東方運命録   作:無名の一

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すいません、忙しくて間が空いてしまいました。あと今回からやっとガンダム要素が入ります。


4話「買い物、そして・・・」

ひとまず話を終え、博麗神社を後にした俺達だったが、早苗が行きたい場所があるというので必然的に俺も彼女についていくこととなった。

そういえば、俺の服がどうとか昨日言っていた気がする。

もしかするとそれについてなのかもしれない。

ただまあ、到着すればわかるだろう。

そんなことを考えつつも、早苗と雑談を交わしながら歩くこと数分、いや、数十分はかかっただろうか。

「あ、着きましたよ」

といった彼女の声を受けて、俺は足を止め目の前の場所に目をやった。

「・・・ここは?」

「言ってしまえばただの人里です。でもこの里にたくさんの人が暮らしているんですよ。」

と少し誇らしげな様子で俺の隣にいる少女はそう告げた。

 

 

彼女の言った通り目の前には子供から老人までたくさんの人がいた。

しかし、なぜか俺はこの光景を見て安堵してしまっていた。

おそらく、この世界に来て初めて自分以外の男性を見たからだろう。

たとえ1日だけとしても、年頃の男子にとって女性ばかりの空間というのは案外疲れるらしい。

ちなみに俺は今一人で行動しているところだ。

早苗曰く「私も少し見たいものとかがあってですね、よかったら、単独行動するというのはどうでしょうか?」とのことらしく、集合時間と場所を決め、ひとまず俺たちは別行動することとなったのだ。

とりあえず、早苗が言うには俺は当面の衣服を買わなければならないらしい。

そういえば、俺は代えの服など一着も持っていない。

確かにそれは何かと不便だ。

無難に普通の服が売っていそうな店に入り、自分の体に合ったものを探していく。

そもそも、俺の財布には千円冊が一枚だけしか入っていない(ちょっと待て、いくらなんでも金持ってなさすぎだろ)ためしゃれたものとかを選んでる余裕はない。そもそも俺はそんな服が好きではない。

とまあ、そんな風にして服を選んでいたのだが、俺はふとあることがおかしいことに気が付いた。

そのため、俺は店の人にそのことについて確認してみたのだが、それに対する返答はおかしなものだった。

「お客さん、あんた外来人ってやつだろ?」

「ええ、そうですけど、それが何か関係があるんですか?」

「まあ、そうだな。簡単に言うとだな、ここの通貨と兄ちゃんとこの通貨は違うんだよ」

つまりはそういうことだった。俺の感じた異変というのは値札に書いてある通貨が俺のよく知る円ではなかったのだ。

だが、待てよ。俺は今円しか通過を持っていない。とすれば、俺はどうやって買い物をすればいいのだろう?

しかし、俺のその心配はどうやら顔に出ていたらしい。

「まあ、安心しなって。ここでも兄ちゃんが持ってる金は使えるからよ」

「え、そうなんですか」

「ああ、外来人っていうのはたまに来るもんだからよ、そういうやつが苦労しないようにしてるんだとさ」

なるほど、それは助かる。誰がそう定めたのかは知らないがそれは俺にとっては大いに役立つことである。

ついでとして、俺はその人に当分の生活に必要な衣服をそろえるとしたらいくらかかるか聞いてみることにした。

「そうだな、兄ちゃんの持ってる通貨だとこのくらいかな」

その人が計算した電卓を見せてきたのだが、俺は表示している金額を見て自分の目をうたがった。

「・・・計算間違ってません?」

「いや、これであってるよ」

「だとしたらおかしくないですか、こんな金額!」

「まあ、外来人の人はたいてい初めはそういうんだよ。安心しな、質に問題はねえからよ」

そんな風にお店の人は笑っていたのだが、俺は目に映る数字に疑問しか出なかった。

だってだ。

電卓に映る金額は1円より少ない0.何円とかいう意味不明な数字だったからだ。

だがしかし、店の人曰くこういうことらしい。

「さっきここの通貨と兄ちゃんとこの通貨が違うって言ったろ。つまりはその通貨は価値がだいぶ異なるってことなんだよ」

なるほど、その説明で俺はさっきの霊夢の喜びようを理解した。

つまりは俺にとっての5円はちっぽけな額かもしれないが、霊夢にとってはそれなりの額であったのだ。

「すいません、いろいろと教えてもらっちゃって」

数着のシャツやズボン、下着、あとは上着などを買った俺はいろいろと世話になった人にお礼を告げた。

「いいって気にすんなよ。困った時はお互い様だろ?」

すごく感じのいい人だなと思いつつ、俺は礼を言い店を出た。

 

 

店から出た俺は携帯電話で時間を確認してみるが存外早く買い物が終わってしまったため待ち合わせの時間まではまだ時間がある。

となるといかんせんやることがない。

そういうわけでとりあえず里をぶらぶら歩いてみることにしたのだが、俺はふと一つの店の前で足を止めた。

模型店。

なぜ俺はこの店の前で足を止めてしまったのだろうか。

簡潔に理由を説明すると、こういった模型店というものに一種の懐かしさを感じてしまったのだ。

まあ、待ち合わせまで時間も余っていることだしいいか。

とりあえず俺はその模型店に足を踏み入れることにした。

 

 

店に入って数分。

俺は年甲斐もなく心を躍らせている自分がいることに気が付いた。

だってだ。

店の棚にはいろいろな種類のプラモデルなどがいたるところに並んでいる。

こんなの心が躍らないわけがない。

ましてや俺は男子なのだ。こんなの余計に興奮するに決まっている。

せっかくだし何か買うか。

そういうわけで棚にあるプラモデルの中から何を買うか選んでいる最中、俺はある一つの箱に目を止めた。

俺はそれがあるロボットのプラモデルであることしかわからない。

なんというか、その箱は周りにある黒を基調とした箱と違って白を基調とした箱だったのだ。

その箱を手に取ったところでだった。

「あれ?和也くんじゃないですか。何でここに・・・ってガンダムVer.G30thじゃないですか!」

聞き覚えのある声だった。

声のしたほうを向くと、そこにあったのは目をキラキラとかがやせている東風谷早苗の姿だった。

「えっと、早苗。これ知ってるのか?」

恐る恐る聞いてみる。

「ええ、もちろんです!これはですね、機動戦士ガンダムの30周年を記念して発売されたものでして」

なんというか、食いつきようが尋常ではない。

「そしてですね、このキットには珍しくHGでハイパーハンマーが入っていたりですねって・・・あっ」

どうやら我に返ったらしくだんだん早苗の顔が赤くなっていった。

「す、すいません。我を忘れてしまって。あはは・・・」

「まあ、いいんじゃないか。それだけ好きってことなんだろ」

とりあえず、なんというか小さくなっている早苗に対して俺はそう告げた。

別に慰めたとかではなく、これは俺の純粋な感想だ。何か熱中できることがあるっていうのはそれだけで素晴らしいことだと思う。

「まあ、とりあえずこれについて少し教えてもらっていいか?俺はこれがプラモデルってことしかわからないんだ」

「ええっと、まあそうですね」

 

~少女説明中~

 

彼女は案外わかりやすく簡潔に説明してくれた。

どうやら、その説明によるとどうやらこれは『機動戦士ガンダム』というアニメに登場するロボットのプラモデル、通称ガンプラというものらしい。

もともと外の世界に存在していたもので、ある種のブランドになっているそうだ。

そして俺が手に持っているものは初心者の人でも組みやすいオーソドックスなものらしい。

「とまあ、こんなとこですかね」

「ああ、説明ありがとな。とりあえずこれ買うかな」

まあ、もともと何か買うつもりでいたのだ。そうして道具と一緒にレジに持っていこうとした時だった。

「だったらですね、時間もあることですし一緒にここで組み立てませんか?」

という提案を彼女がしてきた。

どうやら、この店には組み立てるためのスペースがあるらしい。

「あとですね、ガンプラバトルもしてみませんか?」

ガンプラバトルというものについても俺は先ほど彼女から説明を受けていたのだが、どうやら作品の中でガンプラを戦わせるものがあるらしくそれを見た河童がシステムをまねしたんだとか。いや、すげえな河童。

だが、しかしこんな風に目をキラキラさせている彼女の提案を切ることは俺にはできなかった。

「はぁ、わかったよ。でも、一緒にって、早苗はどうするんだよ?」

「私はもう買っているものがありますから」

そう笑顔で返す彼女に対して俺はさすがだと思った。

 

 

ガンプラを購入する際、店長らしきおじさんに茶化されたりしたが、とりあえず購入したガンプラを作り始めてからいくらか時間が経った。

しかしながら、早苗が先ほど言っていた通り組み立てやすい。

なんせ、接着剤もいらなければ、パーツも元々色がわけられており、足りない部分にはシールがあるため、塗装も必要ない。(早苗曰くこだわる人はめっちゃこだわるらしいが)

技術の進化ってすげぇな。

それにしても、この自分でくみ上げていく感覚がたまらん。

そんなこんなで気が付けば俺は夢中になって組んでおり、2時間くらいの時間で組み上げることができた。

こんな小さい模型なのに達成感がすさまじい。

「あ、そっちもできましたか」

そういった早苗は俺よりも早く組み上げていたらしい。

「悪いな、待たせちまって。えっと、今からガンプラバトルをするんだっけ?」

「ええ、そうですね。ですが、まずは昼食をとってからにしませんか?」

「え?」

そう言われて時計を見ると、針は1時を指していた。

 




すいません、次はなるべく早く出せるように頑張ります。
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