ざくざくアクターズ・ウォーキング   作:名無ツ草

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遅れがちなのでお茶濁しの設定をば。
アルカナについては次の機会に。


キャラクター設定①

【ルーク】

 

《キャラ設定》

 

 フルネームを付けるとすれば、ルーク・キャスリング。

 20歳で、エステルの3つ年上の男性です。

 帝都の住民区貧民街に生まれ、物心つく前に母親を亡くしてからはを父親と二人で暮らしてきました。

 父親は働きづめであまり子育てに関わることができず、ルークもその時間の多くを路地裏の縄張り争いに明け暮れていました。

 

 一見して家族愛に飢えた少年のように聞こえますが、実はそこまで寂しくはありませんでした。なぜなら彼にはもう一人、父親と呼べるような存在がいたからです。それは同じ貧民街に住んでいたエルヴィス・大徳寺という男で、彼は大阪という世界屈指の犯罪都市から召喚されたハグレでした。日本人(この世界で言えば和国人)の外見をしていたエルヴィスは帝都の中でもするっと溶け込むことに成功して、街の便利屋みたいな扱いを受けていました。

 エルヴィスは元の世界での武勇伝を近所の悪ガキに聞かせていまして、ルークもまた彼の話を好んで聞きにいってました。その中には後の爆炎ピンクことエステルも混ざっており、彼の話に出てきた大道芸人の真似をして屋根から屋根へとパルクールで跳び回ったり、ルークを正面からボコって舎弟にしたりとガキ大将として君臨していました。

 

 そんな子供時代を過ごしていたルークの転機は12歳の時です。

 実の父親が事故死したことがきっかけで、冒険者として一旗揚げようと旅立つエルヴィスについていくことを決心し、彼が乗る馬車に潜り込んでなし崩し的に同行しました。エルヴィスとしても子分の一人二人が増えることは特に問題ないのでついてくることを許可しました。(ちなみにオオサカは13歳以下で犯罪に手を染めてる子供など掃いて捨てるほどいる魔境である)

 

 さて、エルヴィス率いる《夜明けのトロピカル.com》ですが、これは彼が元の世界で組んでいたチームの名前を冠詞だけ変えたものです。彼が新しくチームを結成する際にルークが付いてきたことでこの名前にすると決めていたようです。(元々は夕暮れトロピカル.com)

 一度は夜を迎えた彼の人生に光を与えるという思いがこもっています。うそです。ランダム表の結果から逆算して設定を作りました。

 ちなみにチーム名が正確に伝わっていることはほとんどなく、「夜明けの南国団」とか「トロピカル盗賊団」とか好き勝手に呼ばれていたらしいです。

 

 《ハグレ軍曹》、《おたから使い》、《青空オレンジ》、《波濤戦士》、《ナギナタボーイ》と個性豊かなメンバーで過ごした盗賊稼業はルークにとって充実した時間でした。

 

 ただしそんなボンクラ共の栄光など唐突に終わるもの。

 遺跡調査の依頼で欲を掻いた面々はうっかり警報を踏みつけ魔物の群れに襲われます。

 さらに運の悪いことに、そこは奈落への穴がぽっかりと空いており、エルヴィスが足を滑らせて落っこちてしまいます。

 リーダーの死に涙する暇も無く、彼らはどうにかこうにか、命からがら遺跡から脱出しました。

 そうしてエルヴィスを弔った後、彼らは次にやるべきことを決意しますが、そこである問題が浮上しました。

 

 結局彼らはチンピラ冒険者で、まとめ役がいなければそれぞれが違う方向に突っ走る馬鹿だったのです。

 チームは自然解散。ルークも自分の夢であったトレジャーハンターとして生きようとしますが、どうにもパッとしません。それもそのはず、彼が憧れたのは「仲間たちとの大冒険」であって「一人で宝探しをする」ことでは無かったからです。

 

 そのことに気が付かず、漠然として未練を抱えたまま、依頼を請けた報酬の素材や洞窟で見つけた秘宝を商人や冒険者に売りつけるという生き方をして2年ほど。二度目の転機が彼に訪れました。

 それはヘルラージュ。つまりヘルちんと出会い、冒険者としてパーティを組んだことです。

 最初は風魔法使いということで、標的の弱点が風属性だったこともあり丁度いいと思っていたのですが、ここである欠点が発覚します。

 

 ヘルちんが、実力に見合わないヘタレだったという事です。

 

 目標の討伐は上手くいったものの、ヘルちんがメンタルナイスを忘れてMPを切らしてしまい、さらに悪いことに帰路でもっと上位の魔物と遭遇してしまいます。

 慌てて逃げる間に他の冒険者たちと散り散りになり、不幸にも魔物に追われたのはルークとヘルの二人。この時ルークにはヘルを囮にするという手段がありましたが、そうせずに彼はヘルラージュを抱えて森を突っ切る道を選びました。最初は良かったのですが、どこかで道を間違えたのか一向に森を抜けることができず、魔物に追い付かれてしまいます。

 絶体絶命の危機に、ルークはかつてエルヴィスから貰ったあるものの存在を思い出します。そして懐から一丁の銃を取り出し、"あるもの"を込めて祈るように魔物に撃ちました。

 

 ――ダイスの女神は微笑んでくれました。

 《死の弾丸》は魔物の脳を貫き、二人は窮地を乗り切ったのです。

 命が助かったことにヘルはルークに抱き着いて泣いて喜び、二人は肩を貸し合い森を抜けました。

 そして宿屋でルークはヘルに《死の弾丸》について聞かれ、正直に答えたところもう一度泣かれました。

 

 ふと、ルークはヘルラージュに旅の目的を聞きました。するとヘルは一言【復讐】とだけ言いました。

 彼は思いました。それは彼女には無理だ。自分とは違い、彼女はどこまでも他者を思いやることができてしまう。こんな善人をこの冒険者社会で放っておけば、いずれ不本意な結末を迎えてしまうだろうと。

なので、自分がその分悪役に徹するべきだと考えました。この時点でベタ惚れしていますね。

 

 そんなわけで彼らはこの後もパーティを組み続け、或る時宿屋でルークが荷物の整理をしていたところ、漫画を読んでいたヘルが唐突に「秘密結社ですわ!」と、言いました。

 

 それが秘密結社ヘルラージュの始まりです。

 

 

《外見とか性格とか交友関係とか》

 

 短く切った癖がかった茶髪(ラージュ姉妹と同じ色)で、翠色の瞳をした三白眼が特徴的です。

 ヘルラージュお手製の礼服が仕事着で、作戦実行時などはそこに仮面や手袋が加わります。というか拠点にいる時以外は描写してなくても仮面付けてます。そして度々落ちたり割れたりします。破損した場合は都度新調しています。

 

 バッチリ決めたその恰好から、素性を知らない女性にはそれなりの人気があります。しかし本人はそのことを鼻にかけません。ヘルラージュ一筋だからってが一番ですが、リーダーや薙彦が女性関係でのトラブルを度々起こしているのを間近で見ていたため「ああはなるまい」と女性に対してはかなり慎重になっているからです。それでも興味がないわけじゃなく、むしろ年頃の男子並みにはあるので下世話な話題には割と乗っかります。しかしヘルラージュが話題にあがるとすぐに話を打ち切ります。そういうことです。

 

 女所帯のハグレ王国において、数少ない男性陣とはとても仲が良いです。

 ニワカマッスルとは言うまでもなくツーカーの仲で、アルフレッドは近めの年下ということもあってかなり気安く接しています。ベル君ともお互い仕事でもプライベートでも相談し合い、マーロウには上の世代として一定のリスペクトを払っています。幼馴染のエステルとは一切取り繕わずに喧嘩できるというお互いに貴重な関係です。

 

 あと女性陣とも臆さずに話し合えるので一定の関係は築けます。ジーナさんとかが気楽に会話できるみたいですね。

 

 ルークは度々自分を「悪人」と称していますが、実際はあまりそういった手段に出ることは少ないです。

 彼は自らの行動理念に社会規範よりも感性のほうを上に置いており、それが社会的に良くないことだと自覚しているが故の「悪人」というわけです。

 

 もちろん、作中世界は現代日本よりも犯罪の敷居が低いとは言え、盗みと殺人を相当数行っている彼は立派な悪党です。冒険者ギルドが発行するルールも守りませんし、彼の生業である故買屋も中々アコギな商売です。やってることは異世界編の冒険者たちとどっこいどっこいです。アライメントで示せば中立・悪。

 そんなある意味最も生々しい悪人の彼がハグレ王国に馴染めた要因の一つとして、ヘルラージュの存在があります。彼女の前では、わざわざ悪事を働いてまで自分の利益を追求しようとは考えません。

 

 何が言いたいかというと、ルークはヘルラージュのことを一人の女性として愛している。ということです。

 

 え、ミアちゃん?

 ルークを出来の悪い弟分として立派にこき使っているようですよ。

 

 

 

《作者の思い》

 

 コンセプトは「RPGの盗賊」

 ケチなチンピラ上がりの冒険者っていうのが一番しっくりくるでしょう。

 

 元々のイメージは「飄々とした参謀役」として、ヘルちんの相方として作ったキャラです。

 よくへなちょこだのぽんこつだの言われる彼女とは対比するように、ビシっと決めたファッションに身を固め、丁寧な物言いかつ相手を煙に巻くような話し方をする狂言回しというのが構想時点でのルークでした。実際、この作品の方向性が定まってなかった一章の時は丁寧口調が混ざった奇妙な話し方になってます。二章からはだいぶ打ち解けたので大体素で話してます。

 

 一見常識人のように思われがちですが、それはヘルちんのフォローに回っているからそう見えるだけであって、実際は率先して馬鹿をやる悪ガキであり、法律よりも自分ルールを優先するチンピラです。実際に戦闘ではスタイリッシュに戦うような見た目のくせに、こそこそと隠れてブービートラップを仕掛けたりする他、相手の武器を盗んで攻撃力を下げたりなど、とにかく手癖の悪いスキルが際立ちます。

 

 特技は手先の技。曲芸に工作、早撃ちにイカサマまでなんでもござれ。投擲も得意で、ナイフ投げやダーツの腕前は中々のものです。社会の闇を生き抜く世渡りの上手さも彼の立派な長所です。

 

 また、仲間キャラにはいなかった「現地人の男性」としても位置付けがあり、この世界に生まれた人間としてハグレに接する役目もあります。

 ハグレと呼ばれる異邦人たちとは価値観が異なるけれども、一定の理解を示して尊重できる。ある意味では理想的な存在とも言えます。(それ以外の部分が社会不適合者なのですが)

 とはいえ、それはあくまで差別的な物言いをしないだけ。自分が禄でもない自覚があるので相手を必要以上に否定しないという心境から来ているものであり、根無し草でも充足しているルークはハグレたちの苦悩には寄り添えません。

 それと作中では特に描写するつもりはありませんが、意図的に汚れ役を演じることで王国内での立ち位置を確立しようとしている部分があります。サビシガリヤの癖に日陰に居たがる性分なのです。

 

 ヘルラージュの方はルークに対しては甘え50%、見栄50%という塩梅。寂しい時期を共に過ごしたこともあって全幅の信頼を置いていますし、作中ではそれが段々と恋心に発展していきました。彼が時折見せるろくでもない部分は子供っぽいと呆れていますが、同時にそこが可愛らしい部分だとも感じているようです。

 

 とはいえ、彼は地力だとハグレに劣るただの現地人A。物語の流れに干渉できるほどの力がない分、襲い来る事件の数々をエキセントリックな手段で楽しませたり、愉快なリアクションを取ってくれるように期待しております。

 まだまだ彼が中心になるストーリーはいっぱいあるのでお楽しみに!

 

 

《スキル一覧》

 

 パッシブスキル

 アウトローの生き様

 徹底的に生き汚い彼の在り方を示したスキル。

 近接攻撃に弱耐性。

 HPとMPが毎ターン3%回復

 

 三下の意地

 会心率3%上昇。回避率、再行動率が5%上昇。その代わり被会心ダメージが20%上昇する。

 ハグレじゃなくても死ぬ気で相手に食い下がるぞ!

 

 固有スキル

 ☆シャドウハイド 消費MP8% 消費TP20

 隠密状態(狙われ率50% & 物理・魔法回避率+25%)を自身に付与する。

 シーフとして物陰に身をひそめます。

 

 ☆サプライザル

 敵単体に近接物理ダメージ、会心あり。隠密状態なら必中に変化+中確率の即死判定。

 死角より表れる一撃。死神の刃が首を刈る!

 

 ☆カムフラージュ 消費MP14% 消費TP25

 TPを消費して発動する復活状態を付与。(1回・4ターン & 復活時HPはTPに依存)

 死んだふりは彼の得意技。

 

 ☆スケープゴート

 味方一人の狙われ率をぐぐーんと引き上げる。(1ターン)

 誰かを囮にします。挑発の切れ目に使えば効果的。

 

 ☆ウェポンスティール

 敵単体の攻撃と魔攻を二段階低下。

 相手の武器を盗むのだがなぜか武器を持ってない相手にも効果がある。

 

 

 

 

 

 

【他キャラ達の解説】

 どこかで見たような顔もいるキャラクター達です。

 主に味方編。

 

 

【夜明けのトロピカル.com】

 ルークがかつて所属していた冒険者(亜侠)チーム。

 冒険者としての活動と、盗賊団としての活動を半々に行ってきたお騒がせ集団。

 その正体は作者がざくアク世界をTRPGとしてキャラメイクしたらどうなるかと組んだ連中である。

 ハグレ(人間)、獣人、リュージン、現地人(大陸人)、現地人(和国人)。と出身が一切被ってないのはそういうワケです。

 この悪ふざけにもほどがあるチーム名はサタスペルールブックのチーム名表振ったら出てきました。本当ですよ?

 

 

【エルヴィス・大徳寺】

 ルークの恩師。通称・ハグレ軍曹。それ以外の細かい設定は決めてないです。それっぽくカッコいい台詞を言ったり、それっぽくカッコいい生き方をしてみたり、それっぽく情けない部分を見せたりしていた奴です。サタスペを遊んだ人なら分かると思いますが典型的な犯罪型親分ぐらいに思ってください。

 

 

【アプリコ】

 温厚な知性派。犬型の獣人。故郷と家族と記憶を奪われた哀しきハグレにして、どうしようもない戦争狂。アルカナが帝都編を未然に防いだおかげでチャートが行方不明になった3章の動機づけとして色々とキャラが芽生えました。作者が好きなキャラの一人ですね。

 通称・青空オレンジ。これもランダム表で決めたんですが、割といい理由付けができたと思っています。

 詳しい話については設定その2で。

 

 

【ラプス】

 早すぎる出演を果たしたリュージン。通称・波濤戦士。

 アリウープから直接分裂した、族長の娘という中々に危険球なキャラ付けをしました。これぐらいしないと水着イベントでレプトスの代役にしかならないという事情もありますが、真っ向から大婆様に反抗的なリュージンっているのかなという思考実験から生まれたキャラです。

 姐御肌なキャラかつその暴れっぷりに説得力のあるキャラとして中々好評だったので作者としては嬉しい限りです。まだまだ暴れさせます。

 槍技のネーミングは同じくフリゲの新約・帽子世界、ひいてはそれのオマージュ元であるロマサガ等からの引用です。名作なのでそっちもやりましょうね。

 

 

【始末ヶ原薙彦】

 人間の屑です。

 和国人かつ自由人ともう柚葉さんとだだ被りなわけでして、彼はもっと駄目な方向にキャラを伸ばすことにしました。ルークくんが話の流れ的にあまりクズ要素出せないので、薙彦の存在は作者の欲求を満たすのにも一役買っています。

 帝都編で出てきたのはそこを逃すと二度と出るタイミングがないからです。

 淡々と敵を捌き続ける爽やか系イケメン、いいですよね。

 

 

【ブーン】

 アルカナが召喚したハグレ。

 シリアスもギャグもできて、コイツ便利すぎるなと意図的に出番を減らされています。

 色んなブーン系作品から装備やら技やら持ってきてます。

 スターシステムかつメタ発言ありありなブーン系だからできる芸当ですね。

 

 

【ヴァイオレット・ロマネスク】

 ロマネスクです。

 アルカナが召喚したハグレはブーン系で統一しようと思いついたのが彼を出した後だったので、急遽名前にロマネスクを付け足し、地の文の呼称を変更する事態になったという裏話があります。

 

 そもそも彼らが登場したのは、一般冒険者として生活するハグレを書こうという発想からです。アルカナが独自に抱えるハグレのチーム……というコンセプトはそのままに、物語のちょい役として出てきてはデーリッチたちの手が届かない場所に駆けつける助っ人役に収まりました。

 ブーン系から引用している理由は、下手にオリジナルにして登場した時に「誰だっけこいつ?」って困惑されるよりも、名前である程度共通認識取れていてかつ原作というものが厳密には存在しないので必要以上にざくアク世界を希釈しなくて済むと思ったからです。あと執筆開始時にニコニコ動画のTRPG動画にハマっていたからってのもありますね。

 

 

【????】

 アルカナが召喚したハグレ3人組の最後の一人。

 女性かつAA出身であること以外は実は決めてないです。

 

 

【ジョルジュ長岡】

 

 気づけばサブキャラとして出演回数が増えていたキャラその一。

 闘技場で数合わせ兼出オチ役だったはずですが、動かしやすくてその後もちょいちょい出てくるようになりました。

 彼はハグレではない現地人です。

 

 

【クリストファー】【スパイク】

 

 サハギン編で出てきたオリキャラ二人です。

 クリストファーはエルフの男性兼、種族間での差別意識者として、スパイクは似てるけど実は違う種族ってどういう扱いになるのかということで、作品によってはサハギンとギルマンが分かれていることを利用して登場させました。

 なんて言ってたらチョメスとかいう名前だけでキャラ付け完了してるエルフがExダンジョンで出てきました。さすがはむすた氏。敵わねえ。

 

 この二人もちょいちょい出番はあってもいいですね。個人的に気に入ってます。

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