ざくざくアクターズ・ウォーキング   作:名無ツ草

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ギリギリセウトなお話ふたつ。


その84.彼ら彼女らの一幕・玖

『命の洗濯』

 

 

 ウズシオーネが開いたハグレスーパー銭湯は革命だった。

 

 それまで拠点に存在する浴室も、元々が巨大な遺跡だったこともあって余裕のあるスペースが設けられてはいた。

 しかし一般家庭なら十分な広さであっても、30人以上もの人数を抱える拠点では小さいと言わざるを得ない。

 圧倒的な女性割合を誇るハグレ王国では入浴についてローテーションが組まれており、端的に言えば男性陣は最後である。

 湯の張り直しは行われているが、それでも時刻は遅くなりがち。裏手の空きスペースにドラム缶風呂を作ったり、シャワールームで済ませたりと涙ぐましい努力があったのだが、これからはそんな配慮をする必要はなくなったのだ。

 

「はぁ~、身に染みるわぁ~」

「先輩ったら年寄りくさいこと言いますねぇ…おぉぅ、これは中々効きそうですね」

「そういうそっちも似たようなこと言ってるじゃない。引きこもって研究ばっかやってるからよ。外に出て運動しないと身体も育たないぞ」

「煽りですか? そのデカいの二つ浮かせて」

「ほーう、また育ったかエステル? どれ、私が診てやろうじゃないか」

「やめんかセクハラ魔! あ、ちょ、メニャーニャ背中押さえんな! きゃっ、尻撫でただろ!?」

「はいはい、騒がないでください……」

 

 銭湯はめっちゃ広いのでこんなバカ騒ぎだってできる。この前だってデーリッチとヅッチーが湯舟で泳ぎレースをしようとしてローズマリーに拳骨を喰らった。

 ハグレ王国の住民たちは賑やかなのには慣れているので、よっぽどじゃない限りは笑って流してくれる。例外は全員マッパなのをいいことに堂々と品評を始めようとした大明神だ。

 

「ふんっ! どうよベル、広々とした風呂なら俺の筋肉も一層映えるだろ?」

「すごい……マッスルさんがポーズを決めても全然空間が圧迫されてない!」

「いや感心するとこそこかよ!」

「あはは……でも、この開放感は凄いよね」

「ああ。身も心も広くなったように湯が染み渡っていく。シオーネさんには感謝しなければ」

 

 男たちもまた、何物にも捉われない至福のひと時を思い思いに噛み締める。

 いつだって好きな時間に入れるし、混雑を気にする必要もない。

 あっという間にハグレ王国のみならず周辺の町村からも人々が押し寄せ、満員御礼の大盛況であった。

 

 

 しかし、これで拠点の浴室がお役御免となったのかと言えばそうでもない。

 少なくとも三人まとめて入っても問題ない広さはある湯舟を持つ浴室だ。わざわざ銭湯まで行かずとも、こちらでいいと言う者もいる。

 そして今、その浴室を贅沢にも一人で使っている者がここにいた。

 

「ふう……」

 

 肩まで湯に浸かり、温かさが身体に染み入る感覚に深い息を吐く。

 ほぼ貸し切り状態になっているこの浴室を、ルークはたった一人で堪能していた。

 

「やっぱり、こっちもいいもんだな」

 

 開放的な銭湯も風情があるが、自分にとってはこれぐらいの広さがちょうど良い時もある。

 とは言っても、この前までは王国の男性陣が纏めて入っていた浴室だ。ニワカマッスルやマーロウのような恵まれた体格が隣にいた時に比べれば開放感は段違い。

 

 

 彼の師であるエルヴィスが言うところによれば、風呂とはすなわち命の洗濯。故郷である大阪では地獄湯*1なる大銭湯に日夜多くの人が訪れていると聞いた。それに倣って、ルークもまた入浴こそが漢の嗜みであると思っていた。

 

 のんびりと湯に浸かりながら格子窓から覗く星空を眺めるのは乙な物。後はあの柚葉が持っていた和国の酒があれば完璧……というところだが、流石にそれは許されなかった。

 代わりに風呂上りに冷えたビールを流し込むことにしよう、と極上プランを考えながら甘美に浸るルーク。そんな彼の背後でがらり、と扉の開く音がした。

 

「おう、先に入ってるぜ」

 

 ルークが入っていることは利用台帳にも書いてある。だからまあ同じ男共がやってきたのだろうと彼は全く危機感を抱かずに振り向いて、固まった。

 

「お、お邪魔しまーす……」

「ぶっ」

 

 だがそんな彼の予想を裏切り、入ってきたのはタオルを前にかけただけのヘルラージュだった。

 湯煙の向こうからでもわかる愛されボディ。それが薄い布一枚だけを隔てて視界に飛び込んできた。今では直接見る回数は増えてきたとはいえ、不意打ちでかまされれば動揺もする。

 

 

「そんなにじろじろ見られると気になるんだけど……」

「っと、すまねぇ」

 

 頬を赤らめたヘルに、慌ててルークは背を向けた。

 浴室を横切ってシャワーを捻り、ふんふーんと上機嫌な鼻歌交じりで体を洗う音をバックに、ルークは煩悶しながら思考を巡らせた。

 何故自分が入っている所にヘルは入ってきた? 台帳には自分が入っていることはきちんと書かれているはずで……。

 

(……おい、まさかな)

 

「隣、失礼しまーす」

「お、おう」

 

 身体を清め終えたヘルラージュがルークの隣で身体を湯に沈める。

 こんなあからさまにされれば嫌でも察する。完全に分かっていて彼女は入ってきたのだ。

 

「いきなりごめんなさい。でも、こうして二人で一緒に入る事ってなかったから」

「そ、そうか」

 

 二人で冒険者をやっていた時は宿屋泊まり。そこでできる入浴なんて湯を張ったタライとタオルで身体を拭く程度。実入りが良かった時はシャワー室や浴室がある宿を取ることもあったが、それでも交代かヘルだけ。そしてハグレ王国に入ってからはヘルは女性陣と一緒に入浴するようになり、ルークもマッスルやアルフレッドと同じ時間帯で風呂に入っていた。

 だからこうして二人で裸の付き合いとするというのは初めてと言えた。いや既にベッドの上でやってるだろとかいうツッコミは無しである。

 

(お、落ち着かねぇ……)

 

 女性らしい花の香料が嗅覚を刺激する。嗅ぎ慣れたはずのそれでさえ、今の彼には刺激的だった。

 

「大丈夫よ。みんなは銭湯に行ったから」

「そ、そうか……」

 

 それなら心配も要らない……いや何の心配だとルークは無意識によぎった思考にツッコミを入れる。そして大丈夫でもなかった。主に理性が。

 

 いーち、にーい、と鈴を転がすような声が浴室内に反響する。曰く10秒が健康の秘訣だとかなんとか。長風呂派の自分は分からぬがちょうどいい。ヘルが数え終わったと同時にルークも湯から出る。

 

「あら、ルーク君も出るの?」

「流石に浸かり過ぎたからな」

 

 本当はもっと入っていたかったが、そうするにはいったん外に出て頭を冷やす必要があった。今でも大分頭が茹だってきているのだ。これ以上一緒にいてはどうなるかわかったものじゃない。

 だが、浴室から出て行こうとするルークをヘルが呼び止めた。

 

「それじゃあ背中洗ってあげる」

「いや、既に身体は洗って」

「いやなの?」

「……頼む」

 

 男としての誘惑には逆らえなかったルークは椅子に座って目を閉じた。そしてさっきから首をもたげているもう一人の自分を鎮めようと必死で心を無にした。

 

「お背中流しまーす♪」

「お、おい」

 

 柔らかい感触が背中に伝わってくる。

 ちょうどいい手触りで、人肌ぐらいの温度。この手に掴んでもなお収まらない大きさは記憶に新しい――。

 

「……おい」

「なーに?」

「お前、今何してるの?」

「背中を洗ってるのよ?」

「何で洗ってるんだって聞いてるんだが」

「柔らかいものに決まってるでしょ? ルーク君がお気に入りの」

 

 いつから彼女はこんなにあざとくなったのだ。

 その言葉に脈が早まり、顔に熱がこもりだす。同時にするりとしなやかな腕が回り込み、全身を滑らかな感覚が包み込む。まさに極上とでもいうべき状態だった。

 誘惑は破城槌のように哀れな男の理性を責め立てており、決壊は間近。

 だが男としての意地がある。それに共用の浴場でなんて迷惑がかかるに決まっているという良心によってかろうじて踏みとどまっている。

 

「やめろ、誰か来たら……」

「誰も来ないわよ? みんな向こうに言ってるんだから。ね?」

 

 耳元でささやく声。

 流石に皆が来る場所では駄目だという理性が働いていたが、そもそもの前提自体が間違っていたとしたら?

 彼の脳内で悪魔がうそぶく。

 既に限界だった糸がぷつりと切れ、そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして。

 

 

「……で、貸出時間を二時間も越えて浴場を占拠していた件について何か言う事は?」

『申し訳ありませんでした』

 

 

 怒れるビッグモスの前に、二人は為すすべなく正座するのであった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

『新しい世界』

 

 

 ウズシオーネの第二人格、ウズの活動時間は非常に短い。

 何せ死者の魂がシオーネの身体に間借りしている状態だ。宿主が受け入れているとはいえ、肉体の主導権まで明け渡せたわけではない。

 どちらかが睡眠状態の時、もう片方が覚醒することができるのだが、それでは肉体を休める暇がない。なのでウズは一日のうち深夜、僅か一、二時間のみを譲ってもらって活動していた。

 とはいえ、基本的に店舗の経営はシオーネが日中に済ませており、他の王国民たちも深夜は大人たちがほとんど。交流を深める余裕も少ない彼女が果たしてその限られた時間で何をしているかというと――。

 

「私の世界に新しい春が来た!!」

 

 吼えていた。

 瞳孔をかっぴらき、一心不乱に机の上に置かれたノートにペンを叩きつけるウズ。

 次々と輪郭を得ていくのは王国民の姿。彼女が交流してきた仲間たちの姿をこうして形に残すことで、直接自分が言葉を交わせない者たちとも交流を図ろうとしているのだろうか。

 

「ベルを巡って繰り広げられるアルフレッドとマーロウさんの熱く激しい争い……そして二人も互いの魅力に気づいて……ぐへっ、ぐへへへへへ……!!」

 

 そんな微笑ましいものではなかった。

 それどころかこの世界の闇を凝縮した業の煮凝りがそこにはあった。

 

 男同士の顔が近い。肌と肌が重なり合う。薔薇が舞い散る人間模様。彼女が書き殴っているのはいわゆるボーイズラブであった。やおいともいう。

 ウズは元の世界では数多のファンを持つ同人作家だ。天井と床、月と太陽、袖と袖が触れ合うどころか同じコマどころかページ内にいただけの関係ですらカップリングを作るオナモミ以上の吸着性を誇る筋金入りのカプ厨である。そこ、水中種族が紙を活用できたのかというツッコミは無しだ。

 そんな腐敗の賢者もハグレとして異世界に迷い込み、平穏とは程遠い環境に置かれたことで妄想の供給を断たれ細々としたためる以外に無かったのだが、ここに整った執筆環境を取り戻したことで長年の封印から解かれたのである。

 

「童顔ショタ枠のベルきゅん!! 王道の爽やかイケメンのアルフレッド!! 渋いオジ枠のマーロウさん! ちょっと枠を広げれば屑イケメンの薙彦やむさマッチョのジョルジュも!!」

 

 ハグレ王国は男性比率こそ低いものの、そこにいるのはイケメン、ショタ、ダンディとすべて揃っている。

 これまでの知り合いが白饅頭(ブーン)(ロマネスク)ぐらいだったことを考えれば、まさにより取り見取り。まあそれだけでも腰の高さぐらいまでかき上げているので、本当に筋金入りだ。これには読み手だった渡辺もドン引きした。

 

「ここでガラ悪いチンピラ枠のルークが加えられれば最高なんだけどなー、でも既にヘルというノーマルカプが固定されちゃってるからねー」

 

 リアルで成立しているカップルを題材にするのは流石に後ろめたさが勝ったのだろうか。

 

 

「寝取られはあまり趣味じゃないのよねー、くっそーリア充め今からでも爆発四散してくれないかしら」

 

 

 そういう訳ではなく、単にリアルCP有りが彼女の守備範囲から外れているだけである。ナマモノである以上、リアルの関係性と切り離して考えるのは不可能。ならば最初から手を出さない。それが最低限のポリシーである。

 同じくニワカマッスルもハピコとの仲が噂されているから手を出していないのかと言えば、そっちは単に本人の筋肉押しがうっとおしいと思っているだけだったりもする。

 

 割かし最低な発言を繰り出しながらも、ウズの書く手は止まらない。

 そうして一区切りしたところでウズは本を閉じ、手元の水を飲み干した。妄想エンジンを回したおかげで脳も良い感じに疲れてきている。

 これ以上シオーネの身体に負担をかけていられないとウズは筆を――

 

 

 

「じゃあ次はジナ×ジュリの続きね」

 

 

 

 ――置くことなくシームレスにGLへと移行した。

 彼女の趣味はBLだけではない。というかなんでもござれだ。

 昔は美形の顔と顔が近いことに拘っていた。だがこの世界に招かれ、急激な供給不足に陥ったことで別の糧を得る必要があった。

 その結果がこれである。今や彼女に死角なし。全方位が守備範囲という驚異のクリエイターとして覚醒したのだ。

 

「えーっと、確かこの前は二人のデートシーンが始まるところで幕を引いたから、後は良い感じにホテルまで行く間の描写をね……」

 

 

「おー、盛り上がってるじゃん」

「ッ!?」

 

 不意に声を掛けられてウズの肩が跳ね上がる。

 慌てて振り向いた先にいたのはアルカナだった。

 

「……ってなんだ、あんたか。何の用よ」

「最近捗ってるみたいだからね、差し入れ」

 

 ジュース缶の入った袋を掲げるアルカナ。

 彼女はウズの趣味について知る一人だ。ドナウブルーで細々と暮らしていた時、手慰みに書いてしまった原稿をシオーネに自分の存在が露見しないようにと引き取ってもらっていたからだ。これには流石のアルカナも苦笑いしたが、文学的に理解があり次に会った時には感想と品評を持ってきていた。

 そういう訳で二人の間にはまた一つ秘密が増えた。アルカナはウズがブン×ロマで必死に持ち堪えていた頃を知っている。あの手この手でシチュエーションを考え、本棚の一角をジャンルで埋め尽くし、封印させたことすら存じている(そしてそれはアルカナの屋敷にある)。そしてネタ切れに陥った結果、新しい扉を開いたことも。

 というかその扉を開く羽目になった片棒を担いでいるのがこの女だ。理知的な面してぐいぐいと距離を縮めてくる癖に、内面は繊細極まるとかいう属性の盛りっぷりが凄く、端的に言えばめっちゃ性癖に刺さった。

 

「おかげさまでね。シオーネもみんなと仲良くやれてるし、怪我の功名みたいなものよ」

「それは何より。どれ、ちょいと拝見」

「あ、そっちはボツにしたやつ……」

 

 アルカナは聴く耳持たず、積まれた原稿から一部を抜き取って頁を開く。

 無言で紙面に視線を巡らせ、ペラペラと読み進めていく。幾度となく見てきた講評の姿にウズは固唾を呑み――アルカナは顔を上げた。

 

「…………ふむ、なるほど」

「どう?」

「いや十分じゃない? 人物関係も整理しやすく、セリフ回しもイメージを損なうことなくシチュエーションも王道に乗っ取ってる。全く問題ないと思うんだけど……」

「だからよ。分かりやすすぎてちょっと意外性に欠けるというか、またこの展開かって自分で思っちゃったのよ」

「あぁ、確かに。些細なアクシデントで顔が近づいて心も急接近はウズちゃんのお家芸だもんね」

「面と向かって言われると堪えるわ……!」

 

 ネタ切れと同じく、展開被りは創作につき纏う問題だ。

 王道やテンプレートとも言えるが、書いているときはノリに乗っていても後から見返して見れば前に書いたものと大して変化がない場合も多い。勿論、何度読んでも飽きない展開というのはあるだろうし、読み手からすれば土台がしっかりしていれば細部を変化させるだけで別物として受け取られるだろうが、書き手としては大いに悩むのだ。

 

「思うに、キャラの組み合わせに問題があるかもしれん。キャラクターの動きこそ作品の顔、いっそ攻めと受けを入れ替えてみるのはどうかな?」

「逆カプってこと? 確かに味変はできると思うけど……でもこれまでの流れをぶった切って逆転させるのはちょっと……」

「いやいや、百合薔薇ノマCPリバ全部イケるじゃんキミ」

「細かい地雷は大量にあるのよ……! 文脈を疎かにしちゃいけないのよ!」

「誰彼構わずくっつけてる子が言うと説得力が違うわね」

 

 オタク心は難しいのである。

 

「でもインスピレーションは湧いて来た。感謝するわ」

「それはどうも……それにしても、いっぱい書いてるわね。今幾つ平行してるの?」

「今は3つ。これ終わったら新しいの書くから4つになるわ」

「わーおデスマーチ極まってる。また渡辺をアシにする?」

「ありがたいけど遠慮しておくわ」

 

 渡辺は気は利くのだが以前原稿にインクをぶちまけられてからコイツを現場に立ち入らせまいとウズは固く決意していた。

 

「しかし、夢みたいな話よね。こんな風に堂々と書ける環境が整うなんて、ぶっちゃけずっと海の家で細々と暮らしてるうちに成仏すると思ってたわ。いや今もシオーネの身体借りてるからそこまで時間かけてられないけど」

「それなら人形の身体でも作ってもらったら? ミアちゃんなら君たちの特徴も問題なく再現してくれるだろう」

「…………良い提案だと思うけど、遠慮しておくわ。今の状況でも恵まれてるのに、『それ以上』は贅沢に過ぎるもの」

「そうか」

 

 答えは分かっていたのだろう。特に惜しむこともなく、アルカナは原稿を読む作業へと戻る。

 他の照明が絶えて暗くなった拠点で、唯一の明かりに照らされて強調されるその横顔をウズは暫し眺めた後、己の作業に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「ところでこっちのエス×メニャ本についてなんだけど」

「なにか?」

「メニャーニャのツボはそこじゃなくてこの辺だよ。この顎を支える指の角度もちょっと弱いね。あの子の性格を考えたらもうちょっと強くてもいいわ」

「あぁ~そう言われればそうね。やっぱり有識者の意見は参考になるわね」

 

 なんで知っているのかは敢えて聞かないことにした。

 弟子で勝手に妄想されていることに突っ込まないこいつも大概である。

 

*1
『サタスペ』の十三地域にある巨大な入浴施設。ヤクザ組織である地獄組が運営しており、賭場も兼ねているため湯に浸かりながらギャンブルができる。この地獄湯を舞台にしたサンプルシナリオもあり、亜侠なら必ずお世話になると言っても過言ではない




 ひとまずこの二人のそういう描写はこの話以降は一旦控えます。
 真面目にシリアスが続きますので
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