントには、発信器が内蔵されている…。お前の位置がいつでも分かるように…。そして、潜水艇は、自動的にコレを追尾してくるよう……すでにセットされている。分かるな? 言っていることが…。」

「待ってよ……。ねえ…。えっ?」

「海岸に行くだけで潜水艇はお前の所に来る。そして、スピードワゴン財団というところが潜水艇を……、見つけてくれる…、分かったなら……。」

「これって……、あたし…さっき……。」

「あと…これもだ…。受け取ってくれ。」

「青い…バラ?」

「彼女の力が生んだ…、俺からのお守りだ…。たった1回きりだが、どんな終わりも回避できる……。」

 承太郎は震える手で、徐倫に青いバラを当て、青いバラはパッと光となって消えた。

「消えた!? ちょっと…、これって…。」

「いつだって……大切だった……。いつだって…そう思っていた……。」

「あんた…、さっき私を庇ったときに何かを奪われたんでしょ!? だから攻撃をかわせなかった!」

 徐倫は、その時、あのドロドロした何かが持っていたディスクに映っていた物を思い出す。アレは…。

「まさか…スタンドを…。」

「徐倫!」

 その時、ジョンガリ・Aが銃口を向け、徐倫を撃った。

 しかしその弾丸はすべて糸によってあらぬ方向に飛んでいった。

 銃口から糸が絡み出てくる。

 ジョンガリ・Aは、一瞬焦り、銃口から糸を取るが、徐倫と承太郎を見失った。

 だが自身のスタンドによって位置を把握する。しかし、動こうとして動けなかった。なぜなら足を糸で縛られていたからだ。

「あたし達は…、この窓から外に出て海岸に行く。邪魔するな…、いいな?」

「わ、分かった…。銃は…捨てる……。」

 しかしその間にスタンドで気流を読む。

 そして銃口をスタンドに向けた。その瞬間、顔にストーン・フリーの拳がめり込んだ。

「別に…捨ててくれなんて言ってないわ。」

 そして承太郎のスタープラチナに負けぬパワフルなラッシュがジョンガリ・Aを襲った。

「……徐倫のこの精神力なら…、無事に生き延びる…な……。」

 そして承太郎は、意識を闇へと沈めた。

 

 

 

 

 承太郎さん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんてことを…。」

 ミナミは、トイレの中で右目を押さえて、ボロボロと涙を零した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 

『想定外だ! 予想外だ! 承太郎め! 自ら先に死を選び、記憶のディスクを奪わせぬとは……!!』

 

『蘇生させなければ…。手段はある! あの女が…この刑務所のどこかにいる! ブルー・ブルー・ローズの本体である、東方ミナミがいるのは間違いない! 町一つ分を覆い尽くすほどの広範囲だが、確実に中にいる! そのディスクを奪いなんとしてでも承太郎を蘇生させなければ!!』

 

 

「目的の物は…手に入らなかったのか?」

 ボロボロのジョンガリ・Aが聞いた。

『……ある意味で承太郎の方が上手だった。愚かなまでにな。だが、まだ望みはある。徐倫は、逃げていない。徐倫を利用すればあるいは……。ジョースターは身内には甘い。』

「そうか…。すまないが…、男子監に連れて行ってくれ。油断した…。……ところで、『ホワイト・スネイク』? 俺の銃を知らないか?」

『…ココだ。』

 するとホワイト・スネイクと呼ばれたスタンドが、ジョンガリ・Aの銃で、ジョンガリ・Aを撃ち殺した。

『看守殺しは、すべて君の責任になる…。君とは良いコンビだったが承太郎の判断が僅かに上回ってしまっただけだ。記憶のディスクを奪えなかった、これだけは君の責任じゃないさ。』

 ホワイト・スネイクは、銃をジョンガリ・Aの死体の手に握らせた。

 

 

 

 




承太郎。死す。
だが記憶のディスクは奪わせなかった。なお、何を奪われようとしていたかは承太郎は知りません。直感で、死んだ方が奪われずに済むと判断してわざとブルー・ブルー・ローズに寿命を奪わせて死にました。

死んだら記憶のディスクが取れないというのは捏造ですので……。
あと、ギリチョップで死チャラティみたいに一時的な死人だったので、スタンドだけが取れちゃっということにしました。
そのため承太郎は、寿命の他に、スタンドという精神エネルギーに分断されて、どちらかが戻ればとりあえず仮死状態からは復活可能になるということにしました。でも、身体も心もほぼ死んでるので、完全蘇生にはスタンドを戻すだけじゃなく、やはり…あの白い花が……。

ここからの展開は、オリジナル展開を交えつつ、ミナミを探すホワイト・スネイクと、承太郎を救おうとする徐倫達とにそれぞれが動くと思います。

ミナミとナランチャの子供の名前候補(活動報告でも募集中)

  • 乗上(ノア)
  • ローゼ
  • 花梨(カリン)
  • マールナ
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