作者「深夜テンションで予告盛っちゃったよ……やっば全然書けてねぇ」
夕張「ちょっと!?」
作者「しょうが無いじゃん!Hが紹介した動画を観てすぐ書いたんだもん……一応、ちゃんと書きたかった分は入ったし!」
夕張「そのお陰で、話しの展開がめちゃくちゃ早くなってるわよ!」
作者「本当に申し訳ないっ!」<(_ _)>
「波が来るんだ!早く備えないと大勢の人が……!」
「知るか!俺こそが真の勇者なんだ!大人しく残りの聖武器と眷属器を寄越せ!俺の絶対正義の下、悪は死ね!―飛天大車輪!」
説得のかいなく……そもそも聞く耳を持たない鎌を持った男は、鎌を振りかぶり回転して遠心力を利用した一撃を振り下ろす。
属性の多い少女―狩猟具の勇者であるキズナは、カースシリーズを使用してこの場を凌ごうとし……空から落ちてきたポニーテールのお姉さん(夕張)に止められる。
「……任せて」
「え?でも…」
「マァマァオ嬢チャン!」
「マカセテマカセテ~!」
「うわっ!なにこの子たち!?」
彼女の付けている重そうな武器?には、沢山の小人さんにキズナは面食らう。
「お姉さんに任せて、ね?他人に頼るのも大事よ」
「妖精サンニ、任センシャイ!」
そう言って、夕張は増設バルジ(改二甲)で受け止める。
……破壊された天井からは、まだ、いつもの空模様が広がっていた。
……
ガッ…!!
容易に裂くはずだった夕張の装甲によって、鎌の一撃はかすり傷程度しか装甲にダメージを与えることしか出来なかった。
「なっ!?防がれっ」
「それだけじゃないわよ?」
ドンッ!!
私が言った直後、鎌の攻撃を受けた装甲が爆ぜた。
「がぁぁぁぁぁぁあああ!?!!!!」
「――様ーー!!!!」
鎌の勇者?は、派手に吹っ飛ばされる。
「ぐふっ……き、きざまぁ…!な、なにを……」
「何も?専守防衛です」
そう、私はなんの攻撃もしてない。
ただ、増設装甲が特殊なだけだ。
【爆裂反応装甲】……本来は、砲弾などが直撃した際に、装甲内に仕込まれた火薬が爆発することで、砲弾の運動エネルギーを軽減・相殺し致命傷を避ける。
……という受けた際の被害の軽減という観点で造られたソレで受けただけ。
当然、鎌を通じて爆発の衝撃は肉体に響いている。
「鎌の勇者様になんてことを!!」
「沢山の人が死ぬって言ってるのに、話しを聞かないどころか、何くだらないことしてるんですか!!」
「おいおい、誰がゲームのNPCの事を考えなきゃいけないんだ?これはイベントなんだよ。俺の華々しい活躍の序章のな、それに…」
「これはゲームなんだよ。好き勝手にしてなんぼだろうが」
「お前ぇ……!」
「……殺ル」
私は、怒りのおもくまま20.3cm(4号)連装砲を鎌の勇者?に向ける。
「おいおい、……俺はレベル100だぞ。挑むだけ無駄だ」
レベル100……私のいた世界ならケッコンカッコカリしたての頃か……
まぁ、誇れる程度には強いんだと思う。何せ今の私のレベルは……
「勇者様!この娘のレベルは1です!」
「へぇー、じゃあ俺の攻撃を止めたのは……その機械の塊か!良い装備だな、そいつは俺が持つに相応しい…!」
「…あんたにやるぐらいなら、私は自爆させるわ」
装填し、照準をつけ…るのを止められる。
視線の先には、やんちゃそうな青年と、扇を構えた昔の人形みたいな人がいた。
「ダメだ、レベル1の嬢ちゃんを…これ以上矢面には立たせる訳には」
「そうです。助太刀には感謝しますが、ここは――」
パキィィィン!!!!!
扇の人の言葉を遮るように私は、鏡が割れた様な音が聞こえた。
直後、青と白の入り乱れる空模様が禍々しい空模様へと変わる。
「ま、まさか!『波』っ!?」
「嘘…!?まだ猶予があったはず……」
私や妖精さんズは『ナミ』と言われるものが何かは分からない。けど、これは「何かやばい」というのは本能が察した。
次いで、私は、ソレに変化に気づいた。
「……エッ?これは……」
そこに、属性の多い少女が、いち早く皆に指示を飛ばす。
「くっ…!みんな、住民の避難誘導を!オレは魔物を……」
「隙ありぃぃ!!!」
そこを邪魔するようになぎ払われる鎌――を私は【爆裂反応装甲】で受けて、爆風で吹っ飛ばす。やっぱり、さっきよりも威力が上がっている。
「え!?あっありがとう、助かった……」
「いえいえ、……私の大切な人に少し面影が重なったので、つい…」
この時、2人はこの地に居ない者をそれぞれ相手に重ねていた。
「(……なんか、尚文みたいだった)」
「誰かの為に死力を尽くす…提督を見ている様だったから…」
「皆さんは、この魔物たちをお願いします。私はあいつにいい加減腹が立っているので……!」
「「「はっはい!!!」」」
少女サイドの人たちに告げると、私(と妖精さん)は吹っ飛ばした方へと走って行った。
……
「いい加減、あなたにはうんざりです。力を持った者の務めを果たしもせず、どこぞの連載漫画の様にくだらないパワーインフレの頂点にこだわって」
「俺は、勇者だぞ…!ふざけるな!俺こそが絶対正義なんだ…!…こんな負けイベントなかったはずだぞ…チートだ!正々堂々戦え!」
「……マトモに会話すら出来ないんですね……」
……この人は、もう、許せない。
1つ目は、妖精さんズが、敵意を向けていること。
妖精さんは、(ちょっと信じ難いが)神聖な存在であり、艦娘や、鎮守府に宿る妖精は、一種の守護神的な存在である……らしい。
その妖精さんが警戒、敵対するのは、負の存在である深海棲艦と、邪な心を持った人間である。
2つ目は、この男は……いや、此奴は、あの少女が民間人の為に率先して指示、行動しようとしていた時に、殺そうと鎌を振りかざした。
それが、《勇者》?
「笑わせるな…!《勇者》は、信念を持って戦う者よ!それを正義とか悪とか低次元な言葉で誤魔化し、あまつさえ、自分の手の届く範囲の人を護ろうともしない…!」
「ふんっ!なんで俺があんな奴らを」ドゴォン!!
男の顔スレスレで壁を殴りつける。
もう、聞き飽きた。というか何でこんな奴の話しを真面目に聞こうとしたのだろう。
「……【提督不在マニュアル第71条 民間人避難妨害者への自衛権】を行使します」
「リョーカイッ」
「全兵器使用自由(オールウェポンズ・フリー)ダヨ!ヤッチャエー!」
「艤装展開……」
「ヒッ!?」
主砲や機銃を向けると、男はようやく自分の状況を理解したらしく、カタカタと震えている。
「第一艦隊旗艦 兵装実験艦 夕張が告げる。チェックメイトよ」
その数瞬後、爆音と共に夕張の視線の先にあった一切合切が塵となった。
夕張「ねぇ、作者さん……?」(´ω`╬ )ゴゴゴゴゴゴォ
作者「ごめん……次回は余裕を持って書くから……」:(´◦ω◦`):
キズナ「という訳で!」
瑞鶴「次回!『艦の勇者』君の中のニュータイプが目を覚ます……」
ズイ(ง ˘ω˘ )วズイ
翔鶴「……」( ̄ー ̄)
瑞鶴「………ごめんなさい……」