原油価格の高騰をきっかけとして地方の人口は世界大戦終結後減少してきた。1970年代以降、風力発電などが注目されていたが…
代替エネルギーXXがXXされ…
暗闇の中何度も夢を見る…暖かい海の底で身じろぐように、波のような流れの中で鼓動が始まる
一つは上手く形を保てず、一つは飢えた末に途絶え、一つは異物に貫かれ、一つは腐り一つは潰れ一つは意識が一つは切り裂かれ一つはバラバラに
どれも異なるのに同じなのは私を見ていた
目の前に光が入る
どうやら長い間寝ていたようだ、身体の節々に違和感はあるし目で見る限り溶接された様なゴツい拘束具で椅子に座らせている様だった
何度か意識が覚醒しても視界は見えないので仕方ないが今までその様だったのは悪魔絡みなのは確かだろう
何も音は聞こえないにも関わらず安っぽい部屋の中だ病院の治療器具があるのに窓もベッドもない光源は床に置かれたスタンドだけ
部屋に誰かが入ってくる、死ぬことがなければ良いが…娘の為にも…
青髪の男はズカズカと入るとスタンドの近くで胡座をかいてしまった
服装は黒服というより薄ら青みが入ったストライプのようなスーツ
軽い隈と三白眼が無ければ好印象の青年であろう姿に不釣り合いな持ち物
青髪は持ち物を広げて半ば独り言のように
「今回意識が戻った女性はOO県XX市在住藤村立花 16歳、悪魔の兆候無し意識は本人と断定、失踪前から素行不良有り、アバズレ、普段明るく元気だったが悪魔の襲撃一年前から不安定な精神性が見られた…
……私の中で疑問しか湧かない、この青髪はこちらに何も意識を向けない、
なのに手持ちの品に全て書かれているかの如く、
…おかしい…記憶の限り身分が分かるものは全て手放していたし生前の世界と異なりここでの警察はヒトに対してのみ機能しているがそれも都市部での話だ、地方での警察は防犯程度しか機能しておらず悪夢に対しては全くの無干渉で目の前で襲われていても、かつての防空壕に避難誘導するのが精々である
なので事情聴取自体がない
大抵ほっといても死体になるか食われてる世界で戸籍証を持ってなければ前世の頃の警察並みの調査力と治安でなければ調べることすら出来ない
まさか公安…?脳裏に冷や汗がでる
公安は不味い
後にも先にも真っ暗な首輪に絶望していると青髪野郎が唐突に調書を辞めて初めてこちらに声をかけた
青髪は首を傾げ持ち物を震わせながら、首を傾げ私に確信を聞く
本来その言葉はこの世界には認知されず、悪魔ですら名を知らずに知られており、ある悪魔が知っているモノ
「貴様、チェンソーマンとは何だ?」