いちいち過去話に突っ込んでると見返すのも面倒だと思いますので四十話までに登場したおたからについてルークくんが解説してくれるようです。たまに他の人が担当します。
アイテム世界観はざくアク準拠のものもあればサタスペまんまのものもあります。
随時更新予定。
☆死の弾丸(初登場:2話)
どこを撃とうがその場にいる誰かに必ず当たる弾丸。と言えば聞こえはいいかもしれない。
実はこの弾丸、誰に当たるのかは完全にランダムなのだ。
確実に急所に当たるから勝ち目のない戦いを一発逆転できるところも含めて生死を賭けたギャンブルって感じで俺は気に入っているが、ヘルがかなり嫌がるのでよっぽどのことが無い限り使わないようにしている。
あと、撃つたびに首に縄を括った黒い服の女の子が喜々としてダイスを振る姿が頭に浮かぶのは気のせいだろうか。
☆バールのようなもの(初登場:6話)
特技/近接物理+15%/回避率無視
いや、本当にバールのようなものとしか言いようがないんだって。
常に形状がぶれてて把握できないし、ジーナさんに鑑定してもらっても「バール……なのか?」って明らかに自信なさげに答えられたらもうバールのようなものとしか表現できないと思う。
とにかく棒状で先端にフックのある金属棒なのは判明しているので、よく扉をこじあけたりするのに役立ってもらっている。
あと、地味に武器としても使えて必中効果がある。殺意がすごい。
☆手袋(初登場:6話)
ぴったりフィットしてくれる不思議な手袋。
濡れないしすべらないので精密作業もばっちりで、指紋を始めとして痕跡を残したくない活動には欠かせない一品。
それに、手袋をはめるのは一流の怪盗としてとても大事だ。
ある意味、俺の職業生命を担ってくれてる装備と言ってもいいだろう。
☆二代目のアラナワ(初登場:6話)
帝都一のSMクラブ「ジュジュベ」の二代目女王様が愛用していたとされるアラナワ。
投げると自動的に相手を縛りつけ、しかも痛みは感じさせずに肌にはとても芸術的な痕を残してくれる。
エルヴィスの旦那が女遊びから帰って来た時の土産物で、本物かどうかはわからないし、そもそも風俗嬢がなんでこんなものを持ってんだとつっこみたくなるが、実際に捕縛道具として有能なのは間違いない。
ヘルの手の届くところに置いておくとろくでもないことになる確信があるので厳重に保管している。見たくないかと言われると見たいけども。
☆へそくり(初登場:6話)
いくら信頼のおける仲間だろうと、いくら血を分けた家族であろうと、自分が自由に使えるお金は欲しい。
そうして内緒でコツコツと溜めたお金というものは、いざというときの出費に役立ってくれるのだ。
まあ、仮に見つかった場合勝手に使われるので厳重に隠しておく必要があるのだが。
ちなみにヘルは即座にスイーツに使いきるからへそくりに回す小遣いなんてビタ一文も無いぞ。
☆覗き屋の双眼鏡(初登場:9話)
何でも見透かすことのできる双眼鏡。
邪魔な建物の壁や障害物を透かして見ることができて、しかも背景の壁や服はすり抜けたりしないというなんとも都合のいい効果を持っている。
そんなスケベ御用達アイテムなのでかなづち大明神がことあるごとに借りようとしてきて非常に困っている。仮に渡したらあいつだけじゃなくて俺まで折檻喰らうに決まってるので絶対に貸さない。マッスルお前もだ残念そうな顔するんじゃねえ。
☆流行のギャグフレーズ全集(初登場:10話)
お笑い芸人が生み出した流行のギャグがひとまとめになった本。
俺は大量のおたからを保有しているが、何も俺だけがおたからをもってるわけじゃない。
ヘルはけっこう読書家なので、書物系のおたからはヘルのほうが多かったりする。
ローズマリーのダジャレがあまりにあんまりだったのであげたらしいが、そのあとのマリーのダジャレが改善した様子はない。おたからだって無理なものは無理だ。
☆原産地マニュアル(初登場:10話)
いろんな植物の原産地が記されたマニュアル。
冒険者にとってマジカル野菜はただの食材以上の価値を持つ。何せステータス上昇の効果を持つのだから皆必死で手に入れようとする。するとそこには経済効果が生まれるわけで、行商人たちは冒険者相手に野菜の販売を行ったりする。
そんな中で産地を偽装して高く売りつける悪徳業者が現れるのは必然だったとも言える。
代表的な事件は大量生産したロケットマトをレスキュートマトと偽装した事件で、多くの魔法使いの攻撃力が無駄に上がり杖で殴った方が早いと社会問題になったことがある。
そういう訳で帝都から原産地マニュアルが発行され偽装を見破れるようになったのだが、悪徳業者も狡猾なことに、なんと自家栽培による独自ブランドを立ち上げてきたのだ。本末転倒では?
☆エル・マリアッチ(初登場:14話)
炎が飛びだすギミックのついたギター。
武器にもなるし楽器にもなってとてもお得。こういう仕掛けがあるのってめちゃくちゃ興奮するのだが、拠点内での反応は半々といったところ。解せぬ。
後で仲間になったドリントル姫様曰く、宇宙にもこのギター型武器が伝説として語られているらしく、非常に目を輝かせていた。
火属性な関係上、うちではもっぱらフレイムピンクがこのギターを使っている。最近はプライベートでもたまに練習しているらしく、拠点内にはギターの音が鳴り響く時がある。
☆エロ同人(初登場:14話)
やけに薄くて男と女のくんずほぐれつが描かれているえっちな本。
正直これにはいい思い出が無い。しかし耐性面が非常に優秀なのが腹立つ。
確かに読みふけっていれば混乱とか意味ないし、黙々としてるから沈黙もない。その通りなのだがなんだか釈然としない。
ちなみに中身は趣味じゃなかったので一通り読んだらマッスルにくれてやった。そして彼が隠し場所をアルフレッドのベッドの下にしたことによって後日悲劇が巻き起こるのだが、ここに書くことではないだろう。
☆RPG-7(初登場:20話)
携行火器としては最高峰の威力を誇る射撃武器。
その火力は土のゴーレムも、ドラゴンすらも直撃すればひとたまりもないほどだ。
惜しむらくは単発式なので使い捨ての消耗品なことだ。ただしこれでも中ボスぐらいなら瞬殺できる。
世の中にはこれを大量に持ち歩いて敵を蹂躙する亜侠もいると旦那が言ってた。仮に本当ならそいつは相当な大富豪だろう。
☆星裂きの剣(仮称)(初登場:21話)
宇宙海賊が持っていたガラクタ。正式名称もわからないのでこう記しておく。
カロナダイムという古代文明には、星を切り裂く魔剣があったとされ、そしてその残骸がこれだという。
俺からすれば錆きった金属の筒にしか見えないが、もっと古代文明に詳しい人物……それこそあのアルカナさんに聞けば何かわかったりするのだろうか?
☆レディアント・コーム(初登場:39話)ブリギット担当
俺に搭載された自動修復機能の名前だな。
どんなに剣戟が交わされ、爆炎が渦巻く戦場にあっても貴族は美しくあらなければならない。
そんな価値観を持った古代人にはどんなに負傷しても見た目だけは整えるという技術があった。それを流用して俺達ゴーレムにも自動修復機能を与えたってわけだ。
修理の手間が省けるのは嬉しいんだが、子守り用ゴーレムに色々と機能を盛り過ぎなんだっての。
それだけ昔は魔物がうようよしてたってことなんだけどさ。何もかも自分達のせいなんだから笑っちまうよな。
☆ボールの友達(初登場:39話)
物理法則とか無視して敵に当たるボール。
俺はあんまりスポーツをやらないので、デーリッチにでもあげようかと思っていたところ、ふと寂しそうにしている雪乃が目に入った。
彼女の境遇に思うところが無かったわけでもないので、俺は交流を深める目的もあってボールの友達を渡してみるとどうやらお気に召してくれたらしい。今では戦闘にまで用いるほどに使いこなしている。
……ただ、なぜ「雪花ちゃん」と名前を付けているのだろうか?
気になって訪ねてみたところ元の世界での友達の名前とのこと。
たしかにボールはいつでも友達だとは言ったがいやいやいや。