ようこそ藍越学園へ   作:TAKUMAKI?

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またしても1ヶ月ぶりの更新に・・・

誰かこのオラに暇とモチベーションを分けてくれぇ!!

では今回はシャルロット達がいる第四班の行動を追います


第七十一話 第四班自由行動

「おお~、こいつは良い眺めだなぁ。やはり山はいい。天気も良いし、新鮮な空気を目一杯吸いながら景色を眺めるのも悪くない」

 

山間の景色を眺めながらラウラはひとりそう呟いた。

第四班一行は第一班一行のように山岳鉄道を利用せず、途中までバスを利用してからハイキングコースを歩いて頂上付近を目指す事となった。

これは「山の景色を歩きながら楽しみたい」というラウラの意見を取り入れての行動である。

特に反対意見も出なかったということでこのコースへとやってきた第四班一行であった。

 

「おーい、お前達ー!早く来て見ろー!良い眺めだぞー!!」

 

「ラウラー、あんまりどんどん先に行かないでよー」

 

「いいから早く来てみろー!!」

 

前方を歩いているラウラが大きく手を振りながら他の班員を呼んでいる。

少し遅れる形でシャルロット達がやってくる。

その先頭を歩いていたシャルロットがあんまりひとりで先にいかないように呼びかけるが、ハイキングコースに入ってからはあのように上機嫌なラウラは鼻歌でも歌いそうな雰囲気で先を登っていく。

 

「もぉ・・、ラウラってば・・・」

 

「うふふふ♪ボーデヴィッヒさん、凄くはしゃいでるわね」

 

シャルロットの隣を歩いている班長の静寐はそんなラウラの背中を見ながら穏やかな笑みを浮かべている。

 

「無邪気でいいんじゃないかい?ボーデヴィッヒさんのああいう姿は見ているとなんか微笑ましいしね」

 

「確かにな。織斑の奴があいつを妹分として可愛がるのも少しわかる気がするぜ」

 

栄介と優希も静寐に同意するようにそう言った。

ラウラは最初こそ冷たい印象を与えがちだが、打ち解ければああいった無邪気な姿を見せる事がある。

同じ班になった事で少しずつではあるがラウラもシャルロットとセシリア以外のメンバーとも打ち解けてきているのである。

 

「セシリア、大丈夫?」

 

「ええ、大丈夫ですわ。心配には及びませんわよ」

 

集団の最後尾を歩いていたセシリアを気遣うようにシャルロットが声を掛けた。

セシリアは身体も事もあるのでハイキングコースとはいえ山登りをするのに体力の心配があったが問題はないようだった。

尤も、第四班一行が歩いているコースは幾つかあるコースの中で一番楽なコースである。

 

「バスを使って結構上の方まで上ってきたからね。山頂付近まではそう遠くはないだろうね」

 

「そうだな。つーかこういうのってさ、小学校の頃の遠足とか思い出すぜ」

 

「そうね。海は結構近場にあるけど山に来ることはそうそうないわよね」

 

「うん。コースも結構なだらかなので歩きやすいし、天気も良くて気持ちがいいよ」

 

「ええ。これくらいのコースでしたらわたくしでも平気ですわ」

 

「それに比べて・・・」

 

栄介がやや苦笑い気味にセシリアのさらに後方に視線を移す。

つられるように一行が視線を後方に向けると

 

「みんな~・・・、ちょっと待ってよ~・・・」

 

後方から勉が息を切らせながらやってきた。

 

「情けねぇな勉。お前体力無さ過ぎだぜ」

 

「優希の言うとおり、これくらいでそんなにへばってるようじゃ男として情けないな」

 

「そ、そんな事言われても・・・」

 

手を膝について呼吸を整える勉。

栄介と優希はそんな勉を見ながら「やれやれ」といった感じのジェスチャーをみせた。

 

「ほれ!きりきり歩けぃ!」

 

(ばんばんっ!!)

 

「痛っ!優希、背中叩かないでよ!!」

 

活を入れるように優希がヘロヘロ状態の勉の背中を乱暴に叩いた。

 

「ほれほれ!気合だ!気合を入れろ!『気合があれば何でもできる』って言うだろ」

 

「優希・・・、それは『元気があれば何でもできる』だよ・・・」

 

「同じようなもんだろ?気にすんなって」

 

「微妙に違う気がするんだけど・・・」

 

「まあまあ、それより早く行こう。ボーデヴィッヒさんを見失っちゃうかもしれないぞ」

 

「う、うん・・・」

 

栄介と優希に促されて勉も渋々ながら歩を進めた。

女性陣もそんな勉にエールを送る。

 

「おーい、こっちに良い感じの芝生が生えた広場があるぞー」

 

先行していたラウラがまた大きく手を振りながらそう言っている。

どうやらその広場は元々コース上にある休憩所を兼ねているようで、ベンチや自販機やトイレといったものが設置されていた。

 

「それじゃ、いったんここで休憩にしましょう。皆ゆっくりして水分補給も忘れずにね」

 

班長の静寐の号令で各々が休憩に入った。

 

「つ、疲れた・・・」

 

勉がそばにあったベンチにぐったりとする。

 

「芝生を見てるとなんか寝転がりたくなるぜ。とうっ!」

 

そう言って優希が芝生の上に飛び込み前転をしてからそのまま大の字に寝転がる。

 

「ふぅ~、こりゃ気持ち良いぜ~♪」

 

優希は目を閉じて芝生の心地良さに身を預ける。

 

「独特のふかふか感よね♪」

 

「さしずめ、草の絨毯てところかな♪」

 

「そうですわね♪」

 

静寐とシャルロットとセシリアも荷物を置いて芝生の上に腰を下ろす。

 

「でも、芝生ってたまにちくちくするところがあるわよね」

 

「まあ、それそれで醍醐味ってやつさ」

 

皆が芝生の上に腰を下ろすのに誘われるように栄介も芝生の上に腰を下ろした。

 

「ちくちく・・・、むぅ・・・、すなわち・・・」

 

芝生の上にうつ伏せで寝転がったラウラが何か呟いていた。

 

「針の絨毯と言ったところか?」

 

「それは剣山だよ!それにそんなトコに座ったら痛いどころじゃ済まないよ!」

 

突然のラウラのボケ?に素早くツッコむシャルロット。

そのやり取りにどっと笑いが起きたのだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アイキャッチしりとり

 

静寐「頑張ります。鷹月静寐です」

 

 

 

栄介「素敵な夢をどうぞ。by斉藤栄介」

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ハイキングコースを歩き終えた第四班一行はコースの終着点、つまり頂上付近にあるカフェを訪れていた。

ここはハイキングコースを歩いてきた来客にある『癒し』を与えるスポットでもある。

 

「いらっしゃいませー!靴と靴下はロッカーにお入れくださーい!」

 

店に入ってすぐに出迎えてくれた店員から靴と靴下をロッカーに入れるように案内される。

 

「ここって普通のカフェですわよね?何で靴と靴下を脱がなければならないのでしょうか?」

 

カフェに入ったのに靴と靴下を脱げと言われた事に疑問符を浮かべるセシリア。

セシリア同様にシャルロットとラウラも首をかしげている。

 

「まあまあ、それは席に着いてみればわかるよ」

 

「そうそう。席に着いてのお楽しみってやつだぜ」

 

栄介と優希はここに何があるのかわかっているようで上機嫌に笑みを浮かべている。

 

「ささ、早く行きましょうよ♪」

 

静寐が疑問符を浮かべる三人の背中を押す。

 

「こっちの席が空いてるよ~。ちょうど七人座れるよ~」

 

勉が七人座れる席を見つけ、メンバーを手招きしている。

どうやら日本人メンバーはここがどういったカフェなのかを知っているようだ。

 

「じゃあ早速座ろうか、・・・って、アレ?」

 

シャルロットが席に座ろうとすると足元に変わったものがあることに気付いた。

 

「あら?席の足元に何か流れていますわよ?」

 

セシリアの言うように席の足元にはお堀のような穴が開いており、そこにはお湯が張られていた。

 

「なんなのだこれは?これでは足を入れられないではないか」

 

「やっぱり海外組は知らないわよね。これは『足湯』って言うのよ」

 

「「「アシユ?」」」

 

欧州三人娘が揃って首を傾げる。

三人の仕草にちょっと笑いそうになりながらも静寐が説明に入る。

 

「そう。足湯は足だけを温泉に入れてリラックス効果を得る手軽な温泉施設なのよ。このお店は足湯とカフェを合わせた珍しいお店って事なの」

 

「ああ~!だから入り口で靴と靴下を脱ぐ事になったんだね」

 

「ああ、なるほど」

 

「そういう事でしたのね」

 

「そうそう♪」

 

静寐の説明で欧州三人娘も納得したようだ。

 

「早く女性陣も入ったらどうだい?いい湯加減で気持ちいいよ」

 

「それともそのままそこに立って俺達に脚線美を見せ続けてくれてもいいぜ♪」

 

「ゆ、優希、それセクハラだよ・・・。ああ、でもこの湯加減が疲れた身体に沁み入るよ~♪」

 

男性陣はすでに席に座って足湯を満喫していた。

優希のセクハラ発言に若干顔を引きつらせながらも女性陣も席に着いて足湯に浸かった。

 

「本当にいい湯加減だね」

 

「足だけ温泉に浸かるというのも中々できない体験ですわね」

 

「うむ。でも足だけ浸かっているはずなのになんだか全身がぽかぽかしてきたぞ」

 

「それは足には太い血管が通ってるからそこを温める事で全身に温まった血が通うから身体が温まるって事らしいわよ。場所によっては足じゃなくて手を温泉に浸ける『手湯』もあるらしいわね」

 

「そうなんだ?僕も日本に来るようになって長いけどまだまだ知らない事あるんだなぁ」

 

「わたくしは今回が初めての来日ですけど、こういった文化に触れることができるのは本当に楽しいですわ」

 

「うむ。私も兄様達から聞いてはいたが、やはり実際に体験してみるといいものだな。学園の寮にもこういった設備が欲しいところだな」

 

「ラウラ、それはさすがに無理なんじゃないかなぁ・・・」

 

「う~ん・・・、そうですわね・・・。わたくしが今度お父様に頼んで改築費をまわしてもらいましょうか?」

 

「いやいやいや!セシリアが言うと冗談に聞こえないよ!!」

 

「寮が温泉スパになるなら私も来年度から入寮しようかしら」

 

「何だ?寮を温泉にするんだったら混浴作ってくれよ混浴。それなら俺もすぐ入寮するぜ!」

 

「優希、そろそろセクハラ発言自重しようよ」

 

「まあ、そうなったら入寮希望者が激増するかもね」

 

雑談をしながら足湯を満喫していると注文していた飲み物や軽食類が運ばれてきたので、ここで全員で乾杯する事になった。

音頭を取るのは班長である静寐だ。

 

「コホン。それでは、僭越ながらここは私、鷹月静寐が乾杯の音頭を取らせていただきます」

 

「「「「「「わー♪」」」」」」

 

(パチパチパチパチッ)

 

飲み物が入ったグラスを片手に静寐が音頭を始めると、全員がノリ良く拍手をする。

 

「では、ここまでの山登りお疲れ様でした!カンパーイッ!」

 

「「「「「「カンパーイッ!!!」」」」」」

 

静寐の音頭終了と同時にグラス同士の触れる「カチンッ」という音が響いた。

乾杯を終えると第四班一行は雑談と足湯を楽しみながら友好を深めたのであった。




駄文にお付き合いくださってありがとうございます。

最近マジでクオリティが下がってるなぁ・・・。

では、また次回に~
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