船…否、艦の勇者の実験艦   作:三笠改二

3 / 15
前回のあらすじ

夕張「バミューダトライアングルに調査に向かっていたら、いつのまにか高度1000メートル以上に転移!?」

妖精さん「ソノ後、死ニタクナイ一心デ考エテ……」

夕張「じゃあ、真下に空砲撃って反動を利用して衝撃緩和よ!」

結果♪

夕張・妖精さんズ「実弾撃っちゃったーー!?」←今ここ


第3話 「私、背景……」

「………あ…やっちゃった…」

 

うわぁ…、やっぶぁいどうしよう。

 

「イヤ、オチツケ。アタッテイルトハ……タブンカギラナイ」

「そっ、そうよね…!あんなに広いんだもの!当たっている可能性の方が低い……」

 

………(数秒後)

 

「妖精さん……」

「ユウバリ……シヌトキハ、イッショダ」

 

そう言ってる私は多分今、真っ青だろう。きっと表情は引き攣っているだろう。

何故って?それはねー、地上からの会話…叫び?が聞こえたからだよ……

 

「「――様っ!?」」

「「――の勇者様が消し炭に!?」」

 

「「「「「…………当たってたー!?!!」」」」」←夕張、及び妖精さん一同

 

どうしよう、このまま落ちたら私……打首獄門まっしぐらよね?

 

「大丈夫だよ夕張、物や人はいずれ消え去るのだから…。早いか遅いか、それだけだよ」

「妖精さんがこの世の真理を語りだした!?ていうか何でいきなり片言じゃない流暢な言語で―」

 

そうこうしているうちに、私はそれなりに立派な建物……各国の会議室へと落下して行った。

 

ドガッシャァァァン!!!!!!!!!!

 

「うひゃああああ!?くひゅ……」

 

どうやら、どこかの会議室に居るらしい。

一応、艤装は問題なく動いた。いざという時(逃げる時)に備えて行動しないと。

 

場の雰囲気からして、険悪…というか戦闘が起こっていたらしい。

……私のせいじゃないよね…?

 

今は、みんな私の方を見て固まっている。……逃げた方が良いかなぁ。

 

見た感じ、勢力は二つ。

片方は、釣り道具を持ち、ゴスロリに羽織を纏った属性多い少女や、

和服の、どことなくやんちゃそうな青年。

それに、壁際に吹き飛ばされているのは……ペンギン、かな。

他には、扇を構えた黒い着物の女性や、額に宝石を付けた?女性もいる。

例外なくみんなボロボロだけど。

 

あっペンギンさんが、みんなに何か言っ…(ピカッ!)…目があぁ!?!?!!

そして、再び目を開けた時には、ペンギンさんは既にいなくなっていた。

 

……あれ?あの人たちから、私たち(艦娘)と同じ聖なる『破邪』の力を感じる…?

オカルトじみた言い方だけど、深海棲艦が『無念』『邪』などの集合体である【負の存在】と言うのは、意外と科学者も「一考の余地あり」と言うほど。

そのため、必然的に私たちは深海棲艦を打ち倒す=邪を打ち払う聖なる存在ってことになっているらしい。

 

 

そして、もう片方は……

 

「貴様か!船の勇者様を卑怯なる手で殺したのは!!」

「勇者の邪魔をするとは愚かな…この鎌と船の勇者がお前を成敗してやろう」

「「キャー!素敵です―――様!」」

「えっとー、す、すいません…?」

 

…………あっ私が吹っ飛ばしちゃったの、コッチだ。

 

けど、なんだろう?そこまで罪悪感を感じないんだけど……

あぁそっかー、さっきまで『――様っ!?』って言ってた人たちが、もう片方の男に速攻で取り入ってる姿を見ると……萎えるわぁ。

 

「誰が勇者だ!眷属器を奪っておいて!」

「そうです!それに波に対処しなければ、世界は滅びるのですよ!」

「はぁ?何を言っている?世界が滅びるわけないだろ、あれはアップデートで―」

「――様、この者達の戯言に答える必要はありません」

「……やるしかないか」

 

うーん、ちょっと何言ってるか分からない。

あれよね、アニメとかマンガで途中から見始めると全然分からない…っ感じの。

 

それでも、属性多い少女達の方が内容的に信頼出来る気がする。

何だろう、起承転結がちゃんと成り立ってるし、言葉の重みが違うのよね。

 

で、私が(不幸にも)消し飛ばしちゃった方は、なんと言うか「俺強い、強いんだから、お前ら雑魚は俺に従え…」のセリフを似たり寄ったりで焼き回ししてる。

なに、あなた「俺TUEEEE…」しか言わないNPCなの?ノンプレイヤーキャラクターなの?

 

ていうか……

 

「あれ?私のことは、無視なの?お姉さん、泣くよ?」

「……イマナラ、存在感零ダカラ逃ゲレルヨ」

「私って、存在感零……空気……背景……」

「悪化シタ!?」

 

 

 




次回予告

キズナ「空から女の子が降ってきたー!?」

夕張「ラ※ュタか!」Σ\(゚Д゚;)

グラス「はぁ……次回『偽勇者(城※内)死す!パート1』デュエルスタンバイ!」

妖精さん「グラスさーーーん!?!!!」( ゚д゚)<パート1って何!?

※閲覧数が300を越え、しかもお気に入りに4名も登録して頂き、とても嬉しかったです。作者のモチベーション…上がりました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。