「ワォン?」
ここはどこだろう?
森の中みたいだけど、他のみんなはどこ?
僕は目を閉じて、波導に集中してみた。でも駄目だった。どこを探しても群れの仲間はいなかったからだ。それどころかこの森全体が感じたことのない波導でいっぱいだ。とりあえず波導による探知はやめて、自分の足で探索してみることにした。
しばらく歩いて数時間たった。凄く寂しい。それに手掛かりになりそうなものは見つからなかった。最悪だ、群れのみんなとはぐれてしまうだなんて。僕はどうやってここに来たんだ?僕は昨日、友達とバトルごっこをしていて、それでどうしたんだっけ?駄目だ、思い出せない...
うぐぅ?!
「ワフンッ?!」
痛ったた...どうやら何かにぶつかったみたいだ。
えっと、すっごいでかいけど何コレ?
「ンゴゴ・・・」
うわぁ?!動いた?!もしかしてポケモン?!
謝らなきゃ!
「ワン!」(ごめんなさい!)
・・・あれ返事がないぞ?と思っていたらそのまま歩き始めた。どうやらこっちに気付いてないみたいだ。それにしても凄い大きさだなぁ。こんなでかいポケモン、今まで見たことないよ。人のような形、凄く太っていて、顔には穴が空いてる。おまけに身体の所々に草が生えてる。うーん。変なポケモン。
そうだ!ここがどこかあのポケモンに聞いてみよう!
「ワァーウ!ワン!ワン!」
(こんにちは!僕はリオルって言います!あの、迷子になっちゃって!助けてもらいたいんです!)
僕は相手に聴こえるように大きな声で話しかけた。
「ンゴゴゴゴゴ・・・・?」
良かった。聞こえたみたいd
「ンゴーーーー!」
「ワォン?!」(なんで?!)
どうしたんだ!?僕を見た瞬間、急に暴れ出した。もしかしてさっきぶつかったこと怒ってるの?!
「クワンヌ!」(待って!落ち着いて話を聞いt...)
拳がふり下げられ、ドスン!と言う音があたり一面に轟いた。危険な波導を感じた僕はすぐに攻撃を避けたのだが、すさまじい威力だ。自分のいた場所を見てみると、大きな穴ができていた。もしも当たっていたことを考えるとゾッとする。恐る恐る顔を上げると、あいつは次の攻撃の予備動作に入っていた。このままだとやられる!やるしかない!
リオルのカウンター!
僕はパンチを華麗に避けて、相手の腕に蹴りを喰らわした、が全然効いてないみたいだ。お次に足元に移動して全力でメタルクローをぶつけるも手ごたえなし。どうしよう。
逃げよう。僕はでんこうせっかで逃げた。
「ンゴゴゴゴゴォ!」
「ワォーーーーン」
(だっ誰か助けてーーーーーー!)
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ンゴーーーー!
「きゃあ!びっ...びっくりしました。」
「おいグラン!これって依頼のやつじゃねえか?」
「うん、ゴーレムだ。ルリア、ビィ、危ないから僕の後ろへ」
グランは抜刀して、臨戦態勢に移る。しかしどうした事かルリアはいつまでも動かず、ボーッとしていた。
「どうしたんだよルリア?腹でも減ったのか?」
「違いますよ!今助けを呼ぶ声が聞こえたんです!」
「なっ、近くに人がいるのか?!やべえじゃねえか?!」
「ほら今も声が!」
ンゴーーーーーー!
ビィとグランは耳に意識を集中した。しかし聞こえてくるのはゴーレムの声だけだった。
「もしかして二人には聞こえないんですか?」
「おう...ワリイけどオイラには聞こえなかったぜ...グランは聞こえたか?」
「ごめん、僕も聞こえなかった・・・ッ?!」
すると突然、グランは謎の力を感じ取った。
初めて知る何か。魔力と似ているような気がするが、不思議なことにその力には感情が乗っている事をグランは理解した。その感情は恐怖だった。
「本当だ。声は聞こえないけど、確かに誰かが助けを呼んでいる!」
「なっ何を言ってんだよグラン?!オイラ何がなんだかわからねえぜ?!」
「すぐに向かいましょう!声の方向はこっちです!」
「おい!?グラン!ルリア!二人共どうしちまったんだよぉ!」
解釈違いが発生したらすいません。ついでにルカリオ達が群れていると言うのはポケットモンスタームーンのルカリオの図鑑説明を参考にしました。
1キロさきの いきものの しゅるいや きもちを キャッチする。 はどうを あやつり むれで えものを かる。