ウォーターガール   作:アノヒ

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ハンティングガール

親から離れ、わたしは直ぐに向かったのは県を離れ人が少ない限界村落だった

 

 

 

悪魔の増加に伴い県警同士の連携はかつての世界より希薄で、せいぜい悪魔の注意喚起か人間の犯罪抑止か避難誘導くらいの役立たずになっていた

 

警察の力が減少したのには大きな理由がある

 

 

 

銃の悪魔だ

 

 

 

銃の悪魔の惨事以降、銃の規制や販売の禁止に伴い世界のパワーバランスは変化した

かつての大国も銃無くしてコミュニティを守れず

他の国々は兵器の代わりに悪魔を所持し

戦場は想像より早く精巧な鉄と石と木で戦うようになった

 

 

そんな世界に真っ先に牙を剥いたのは悪魔などではなく動物だった

増えた鹿は畑を荒らし、猪は暴れ、熊は人里に降りて来た

 

例え罠や槍で減らすことができても、かつてのような安全な狩りはもはや不可能になっていた

 

特に法の変化が鈍く複雑になるこの国はその弊害をモロに受けた

斃すべき悪魔も倒せないどころか動物たちに襲われる日々

 

 

真っ先に被害が出たのは農村や田舎だった

そのため田舎に住むのは文字通り骨を埋めるつもりの人間かスネに傷のあるものくらいしか居なくなったらしい

 

そんなニュースの受け売りでここまで動いているが結果としては上手くいった

 

田舎の家なんて投げ売り状態でガス水道は止まったままの家を奪った札束で買い

住む準備を始めた

 

水子の悪魔は気付かぬ間に生まれていた

 

お腹を裂かずどうやらやくそく通りのあっさりした出産だったが急激に成長するのは悪魔らしかった

自分の容姿から外れた幼い顔に銀髪、アンバランスな肢体はどうみても

アサシンの姿であった

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「おかーさん」

森の中で山菜採りに向かう中、娘のジャックに声をかけられる

悪魔の力で頑丈になった身体で狩りに向かおうと娘を連れ出すのには理由がある

出会った時に見せた悪魔の力と記憶で知るアノ戦い方

生まれたばかりとはいえ本当に戦えるのか見てみたかった

多数の家に残っていた鉈や出刃包丁、斧を持ちだし山に向かった

 

「おかーさんはお肉が欲しいの?」

 

「そーね、やっぱりお肉は大事だしお隣さんへの祝い事に配れそうなのはそれくらいしかないからね、

でもあまり危険な事はしないでね?

ジャックちゃんに何かあったらお母さん耐えられないから。」

 

「大丈夫!わたし達はいつでも居るよ!こう見えて強い悪魔なんだから!」

 

結果としては鹿も兎も見つからず、その辺にいた雀や鳩などの鳥数匹を捕まえようとして悪戦苦闘した結果

石を投げた方が早いと気付き

穴あきだらけの残骸を持って帰ることになった

強化されたと言っても人より強いだけで、獣に劣るのはショックだった

投げナイフや投げ斧で行けるかと思っていたが包丁は当たらず幹に刺さり

斧も柄の方で鳥の頭を潰した時に投げる才能は無いのを理解した

 

ジャックも森の中を元気に駆け回りわたしの真似をして枝を投げていたが遥かに上手かった、枝でも木に刺さるとは…

 

帰ろうとしたその時熊に出会った

「水子の悪魔はどこだ」

 

 

 

悪魔かい

 

 




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